2010/06/21 - 2010/06/26
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まいくろグレにゃんさん
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学生の頃から、ずっと憧れていたパリ。
辻仁成さん著「いつか、一緒にパリへ行こう」を読んだあの頃から約10年。
ついにその「いつか」がやって来ました。
パリに興味のない夫を説き伏せ、なんとか仕事を休めるぎりぎりの5日間休んでもらい、約5カ月ほど準備に準備を重ねて実現した、今回のパリ行き。
パリでしたかった事は、映画のロケ地巡り、地元っ子に混じってカフェでお茶、雑貨屋巡り、おいしい物を食べる・・・などありましたが、とにかく自分にはパリの存在そのものが特別だったので、観光地巡りではない、「パリの息吹を感じるような旅」にすることが目標でした。
しかし、現地まるまる滞在日は2日、の弾丸日程で予定消化できるほどパリは甘くなく・・・
行こうと計画していた場所の多くに行けずに終わってしまいました・・・!
それでも、これが私たちが体験した初めてのパリ。
必ず再訪すると心に誓い、
同じように弾丸トラベルする方、これから初めてパリを訪問する方の参考に少しでもなればと、
おせっかい情報、反省等含め(笑)、記録することにいたします。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 タクシー
- 航空会社
- エミレーツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
今朝もホテルのお庭にて朝食。
当初は、滞在中一度は外のカフェで朝食もいいかなと思っていたけれど、出かける用意すべて整えてからになるので、よほど早起きしないと外で朝食をとるのは難しい・・・。
時差ぼけと連日の疲れでそこまで早起きは無理だった・・・。
まあ、今回のホテルは朝食代金が込みだったし、雰囲気最高だったのでよかったけれど。
今日は丸一日滞在できる最後の日。
やっぱり短い・・・せめてあと丸一日あれば・・・。
昨日マレ地区へ行けなかったので予定がずれこみ、本来なら今日行くつもりだったモンマルトルはすでにあきらめた。
今日はまずオルセー美術館で観たい絵をクリアし、それからマレでお店巡り、時間があればギャルリー・ヴィヴィエンヌやギャラリー・ラファイエットも行きたい。 -
昨日一日歩きまわって夫がひどく日焼けしてしまったので、「セーブル・バビローヌ」駅そばの薬局で日焼け止めを買う。
日本でも見かける「アヴェンヌ」のシリーズを薦められた。でも、小さいサイズでよかったのに流れで大きいサイズを買わされてしまった(笑)・・・。
さて、メトロでオルセー美術館の最寄り駅「ソルフェリーノ」に着いた。
この界隈はまた少し雰囲気が違う。
静かで落ち着いた感じ。
パリって、本当に地区によって雰囲気がいろいろ違うんだなあ。
メトロ出口からすぐのところで、かわいいお菓子が並んだウィンドウを通り過ぎる。
そういえば日本では、通りから見えるウィンドウにケーキを並べているお店ってほとんど見かけない。
その点パリのお店はなんというか、夢がある。
写真右上にある、大きなメレンゲのようなお菓子が珍しくて、食べてみたくなった。 -
少し歩くと、オルセー美術館らしき場所へ着いた。
するとあれ?・・・まだ開館してすぐの時間のはずなのに、長蛇の列ができている。
もしや・・・嫌な予感がしつつ様子を見に行くと、やはり・・・前日聞いていたストで開館されていないようだ。
