2010/07 - 2010/07
951位(同エリア1169件中)
霞町さん
ごく一時期、プロイセン統治下に置かれたワルシャワ。行ってみると、現地は選挙中でした。選挙戦の向こうにポーランド独自の要素が見えてきます。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- スカンジナビア航空
-
午後、明るいうちに、ワルシャワ到着。
地下のホームに列車は到着し、エスカレーターを上がって地上に出ると!
…ロシア!モスクワ!!
のごとき空気。トルンのドイツ風な雰囲気とは、劇的に変化しています。恐らく、地上に出ると最初に目に飛び込むのが、バリバリのスターリン建築たる「文化科学宮殿」だったためかもしれません。ただ、それを差し引いても、雰囲気の変わり方はものすごいものがあります。
一応、ワルシャワはプロイセンの統治下に置かれた時代がありますが、主にロシア帝国の支配下にあった時代が長かったため、印象の違いがあったのかもしれません。
酷い暑さの中、ホステルにチェックインして、すぐに旧王宮に直行。王宮の開館時間は終わっていましたが、ワルシャワの空気をもっと味わいたかったためです。
しかし、ここで大きな掘り出し物。王宮の中庭でコンサートをやるらしい。しかも、入場料5ズウォティ!ありえない価格、聴いてくるしかない!
写真がコンサート開始直前のものです。
ショパン生誕記念イベントの一つで、地元の人々で超満員です。ポーランドにはこんな風に、格安で本物に触れる機会が提供されるのでした。いいなぁ…。
ただ、曲目自体は難解な現代音楽でした… -
翌日以降、ワルシャワ観光開始です。
まずは旧王宮です!王国末期の王たちがすごしたこの建物は、王国最後の日々を見ていた…はずですが、現在の建物は再建されたものらしいです。でも、新しいものには見えません。
ここの内部展示で、非常に面白いものを見つけました。王国の歴史の間、といった部屋です。壁一面に、ポーランドや周辺の国をテーマにした絵画がかかり、王国の栄光に満ちた歴史を再現しているのです。
「ポーランド」は白ひげの威厳に満ちた人物(たぶん)です。ドイツ騎士団を屈服させる場面、リトアニアと連合を組む場面。
冒頭で、まるでロシアのような雰囲気を感じた、と書きましたが、それは文化科学宮殿前でのこと。王宮まで来ると、第二次世界大戦から修復された街並みとあわせて、ポーランド人の誇り高さ、不屈の気質の存在を感じます。
かつて「ドイツ」と認識された場所をたどりながら旅をしてきたわけですが、その歴史をたどることは、実はポーランドの歴史をそっくりなぞることと同義です。それほどに、両国の歴史は重なり合っています。
-
王宮内の螺旋階段。
写真ではわかりにくいのですが、現物はとても美しい。
王宮では2010年7月初旬現在、ダ・ヴィンチの「白てんを抱く貴婦人」を公開しています。本来クラクフにあるものですが、一時的に移動しているようです。そちらもしっかり見てきました。
日本のように、目玉の展示物の前に見物人がぎっしり、ということはなく、ゆったりたっぷりと鑑賞できました。 -
こちらはサスキ公園の衛兵交代です!
たいへんかっこいい(^^)衛兵が直立不動で無名戦士の墓を守り、一時間ごとに交代しています。直立不動、といっても、観光客の流れが途絶えると、ほんの少しだけ動いたのを見てしまいました。
市内中心部から少し歩きますが、わざわざ見に行く価値のある公園です。アイスの屋台が出るので、地元の人の真似をしてのんびり食べつつ、公園を散策するのは気持ちがいいですよ! -
そして、私の行った当時、ポーランドは選挙真っ最中でした!
