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今年はなかなか旅行に出られなかったが、期限切れが迫っているANAの特典クーポン3万円分を使わないと勿体ないので、なんとか時間を作り鳴門の渦潮を見てくることにした。前回の四国の旅では四万十川から高知へ回って、愛媛、高知の2県を旅している。今回は徳島と香川となり、ようやく四国全県を回ることになる。<br /><br />9月24日(水)<br />今回の旅行は、羽田発が朝7時と早いので、前日のうちに家を出て羽田近くのホテルで1泊することにした。前泊することに決めたのは出発の2日前だったので東横インは2部屋しか空いてなかったが、部屋と駐車場を確保できた。前泊代金は9千円弱だが、車の駐車代と合わせると14千円になる。前泊しないで羽田の立体駐車場に停めておくと料金が高いので、実質的にはそんなに大きな持ち出しにはならない。<br />24日は水曜で毎週帰りが遅い日。そのため家を出たのは7時近くなってしまい、夕食を食べたのは8時になっていた。東横インへは首都高の湾岸線ではなく、横羽線へ行く。この道を通るのは久しぶりだ。今日は時間のせいもあるだろうが、ガラ空きで羽田のインターを降りたのは9時少し前。東横インはすぐに分かったが駐車場が分からず1周回ってしまった。東横インは本館と新館と二つあるが、その間の道を入ったところに駐車場があった。でもこの駐車場は個人がやっていて東横インとは直接関係ないそうだ。それでも羽田へのシャトルバスが使えるのが良い。料金は先払い。4日間で5500円と安かった。東横インは普通のビジネスホテル。部屋も狭いが寝るだけなら充分だった。<br /><br />9月25日(木)<br />今日は朝7時25分のANA583便松山行きに乗るので、ホテルを6時15分に出るシャトルバスに乗る。シャトルバスは15分置きに出発して、羽田までは20分くらいだが満員だった。羽田で朝食。いつもの門左衛門で焼き魚の定食。チェックインはスマートチェックインという新しい方法。インターネットで座席指定まで終わっていれば、ANAカードをかざすだけで飛行機まで行かれる。今日はバスではなく42番から直接チェックインできた。飛行機の座席も改良されていて、案内図やイヤホン入れが高い位置になった。座席そのものも薄手の材質になっているようで、ほんのちょっとだけ座席の間隔が広くなったような気がする。でも、長時間乗る場合には、このほんのちょっとの差が大きくて、足を伸ばせるかどうかで寝心地が違う。今日は1時間ちょっとの飛行だけど、少し寝て行った。松山到着は8時45分。すぐにトヨタレンタに行く。車はIstを頼んでおいたのだが、ポルトという車だった。後部座席のドアはスライド式だが、取っ手を少し引くだけで軽く開いたり閉まったりする。以前乗っていたRVRはスライドドアを勢いよく閉じないと締まらなかったが、その頃とは大違いだ。松山空港から高速の松山インターを目指すが、松山市内は混んでいる。高速に乗るまで20分くらいは走っていた。高速に乗ってしまうと、市内の混雑がウソのように空いている。高速道路そのものが途中から対面通行になるほど空いていた。北陸自動車道よりは少し通行量が多いかナ、という程度だった。最初に向ったのは新居浜市。途中で桜三里パーキングエリアというのがあったので、そこに入って持って来たバックの整理。地図やお土産をここで出しておく。お茶もここで買う。宮崎自動車道なんかと同様にガラ空きのPAだった。少し走ると今度は石鎚山というサービスエリアがある。ここには売店なんかが揃っていたので少し見て回る。早々に少しお土産を買ってしまった。このPAはハイウエイオアシスになっていて、通路を上に登ると温泉施設と直売所があった。でも、存在を確認しただけで出発。松山自動車道からは景色は期待できない。長野の方と同じような田園風景が広がるばかり。新居浜へは伊予西条というインターで降りる。新居浜で知人と会ってお昼をご馳走になる。帰りは来た道を松山まで。松山全日空ホテルに宿が取ってある。帰りも松山市内が混んでいて道後温泉へ行くほどの時間はなくなっていた。ホテルにチェックインしたのはもう4時。部屋は11階の1119号室。目の前に裁判所や坂の上の雲記念館などが見えて景色の良い部屋だった。時間からして、松山城のロープウエイに乗っている時間はない(5時で終わりになるので下りのロープウエイがなくなってしまう)が、まだ明るいので、向い側にある坂の上の雲記念館に行ってみることにする。記念館の隣りに萬翠荘という愛媛県美術館の分院があって、そこは函館のハリストス正教会みたいに素敵な建物だった。坂の上の雲記念館は司馬遼太郎の同名小説にちなんだもので、正岡子規、秋山好古、秋山真之の3人にちなんだものや当時の松山、それに、司馬遼太郎のことなどが展示されていた。ちゃんと順路があって時間に沿って展示してあって分かり易かった。外に出るともう5時近かったが、萬翠荘へ行ってみる。もう暗くて充分な写真は撮れなかったが、1階部分だけ見学させてくれた。ホテルと記念館の間の通りには伊予鉄が通っていて、坊ちゃん列車が走っている。坊ちゃん列車は、この前道後温泉に寄った時に見たし写真も撮ったけど、こんなに沢山走っているとは知らなかった。<br />夕食はホテルのレストランで。6階に日本料理と中華。14階にフランス料理があったけど、結局日本食にする。6階の日本料理レストランは雲海。6時過ぎに行ったけど、誰もいなくて僕たちだけだった。でも、別室で団体が外国人を接待していた。ホテルの部屋にはレストランの割引券があったが、そのコースではちょっと量が少なそうなので瀬戸内懐石という5千円のコースにする。ビールを運んできてくれたのは安藤美姫に似た綺麗な人だった。コース料理の量はそう多くなかったがおいしかった。ホテルなのでお風呂は洋風。シャワーを浴びて明日からの観光に備えて就寝。<br /><br />9月26日(金)<br />観光する日。折角四国へ来たのだから金比羅様へお参りして行こうかと思っていたが、下の方から通算すると1300段もの石段があるそうだ。