でもこれだけの人が並んでいるということは、全くの閉館が決定しているわけでもなさそう。
列の先頭をうかがいに行くと、座って待っている日本人カップルに年配の外国人夫妻が「たぶんもう開かないと思うよ。私たちはあきらめる。」と話しているのが聞こえた。
それでも中の様子を見に行った夫が「なんかスタッフが配置につこうとしてる。」と言うし、あと少しだけ待ってみることに。 -
しばらく待っていると張り紙がされ、ドアが開いた。
どうやら1時間遅れで開館したようだ。
張り紙によると、「開館はするけど、本来木曜に行う夜間開館は中止する」ということらしい。
よかった、夜に来ていたら入れなかったところだ。
それにしても、パリ名物?(笑)のストにこんなにばっちり遭遇してしまうとは・・・まあこれも経験だ。 -
さあ、オルセーに来た目的はただ一つ。
ミレーの「晩鐘」を観ることだ。
あの、夕暮れの畑で祈りを捧げる夫婦を描いた絵が昔から好きで、美術のことなんか詳しくないけど、この絵だけは自分の中で特別で、いつの日かパリで本物を観るんだと思っていた。
やっとやっと、本場のここで観ることができる。
入口から振り返って見上げる大時計の迫力に感心するのもつかの間、ドキドキしながらその絵を探しはじめる。
なにせ時間がないので、「晩鐘」さえ観れればオルセーはそれだけでいいと思っていた。
・・・ない。
おかしい。
バルビゾン派の作品はこのへんに集まっているし、ミレーの「落ち穂拾い」はあるから、絶対このへんのはずなのに・・・。
かすかに嫌〜な予感がよぎりはじめる・・・。
らちがあかないので、バルビゾン派の展示スペースの隅っこに座っている警備だか案内だかのおじさんに尋ねる。
「晩鐘」ってフランス語でも英語でもなんというのか調べてなかったけど(笑)、幸いガイドブックに写真が載っていたので、指さしながら訊く。
「この絵はどこにありますか?」
はたしておじさんはにんまり苦笑いして答えてくださった・・・
「上海にある」・・・。
・・・・・・・・・・・・・
要するに上海に貸し出し中だったのだ・・・。
泣いた・・・
冗談でも誇張でもなく、泣いた。
長年、いつか本物を本場で観るんだと夢見てきたのに。今回やっとそれが叶うと思っていたのに・・・。
よりにもよって貸し出し中ってあなた・・・。
自分の滑稽なまでのタイミング悪さ加減に、泣けた・・・。
みなさんも、どうしても観たい作品があるなら、よもやその作品が海外貸し出し中でないことを事前に確認なさることをお勧めいたします・・・。 -
ところで、オルセー美術館はルーブルとはまた違った、独特の造りの美術館だった。
元駅舎だったとういうのも、なるほどという感じ。
とはいえ、先のショックでその建築美を味わう余裕もなく、悔しいので売店で「晩鐘」の絵ハガキと複製パネルを買って(何をしに来たんだか(笑)・・・)、絶対いつかリベンジしてやるう!とフルフルしながら早々に出た。 -
ショックから立ち直りきれず(笑)、美術館のすぐ前のカフェで休憩することに。
パリで一度は、地元っ子のようにカフェのテラス席体験をしてみたかったので、今やる。
なんだかもう、ちょっとやけっぱち気味だった(笑)。
パリのルールに倣って夫と横並びで座り、初日に「Le Pure Cafe」で飲み損ねた、「シトロン・プレッセ」を頼んでみた。
夫はトマトジュース。
「シトロン・プレッセ」とは、生搾りのレモン果汁に水を加えたものだ。
当然のように、すっぱい。
砂糖が添えられてきたが、とりあえずそのまま飲む。
