チェンマイ日記　２０１０年バイクで行く！北タイ旅行　メーサローン滞在記　２日目

2010/07/11 - 2010/07/11

昨日ミャンマー国境の町メーサーイから南西へ約８０キロ、山中の町メーサローンへやって来ました。

昨日は夕方寝過ごしてしまいどこへも行ってないんで、今朝はバイクでちょこまかと町の中を走って来ました。

しかしここメーサローンは、いろんなアイデンティティ、バックグラウンドを持つ人たちが基本的に中国語！でコミュニケーションをとりながら仲良く暮らしてて、ええとこですわ！

エリア メーサローン(タイ)

７月１１日朝７時半、バイクで朝ご飯に出掛けました。まずはタラーッ（市場）を探したんやけど、メインストリートではないとこにあるみたいで見つけられず。。。で町の中心の交差点近くの茶房の前に、パートンゴウォ（小麦粉を油で揚げたお菓子）とサラパオ（肉まん、あんまんの類）を発見したんで、バイク停車！

そうそう、昨夜からトゥアダム（あんまん）が食べたかったんよ〜！で早速蒸し器のフタを開けて、店のおばちゃんに「有没有、豆沙包子？（あんまん、ある？）」って聞いたら、「有！」よっしゃ〜！

で豪華朝ご飯！写真左から、パートンゴウォ５個（１０バーツ）、トゥアダム１個（７バーツ）、ガーフェーダム（ブラックのコーヒー、１０バーツ）、ナムタオフー（甘〜い豆乳、５バーツ）、計３２バーツですわ！パートンゴウォはもともと中国から来た食べ物やから、これからは中国語で「油揚（ユウタオ）」って書くことにしよっかな？

店のおばちゃん、ヂャンさん。３０年前、まだ４、５歳のころに雲南省からここに両親とやって来た中国人です。中国語は話せるけど読み書きはダメ。今メーサローンには中国人向けの小学校、中学校まで出来てるから、今の子供たちは中国語の読み書きも出来るそうですわ。じゃあたぶん苦労して定住した世代なんやろねえ〜。。。

今朝のご飯の中でイッチバンウマかったのは、実はサービスのお茶！「茉莉花茶、很好！（マウリーファチャー、ヘンハォ！＝ジャスミン茶、メッチャウマい！）って言うたらおかわりしてくれました。謝謝！

お店の前はちょうど坂道との分岐点なんで、坂道をバイクで登って行くと。。。

ああ、中学校やわ！メーサローン興華中学を過ぎてさらに登って行くと。。。

急な登りが始まって、あっと言う間に気温が下がってきました。さっむ〜！

景色も良くなってきたんやけど、ああ、半袖半パンで来るんやなかったのう〜。。。

まだ登りは続くみたいなんで、ここでUターン！ホンマヘタレですわ。。。

で慎重に坂を降りて、メインストリートに戻りました。今度は昨夜見えた山のてっぺんのチェディーを目指そっと！

で山を登って行きそうな坂道を探してたら、「段将軍墓園」の表示が。おお、エラい人のお墓やったら眺めのええ高台にあるんちゃうか？

で細い道を登って行くと、リゾートホテルの横を通り過ぎて。。。

３００メートルほどで道は終点に。ここにもやっぱり茶房が。。。

目の前に階段があったんで登って行くと。。。

軍服着てサングラスかけたおっちゃんがおって、線香に火をつけてお参りの手助けをしてくれました。

僕が「我是日本人」って言うたら、中国語でどわ〜って説明してくれたんやけど、ほっとんどワカランかったわ。このおっちゃんは段将軍の部下やったんやけど、その将軍が雲南省から兵隊を引き連れてここまでやって来たそうですわ。亡くなったのは１９８２年ってわりと最近やのう〜。

おっちゃん、目が悪くて３ヶ月毎にチェンラーイの病院に行って、何か手術みたいなことをしてもろてるそうですわ。写真左は一番下の息子さん。目が悪いお父さんの手伝いをしてるそうです。エラいっ！

ズボンにU.S. ARMYって刺繍してあったんで、「台湾から来た国民党軍やったんですか？」って聞いたら、「５３年前に雲南省の昆明から来た」やって！

で右胸に付けてる徽章は、クンポー（タイの国王陛下）から授かったそうですわ。う〜ん、でも何でもらえたのかはよ〜ワカランかったのう〜。。。あ、２０バーツ、サイバーッ（喜捨）しときました。

