2010/07 - 2010/07
674位(同エリア921件中)
霞町さん
旧オーストリア・ハプスブルク帝国領を通過し、いよいよ現在も「ドイツ」といわれる場所―かつての民主共和国(東ドイツ)領、もしくはザクセン選帝侯領に入国します。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 航空会社
- スカンジナビア航空
-
プラハから、ECに乗り、いよいよドイツへ入ります!
プラハでの列車について。
プラハ本駅のチケット売り場は、国内線用と国際線用に分かれていました。国際線用でも、さらに1等車用とその他用があり(まるで飛行機のクラス分けのようです)、その他用はとても混みあっています。クレジットカード支払い可能で、コルナ・ユーロ双方での支払いが可能です。
窓口の方も、(ガイドブックには英語が通じないとありますが)列車関連の英語はある程度理解してくれます。しかし訛りはきつかった。ポーランド同様、鉄道のサイトで時刻表をプリントアウトしたものを持参すれば、非常にスムーズでした。
夏のECについて。
2等車は…暑かった…!!
本当に暑かった。窓が開けばよいものを、全く開かない半端なハイテク仕様。混んでいるし暑い暑い。
また、混雑時は指定席をとったほうが安全なようです。私はとらずに乗り込みましたが、席探しは少し手間取りました。
プラハからドレスデンに行くときは、進行方向向かって右側の窓際がお勧めです。エルベ河にそって、ザクセンスイスの絶景をこれでもかというほどに眺められます。
写真はそのうちの一つ。
車窓の流れる向こう、目に飛び込むチェコ語の「hv.n」(フラヴニ・ナドラツィ)が、いつしかドイツ語の「Hbf」(ハウプトバーンホフ)に替わったときの感慨は、言葉にし難いものがあります。ドイツ騎士団領、かつての東方殖民の最前線だった辺境の地・マリエンブルクから、やっとここまでたどり着いたのでした。 -
ドレスデン観光開始です。
かつてあった「ドイツ」の旅行なので、ドレスデンではザクセン選帝侯領、または、既に半ば伝説の国と化しつつある旧東ドイツの面影を探します。
ドレスデンでは「ドレスデン・シティーカード」がとんでもなく便利かつお得でした!
「歴史的緑の丸天井」のほかは、有名博物館・美術館にたいてい入場できる上、市内の乗り物乗り放題で21ユーロ!(2010年7月初め)です。博物館1箇所で10ユーロ程度なので、2つ入れば元が取れます。
まずは、ドレスデン城の「歴史的緑の丸天井」。1ヶ月前からネット予約をしていたので、スムーズに入場できました。
次にシティーカードを買い(城内のチケット売り場で購入可能)、新しい緑の丸天井やその他の展示物を次々と見ました。
緑の丸天井の財宝も素晴らしい(特に、「ドレスデンの緑」と呼ばれる世界最大の緑のダイヤは必見)のですが、実際に印象に残ったのは3階の展示です。
歴史的「緑の丸天井」は再建されたもので、ドレスデン城自体は第2次世界大戦で大きな損害を受けています。そして、3階部分は内装の復元はされていません。「ドレスデンの黙示録」直後のような廃墟の中に、アヴァンギャルドにもほどがある現代美術が展示されていたのでした(2010年7月初めでは)。
ああ、これがドイツなんだな、と、酸欠の金魚のように口をパクパクしながら、ただ思うばかりでした。
写真は城の近くにて。 -
移動して、「日本宮殿」へ向かいます。
ザクセンの選帝侯たちがいろいろと妄想した「日本」があふれた空間です。なんだこれ。本当に、なんだこれ?
特にアウグスト強王の建てた宮殿や集めたコレクションを見ていると、どこまでマニアを極めたのか、空恐ろしくなってきます。
今年はグルンヴァルドの戦いのみならず、マイセンの創設についても記念の年らしい。そこで、日本宮殿でも特別展をやっています(シティーカードで入れました!)。マイセン磁器を見放題です。 -
すっかり古都のたたずまいになったドレスデンの街ですが、こんなところに「東ドイツ」を発見。「文化宮殿」の壁画です。
ここの1階にツーリスト・インフォメーションがあります。 -
ある日の朝食。
ドレスデンにはパン屋・ケーキ屋が多く、私の宿の近くにあったパン屋は朝5時半から営業していました。当然の帰結として、また体に悪い食生活になります。
写真はリンゴ入りデニッシュとリンゴのクーヘン。
ドレスデンでは、黒いライ麦系のパンよりは、小型のロールを良く見ました。 -
市内の工事現場。
ヨーロッパでは、あまり囲いをしないのでしょうか?