すっぱい、けれど、これが「Before Sunset」でセリーヌが飲んでいた物だと思うとうれしい。
ちなみに夫のトマトジュースにはなぜかポテトチップのような物がついてきた。
厚切りでおいしかったけれど、パリではトマトジュースにはポテトチップがセットなのだろうか? -
「ソルフェリーノ」駅から「コンコルド」経由で「バスティーユ」まで移動。
余談だけど、メトロのホームには飲み物とお菓子の自動販売機がある。
日本ではあまり見かけない、商品の番号をプッシュして選ぶ方式のもの。
ちなみに飲み物はあまり冷えていなかった(笑)。 -
「バスティーユ」駅まで出て、そこから8号線に乗り換えマレ地区散策の出発点に設定した「サン・セバスチャン・フロワサール」駅を目指すつもりだった。
が、バスティーユ駅で8号線の表示が見つからない。
ふとホームにあった路線図を見ると、「8号線は現在運航休止」になっているではないか。
そんな・・・ガイドブックもこんな情報までは追いつかなかったようだ・・・。
しかたがないので、歩くことにする。
当初、「サン・セバスチャン・フロワサール」からほど近い「ローズ・ベーカリー2」というオーガニック系カフェでランチをとるつもりだったが、歩くとなるとさすがに距離があるので、一駅ほど手前でもう一軒チェックしていた「カフェ・ド・ミュゼ」というお店に変更することにした。
地図とにらめっこしながら進み(旅行者オーラを出すまいという努力はすでにほぼ放棄されている(笑))、やっと本で見た赤いファサードを発見。
まだ12時過ぎだからか、店内は空いているようだ。
それでも、本格的にカフェでランチするのは初めてだし緊張するが、ここはもう、えいやっと入ることにする。 -
入ると、「2名ですか?」と訊かれた。
「ウィ。」
するとさらに何事か訊かれたのだけど分からない・・・。
するとギャルソンさん、入口近くのノートのようなものをチェックしてから、奥に案内してくれた。
あ、そうか、たぶん「予約してますか?」って訊いたのかな。
店内は奥に長い空間で、通りとオープンになっているので明るく開放的。
飴色のウッディな調度の色合いがいかにもパリのカフェという感じで、いい雰囲気だ。
お客さんはまだ少し。
地元の人っぽいおじさんに、旅行者っぽいアジア系のグループ。
ほどなく、ギャルソンがメニューを持ってきてくれた。
表記はフランス語オンリー。
この店は、カフェと名はついているがビストロ級の料理が気軽に食べられて地元っ子に人気だと本に紹介されていた。
例によって、「料理関係の単語集」をめくって(笑)メニューを解読する。
結果、夫はリブステーキを、私は本で紹介されていた「野菜のココット」を注文。
前菜には二人とも「本日のポタージュ」を選んだ。
ギャルソンさんはよく言うとキビキビした感じ。悪く言うと笑顔がない感じ(笑)。
料理の注文は指差ししながらたどたどしくなるけど、「飲み物は?」と訊かれて、覚えていた「ユヌ・カラフドー・シルヴプレ。」がとっさにすらっと言えて、「よしっ!言ってやった!」となんだか小さな勝利感(笑)。 -
こちらが「本日のポタージュ」。
・・・デカっ。
けっこうな大きさのボールになみなみと注がれている。
冷製のポタージュは、ハーブのようなレモンのような独特の風味の効いたお味。
ベースはじゃがいもかなあ?
さっぱりとして美味しいのだけれど、なにせ量が多い・・・冷製なので余計にお腹にくる・・・。
これだけでお腹いっぱいになってしまいそうだ。 -
夫が注文した「リブステーキ」。
これまたデカっ!
しかもなんですか、この付け合わせのポテトの量は!