写真は、ワルシャワ中心部でやっていた選挙集会のものです。
中央ステージではにぎやかに音楽を流し、支持者の人々が集まってきます。皆、赤と白のポーランド国旗や、ポーランドの象徴たる白鷲をかたどったバッジをつけ、国旗を振っています。…ここまではどこの国でも見られる光景でしょう、が。
選挙CMではショパンを流しています。
…ショパン???
我々は、ショパンといえばただただ美しい曲、というイメージしかないのかもしれません。しかし、現地では選挙CMのBGMにも使われるのでした。愛国者、のイメージがあるのでしょうか?
記念に選挙のチラシも欲しかったのですが、見るからに選挙権のない私にはくれませんでした… -
これは選挙集会の場で注目を集めていた絵です。
どうも対立候補を風刺するものらしいのですが?
よく見ていると、ポーランドが現在置かれた状況がなんとなく理解でき…る…??かもしれない。大国に囲まれて、いつも難しい立場に立たされている、ということなのでしょう。
帰国後調べたら、どうもヤン・マテイコ作「プロシアによる臣従の礼」という絵画をベースにしているようです。
ここでも(しつこく)プロイセンが出てきますね! -
さて、2泊したホステルのお部屋です。
…ピンクです!
隅々までピンクです。
ポーランド人はピンクが好きなのでしょうか?ともかくすごくピンクの部屋…
ワルシャワで、用意していた現地通貨・ズゥォティがなくなりかけたので、両替しました。
ポーランドの両替について。
①ガイドブックでは、日本円は一般的でないとあります。しかし、私の見た限りでは、少なくともクラクフ・ワルシャワについては日本円だけで旅行できそうです。
こんなに過当競争でやっていけるのか、と思うほどに両替商(カントル)の多い国です。表通りだけ見てもカントルだらけで、多くの店で日本円の現金を受け入れています。
また、トルンの街中やグダンスクの空港でも日本円を扱う店がいくつかありました。
ただ、万が一を考えて、私はユーロを持参していました(全く使わなかったけど)。
②レートについて。
一番レートの悪いのは、やはり空港・駅のカントルでした。どれくらい悪いか?…私個人の印象では、日本の外貨専門店と同率か、それより少し悪い程度です。
というわけで、日本の外貨両替専門店が近くにある方は、日本で当初使う分くらい両替してもいいと思いました。到着当初は非常にテンパっていますし…。
私自身は、トラベレックスで1万円近く両替してから出発しました。
レートが良いのは街中のカントルです。それも、表通りではなく、一本裏に入ったあたりのカントルがもっともレートが良かった。いくつか見比べると良いと思います。
ワルシャワでは24時間営業・年中無休かつレートの良いカントルを発見したので、日曜朝7時半という変な時間に両替をお願いしたりしていました。
③両替について。
意外に1000円札・5000円札が便利でした。こうした小額紙幣でも受け入れてもらえる上、ズウォティを余らせて持ち帰っても使えないので。 -
そして、またまた体に悪い食生活。
ワルシャワの各駅には美味しそうなパン屋やお菓子屋がたくさんあるので、毎朝毎朝(たまに夕食も昼食も)甘いものばかり食する日々です…
写真は特に美味しかった日のもの。
左はリンゴのケーキ。150円弱、非常に安い。素朴ながらしっとりした焼き上がりでとても美味しい。
右はポーランド名物・ポンチキ(揚げドーナツ)。なんと30円弱という破格の安さです。出来立てをガツガツと食します。美味い!安い!美味い!