またメインストリートに戻って、山へ登る坂道を探してると、教会を発見！日曜やから、結構な人が集まってますわ。近づいてみると。。。

町の子供全員集合ちゃうか？！っていうぐらい、教会の中にぎょうさん子供らがおって。。。

アニメ映画を見てました。音声、字幕ともに中国語ですわ。

教会の外にいた兄ちゃんに話しかけてみたら、土曜日と日曜日は教会の奉仕活動として、子供向けの映画を上映してるんやって。ちなみに兄ちゃんは劉安強（リウアンチャン）、２９歳の中国人です。中国人の両親が人民解放軍に追われて雲南省からミャンマーに逃げて、そこで生まれて育って、メーサローンには３年前に一人でやって来たそうな。でもタイ語、メッチャペラペラですわ！やっぱ中国語、ビルマ語の発音に比べたらタイ語はカンタンなんやろなあ〜。

教会のすぐ近所にはモスクが。。。ここはホンマ、多様な人たちの多様な生き方を認めてるような雰囲気があって、ええ感じやわ〜！

モスクの脇の道を登って行くと。。。

中国式の庭園があって。。。

何やらここへやって来た中国人の歴史みたいなことが書いてますわ。

資料館？みたいな建物まであって、そこには１９９８年の日本の新聞が貼ってあったんで読んでみると、主に雲南省にいた反共産党の人たちが、雲南省まで進撃してきた人民解放軍に追われて、１９５０年から６０年ごろまでにビルマ経由でここに逃げ延びてきた。１９６９年、台湾の国民党政府がタイ政府に、メーサローン等に逃げ延びた国民党難民にタイ国籍を取得させるよう要請、タイ政府は難民の武装解除を条件にしてタイ国籍取得を認めた、ってなことが書いてました。おお、そういう背景があったんか〜。。。

でまたまたメインストリートに戻って山へ登る坂道を探してたら、今度こそ！って感じの坂を発見！チェディーが坂の上にはっきり見えてますわ。

古びたええ感じの漢字表記を横に見ながら。。。

無事チェディーの真下に到着！

え？ここから歩いて階段登るのん？冗談やろ？タイ人は必ずクルマで行ける道路をつくってるハズやで！

で周りを見たら、チェディーの山のふもとをええ漢字でぐるっと回って行く道が見えたんで、そっちを行ってみたら。。。

ありゃ、谷を超えて違う山の方へ出てもうた。。。引き返そっと。

しゃ〜ない、さっきの階段の下にバイク停めて、９時５０分、登り始めました。はひ〜、しんど〜！

登ること２０分、ようやくてっぺんのチェディーが見えてきたで〜。

１０時１５分、やっと到着です！ああ、随分立派な建物やのう〜。

チェディーの中に入ると、階段で上へ上がれるようになってます。２階へ上がると。。。

外の回廊に出れる仕組みになってて。。。

真下（南東）を見ると、ここだけは集落になってます。写真右端あたりがセーウェン（セブンイレブン）ですわ。

他の方角は山ばっかり！よ〜こんなとこに集落つくったなあ〜。まあ追いつめられて逃げて来たら、そんな余裕ないわな〜。。。

鈍感な僕はようやく気が付きました。おお、茶畑っぽい緑が多いで！やっぱここで茶葉を生産してるんやね！

チェディーの脇にはさらに上へ登る階段が。とりあえず登ってみると。。。

なんと道路が！ええ？この道どこから来たんや？！後でゲストハウスのおっちゃんに町の地図もろて見てみたら、ああ！朝寒さで引き返してきた、あの道がここに通じてたんや！ま、階段昇降でええ運動になったって、前向きに考えよっと。。。

で１１時過ぎ、階段降りて町に戻って来ました。モスクが見えるええ感じの路地を見つけてバイクで入って行ったら。。。

ええ？！こんなとこにタラーッ（市場）あったんか？

時間が遅かったんでラーンアーハーンはもう閉まってたけど、とりあえずラーンガーフェーに行って今朝２回目のガーフェーダム（ブラックのコーヒー、１０バーツ）を注文。おばちゃんはタイ人で、とうもろこし食べてはったから、イサーン語で「バアクサリ、セーップライボ？（とうもろこし、おいしい？）」って聞いたら、「昔むかしはバアクサリって言ったけど、今はカーオポッって言うんだよ」やって。へえ〜、イサーンの方言やと思ってたけど、案外正統なサヤーム王国のコトバなのかもね。。。でタダで一本バアクサリをもろて頂きました。お昼ご飯、バアクサリ、０バーツです。おおきに！

隣のおかず屋さんにチャウカーウ（山岳民族）らしい人らが品定めにやってきたんで、興味しんしんで見てたら、売り手、買い手とも中国人やないのに中国語でやりとりするんやね！へ〜、この辺の公用語は中国語なんかのう〜。