とはいえ、お肉は美味しかったそうだ。
私も一切れ味見したけど、確かにけっこう柔らかで臭みもなく、牛肉があまり好きでない私でも食べやすい味だった。
ポテトも、夫によると「甘みがあった」そうだ。
まあ、完食は無理だったけれど。 -
壁にかかった黒板の手書きメニューもパリのビストロらしい。
13時過ぎたころになると、店内はいつの間にかいっぱいに。
ほとんどが地元の人のようだった。
日替わりランチのようなメニューがあったようで、ビジネスマンぽい人たちなどは、それを食べていた。
そして彼ら、スーツを着ていて明らかに仕事の昼休みだろうに、当然のようにワインを飲んでいた。
ああ、フランスなんだなあ・・・と思う。 -
私が注文した「野菜のココット」がこちら。
これもまたまた量がハンパない。
野菜のココットってどんなふうなものなんだろうと思っていたら、野菜を炒め蒸しにしたような感じというか・・・。
見ためはサラダみたいだけど、サラダより濃厚で、味つけがされている温野菜という感じ。
初めての味と食感だった。
エシャロットだろうか、日本では食べない野菜も入っているし、野菜がめいっぱい食べられてうれしい・・・けれどやっぱり量が多い・・・そして飽きてくる(笑)・・・。
野菜だし食べられるかと思ったけれど、意外にもお腹にたまり、申し訳ないけれど完食できず・・・。
メニューを見ていた段階ではデザートまで注文するつもりだったけれど、とても無理だった・・・。 -
オープンになった窓から、道行くおしゃれパリジェンヌを観察するのも楽しい。
-
「カフェ・ド・ミュゼ」を後にして、マレ地区巡りを開始。
「カフェ・ド・ミュゼ」より北にある「メルシー」というインテリアや雑貨の複合ショップにも行きたかったのだけど、例によって時間もおしているし、距離もありそうだったので断念。
南下してフラン・ブルジョワ・通りにある手芸屋さんをまずは目指す。
写真はフラン・ブルジョワ通りの様子。
狭い通りの両側にお店が立ち並ぶ。
けっこうたくさん車が行き交っていて、ちょっと雑然としていた。 -
フラン・ブルジョワ通りから入ったところに隠れるように中庭があり、つたの緑に包まれた「オントレ・フルニスール」という手芸屋さんがある。
通りの喧騒から一歩入ったところに、こういった静かな中庭が隠れていたりする。
パリの街のすてきな特徴の一つだと思う。
お店の中には色とりどりのリボンが壁一面に並んでいた。
ボタン等もたくさん。
パリではぜひ生地を買いたいと思っていたのだけど、奥にあった生地コーナーには、日本でも見かけるような柄の物しか見当たらなかった。
パリならでは、な柄を期待していたのでちょっと残念。
お店の人と相談しながら生地を選んでいるパリジェンヌ(たぶん)がいた。パリにもやっぱり手作り好きな人は多いのかな。 -
サンタントワーヌ通りまで南下してきた。
その少し手前に「ブロンティベイ」というバッグのお店があり、そこでお土産を買うつもりだったが、15時半まで中休みと出ていたので後でまた来ることにする。
サンタントワーヌ通りまで来ると人通りも車も格段に増える。
にぎやかな大通りだ。 -
さらに南下して、次の目的地「ヴィラージュ・サンポール」へ。
ここはまさに「パリの隠れた中庭」。
通りから短いトンネルをくぐるようにして、ひっそりと隠されたような場所に出る。
でも、入口にはエリアのショップマップも掲示されているし、表の通りにはひそかに「ヴィラージュ・サンポール」のフラッグも掲げられているので、それなりに観光地点として整備はされているようだった。 -
このエリアの奥にも一か所、例の映画「Before Sunset」に使われた場所がある。
サン・ミッシェルの本屋から出発してバスティーユのカフェまで、画面ではずっと歩き続けているように見えるジェシーとセリーヌだが、実は途中でカットが入っていてサン・ミッシェルからマレのこの通り→バスティーユと、編集でつなげられているのだ。
写真が正にその、二人が歩く道。
写真奥から手前に向かって歩いてくる形で撮られている。
二人の姿を道の上に思い描き、映画のシーンに浸って、ああ満足。 -
「ヴィラージュ・サンポール」は、まるで静かな一つのコミュニティのような場所に、アンティーク店やカフェが集まっている。
外に作品を並べている最中の人もいたりして、
なんてパリな風景。
本当に静かな静かな場所だった。
観光地というより、地元の住人たちのプライベートなスペースに迷いこんで踏み込んでしまったような気持ちになった。 -
帽子屋さんかな?