この前左足の肉離れもやったばかりで、そのうえヒザの関節も弱いのでそこは行かないことにした。そうすると今日は比較的時間がありそうなので朝食もゆっくり。14階のプロバンスというレストランがバイキングになっているので、そこで朝食。久しぶりに本格的なアメリカンブレックファーストを取った。コーヒーを2杯飲んで9時に出発。フロントの清算では、3千円だけの支払いで済んだ。去年、ANAのマイルを3万円分の金券に替えておいたので、それで支払ったのだ。昨日、ホテルのレストランで食事しないと金券が残ってしまうと思っていたので、ほぼ予定どおりだった。今日は愛媛県東部では雨の確率が高い。観光地ではあんまり雨に降られたくないものだ。今日は祖谷渓にあるかずら橋まで行ってそこで泊まり。距離はそう遠くない。初めは昨日の新居浜へと同じ道を通る。今日も石鎚山サービスエリアに寄っておみやげの追加。ここから高速を更に徳島方面へ。川之江JCTで高松自動車道の方に行く。祖谷渓へ行くのなら徳島自動車道で良いのだが、折角四国にいるのだから瀬戸内海を見ようと思ったのだ。川之江JCTを過ぎると高速の上からも海を見ることができる。大野原というインターで降りて近くの海に向う。一の宮海水浴場というのがあったので、そこが一番近そうだ。カーナビの指示どおりに行くと国道11号を右手に折れてすぐに海辺に出ることができた。そこは整備された海水浴場で公園もあり、とても綺麗だった。時期が時期なので観光客など誰もいなくて砂浜も綺麗。雨こそ降っていないが、晴天ではなくどんよりした天気。それでも瀬戸内海を一望できる。ちょうど潮が引いていて砂浜の先の方まで歩いて行くことができた。波打ち際の方は靴がもぐってしまうくらい、潮が引いた直後の砂だった。この砂浜に隣接して公園の緑の草原が広がる。夏の海水浴には、この海岸は綺麗でとても良いだろうと思う。海水浴場の外れには堤防があるが、その堤防の向こう側では、地元の漁師さんと思われる人が大きなカゴのような篩いを砂に入れて貝を採っていた。この海岸を出る頃、雨が降り始めてくる。ここからは山の中に向うので雨がひどくなるだろう。<br />一の宮海水浴場から祖谷渓への道はカーナビ任せだが、観音寺市から国道192号へ出て三好市から山の中へ入っていくコースのようだ。観音寺市内の道は狭い。途中に第66番札所雲辺寺というのがあって、ここにはロープウエイで行かれるらしい。これを書いている今になって調べてみると、結構景色が良いらしい。そんなに遠くじゃなかったので行ってみれば良かった。でも、この時はそのまま通過。観音寺から三好への道は狭い道で峠の方へ登って行く。この辺りではすっかり雨で傘がないと車の外には出られない。池田大橋というところを右折すると、三好橋を過ぎて祖谷渓への道である。高知へ向う国道32号線は吉野川に沿ってくねくねと伸びている。こっちから進むと小歩危が先にあり、その先に大歩危があるが、途中に「もみじ亭」というお蕎麦屋があるので、そこで昼食にする。建物は田舎風の外見だが中は新しく綺麗だった。この店の女将さんがテキパキとした気が利いた人で気持ち良かった。ここは徳島県で香川県ではないのでウドンよりもお蕎麦が名物らしい。それも祖谷蕎麦と言って、つなぎを使っていないのでぼろぼろと小さく折れてしまうお蕎麦だそうだ。僕は温かい「祖谷蕎麦」を、文子は冷山ぶっかけざるそばというのを頼んだ。そして四万十で鮎を食べたように、ここではアマゴの塩焼きを頼んだ。吉野川ではアマゴが名物らしい。山梨で食べる川鱒の2倍くらいある大きなアマゴで美味しかった。お蕎麦も東京好みの味付けの汁で、これも結構美味しく食べれた。ここの女将さんが周辺を歩くなら駐車場に車を置いておいて良い、と言ってくれたので周辺を歩く。お昼を食べているうちに幸い雨は上がってくれた。歩いた場所は大歩危のあたり。ラフティングのお店があって、渓谷に出た岩からの展望が良かった。ここで川の景色を見ていたら、対岸をブルーの小さな乗り物が動いている。と思ったら土讃線という線路が対岸を走っていて、そこを1両編成の小さな列車が走っていたのだ。緑の渓谷の中のブルーなので結構目立つ。写真を何枚も撮ってしまった。<br />ここから車で小歩危に戻る。道端に車を止めて遊歩道に行ってみるが、あんまり良い景色は見られない。観光地なのに駐車場がないので、車は道路の広くなったところに置いておくのだ。その道路の広くなったところはたいがい人家側にあり、小歩危の渓谷側へは道路を横断して行くのだが、この道路は意外と通行量が多い。それも大型車が多く横断歩道もないので、結構スリリングである。小歩危から川を見下ろすと四万十の上流の方に似ていた。小歩危の駅のすぐ下に吊橋がある。ここはかづら橋ではなくて普通の鉄骨での吊橋だが、床は板を打ち付けてあるだけで結構怖い。真ん中の方へ行くと揺れていた。橋のたもとには事故があっても責任は持てません、みたいなことが書いてあった。<br />車に戻ってかづら橋へ向う。吉野川川下りのポイント「まんなか」という施設を過ぎて大歩危橋というところで国道32号と別れ県道45号線に入ると12?ほどでかづら橋に着いてしまう。この道の途中には、今日泊まるホテルかずら橋というのがある。道路に面しているが、そんなに大きくない旅館だった。一旦そこを通り過ぎ、かずら橋へ向う。かずら橋の手前には無人だが有料と書いた駐車場が沢山ある。比較的近いと思われるところに車を止め歩き出す。幸いに雨が止んでいる間に橋へ行くことができた。かずら橋の隣りに立派なコンクリート造りの橋があって、そこからかずら橋を渡っている人が見える。かずら橋は一方通行(考えてみれば当然だね)になっているので、コンクリートの橋で向こう側へ渡ってから、かずら橋で戻って来るようになっている。かずら橋は今でも木の蔦で編んだ橋で、蔦の途中途中に丸太を組んで足場にしているだけ。だから当然橋から下の川は丸見えだし、高度もあるので結構怖い。橋の維持費として渡るのに500円取られるが、結構大勢の人が来ていた。