で１１時半、タラーッを出て来た時と違う方向に進んだら、「新生旅館」の入り口がタラーッの入り口になっとるがな？！こんなん、分かるかいな？でもオモロい町やで、ホンマ。

午後は部屋でちょいネットと昼寝して、夕方１７時過ぎ、バイクでお出かけです。行き先は今朝寒くって引き返した山への再挑戦！ですが、なんか行く先の雲、真っ黒やで〜。こら降って来るなあ〜。

で町の中心の交差点まで来た途端、ドァーッ！って一気に降ってきました。たまらず目の前の茶房の軒先にバイクごと緊急避難！

店番してたのはコンアーカー（アカ族）のアムーイちゃん、１６歳。「ギンチャーメイハア？（お茶飲みますか？）」って聞かれたんで、ちっちゃいおちょこみたいな杯でちょい飲ましてもらいました。

店は１８時で閉めるそうなんで、ギリギリまで雨宿りさせてもらったんやけど、いや〜、いっこうに雨、弱まりませんわ〜。。。

閉店を邪魔したら悪いんで、ちょい小降りになったスキに茶房を出ました。アムーイちゃん、おおきに！

で１８時過ぎ、スアガンフォン（カッパ）着て向かったのは、昨夜とおんなじラーンアーハーン、サリマ！

今宵は中国人観光客の団体さんが先に来てはって、料理が出て来るまでた〜っぷりナンスーピン（新聞）読めました。おおきに！晩ご飯、牛葱炒飯、３０バーツです。カーオパッガパオヌア（牛肉とホーリーバジル炒めのご飯載せ）を想像してたんやけど、出てきたのは。。。かなりの玉ねぎが牛肉と炒めてあって、まるでハンバーグをバラバラにしてご飯の上に載っけたような感じと味わいでしたわ。これはこれで美味！

レジのところには、イスラム教徒が安心して食べれるための認定制度、ハラルの認定証が置いてありました。へ〜、ハラルって１年毎の更新やったんか？１回認定されたら店がある限りず〜っと有効なんやと思ってたけど。。。こら認定する方も毎年タイヘンやろなあ〜。。。

２０時過ぎ、ようやく雨が止んだんで、バイクでちょい夜のメーサローンの町を走って来ました。ファラン向けの飲み屋が２軒営業してるんやけど、この寒さではちょい酒を飲む気にはならんのう〜。もともと外では滅多に飲まん人やしね〜。さて、部屋帰ってちょいネットしたら、早めに寝よっか。。。

この旅行記へのコメント （9）

• やらまいかさん 2010/07/12 16:38:10

  記憶が薄れている

  こんにちは
  
  ドイメーサロンはソンテゥやRV車で
  2回位行っているのですが
  写真を見ていても余り覚えのある場所が無いですね〜。
  サクラ？だったか大きめなレストランで
  お茶した事とか峠のような場所のお店の光景位。
  もうかなり前だからそんなに変化したか
  それともこっちの脳が退化したのか(^^ゞ
  
  ドイメーサロンはお茶の産地で
  青々茶という良質のお茶が知られていますね。

  keng-kengさん からの返信 2010/07/12 23:39:52

  RE: 記憶が薄れている

  yaramaikaさん、こんばんは。
  書き込みありがとうございます！
  
  メーサローンに２回も来られてるんですか？！
  そしたら僕よりもかなりよくご存知だと思いますよ！
  僕は何の予備知識もなく気分でここにやって来たもんで、
  町の風景を見て、「ああ、茶房が多いってことはお茶が有名なんか〜？」
  なんて思ってるほどですから。。。
  
  「青々茶」知りませんでした！！
  今日ティープランテーションってとこに立ち寄って無料試飲させてもらいましたが
  ああ〜、まったくもって無知にも程がありますね〜。。。
  でもお茶のデトックス効果なのか、今日は午後から代謝が非常によろしいようで。。。
  
  僕の推察では、メーサローンは今後もそれほど観光地化されないと思いますわ。
  非常にええ過ごしやすいとこなんですけど、パーイなんかと違って、革命的なエンジンでも発明されない限り、大型バスは絶対に山を登ってこれないですし、トラックも同様ですね〜。日本でいう冬シーズンだけ中国人で大いに賑わって、他は静かな山あいの小さな町ってことで、今後も推移していくんとちゃうかと。。。
  