カラフルな帽子が映えて、かわいくて絵になる。 -
ここなんかは、本当に住人たちの憩いのスペースだったよう。
みなさん、木陰でくつろいでいた。
こんな場所が日常風景だなんて、うらやましいかぎり。 -
アンティーク屋さんでは、お店の人ものんびり日向ぼっこしてた(笑)。
-
「ヴィラージュ・サンポール」内でも通り沿いに、どのガイドブックにもよく載っている「オプティ・ボヌール・ドゥ・ラ・シャンス」というアンティーク雑貨屋さんはあった。
小さな店内には、日本人女性二人連れ含めけっこうお客さんが入っていた。
やっぱり有名なんだろうなあ。
所狭しと、生地、カフェオレボオルなどの食器類、昔の紙製品等々が詰め込まれている。
生地や食器類は、期待していたほどの物が見つからず・・・年代物のような、デザインがおしゃれな小さな店用紙袋と、野菜のイラストが美しい紙封筒を購入。
家に帰ったら部屋の壁に飾ろう。
お会計しようとしたところで、お店のおばさんに「そこに花のイラストのもあるわよ。」と言われ、せっかくなので営業にのっかって花の物も追加(笑)。
今回のパリ旅行では、アンティーク屋でこれぞという物に巡り合えなかった。
昔イギリスに行った時に、アンティークのきれいな薬瓶とか、小さな小さな缶製の入れ物とかを発見したので、今回も、一つでいいから「パリで特に見つけた小さな何か」を買おうと思っていたのだけど・・・。 -
ブロンティベイ」のショップに戻って、リクエストされていたお土産を購入。
いわゆるハイブランドではないけど、そこそこの値段でおしゃれかつ機能的でもあるバッグがまとめて買えて、このショップはなかなかよかった。
ただ、お会計の時にキャッシュで払ったら、店員さんがお札を私たちの目の前でものすごくあからさまに一枚一枚偽札チェックしていて(笑)、ちょっと「おいおい」という感じだった。 まあ、仕方ないんだろうけど(笑)。
日本であれやったら、怒る客は怒ると思う(笑)。
さて、写真はそこからさらに南下したところにあった「イズラエル」というスパイス屋さん。
ガイドブックでチェックしていたけど、時間がなかったので店先を撮影するにとどめた。
いろんな物がごちゃごちゃと置かれていそうで、入ってみたら楽しそうに見えた。 -
最後にやって来たのが、「メロディ・グラフィック」という文房具のお店。
写真では分かりづらいかもしれないが、看板がなんともかわいらしいお店だ。
ここも、ガイドブックによく載っているからか、日本人客の姿があった。
ここでは、アンティークなデザインのノートが目当てだったが、欲しかった柄の物がなくて残念だった。
ガイドブックに載っている商品が実際にお店にあるとは限らないので、そこは了解しておくべきだと思った。
マレ地区を歩いてみて思ったけれど、ガイドブックを読み込んで下調べしすぎるのもよくないかもしれない。
本で見て行きたい店をピックアップしていると、どうしてもその店を目指して歩くことになるので、途中で本には載っていなかったおもしろそうな店を見つけても、時間を気にして入らずに終わったりしてしまう。
本に載っている店はあくまで目安にしておいて、実際にはぶらぶらのんびり歩く気持ちでいたほうが実り多い街歩きができるかもしれない。 -
サンジェルマン方面に戻るメトロ駅構内で、楽隊の演奏に遭遇。
すごい、個人演奏家だけでなくて、こんなグループパフォーマンスまでがメトロの駅で繰り広げられているなんて。
すごいぞ、パリ。
やっぱりアートの街なんだなあ。
パリの人が日本の地下鉄駅に来たら、やっぱりそういうところで違和感あるんだろうか(笑)。 -
サンジェルマンのショップでさらにお土産のバッグを買って、紙袋を置きにホテルへ戻るとぐったりしてしまった。
もう今夜この後出かける気にはなれず、夕飯も近くに買いに出てホテルの部屋でとることにした。
ホテルから少し歩いたところに、ぜひ行きたかった「ブレッド&ローゼス」というブーランジェリー兼カフェのお店がある。
すぐに向かえば閉店に間に合いそうだ。