このあたりになって、クリームを使ったお菓子やデコレーションケーキよりは焼き菓子系のほうがハズレの少ないことに気がつきました。クリーム系は大味でなんともかんとも。 -
写真の他にもいろいろ見ましたが、2泊してから次のクラクフへ出発です。
ECもありましたが、節約のためにRegio(2等車)のチケットを買いました。しかし、夏のせいか、列車内は凄まじい混雑ぶり。通路に立ち乗りの人があふれています。
私は何とか座れたのですが、お金に余裕のある方、体力に自信のない方は、ECの指定席を買ったほうが良いと思います。2倍以上の料金格差がありますが…。
そのうえ酷い暑さ。足元には犬がうろうろ(バスケットに入れる必要がない国なのです)。
写真はワルシャワ中央駅1階のチケット売り場。常に行列ができていますが、窓口がたくさんあるのでスムーズに流れています。もちろんクレジットカード払いもできます。
ガイドブックでいろいろ言われる、ワルシャワ中央駅の治安について。
選挙期間中、という特殊事情はあったと思いますが、警察や警備員がかなり頻繁に巡回し、怪しい(らしい)人が職務質問を受けている現場を何度も目にしました。昼間、明るいうちであれば、怖くて通れないということは全くないと感じます。
もちろん、スリや置き引きは当然いるでしょうから、手荷物は体から離さないようにしていました。 -
こちらは「地球の歩き方」などで治安が悪いと指摘される、ワルシャワ中央駅の地下道。列車のホームからは、ここを通らなくては地上へ上がれません。
写真を撮ったのは朝11時くらいです。
地元の人や旅行客、観光客がたくさん出入りし、両側には書店やチョコレートショップ、売店などが立ち並んでいます。列車の運行状況を知らせるモニターも設置され、たくさんの人々が寄り集まって確認しています。
ここも、私の行った2010年7月初めの昼間に関しては、怖くて通れない、といった状況ではありませんでした。そこまで怯える必要はないと思います。
ただ、夜間については行っていないのでよくわかりません。私の場合は女性の一人旅だったため、昼間に発着する列車を利用するよう心がけていました。
さて、この地下道も無事に通過して、さらに南下し、クラクフへ向かいます。
これで旧プロイセン・ドイツ騎士団領は一区切り。旧プロイセンといっても、実際はポーランドの歴史をたどる旅になっていました。日本人にとって、ポーランドはなじみの薄い国ですが、知れば知るほど興味深い、不思議な国です。(ポンチキも美味いです!)
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この旅行記へのコメント (7)
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- Hattivatitさん 2010/09/23 10:59:15
- 中央駅の治安
- 旅行記を楽しく読ませていただきました。ありがとうございます。
私は昨年クラクフに行きポーランドをもっと知りたいと思い今年7月13日から3日間ワルシャワに行きました。ポーランドで日本人に会ったのはショパンの生まれ故郷ジェラゾヴァ・ヴォラでした・・・。
中央駅は薄暗い所が多くいい感じがしませんでしたね。よく見るとあてもなく歩いている目つきの悪い人がたくさんいました。駅なのでたくさんの人がいますが、あやしい人も大勢いるようです。かといえば、日本やアメリカと同じようなショッピングセンターに地下で直結し、地上に出れば文化科学宮殿と異常に広いまっすぐな広い道路、その隣はおしゃれなショッピング通りと西欧にはない雰囲気が私は好きです。
- 霞町さん からの返信 2010/09/23 11:45:05
- RE: 中央駅の治安
- はじめまして!
アクセスしてくださり、ありがとうございます。
7月13日だと、私が滞在したすぐ後になりますね^^
たしかに、驚くほど?日本人のいない国でした。そもそもアジア系の人が非常に少ない環境で、なのになぜか寿司屋は見かけたりしました。
ワルシャワ中央駅の治安は、確かに評判は悪いですね…。どのガイドブックを調べても、注意を促す表示が多かったと思います。計画を立てる段階で真っ先に外したのは夜行列車を利用するプランでした。飛行機のチケットを手配してもらった旅行会社で、夜の駅は避けたほうがいいような話も出ました…。
私の場合は、真夏の、それも真昼間だけ駅構内にいたため、怯えるような経験はせずに済みましたが…やはり、日本と同じ感覚では非常に危険なのでしょう。(ニセ警官も出るとの噂を現地の宿で聞きました)
雰囲気は独特でしたね!ポーランドは本当に、地域や都市ごとに空気が激変するので、大好きになりました!