  ３日間雲南料理食べてリフレッシュ出来たんで、明日はいよいよ県境を超えてチェンマイ県入りしよっかな？って考えてます。
  ではでは。

• あいあ〜るさん 2010/07/11 14:03:38

  黒

  keng-kengさん、こんにちは。
  
  あんまんはトゥアダムと言うんですか。
  あんこは赤なのに、あんまんになると黒になるんですね。

  keng-kengさん からの返信 2010/07/11 15:43:51

  どっちかっていうと紫ですよね〜

  あいあ〜るさん、こんにちは。
  いつも書き込みありがとさんです！
  
  トゥアダム、言われてみればそうですね〜。
  ถ่ัวดำ（トゥアダム）って直訳したら「黒い豆」ですからね〜。
  僕にはどっちかというと、あんこは紫に見えますわ。
  でもถ่ัวม่วง（トゥアムワン）よりはถ่ัวดำ（トゥアダム）の方が若干言いやすいかな？
  
  昨夜から食べたかったあんまんが朝あっさり見つかったんで嬉しかったですわ！
  ではでは。

  oguraさん からの返信 2010/07/11 20:06:07

  横レスで失礼します！

  あいあ〜るさん始めまして！宇都宮のoguraと申します。
  keng-kengさん　おバンデス！
  
  話題のアンマンなのですが、中身のあんこはコシアンそれともツブアンどちらですか？つまらない質問で申しわけないです。
  
  メーサローンは山あいの町ですね〜茨城県と栃木県境の茂木・烏山・馬頭・黒羽がなんとなく似てるような感じしてます。
  
  ではでは
  
  

  keng-kengさん からの返信 2010/07/11 22:19:13

  こしあん！

  やと思いますよ。もしかしたらタイ国内でも地域や作る人によって違うかもしれませんが。。。
  ちなみに僕は発音が悪いせいで、「トゥアダム」って言うて通じないことが結構ありますが、そんな時は「サーラーパオ、ダムダム」なんて言うとたいがい分かってくれました。ご参考まで。
  
  メーサローン、山あいの町で、いろんな民族が中国語をベースにして仲良く暮らしてるように感じます。それほど観光地化されてないなあ〜って思ったら大間違い！でした。今日夕方雨宿りした茶房の女の子に「この辺は静かでええね〜」って言うたら「１２月は宿はどこも満室、メインストリートもお土産屋さん、食べ物屋台でいっぱいになるよ」って言ってました。よ〜分かりませんが、どうも雲南省出身の中国人の新年は、２月やなくって１２月みたいですわ。プーチーファーのついでに寄ったパータン村でもそんなことを言うてましたんで。。。
  
  ではでは。
  栃木、茨城の県境にも行ってみたくなったkeng-kengでした。

  あいあ〜るさん からの返信 2010/07/18 21:36:28

  RE: 横レスで失礼します！

  oguraさん、こんにちは。
  
  私も今までの経験からするとこしあんですね。
  両方食べられるタイ人もいることと思いますが、今までこしあんは好きだけどつぶあんはダメというタイ人には何人か会いましたが、その逆はまだ会ったことがありません。
  
  つぶあんのような中途半端な物は、恐らくタイにはほとんど無いのではないかと思います。
  
  
  茂木と言えば、バイクのレース場がある所ですね。

  oguraさん からの返信 2010/07/19 19:48:52

  またまた横レスで失礼します！

  keng-kengさんおバンデス！
  あいあ〜るさん、しようもない質問に答えていただきありがとうございます！
  
  疑問だったのは地元でアンマン作っているのか？
  豆からコシアンを作るのは手間がかかるので、中国からの輸入品だとしたら、日本餃子事件のようなことがおきてないかと思いました。
  
  ツインリンク茂木（那珂川の横の県境に位置し２００ｍ級の山の中）は仕事の途中行ってます。（株主入場料無料券所有）
  よく行くのはホンダコレクションホールで、古いバイクがあるので見に行ってます。
  平日でもサーキットはテスト走行？やってるので、金属音聞きながら興奮して見てます。ほとんどRRタイプのバイクが走ってます。
  かなり以前のことですが、平日F３０００の予選見に行ったとき、偶然か近藤真彦の走行見ました。
  
  ではでは

  あいあ〜るさん からの返信 2010/07/20 09:39:53

  RE: またまた横レスで失礼します！

  oguraさん、こんにちは。
  
  中国から輸入されているかどうかは知りませんが、残念ながらタイの豆も農薬の使用量があまり褒められた状態ではないようです。
  
  
  茂木で行われる日本グランプリに、多分タイ人レーサーが出場するので注目はしているのですが、残念ながらあの時期に茂木まで応援には行かれそうにありません。