ホテルから、初めて南方面に歩く。
この辺りは目立ったお店もなく、地元っぽい通りが続いている。
途中、角にコンビニのようなミニスーパーのようなものを発見。 後で寄ってみよう。
さて、目的の「ブレッド&ローゼス」は、ナチュラルウッディな感じの、昔ながらのパリのお店というより、今っぽい雰囲気のお店だった。
割と最近できた店のようだし、確かオーナーがイギリス人とのことなので。
入ってすぐが惣菜とケーキ類で、奥がパンコーナーになっている。
ここのモンブランがボリューミーで甘さ控えめで美味しいと本で見ていたので、一個だけ残っていた(!)モンブランと、大好きなマフィンからチョコチップの物を購入。
メモを渡されるので奥のパンコーナーで会計をして、その間に包んでくれる仕組み。
木のスプーン(ケーキだけどなぜかスプーン(笑))も付けてくれた。
このお店はパンや総菜系のタルトやキッシュなんかも美味しいらしく、日本の人がブログ等に書いているのをけっこうたくさん見かけた。
さて、さっき見かけたミニスーパーに立ち寄り、飲み物と、あとサラダを買ってみる。
ところで夕食がモンブランとマフィンてどういうことだよ?という感じだが(笑)、夫も私もランチのボリュームが後を引きまくっていてほとんどお腹が空いておらず、こうなった(笑)。 -
買ってきたモンブランとマフィンとサラダ。
これだけを夫と二人で分け分けした。
モンブランは、噂に違わずずっしり大きめサイズ。
が、「甘さ控えめなのでぺろりといける」と書いてあったが、・・・甘いじゃないかあ!(笑)
しっかりと甘かった(笑)。
マフィンは表面がカリッとするぐらい固めでサックリとした食感。
べちょっとしたマフィンは嫌いなので、とても好みだった。
お腹が空いているティータイムなんかに食べたらすごく幸せだろうなあ(笑)・・・。
サラダは、「タブレ」とにんじんの千切りサラダがセットになったもの。
この二つはパリのサラダの定番のようだ。
クスクスがベースの「タブレ」は、けっこうお腹にたまる。
にんじんサラダもたっぷり入っていたし、完食が難しいほどだった。 -
夕食を済ませたら、ホテルのテラスでドリンクでも片手に最後の夜をゆったりと過ごそうと思っていた。
・・・が、疲れからか、ちょっとベッドに横になってしまったのが運のつき・・・夫と二人して爆睡してしまい、目覚めたらすでに22時前だった。
明日の帰国便のオンラインチェックインをしておかなければならない。
さっきホテルに戻ってきた時に一度やろうとしたのだが、システムエラーでできなかったのだ。
眠い目をこすりこすり階下に降りると、インターネットルームは他のゲストが使用中だった(パソコンは一台しかなかったのだ)。
しかたがないので、ロビーで待つ。
眠いし、テラスで過ごすひと時を逃してしまったしで、へこみモードだ・・・。
飲み物の注文を訊きにきてくれたが断って、待つ。
・・・なかなか空かない。
急かすわけにもいかないし、ひたすら待つ。
1時間弱ぐらいも待ってようやくパソコンが空いたので急いでオンラインチェックインを済ませた。
帰国便の分も行きに同時にできたら便利なのに・・・。
部屋に戻ってから、荷造り等していたら4時頃になってしまった・・・。
せっかくのパリ最後の夜が・・・。 -
明けて、帰国の朝。
お庭での朝食もこれが最後だ。
今日はさらに近くまで小鳥さんが接近。
見るたびに夫と話していたのだが、彼らは心なしかしゅっと細身な感じで、やっぱりパリは鳥までスマートなんだろうか(笑)。 -
帰国便は15時半だけど、税関手続きもあるし余裕を持って、11時半ごろには空港へ向けて発つことにする。
フロントでタクシーを呼んでもらえるか訊いたところ、呼べば10分ほどで来るのでチェックアウトの時でよいと言ってもらえた。
チェックアウトまで、最後の散歩に出かける。
あまり時間もないし、まだ行っていなかったリュクサンブール公園の方をぶらぶらすることにした。
ちなみに滞在中気になっていた、道路わきをいつも流れている水。