足場も、取り付けようとしている大きなガラスも、すべてむき出しでした。工事現場も簡易包装。エコ? -
ピルニッツ宮殿も行きます。宮殿内も渡し舟も、すべてシティーカードで大丈夫です。写真は渡し舟から見た宮殿。
トラム内でガイドブック片手によたついていると、宮殿へ行くのか、と聞いてくるおばさまが出現。宮殿でガイドの仕事をしている(現在宮殿まで通勤中)ので、ついでに案内してあげる、というのです。ありがたい…!怪しい感じは皆無だったのでひょいひょいとついていきます。
おばさまは流暢な英語であたりを案内してくださいました。英語とロシア語が話せるとのこと。
私「ということは、ここにずっと住んでいるのですか」
おばさま「戦前は今のポーランドに住んでいたけれど、終わってから家族共々ドレスデンに移ってきて、ずっと住んでいるのよ」
生粋の東ドイツ人に初接触です!
…ポーランドのどこですか、東ドイツはどんな感じですか、統一して良かったと思いますか、等々の質問で頭がパンクしそう。ただ同時に「外国での会話は政治の話題を避けろ」との鉄則も脳裏をよぎります。
ぐだぐだ迷っているうちに宮殿に到着してしまいました。あの時、思ったことを聞いても良かったのか、後悔と迷いが残ります。 -
ピルニッツ宮殿。たしか「山の城」。
内部も、当時のザクセン人の想像による日本人・中国人の絵で飾られています。まことに不思議な空間。日本人の私が見ると、(懐かしいというよりは)むしろどこか知らないアジアの国を描いたように見えます。
いにしえの「ドイツ」は不思議空間でもあります。 -
せっせと歩いて、普通は行かないところまで行ってきました。
こちらは、件のおばさまが教えてくださったオランジェリー。外は立派ですが、内部は廃墟状態。
この近くに、日本由来の椿の木や英国風庭園があります。 -
続くツヴィンガー宮殿も、シティーカードでフリーパス状態です。
ただ、ここでも工事中の部分があります…。工事、多いな…。
この中の武器博物館で面白いものを見つけました。博物館の入り口近く、右手に展示してある甲冑に、どこかで見たような十字の紋章が。アルブレヒト・フォン・ブランデンブルク・アンスバッハ、最後のドイツ騎士団総長にして、初代プロイセン公のものらしいのです。どうしてプロイセン公の武具がザクセンにあるのか、謎です。
さらに陶磁器コレクションへ。中国、日本、そしてマイセン。ザクセン夏の磁器祭り状態です。ひたすら目の保養。
にしても、ここもクーラーの少ない国なので、館内は暑い暑い。
-
ある日のお夕食でございます。
おしゃれなカフェレストランにて、旧市街を眺めつつたまには豪華な食事。ウエイターさんが「Enjoy!」と言いつつ持ってきてくれた料理は、なかなか洗練された感じ。
ただ、チェコほどではないものの、結構塩辛い…。 -
ドレスデンをあらかた見た後、マイセンに行く日を取りました。
Sバーンにて移動。涼しい!!珍しくもクーラーの効いた快適列車でした。その上、非常に空いています。スカスカです。DBはやっていけるのか。 -
マイセン駅に出て、道案内に従って左へ歩き、エルベ河に沿って歩き、河を渡ります。
眼前に広がるマイセンの街。絶景…!!どこのおとぎ話だ? -
マイセンの街並み。石畳の道にそって、かわいいカフェやお菓子屋、アンティークショップ(もちろんマイセン磁器が中心)が立ち並びます。
この国は、どこまで、メルヘンの世界なのか…!
けしからんほどの可愛らしさです。すごい破壊力です(何それ)。 -
聖地です…!!
変な東洋人(私)が一人で大興奮。マイセンの磁器工房(見学用)・磁器博物館です。
しかし。
①英語を話す学生集団(おそらく合衆国)とまとめて工房見学になってしまった。
②磁器博物館はかなりの充実ぶりで、楽しくのろくさと鑑賞できました。フラフラしていると、遠くから日本語が聞こえてくる。見ると、日本人の団体(たぶんツアーの、中高年の方々)がガイドに引き連れられて、せっかくの博物館を素通りしていきます。スケジュールに合わせると時間がないのでしょうか。もったいない。
③お決まりのショップもあります。2級品のディスカウントコーナーもあるのですが、日本の小売店が最近行っているディスカウント価格に比べて、非常にお得な感じ、ではありませんでした(個人的な感想ですが)。輸送のリスクも考えるとどうなのかな、と思います。
このほかに、アルブレヒト城と大聖堂も行きました。が、城は一部を工事中。パンフレットには「そのうちできるからまた来てね!」的なことが書いてありました。くそー!また来るよ!! -
マイセンまで来たらもちろん実食すべきなのが、この「マイスナー・フンメル」でしょう!