僕たちの前に大勢いたが、管理する人がいて、いっぺんに大勢の人が橋に乗らないように制限していてくれる。僕たちの時には、もう結構空いていたが、渡るのを怖がって遅い人がいるので、橋の途中で追い抜いてしまった。橋の上から足元の写真も撮った。かずらの手摺りに捕まると、足元の揺れと手摺りの揺れのタイミングが合わずに少し怖い。それよりも文子と手を取り合って二人で歩いてしまった方が早かった。橋を渡った側に、琵琶の滝というのがあったが、どうということもない滝だった。帰りに再び雨が降り出す。ホテルの前に戻ってもまだチェックインの3時には早いので通過して平家屋敷を見に行く。平家屋敷は確かに古そうだが手入れもあんまりしてないようで、カビ臭かった。明治時代の農耕器具や日露戦争の頃のものなんかがあって、平家の頃のものの方が少なかった。まぁ、時間潰しに寄ったようなものだから仕方ないか。<br />ホテルには3時ちょっと過ぎにチェックイン。ここは天空の露天風呂がウリで、ロープウエイに乗ってお風呂に行くのだ。部屋は308号室。3階の大浴場に一番近い部屋。ロープウエイの露天風呂へも、ここから行くので都合が良い部屋だった。窓の下はさっき通った道路だった。早速着替えて露天風呂へ行く。大浴場のところでスリッパを脱ぎ、大浴場の入り口を右に見てその先へ。また出口があり、露天風呂へ行く時は草履に履き替える。その出口の先はそのまま小型エレベーターのようなロープウエイ。全て自動で、エレベーターと同じようにボタンを押すと動き出す。見上げるような急坂を1分ほど登り、上に着くとこれもエレベーターと同じようにドアがあく。ここからは旅館の前の道路を隔てて祖谷渓の深い森と山々が見える。チェックインが早かったのでがら空き。混浴の露天風呂があるので二人で見に行った。混浴が一番上にあり、それから女性用、男性用と続いている。それ以外に、ロープウエイと反対側の方に貸切の露天風呂がある。それに半兵衛の家という休憩所と、その休憩所の反対側が足湯だった。男性用露天風呂は結構広く、高いところにあるので仕切りもない。でも見えるのは遠い山ばかりだった。今日は雨模様だが、そんなに強い降りではないので、そのままお湯に浸かっていられた。この露天風呂には屋根のある脱衣所の脇に、露天風呂の方を向いて甕のお風呂が二つある。五右衛門風呂となっているが下から沸かすのではなく温泉が流れ込んでいる。これは混んできても一人で占領するには良い場所だ。僕が入った時間はガラ空きだったが、4人ほど入ってきたので上がる。半兵衛の家は昔の農家のような作り。障子や襖を締め切りなので暗いが、開けると畳み敷きで無料の水とお茶が置いてあった。文子を待つ間にロープウエイを見ていると、ロープウエイの外観は小さな小屋のような外観になっていて、小屋が上下に動いているみたいで面白かった。僕は露天風呂で頭を洗わなかったので、帰りに大浴場に入って行く。こっちも誰もいなくて貸し切りだった。夕食までの間に缶ビールを買って飲む。お風呂のあとは冷たいビールが美味しい。夕食ではジャランネット予約の特典としてお酒が1本出ることになっている。その夕食は2階の夕食会場へ行く。他の個人客と一緒の部屋だが、囲炉裏が6箇所くらいあって、その一つが一つの部屋ごとになっている。食事は山の中なので、そんなに豪華ではない。でも囲炉裏では鮎が串焼きになっていて、鍋は猪鍋だった。山菜の煮たものやおしたしなども出たが、春の山菜があって、どうやって保存していたのか不思議だった。猪鍋は、この辺ではボタン鍋という名前になっていた。祖谷の一品、というのがあって、「でこまわし」という名前になっていた。鮎と一緒に囲炉裏で焼かれていたが串団子のような感触だった。囲炉裏を囲んで食べる、と言うと物珍しいが、実際には胡坐をかいて座らなければならないし、テーブル代わりの囲炉裏の淵は低いし、あんまり食べ易いものではない。ご飯はお代わりできるが、それをサービスする人がいかにも昔ながらの農家のオバァサンといった感じの人なので頼む気にもならなかった。お代わりしなくてもおなか一杯になったし、デザートも付いて充分だった。<br />この食事所は個人客だけだが、すぐ隣りに団体客が入って騒いでいる。途中からはヘタなカラオケまで聞こえてくるし、とっても環境の悪い食事所だった。<br /><br />9月27日(土)<br />今回の旅行の最終日は朝から晴れていた。鳴門の渦潮を見たいが、渦潮は潮の満ち引きによってできるので満潮とか干潮に合わせなければならない。今日は10時50分と17時10分の2回だが、飛行機が17時高松空港発なので午前中に間に合わさなければならない。文子にもそう言ってあったので朝は8時には朝食。すぐにチェックアアウトして鳴門に向うのだが、宿の料金が現金払いだったので一挙にお金がなくなってしまった。宿の人が鳴門への道を教えてくれた。来た道を戻るのが一番早いらしい。時間的には丁度良い時間に着くのではないか、と言っていた。昨日通った国道32号を池田まで戻る。大歩危小歩危もノンストップで通過した。池田に入るとさすがに道路は混んでくる。でも渋滞するほどではない。井川池田インターというのがあって、そこから徳島自動車道に乗る。ここも片側1車線の高速道路。乗ってすぐに吉野川のハイウエイオアシスがあるので、ここでトイレ休憩とお土産の追加購入。このSAは吉野川が近く、雰囲気の良いSAだった。徳島自動車道はおおむね順調に走れたが、やっぱり遅い車がところどころにいる。追い越し車線が作ってあるところで一気に抜くのだが、地元のナンバーの車があんまり加速しないのを見ると覆面パトかなんかがいるのか、と思って思わずスピードをおとしてしまう。でもそんなこともなく順調に走る。まわりには山梨や能登と変わらない風景がたんたんと続く中をかなり走る。対向1車線の道路だと、トラックは追い越し車線でちゃんとどいてくれる。運送会社のトラックを抜いたあとは結構順調に走れた。徳島自動車道を藍住というインターで降りる。降りるとすぐに高松自動車道板野インターの道標が出てくるのでそれに従って走る。