夫は「たぶんごみを流してるんだろう」と言っていたが、帰国して改めて本を読むとはたしてその通りだった。
それにしても、流さなきゃいけないほどごみが通りに捨てられるパリって(笑)・・・せっかく合理的ごみ箱があちこちにあるのに・・・。 -
昨夜来た「ブレッド&ローゼス」を通り過ぎると、すぐにリュクサンブール公園に出た。
りっぱな構えの門からずうっと、緑が続いている。
中では地元っ子たちがジョギングしたり、集まってエクササイズしたり。
テニスコートもあって朝からテニスしている人たちも。
今日は平日だけど、みんな今はバケーションなのかなあ。
それとも、パリっ子は朝に余裕があるんだろうか。 -
奥へ進むと、宮殿の建つ広場に出た。
広場のあちこちに椅子が置かれ、聞くところによるとあれは好きな場所に自由に移動させて座っていいらしい。
朝早いからか、まだそんなに人は多くなかったが、地元っ子が日向ぼっこしたり、読書したりしていた。
パリにいて何度も思ったことだけど、こういう場所が日常としてあるなんて、いいなあ。 -
リュクサンブール公園の北側出口から出て、オデオン方面へ歩く。
途中、開いた窓からピアノの音色が聞こえていた。 -
ここも行きたかったお店の一つ。
「ジェラール・ミュロ」。
有名な惣菜からパン、スイーツまで揃うお店。
ショーケースには色とりどりのケーキがいっぱい。
そして店内には、朝からお客さんがいっぱい。 -
せっかくだから何か買ってみよう。
パリで一度は食べたかったエクレアはあるかな。
たくさんのお客さんの間からケースをのぞくと、あったあった、エクレア。
受け取ったエクレアはずしりと重量感が・・・。
一口食べると、う〜んしっかりと甘い。
なぜか中のクリームもチョコ味だった。 -
サンジェルマン大通りまで出てきた。
かの有名な「レ・ドゥ・マゴ」を通りかかる。
ギャルソンの制服、かっこいいなあ。
この「レ・ドゥ・マゴ」もそうだし、向かいの「カフェ・ドゥ・フロール」もだけど、こんなに大通り沿いのにぎやかな喧騒の中にあったんだなあ。
私は勝手に、この老舗2店はもっと静かな場所にあるんだとイメージしていた。 -
サンジェルマン大通りを少し歩いて、「フラゴナール」というフレグランス雑貨のお店まで足を伸ばす。
ここのエッフェル塔型の香水が欲しかったのと、友人へのおみやげがまだ見つかっていなかったので。
目当てのエッフェル塔香水と、パリのイラストのトートバッグ、友人にはシャワーソープのカラフルな詰め合わせを購入。
ちなみに「フラゴナール」は今回のホテルのアメニティにも使われていた。
さて、そろそろホテルに戻らなくては。
レンヌ大通りから、ホテルのあるカセット通りを最後に一枚おさめておく。 -
ホテルに戻って、最後の確認をしチェックアウト。
支払いをしようと渡したクレジットカードがなぜか通らず、もう一枚のカードで支払った。
こういう事もあるので、クレジットは2枚用意していったほうがいい。
フロントの人にタクシーを呼んでもらう。
10分ほど待って、外にいたほうがよいかと思い通りに出ようとするとフロントスタッフさんが荷物を出すのを手伝ってくれた。
まだタクシーが来ていないようなので彼が確認に行ってくれて、ほどなくやって来たタクシーに無事乗り込んだ。
いよいよパリを後にする。
変わらぬ日常が繰り広げられている通りを過ぎ、セーヌやノートルダムを過ぎていく。
さようなら、パリ。
いつの日か、きっとまた来るからね。 -
途中、道路はけっこう混んでいて、そこそこ時間がかかって空港に着いた。
まずは免税手続きをしなくては。
税関の窓口はなぜか表から見えない裏側にあった、分かりづらい・・・。
購入した商品を見せる必要があるとガイドブックにはあったが、実際は店からもらっていた書類とパスポートだけですんだ。
印鑑をもらって、ポストに書類を投函する。
「税関横にあるポスト」とあったが、実際は横にはなくて、ターミナル内の離れたところにあった。
さあ投函、と思ったら2口あるどちらに入れればいいのか分からない・・・。
