2009/01/08 - 2009/02/02
494位(同エリア516件中)
みすたぁさん
01/22/09 ~ 01/25/09
世界遺産なのにも関わらず、元々ブラジルの首都ブラジリアにはあまり興味がなかった。ただボニートに向かう為には一旦32時間掛けブラジリアまで行く必要があった。バスの時刻表のみ調べ、予約もせず直接バスターミナルに向かった。席がまだ少し空いていて無事バスに乗ることが出来、ホッとした。不安なのは、ブラジリアに着いてからだ。ボニートに向かうには、ブラジリアから更に20時間掛けてカンポ・グランジに行き、そこからまた5時間掛けてバスで移動する必要があるのだ。
ブラジリアに到着するのは夜遅い時間だし、数少ないカンポ・グランジまでのバスが何時にあるのか分からない。もしうまい具合に夜遅い便があればいいのだけど、そんなラッキーなことは恐らくアリエナイ。しかもブラジリアで1泊しなければいけなくなった所でブラジリアの地図もガイドブックもないのだ。最後の手段は、ユースホステルでゲットしたブラジル各地のユースホステルのブックレットだ。最悪、タクシーを使いユースホステルに移動する他なさそうだ・・・。
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ブラジリアの到着が遅れ、時差もあり22時を過ぎていた。バス会社も閉まっていてカンポ・グランジまでの時刻表すらゲット出来ず、英語も全く通じないし途方に暮れた・・・さすがにこのブラジルで野宿することは出来ず、タクシーを捕まえようと思った。
最初のタクシーのおやじは、かなりボッてきてUS$20と言ってくるもんだからさすがに無理と思った。自国通貨で言えよ、と思いながらその場を立ち去った。ユースホステルがどんだけ遠いのか、空きがあるかも分からずどうしたもんかとベンチでしばらくボーっとしていた。すると別のタクシーのおやじが、近寄って来て別の安宿までR$20でどうだと言うから、まぁ夜遅いし妥当かと思いタクシーに乗り込んだ。こうして言葉も通じず、かなり苦労したけどなんとかタクシーで近場の安宿まで来ることが出来た。結局宿に着いたのは、23:30過ぎ。かなり疲れた・・・。明日は、無事カンポ・グランジに行けるんだろうか・・・かなり不安だ。
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こんなに長距離バスターミナルに行くのに苦労したことは、今までなかったと思う。昨夜のバスターミナルに戻るのにタクシーは使用したくなかったので、ローカルバス乗り場を探し、バスが止まる度に長距離バスターミナルに行くか聞くもどれもダメ。いろんな人に聞いても誰1人英語が通じずかなり苦労した。しょうがないのでタクシーを捕まえようと思った。でもこういう時に限ってタクシーが捕まらない。なんとかメトロで行くことが出来ることを聞き、メトロの駅へと向かうことに。
メトロの最終駅セントロが、長距離バスターミナルだと言うことを言われるが、こんなに離れていないはず。どうしようもないので、とりあえず言われるままセントロに向かった。
たどり着いたバスターミナルは、やはり昨夜のバスターミナルとは異なり、バス会社は1軒もなかった。現金もなく、とりあえずATMを探すもポルトガル語のみで訳が分からなかった。何個かATMをハシゴし、ようやく英語表記のものを発見し、やっと現金をゲット出来た。バスターミナルの旅行会社でなんとかカンポ・グランジ行きのチケットをゲットするも、どうも乗り換えが必要みたいだった。しかもバス乗り場は、やはりここではなく、更に別の長距離バスターミナルまでローカルバスで移動することに・・・。
ようやくたどり着いたバスターミナルには、沢山のバス会社があり、元々探していたバス会社を見付けたけど、すでにバスチケットをゲットしていたなみおには意味がなかった。なみおのバスは、19:15発。とりあえず今日中にバスに乗れることはよかったのだけど、まだ昼前なので8時間もバスターミナルで時間を潰す羽目に・・・。
今のうちにボニートのホステルを予約しておこうとホステルにメールするも何故か宛先なしで戻って来てしまった。ボニートの地図もバスターミナルからホステルまでの移動手段もガイドブックには載っていなかったので送迎も兼ねてどうしても今日のうちに予約をしておきたかったのだ。しょうがないので電話を掛ける為、テレフォンカードを購入し、電話するも掛け方が間違っているのかポルトガル語で何やら掛けれないと言うような音声が流れる始末・・・。掃除のおばちゃんに聞いても訳が分からず、ようやくバス会社のおじさんに掛け方を教わった。ホステルは英語が通じ、なんとかドミトリーの部屋&バスターミナルからホステルまでの送迎を手配することが出来、少し安心した。