そして板野インターから高松自動車道に乗って鳴門北インターで降りると渦潮観光の拠点、鳴門公園と大鳴門橋架橋記念館エディがある。ここに着いたのは10時40分。こんな道は自分では探せないし、カーナビだともっと遠回りをさせられてしまう。このルートが一番早いというのは宿の人が教えてくれたのだ。渦潮観光は、時間がなければ大鳴門橋の上から見ようと思っていたが、思わぬ速さで着くことができたので観光船に乗ることにする。観光船も鳴門漁港の方から出ているらしいが、インターを降りたあとはどっちへ行って良いか分からない。適当に走っていると鳴門観光船乗り場、という案内があったのでそこへ向う。駐車場に車を止めてチケット売り場に行ってみると大型船と小型船があり、小型船は水中が見れるという。小型船のチケットを買うと全席予約制で10時45分の船は満席になってしまっていた。次は11時15分だが、渦潮は10時50分から前後1時間は大丈夫だということなので、それに乗る。待っている間にバスの運転手さんに壇ノ浦までの時間を聞いたら1時間半くらいとのこと。これなら渦潮観光のあとに行かれるかもしれない。渦潮の観光船は漁船のような船だった。結構波が高く、走っている間に甲板にいると飛沫が凄かった。この船は船内の両側がガラス張りになっていて水中の様子が見れるようになっている。瀬戸内海の海の中は、そんなに綺麗な水色ではなかった。<br />渦潮に近付くとデッキを開放してくれるので、船外に出てそこから渦潮を見ることができる。大きなところでは海水が段差のようになっていて、高い方から低い方へ螺旋状に流れ込んでいく。これが渦潮だ。そんな渦潮があっちにもこっちにも出来ているのを見るのは壮観だった。渦潮見物の船はほかにもたくさんいて、海賊船の形をしている船もあった。水中を見れるガラス張りの船室にはほとんど誰もいなかったが、ちょっと覘いた感じでは渦潮は洗濯機の中の水みたいだった。<br />船を下りて鳴門スカイラインというコースに行く。ここからは鳴門大橋の展望が良い、などと書いてあったのだが、期待したほどではなかった。未練がましく途中の細い道を下ってみたが、海辺へ出ただけで大して良い景色には出会わなかった。再び、高松自動車道に戻って、鳴門のインターから屋島の壇ノ浦を目指す。この道も対向1車線の高速道路だが、徳島自動車道よりは通行量が多い感じがする。鳴門大橋で本州と繋がっているからかもしれない。途中、津田の松原SAというのがあり、ここでトイレタイム。売店の中に入ってみるとさぬきうどんの店があって行列を作っている。折角香川県に来たのだからさぬきうどんを食べることにして行列に並ぶ。時間的にもお昼を過ぎた時間になっている。ここのうどんは、食堂みたいに自分でお皿にお椀を乗せ、うどんも自分で温めて、その上にトッピングを乗っけてレジで清算する。僕はイカ天とかき揚げを乗っけて文子はジャコ天を乗っけた。テーブルも結構混んでいたが、うどんはやっぱり美味しかった。サービスエリアでも美味しかったのだから、ちゃんとしたお店に行ったらもっと美味しいのかもしれない。SAを出たらもう時間は1時半。帰りの飛行機は17時発だから16時には空港に着きたい、などと思いながら壇ノ浦に向うとカーナビが志度というところで降りるように指示してくる。構わずにそのまま直進すると、再び次のさぬき三木というインターで降りるように指示してくる。自分の頭の中では壇ノ浦は高松を過ぎてからだとばかり思っていたから直進したのだが、あまりにカーナビが続けて指示してくるのでちょっと自信をなくし、さぬき三木で降りる。降りてから地図を確認するとカーナビの方が正しかった。ちょっと遠回りになったがさぬき三木からでも行けるのでそのまま国道11号に出る。標識を見ながら進んでも壇ノ浦の古戦場が出て来ないので、こんな辺鄙なところには人は来ないのかな、と思いつつ屋島の方に曲がる。ヨットハーバーがあって岬に出るだけの道だった。再び国道に戻り少し進むと、今度は有料だが屋島ドライブウエイという標識が出ている。この道を登って行くと途中途中に展望台があって壇ノ浦の合戦の説明が書いてある。ドライブウエイはどんどん高度を上げ、景色が良かった。頂上には屋島寺という84番札所があり、この境内を抜けて山頂を一周できるようになっている。昨日は平家の落人の部落に泊まり、今日は平家が戦いに敗れた壇ノ浦を見る。最終的に平家が滅びたのは下関の方の壇ノ浦なので、通常は四国の方は屋島の戦いと言われる。でも、ここも間違いなく壇ノ浦という地名なのだ。歴史が好きな僕だが、源平合戦はあんまり得意ではない。なにしろ戦国時代よりも更に400年も昔のことなのだ。武士がやっと台頭してきた頃のことは想像力の世界に任せておけば良い。それでも、そういう歴史的な場所を訪問できるのは楽しいことだ。<br />今回の旅行では、鳴門の渦潮見物に時間が掛かってしまって屋島には来れないと思っていた。でも幸いに渦潮も丁度良い時間に行けたし、屋島にも立ち寄ることができた。さぬきうどんも食べれたし、充分満足できた。<br />もうあとは帰るだけ。国道11号で高松市内を抜けて高松空港へ向う。市内はとっても混んでいたが、空港へ向う道に入ってからは2車線になりスムースに流れるようになった。空港のトヨタ到着は16時。ここから空港に送ってもらい飛行機は定刻どおり17時5分に離陸。しばらくは外がまだ明るかったが、羽田に到着の時はもう真っ暗だった。到着ロビーから4階に上がり夕食。今日も新宿のアカシアというオムライスのお店で夕食にした。ここの大納言はステーキが乗っていて美味しい。<br />今回は車がないので東横インのシャトルバスに乗らなければならない。場所がイマイチ不安だったが、到着ロビーを出て道路を1本渡るとそこにシャトルバスがいた。ANAの第2ターミナルを出てから第1ターミナルに寄って、それから東横インなのでやっぱり15分くらい掛かる。すぐに裏の駐車場に行って車を出す。首都高速横羽線を三ツ沢で降りて横浜新道を通って保土ヶ谷バイパス、というコースを通ったのは久しぶりだったが時間が8時を過ぎていることもあってスムースだった。<br /><br />