右側は「etranger」・・・単語帳で調べると「外国」。とういうことは、パリの購入店舗に書類は送るのだから、こっちではないよね・・・と左側に投函。
左側は「98」と書かれていたのだけど、どういう意味なのかいまだに分からない・・・。
あとは、チェックインをすませ(例によってオンラインチェックインしていたのですぐに完了)手荷物とボディチェックを終えて、免税店エリアで待機。
シャルルドゴールの免税店はあまり規模が大きくなかった。 お菓子などのお土産はここで購入。
かなり余裕を持ってホテルを出たつもりだったけど、そんなに待って時間をもてあますようなことはなく、帰国便の時間になった。
帰国便では、せっかくオンラインチェックインして通路側の席を確保していたのに、外国人の家族連れに頼まれ、その席を譲って真ん中に移動するはめになるなどのハプニングはあったが(笑)、なんとか無事に帰国できた。
帰国当初は、なんだか不完全燃焼な旅だったなあ・・・と悔やんでいたけど、日が経つにつれ今では、いろいろハプニングにぶつかって試行錯誤しながらも自分たちなりにパリのいろいろな顔を見られたと思っている。
きっとそれは、ツアーに参加したのでは見つけられなかったものたちで、多少苦労しても、やっぱり個人で旅するのはいいものだ。
とはいえ、今回訪れそびれた場所はたくさん残っている。
いつかきっと、今度はもう少し心にも日程にも余裕を持ってリベンジしたい。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- okahonさん 2011/02/11 12:15:09
- こんにちは
- はじめまして。okahonと申します。
今年5月にパリへ行く予定なので、いろんな旅行記を読ませていただいているうちに、まいくろグレにゃんさんの旅行記にたどり着きました。
パリには3泊しますが観光は2日間で、しかも自由行動は2日間とも午後だけなので、短時間に行きたいところを飛び回る予定です。
妻が手芸店に行きたいと言っているので、マレ地区のお店も考えたのですが、時間を考えてサン・ラザールにあるお店(パリのユザワヤと呼ばれているそうです。)に行こうかと思います。
時間が少ないので、回るルートを今から考えています。(妻にはまだ早すぎるとあきれられていますが・・・)
まいくろグレにゃんさんの旅行記を参考に、時間配分を考えて行動したいと思います。
ありがとうございました。
- まいくろグレにゃんさん からの返信 2011/02/11 15:29:58
- RE: こんにちは
- > はじめまして。okahonと申します。
> 今年5月にパリへ行く予定なので、いろんな旅行記を読ませていただいているうちに、まいくろグレにゃんさんの旅行記にたどり着きました。
> パリには3泊しますが観光は2日間で、しかも自由行動は2日間とも午後だけなので、短時間に行きたいところを飛び回る予定です。
> 妻が手芸店に行きたいと言っているので、マレ地区のお店も考えたのですが、時間を考えてサン・ラザールにあるお店(パリのユザワヤと呼ばれているそうです。)に行こうかと思います。
> 時間が少ないので、回るルートを今から考えています。(妻にはまだ早すぎるとあきれられていますが・・・)
> まいくろグレにゃんさんの旅行記を参考に、時間配分を考えて行動したいと思います。
> ありがとうございました。
はじめまして。まいくろグレにゃんです。
パリ旅行記読んでくださってありがとうございます。
私たちと同じように少ない日数滞在される方の何らかのお役に立てば・・・と思い旅行記を書いたので、うれしく思います。
サン・ラザールにそんな素敵なお店があるんですね! ぜひ奥様を連れていってあげてくださいね。
私も、6月の旅行のために1月頃からルートを考えていましたよ(笑)、楽しいご旅行になりますように!
ありがとうございました!
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