マイセン磁器を輸送する御者の居眠り運転防止のために開発されたパン、だそうです。大きいですが、中身は空っぽ。アルブレヒト城に向かう途中の道で売っているお店があります。
マイセンのクロークに預けたところ、パンの由来を知っているらしい係員はクスクス笑いながら、パンだけ別の場所に置いてくれました。
味は、硬いパンとビスケットの中間のような感じです。 -
さて、ドレスデンを出発し、同じ旧東ドイツ領のライプツィヒへ向かいます。
写真はドレスデン中央駅での朝食。
サンドウィッチとコーヒーで2.5ユーロのセットを見つけ、それを頼むつもりで店に入りましたが、気づいたらケーキセット2.5ユーロを注文してしまった自分がつくづくダメ人間だと思いました。脳みそまでそろそろ砂糖漬けになったようです。
で、木苺のケーキです。やっぱり大味。 -
ICEは節約のためやめて、Regioでゆっくり、ドレスデンを出発です。
ポーランドやチェコは列車の色がバラバラでしたが、DBは鮮やかな(見ようによってはとても可愛い)赤色で統一されています。
こんな列車をミニチュア模型にしたら、さぞかし可愛いだろうと感じます。 -
ライプツィヒ、東西ドイツ統一のきっかけを作った「英雄都市」とも呼ばれる街です。
しかし、旧市庁舎がまたもや工事中とは、いったいどういうことなのでしょうか。 -
東ドイツ時代には「ティーハウス」と呼ばれたという、古いカフェにてお昼です。
メニューがドイツ語のみで、単語を半ば解読できたものの中で「マッシュルームとヴルストでなんとかかんとか」と記された一品を注文したら、こんなものが出てきました…。
黒パンの上に炒めた大量のマッシュルームとベーコン的なものが乗っています。ドイツ人はこういうものを食しながら生きているのか…。 -
ニコライ教会。
東西統一の引き金を作った、といわれる場所です。NHKの番組で一度特集が組まれたのを観たことがあります。 -
教会内部。
白い壁とパステルグリーンののびやかな装飾、淡いピンクの柱が目に優しい空間です。峻厳という言葉の対極にある、やわらかな春の空気。
こういう場所で毎週祈っていれば、そのうち自由な世界を夢見るようになるかもしれないと、素直に感じられます。あらゆる拘束から逃れ去りたい、と。たとえそれによって秩序を失ったとしても。 -
オープンしたてのバッハ博物館にも行きました。
展示以上に強烈な印象を残したのが、このトイレ!便座が少し斜めになっているのが写真からわかるかと。
なんと、上に消毒薬を含ませたブラシのようなものがついていて、一回使うたびに便座そのものが一回転してブラシの下を通るのです。すると便座は清潔、紙のシートと異なってエコである、と。
唐突に機械音を響かせつつ、便座がグルグルと回転する様子はまったくもって異様でした。これがドイツのハイテクなのか…!!日本のウォシュレットも考えれば変ですが、こちらも相当斜め上の発想です。
ちなみに、洗浄直後に座ると消毒液がべったりついてしまうので、注意が必要です。乾燥機も搭載したらいいのではないかと思われます。 -
ライプツィヒは日帰りで、夕刻にはそのままベルリンに向かいます。
今度はICEに乗りますよ!
…気合十分で掲示板を写していたら、いきなり「10分遅れ」の表示が出ました。あれれ…。 -
はじめてのICEです。
2等車で夕方、ということで、大混雑。今回は予約席を取りました。
隣席も前の席もビジネスマンでした。せかせかと資料を読んだりPCをたたいたり、電車内でも大忙しです。…こんなに暑いのに。
そう、2等車は例によって、命の危険を感じるほどの蒸し暑さです。もちろん高速列車は窓が開きません。うへー。
暑さでぐだぐだになりかけていたところへ改札の車掌さんが来ましたが、その方が!なんと!!漫画「リストランテ・パラディーソ」に出てくる、あの眼鏡の老紳士そっくりですうわーい!ちょ!何だこのお方は!何故に三次元に舞い降りて、しかもドイツにいらっしゃるのか!!リストランテじゃなくてICEなのはどうして!?
大混乱しているうちに切符は改札され、ダンケ、の声と共に紳士は去っていきました。 -
ICEは暑くて、しかもけっこう揺れる(日本の新幹線と比較)。しかし、またあの紳士を見たいなー、と思っているうちにベルリンにポイと降ろされ、列車は次の駅へ行ってしまいました。
-
ライプツィヒで買ったお菓子。
名物の「ライプツィガー・レルヒェ」です。ビスケットや練りパイ生地の中に、アーモンドを使った生地をしぼって焼いたような感じでした。
というわけで、旅の最終目的地・ベルリンに到着です。
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