平家の里と鳴門の渦潮

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2008/09/24 - 2008/09/27

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秘湯マニア

秘湯マニアさん

今年はなかなか旅行に出られなかったが、期限切れが迫っているANAの特典クーポン3万円分を使わないと勿体ないので、なんとか時間を作り鳴門の渦潮を見てくることにした。前回の四国の旅では四万十川から高知へ回って、愛媛、高知の2県を旅している。今回は徳島と香川となり、ようやく四国全県を回ることになる。

9月24日(水)
今回の旅行は、羽田発が朝7時と早いので、前日のうちに家を出て羽田近くのホテルで1泊することにした。前泊することに決めたのは出発の2日前だったので東横インは2部屋しか空いてなかったが、部屋と駐車場を確保できた。前泊代金は9千円弱だが、車の駐車代と合わせると14千円になる。前泊しないで羽田の立体駐車場に停めておくと料金が高いので、実質的にはそんなに大きな持ち出しにはならない。
24日は水曜で毎週帰りが遅い日。そのため家を出たのは7時近くなってしまい、夕食を食べたのは8時になっていた。東横インへは首都高の湾岸線ではなく、横羽線へ行く。この道を通るのは久しぶりだ。今日は時間のせいもあるだろうが、ガラ空きで羽田のインターを降りたのは9時少し前。東横インはすぐに分かったが駐車場が分からず1周回ってしまった。東横インは本館と新館と二つあるが、その間の道を入ったところに駐車場があった。でもこの駐車場は個人がやっていて東横インとは直接関係ないそうだ。それでも羽田へのシャトルバスが使えるのが良い。料金は先払い。4日間で5500円と安かった。東横インは普通のビジネスホテル。部屋も狭いが寝るだけなら充分だった。

9月25日(木)
今日は朝7時25分のANA583便松山行きに乗るので、ホテルを6時15分に出るシャトルバスに乗る。シャトルバスは15分置きに出発して、羽田までは20分くらいだが満員だった。羽田で朝食。いつもの門左衛門で焼き魚の定食。チェックインはスマートチェックインという新しい方法。インターネットで座席指定まで終わっていれば、ANAカードをかざすだけで飛行機まで行かれる。今日はバスではなく42番から直接チェックインできた。飛行機の座席も改良されていて、案内図やイヤホン入れが高い位置になった。座席そのものも薄手の材質になっているようで、ほんのちょっとだけ座席の間隔が広くなったような気がする。でも、長時間乗る場合には、このほんのちょっとの差が大きくて、足を伸ばせるかどうかで寝心地が違う。今日は1時間ちょっとの飛行だけど、少し寝て行った。松山到着は8時45分。すぐにトヨタレンタに行く。車はIstを頼んでおいたのだが、ポルトという車だった。後部座席のドアはスライド式だが、取っ手を少し引くだけで軽く開いたり閉まったりする。以前乗っていたRVRはスライドドアを勢いよく閉じないと締まらなかったが、その頃とは大違いだ。松山空港から高速の松山インターを目指すが、松山市内は混んでいる。高速に乗るまで20分くらいは走っていた。高速に乗ってしまうと、市内の混雑がウソのように空いている。高速道路そのものが途中から対面通行になるほど空いていた。北陸自動車道よりは少し通行量が多いかナ、という程度だった。最初に向ったのは新居浜市。途中で桜三里パーキングエリアというのがあったので、そこに入って持って来たバックの整理。地図やお土産をここで出しておく。お茶もここで買う。宮崎自動車道なんかと同様にガラ空きのPAだった。少し走ると今度は石鎚山というサービスエリアがある。ここには売店なんかが揃っていたので少し見て回る。早々に少しお土産を買ってしまった。このPAはハイウエイオアシスになっていて、通路を上に登ると温泉施設と直売所があった。でも、存在を確認しただけで出発。松山自動車道からは景色は期待できない。長野の方と同じような田園風景が広がるばかり。新居浜へは伊予西条というインターで降りる。新居浜で知人と会ってお昼をご馳走になる。帰りは来た道を松山まで。松山全日空ホテルに宿が取ってある。帰りも松山市内が混んでいて道後温泉へ行くほどの時間はなくなっていた。ホテルにチェックインしたのはもう4時。部屋は11階の1119号室。目の前に裁判所や坂の上の雲記念館などが見えて景色の良い部屋だった。時間からして、松山城のロープウエイに乗っている時間はない(5時で終わりになるので下りのロープウエイがなくなってしまう)が、まだ明るいので、向い側にある坂の上の雲記念館に行ってみることにする。記念館の隣りに萬翠荘という愛媛県美術館の分院があって、そこは函館のハリストス正教会みたいに素敵な建物だった。坂の上の雲記念館は司馬遼太郎の同名小説にちなんだもので、正岡子規、秋山好古、秋山真之の3人にちなんだものや当時の松山、それに、司馬遼太郎のことなどが展示されていた。ちゃんと順路があって時間に沿って展示してあって分かり易かった。外に出るともう5時近かったが、萬翠荘へ行ってみる。もう暗くて充分な写真は撮れなかったが、1階部分だけ見学させてくれた。ホテルと記念館の間の通りには伊予鉄が通っていて、坊ちゃん列車が走っている。坊ちゃん列車は、この前道後温泉に寄った時に見たし写真も撮ったけど、こんなに沢山走っているとは知らなかった。
夕食はホテルのレストランで。6階に日本料理と中華。14階にフランス料理があったけど、結局日本食にする。6階の日本料理レストランは雲海。6時過ぎに行ったけど、誰もいなくて僕たちだけだった。でも、別室で団体が外国人を接待していた。ホテルの部屋にはレストランの割引券があったが、そのコースではちょっと量が少なそうなので瀬戸内懐石という5千円のコースにする。ビールを運んできてくれたのは安藤美姫に似た綺麗な人だった。コース料理の量はそう多くなかったがおいしかった。ホテルなのでお風呂は洋風。シャワーを浴びて明日からの観光に備えて就寝。