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- tsutomさん 2010/08/05 22:18:07
- ホテルの名前を教えていただけませんか
- 初めまして、私もこの10月にワルシャワとベルリンに行く予定です。宿はまだ決めていません。よろしかったら、どんなホテルだったのか、名前を教えていただけませんか。
- 霞町さん からの返信 2010/08/06 09:10:35
- RE: ホテルの名前を教えていただけませんか
- こんにちは、はじめまして!!旅行記をご覧くださり、ありがとうございます!
ホテルについて、安い宿ばかり使っていたので、ドミトリーやホステルが含まれます。それでもよろしければ…。
ワルシャワについて。
「Hostel Okidoki」の、女性専用ドミトリー(3人用)です。最新版の「地球の歩き方(チェコ・ポーランド・スロヴァキア)」にも紹介されています。ただ、こちらは各部屋ごとに内装が異なるので、他はピンクの部屋でないかもしれません。あと、シャワーは狭いです。
ベルリンについて。
前半は「OSTEL das DDR HOSTEL」のシングルルーム(バス・トイレ共同)、後半は「Park Inn Berlin Alexanderplatz」(シングルルーム)です。
Park Innのほうは、やはり「地球の歩き方(ドイツ)」で紹介があります。テレビ塔が見える側のほうが料金が高くなるらしいですが、私の宿泊した反対側のほうが、旧東ドイツらしい無味乾燥な風景を楽しめるのかもしれません^^
特定施設の宣伝になるらしいので、URLは省きますが、検索すれば出ると思いますよ!良いご旅行を…!!
- tsutomさん からの返信 2010/08/06 13:31:08
- RE: ホテルの名前を教えていただけませんか
- > 初めまして、私もこの10月にワルシャワとベルリンに行く予定です。宿はまだ決めていません。よろしかったら、どんなホテルだったのか、名前を教えていただけませんか。
ラクリッシさん、ありがとうございます。今回も夫婦での旅行です。ベルリンで、東ドイツ時代の高層アパートとかだったのを、ホテルに改装しているところの記事をどこかで見かけたのですが。。。。ご存じありませんか?
ワルシャワでも、B&Bとかペンションでも私たちは構わないのです。一昨年のラトビアとエストニアでは、下町の安宿でしたが、十分満足できる料金でした。
それと、関心はパンとクラシック音楽です。何か情報をおもちでしたら、これもお知らせいただければ幸いです。
つとむ
- 霞町さん からの返信 2010/08/06 14:13:19
- RE: ホテルの名前を教えていただけませんか
- 「OSTEL」のほうが、東独の高層(といっても6階建て)アパートを改装した施設になります。日本の東独関連本で最近紹介されているようなので、こちらを指している記事だったのかもしれません?
ホテルのサイト内に内部の写真が結構載っているので、お時間のあるときなどご覧くださるとわかるかも^^
クラシックはよくわからないです…。パンはひたすら現地で実食を重ねる日々でした。何度もあたってみて、たまに砕けたり。
ご夫婦での旅行、素敵ですね!良い思い出を作ってきてください!
- tsutomさん からの返信 2010/08/06 15:51:10
- RE: ホテルの名前を教えていただけませんか
- ラクリッシさん、やはり、OSTEL Das DDR Hostelがそうでしたか。予定日の空室状況を見てみるとシングルしか空いてない模様。もう少し、情報を集めたいと思います。私の関心地域もどちらかというと、東欧系が多いですね。それまでは南欧のスペインやポルトガルだったのですが。ブダペストの黒パンを食べてから自分でも焼くようになり、決定的にはラトビアのラチというパンやさんの工場見学で、ライ麦パンが大好きになりました。そんなわけで、今回もパンや廻りができたらなと思ってもいるのですが、その情報も少ないですね。
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