バスを待っている間、ブラジルを2ヶ月旅行中というフランス人ヤエルに出会った。彼は、英語&ポルトガル語を話し、ブラジルは何度も旅行したことがあるらしい。顔すら知らない友達の友達とここで会う約束をしているそうで、彼が来る間一緒にお茶をして旅の情報交換をした。なみおのカンポ・グランジまでのチケットは、2 枚でゴイアニアで乗り換えが必要だと思っていた。気掛かりなのは、バスを乗り換える時間が充分にあるかどうかということ。ヤエルにチケットを見せると、バス会社に確認しに行ってくれた。やはりこういうとき言葉が分かる人は心強い。彼曰く、乗り換えは、必要なく何故か分からないけどチケットが2枚あるとのこと。とりあえず乗り換えの心配をしなくて済むことが分かりホッとした。カンポ・グランジとブラジリアでは、時差があることを事前に聞けたしヤエルに出会えてよかった。
今回の旅でこんなに言葉が通じず困ったことは1度もなかった。誰かしら片言の英語で助けてくれたけど、この国は違った。沢山の日本人が英語を話すことが出来ないにも関わらず、世界中を旅をしているのには本当に感心する。一体彼等は、どうやって言葉が通じず困難を乗り越えているのだろうと思う。なみおは、今までの国はなんとか英語が通じたからここまで旅することが出来たけれども、カタコトしか英語を話せない旅人は、なみおよりも更に苦労しているのだろう。これから2ヶ月以上南米を旅することになるなみお。治安が悪い上、英語が通じない南米を1人で旅することに不安を感じにはいられない・・・。
カンポ・グランジからボニートまでは、バスで5時間。カンポ・グランジで3時間程時間を潰し、バスに乗り込んだ。途中バスターミナルでもない所で何度も止まり、何人もの乗客を乗せた。随分、何度も止まるんだなぁ、なんて思っていると、小さな女の子を連れた若い女性がなみおの席の隣にやってきた。
小さな女の子はエブリンと言い、初めはシャイでなかなか笑顔を見せなかった。でも東洋人が珍しいのかずっとなみおを見ていた。お母さんのアリーニは、なんとまだ19才。どうやら17才でエブリンを産んだらしい。アリーニは、人の良さそうな素朴な可愛さを持っていた。エブリンは、2才で将来有望で超可愛い♪
アリーニ達は、パラグアイ出身でカンポ・グランジ周辺の親戚を訪ねた帰りらしい。なんちゃってポルトガル語と身振り手振りでなみおが世界一周中であることを話し、写真を見せるとアリーニは目を丸くして「ボニート!ボニート!(キレイの意味)」と繰り返した。お返しにアリーニは、エブリンが赤ちゃんの時の写真のアルバムを見せてくれた。エブリンは、いかにも美少女っていうカンジでどの写真も本当に可愛かった。少しづつエブリンもなみおに慣れ、沢山笑顔を見せてくれた。大きな目で見せるこの笑顔がトロけるほど可愛かった。
ビックリしたのはまだエブリンがおっぱいを飲んでいたこと。おっぱいは、1才ぐらいまでの赤ちゃんが飲むもんだと思っていたなみお。おっぱいを飲みながら手を叩き、なみおに笑いかけるエブリンは本当にキュート!! ブラジルに来て初めてローカルぴーぽーといろいろ話をしたなみお。厳密にはパラグアイ人だけど、久々にその土地の人と交流が出来て嬉しかった。
アリーニ&エブリンと楽しい時間を過ごしていると、バスは、小さなバス停で停車した。なにやらバスの運転手がマイクを持ってアナウンスをし始めた。まぁ関係ないだろうと思い、キュートなエブリンを見つめていた。すると、次々と乗客がバスを降り始めた。それでも関係ないと思っていると、アリーニが身振り手振りで何か伝えようとしている。
「ナミは、ボニートに行くのよね? ボニート行きは、急遽ここでバスの乗換えが必要みたいよ。」(←なみおの勝手な想像)
カンポ・グランジからボニートまでのバスは、乗換えが必要ないと聞いていたのに・・・と焦って荷物をまとめ、アリーニ&エブリンに別れを言いバスを降りた。もっと彼女達と一緒にいたかったのに・・・。
結局、この小さなバス停で30分以上も待ちぼうけをくらい、ようやくボニートに到着する頃には、夜になっていた・・・。
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