9月26日(金)
観光する日。折角四国へ来たのだから金比羅様へお参りして行こうかと思っていたが、下の方から通算すると1300段もの石段があるそうだ。この前左足の肉離れもやったばかりで、そのうえヒザの関節も弱いのでそこは行かないことにした。そうすると今日は比較的時間がありそうなので朝食もゆっくり。14階のプロバンスというレストランがバイキングになっているので、そこで朝食。久しぶりに本格的なアメリカンブレックファーストを取った。コーヒーを2杯飲んで9時に出発。フロントの清算では、3千円だけの支払いで済んだ。去年、ANAのマイルを3万円分の金券に替えておいたので、それで支払ったのだ。昨日、ホテルのレストランで食事しないと金券が残ってしまうと思っていたので、ほぼ予定どおりだった。今日は愛媛県東部では雨の確率が高い。観光地ではあんまり雨に降られたくないものだ。今日は祖谷渓にあるかずら橋まで行ってそこで泊まり。距離はそう遠くない。初めは昨日の新居浜へと同じ道を通る。今日も石鎚山サービスエリアに寄っておみやげの追加。ここから高速を更に徳島方面へ。川之江JCTで高松自動車道の方に行く。祖谷渓へ行くのなら徳島自動車道で良いのだが、折角四国にいるのだから瀬戸内海を見ようと思ったのだ。川之江JCTを過ぎると高速の上からも海を見ることができる。大野原というインターで降りて近くの海に向う。一の宮海水浴場というのがあったので、そこが一番近そうだ。カーナビの指示どおりに行くと国道11号を右手に折れてすぐに海辺に出ることができた。そこは整備された海水浴場で公園もあり、とても綺麗だった。時期が時期なので観光客など誰もいなくて砂浜も綺麗。雨こそ降っていないが、晴天ではなくどんよりした天気。それでも瀬戸内海を一望できる。ちょうど潮が引いていて砂浜の先の方まで歩いて行くことができた。波打ち際の方は靴がもぐってしまうくらい、潮が引いた直後の砂だった。この砂浜に隣接して公園の緑の草原が広がる。夏の海水浴には、この海岸は綺麗でとても良いだろうと思う。海水浴場の外れには堤防があるが、その堤防の向こう側では、地元の漁師さんと思われる人が大きなカゴのような篩いを砂に入れて貝を採っていた。この海岸を出る頃、雨が降り始めてくる。ここからは山の中に向うので雨がひどくなるだろう。
一の宮海水浴場から祖谷渓への道はカーナビ任せだが、観音寺市から国道192号へ出て三好市から山の中へ入っていくコースのようだ。観音寺市内の道は狭い。途中に第66番札所雲辺寺というのがあって、ここにはロープウエイで行かれるらしい。これを書いている今になって調べてみると、結構景色が良いらしい。そんなに遠くじゃなかったので行ってみれば良かった。でも、この時はそのまま通過。観音寺から三好への道は狭い道で峠の方へ登って行く。この辺りではすっかり雨で傘がないと車の外には出られない。池田大橋というところを右折すると、三好橋を過ぎて祖谷渓への道である。高知へ向う国道32号線は吉野川に沿ってくねくねと伸びている。こっちから進むと小歩危が先にあり、その先に大歩危があるが、途中に「もみじ亭」というお蕎麦屋があるので、そこで昼食にする。建物は田舎風の外見だが中は新しく綺麗だった。この店の女将さんがテキパキとした気が利いた人で気持ち良かった。ここは徳島県で香川県ではないのでウドンよりもお蕎麦が名物らしい。それも祖谷蕎麦と言って、つなぎを使っていないのでぼろぼろと小さく折れてしまうお蕎麦だそうだ。僕は温かい「祖谷蕎麦」を、文子は冷山ぶっかけざるそばというのを頼んだ。そして四万十で鮎を食べたように、ここではアマゴの塩焼きを頼んだ。吉野川ではアマゴが名物らしい。山梨で食べる川鱒の2倍くらいある大きなアマゴで美味しかった。お蕎麦も東京好みの味付けの汁で、これも結構美味しく食べれた。ここの女将さんが周辺を歩くなら駐車場に車を置いておいて良い、と言ってくれたので周辺を歩く。お昼を食べているうちに幸い雨は上がってくれた。歩いた場所は大歩危のあたり。ラフティングのお店があって、渓谷に出た岩からの展望が良かった。ここで川の景色を見ていたら、対岸をブルーの小さな乗り物が動いている。と思ったら土讃線という線路が対岸を走っていて、そこを1両編成の小さな列車が走っていたのだ。緑の渓谷の中のブルーなので結構目立つ。写真を何枚も撮ってしまった。
ここから車で小歩危に戻る。道端に車を止めて遊歩道に行ってみるが、あんまり良い景色は見られない。観光地なのに駐車場がないので、車は道路の広くなったところに置いておくのだ。その道路の広くなったところはたいがい人家側にあり、小歩危の渓谷側へは道路を横断して行くのだが、この道路は意外と通行量が多い。それも大型車が多く横断歩道もないので、結構スリリングである。小歩危から川を見下ろすと四万十の上流の方に似ていた。小歩危の駅のすぐ下に吊橋がある。ここはかづら橋ではなくて普通の鉄骨での吊橋だが、床は板を打ち付けてあるだけで結構怖い。真ん中の方へ行くと揺れていた。橋のたもとには事故があっても責任は持てません、みたいなことが書いてあった。
車に戻ってかづら橋へ向う。吉野川川下りのポイント「まんなか」という施設を過ぎて大歩危橋というところで国道32号と別れ県道45号線に入ると12?ほどでかづら橋に着いてしまう。この道の途中には、今日泊まるホテルかずら橋というのがある。道路に面しているが、そんなに大きくない旅館だった。一旦そこを通り過ぎ、かずら橋へ向う。かずら橋の手前には無人だが有料と書いた駐車場が沢山ある。比較的近いと思われるところに車を止め歩き出す。幸いに雨が止んでいる間に橋へ行くことができた。かずら橋の隣りに立派なコンクリート造りの橋があって、そこからかずら橋を渡っている人が見える。かずら橋は一方通行(考えてみれば当然だね)になっているので、コンクリートの橋で向こう側へ渡ってから、かずら橋で戻って来るようになっている。かずら橋は今でも木の蔦で編んだ橋で、蔦の途中途中に丸太を組んで足場にしているだけ。だから当然橋から下の川は丸見えだし、高度もあるので結構怖い。橋の維持費として渡るのに500円取られるが、結構大勢の人が来ていた。僕たちの前に大勢いたが、管理する人がいて、いっぺんに大勢の人が橋に乗らないように制限していてくれる。僕たちの時には、もう結構空いていたが、渡るのを怖がって遅い人がいるので、橋の途中で追い抜いてしまった。橋の上から足元の写真も撮った。かずらの手摺りに捕まると、足元の揺れと手摺りの揺れのタイミングが合わずに少し怖い。それよりも文子と手を取り合って二人で歩いてしまった方が早かった。橋を渡った側に、琵琶の滝というのがあったが、どうということもない滝だった。帰りに再び雨が降り出す。ホテルの前に戻ってもまだチェックインの3時には早いので通過して平家屋敷を見に行く。平家屋敷は確かに古そうだが手入れもあんまりしてないようで、カビ臭かった。明治時代の農耕器具や日露戦争の頃のものなんかがあって、平家の頃のものの方が少なかった。まぁ、時間潰しに寄ったようなものだから仕方ないか。
ホテルには3時ちょっと過ぎにチェックイン。ここは天空の露天風呂がウリで、ロープウエイに乗ってお風呂に行くのだ。部屋は308号室。3階の大浴場に一番近い部屋。ロープウエイの露天風呂へも、ここから行くので都合が良い部屋だった。窓の下はさっき通った道路だった。早速着替えて露天風呂へ行く。大浴場のところでスリッパを脱ぎ、大浴場の入り口を右に見てその先へ。また出口があり、露天風呂へ行く時は草履に履き替える。その出口の先はそのまま小型エレベーターのようなロープウエイ。全て自動で、エレベーターと同じようにボタンを押すと動き出す。見上げるような急坂を1分ほど登り、上に着くとこれもエレベーターと同じようにドアがあく。ここからは旅館の前の道路を隔てて祖谷渓の深い森と山々が見える。チェックインが早かったのでがら空き。混浴の露天風呂があるので二人で見に行った。混浴が一番上にあり、それから女性用、男性用と続いている。それ以外に、ロープウエイと反対側の方に貸切の露天風呂がある。それに半兵衛の家という休憩所と、その休憩所の反対側が足湯だった。男性用露天風呂は結構広く、高いところにあるので仕切りもない。でも見えるのは遠い山ばかりだった。今日は雨模様だが、そんなに強い降りではないので、そのままお湯に浸かっていられた。この露天風呂には屋根のある脱衣所の脇に、露天風呂の方を向いて甕のお風呂が二つある。五右衛門風呂となっているが下から沸かすのではなく温泉が流れ込んでいる。これは混んできても一人で占領するには良い場所だ。僕が入った時間はガラ空きだったが、4人ほど入ってきたので上がる。半兵衛の家は昔の農家のような作り。障子や襖を締め切りなので暗いが、開けると畳み敷きで無料の水とお茶が置いてあった。文子を待つ間にロープウエイを見ていると、ロープウエイの外観は小さな小屋のような外観になっていて、小屋が上下に動いているみたいで面白かった。僕は露天風呂で頭を洗わなかったので、帰りに大浴場に入って行く。こっちも誰もいなくて貸し切りだった。夕食までの間に缶ビールを買って飲む。お風呂のあとは冷たいビールが美味しい。夕食ではジャランネット予約の特典としてお酒が1本出ることになっている。その夕食は2階の夕食会場へ行く。他の個人客と一緒の部屋だが、囲炉裏が6箇所くらいあって、その一つが一つの部屋ごとになっている。食事は山の中なので、そんなに豪華ではない。でも囲炉裏では鮎が串焼きになっていて、鍋は猪鍋だった。山菜の煮たものやおしたしなども出たが、春の山菜があって、どうやって保存していたのか不思議だった。猪鍋は、この辺ではボタン鍋という名前になっていた。祖谷の一品、というのがあって、「でこまわし」という名前になっていた。鮎と一緒に囲炉裏で焼かれていたが串団子のような感触だった。囲炉裏を囲んで食べる、と言うと物珍しいが、実際には胡坐をかいて座らなければならないし、テーブル代わりの囲炉裏の淵は低いし、あんまり食べ易いものではない。ご飯はお代わりできるが、それをサービスする人がいかにも昔ながらの農家のオバァサンといった感じの人なので頼む気にもならなかった。お代わりしなくてもおなか一杯になったし、デザートも付いて充分だった。
この食事所は個人客だけだが、すぐ隣りに団体客が入って騒いでいる。途中からはヘタなカラオケまで聞こえてくるし、とっても環境の悪い食事所だった。

9月27日(土)
今回の旅行の最終日は朝から晴れていた。鳴門の渦潮を見たいが、渦潮は潮の満ち引きによってできるので満潮とか干潮に合わせなければならない。今日は10時50分と17時10分の2回だが、飛行機が17時高松空港発なので午前中に間に合わさなければならない。文子にもそう言ってあったので朝は8時には朝食。すぐにチェックアアウトして鳴門に向うのだが、宿の料金が現金払いだったので一挙にお金がなくなってしまった。宿の人が鳴門への道を教えてくれた。来た道を戻るのが一番早いらしい。時間的には丁度良い時間に着くのではないか、と言っていた。昨日通った国道32号を池田まで戻る。大歩危小歩危もノンストップで通過した。池田に入るとさすがに道路は混んでくる。でも渋滞するほどではない。井川池田インターというのがあって、そこから徳島自動車道に乗る。ここも片側1車線の高速道路。乗ってすぐに吉野川のハイウエイオアシスがあるので、ここでトイレ休憩とお土産の追加購入。このSAは吉野川が近く、雰囲気の良いSAだった。徳島自動車道はおおむね順調に走れたが、やっぱり遅い車がところどころにいる。追い越し車線が作ってあるところで一気に抜くのだが、地元のナンバーの車があんまり加速しないのを見ると覆面パトかなんかがいるのか、と思って思わずスピードをおとしてしまう。でもそんなこともなく順調に走る。まわりには山梨や能登と変わらない風景がたんたんと続く中をかなり走る。対向1車線の道路だと、トラックは追い越し車線でちゃんとどいてくれる。運送会社のトラックを抜いたあとは結構順調に走れた。徳島自動車道を藍住というインターで降りる。降りるとすぐに高松自動車道板野インターの道標が出てくるのでそれに従って走る。そして板野インターから高松自動車道に乗って鳴門北インターで降りると渦潮観光の拠点、鳴門公園と大鳴門橋架橋記念館エディがある。ここに着いたのは10時40分。こんな道は自分では探せないし、カーナビだともっと遠回りをさせられてしまう。このルートが一番早いというのは宿の人が教えてくれたのだ。渦潮観光は、時間がなければ大鳴門橋の上から見ようと思っていたが、思わぬ速さで着くことができたので観光船に乗ることにする。観光船も鳴門漁港の方から出ているらしいが、インターを降りたあとはどっちへ行って良いか分からない。適当に走っていると鳴門観光船乗り場、という案内があったのでそこへ向う。駐車場に車を止めてチケット売り場に行ってみると大型船と小型船があり、小型船は水中が見れるという。小型船のチケットを買うと全席予約制で10時45分の船は満席になってしまっていた。次は11時15分だが、渦潮は10時50分から前後1時間は大丈夫だということなので、それに乗る。待っている間にバスの運転手さんに壇ノ浦までの時間を聞いたら1時間半くらいとのこと。これなら渦潮観光のあとに行かれるかもしれない。渦潮の観光船は漁船のような船だった。結構波が高く、走っている間に甲板にいると飛沫が凄かった。この船は船内の両側がガラス張りになっていて水中の様子が見れるようになっている。瀬戸内海の海の中は、そんなに綺麗な水色ではなかった。
渦潮に近付くとデッキを開放してくれるので、船外に出てそこから渦潮を見ることができる。大きなところでは海水が段差のようになっていて、高い方から低い方へ螺旋状に流れ込んでいく。これが渦潮だ。そんな渦潮があっちにもこっちにも出来ているのを見るのは壮観だった。渦潮見物の船はほかにもたくさんいて、海賊船の形をしている船もあった。水中を見れるガラス張りの船室にはほとんど誰もいなかったが、ちょっと覘いた感じでは渦潮は洗濯機の中の水みたいだった。
船を下りて鳴門スカイラインというコースに行く。ここからは鳴門大橋の展望が良い、などと書いてあったのだが、期待したほどではなかった。未練がましく途中の細い道を下ってみたが、海辺へ出ただけで大して良い景色には出会わなかった。再び、高松自動車道に戻って、鳴門のインターから屋島の壇ノ浦を目指す。この道も対向1車線の高速道路だが、徳島自動車道よりは通行量が多い感じがする。鳴門大橋で本州と繋がっているからかもしれない。途中、津田の松原SAというのがあり、ここでトイレタイム。売店の中に入ってみるとさぬきうどんの店があって行列を作っている。折角香川県に来たのだからさぬきうどんを食べることにして行列に並ぶ。時間的にもお昼を過ぎた時間になっている。ここのうどんは、食堂みたいに自分でお皿にお椀を乗せ、うどんも自分で温めて、その上にトッピングを乗っけてレジで清算する。僕はイカ天とかき揚げを乗っけて文子はジャコ天を乗っけた。テーブルも結構混んでいたが、うどんはやっぱり美味しかった。サービスエリアでも美味しかったのだから、ちゃんとしたお店に行ったらもっと美味しいのかもしれない。SAを出たらもう時間は1時半。帰りの飛行機は17時発だから16時には空港に着きたい、などと思いながら壇ノ浦に向うとカーナビが志度というところで降りるように指示してくる。構わずにそのまま直進すると、再び次のさぬき三木というインターで降りるように指示してくる。自分の頭の中では壇ノ浦は高松を過ぎてからだとばかり思っていたから直進したのだが、あまりにカーナビが続けて指示してくるのでちょっと自信をなくし、さぬき三木で降りる。降りてから地図を確認するとカーナビの方が正しかった。ちょっと遠回りになったがさぬき三木からでも行けるのでそのまま国道11号に出る。標識を見ながら進んでも壇ノ浦の古戦場が出て来ないので、こんな辺鄙なところには人は来ないのかな、と思いつつ屋島の方に曲がる。ヨットハーバーがあって岬に出るだけの道だった。再び国道に戻り少し進むと、今度は有料だが屋島ドライブウエイという標識が出ている。この道を登って行くと途中途中に展望台があって壇ノ浦の合戦の説明が書いてある。ドライブウエイはどんどん高度を上げ、景色が良かった。頂上には屋島寺という84番札所があり、この境内を抜けて山頂を一周できるようになっている。昨日は平家の落人の部落に泊まり、今日は平家が戦いに敗れた壇ノ浦を見る。最終的に平家が滅びたのは下関の方の壇ノ浦なので、通常は四国の方は屋島の戦いと言われる。でも、ここも間違いなく壇ノ浦という地名なのだ。歴史が好きな僕だが、源平合戦はあんまり得意ではない。なにしろ戦国時代よりも更に400年も昔のことなのだ。武士がやっと台頭してきた頃のことは想像力の世界に任せておけば良い。それでも、そういう歴史的な場所を訪問できるのは楽しいことだ。
今回の旅行では、鳴門の渦潮見物に時間が掛かってしまって屋島には来れないと思っていた。でも幸いに渦潮も丁度良い時間に行けたし、屋島にも立ち寄ることができた。さぬきうどんも食べれたし、充分満足できた。
もうあとは帰るだけ。国道11号で高松市内を抜けて高松空港へ向う。市内はとっても混んでいたが、空港へ向う道に入ってからは2車線になりスムースに流れるようになった。空港のトヨタ到着は16時。ここから空港に送ってもらい飛行機は定刻どおり17時5分に離陸。しばらくは外がまだ明るかったが、羽田に到着の時はもう真っ暗だった。到着ロビーから4階に上がり夕食。今日も新宿のアカシアというオムライスのお店で夕食にした。ここの大納言はステーキが乗っていて美味しい。
今回は車がないので東横インのシャトルバスに乗らなければならない。場所がイマイチ不安だったが、到着ロビーを出て道路を1本渡るとそこにシャトルバスがいた。ANAの第2ターミナルを出てから第1ターミナルに寄って、それから東横インなのでやっぱり15分くらい掛かる。すぐに裏の駐車場に行って車を出す。首都高速横羽線を三ツ沢で降りて横浜新道を通って保土ヶ谷バイパス、というコースを通ったのは久しぶりだったが時間が8時を過ぎていることもあってスムースだった。

同行者
カップル・夫婦
交通手段
レンタカー ANAグループ
旅行の手配内容
個別手配
  • 松山、坂の上の雲記念館に隣接する萬翠楼

    松山、坂の上の雲記念館に隣接する萬翠楼

  • 一の宮海岸

    一の宮海岸

  • お昼を食べた「もみじ亭」祖谷そばが美味しかった。

    お昼を食べた「もみじ亭」祖谷そばが美味しかった。

  • 大歩危の対岸を行く電車

    大歩危の対岸を行く電車

  • かずら橋

    かずら橋

  • かずら橋の隙間から川面を見下ろす

    かずら橋の隙間から川面を見下ろす

  • 渦潮と海賊船<br />

    渦潮と海賊船

  • 鳴門大橋

    鳴門大橋

  • 源平合戦 屋島壇ノ浦の戦い古戦場

    源平合戦 屋島壇ノ浦の戦い古戦場

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