2010/06 - 2010/06
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いがちゃんさん
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空港がなく、たどり着くまでに船で25時間半もかかる、小笠原諸島の旅です。
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 船
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船は貨客船です。それほど大きくはありません。私は2等で雑魚寝です。それでも6日に一本しかない、船は小笠原の方々にとってかけがえのないライフラインです。竹芝桟橋には見送りの方たちも見えてました。
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小笠原諸島は東京都です。といっても竹芝から船で25時間半。朝10時に出航して翌日のお昼に父島へと到着です。昼夜朝と3食を船のなかで食べて、ようやく島が見えてくるのです。
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小笠原は火山の噴火で海底が隆起してできた島です。
したがって、沖縄と比べると、あまり砂浜が広くありません。しかし、海に山がそびええ立つような独特の風景はダイナミックで好きです。 -
私たちが父島の二見港に到着したのは予定よりも少し遅れて、お昼の12時です。つまり26時間も乗っていました。
ヨーロッパまで往復できるほどの時間を掛ける旅です。
写真は繁華街です。コンビにもファストフードもありません。いえ、いりません。沖縄とは違う独特の島時間が流れます。 -
さっそく島の食堂で「ポキ丼」なる地元飯をいただきました。一見、海草が山盛りに乗っているだけに見えますが、海草の下にはメカジキのお刺身が入っています。
ちなみに、ポキとはハワイの言葉で、生の魚の料理を意味するそうです。最初に小笠原に移民したのがハワイ系の人たち。南の島はやはり少し本土と違います。 -
小笠原の繁華街は狭く、船を下りて3分もあるけば、このような美しい海岸が広がります。大村海岸です。
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小笠原諸島は、もともとアメリカ・イギリスが捕鯨の基地として移植を始めたところです。
現在でも冬から春に掛けて、ナガスクジラの姿を見ることができます。これはそのモニュメントです。 -
聖ジョージ教会です。
戦時中に小笠原の住民は本土へ強制疎開させられ、終戦後、米国統治時代には殖民時代の子孫である、欧米系の住民しか住むことが許されませんでした。
そんな時代に立てられた教会です。 -
海洋センターを訪れました。ここではウミガメを繁殖、放流しています。センターの方はNPOの職員さんで、丁寧に説明をしてくれました。
100円でレタスを買い、海がめに餌付けできる体験もありました。 -
亀はたくさんいます。
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海洋センターにあるクジラの骨です。
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海洋センターのある製氷海岸は、戦争中にゼロ戦の整備場があったそうで、その関係か戦時中のものがたくさん展示してありました。
様々な意味で、価値があると思うのですが、保存に向けた動きは乏しいらしく、数年前には都の行政が、いくつものゼロ戦のエンジンを「鉄クズ」として処理してしまったそうです。 -
三日月山展望台へ来ました。街の中心部から車で3分ほどです。歩いても来られます。
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街に戻って、すこし買い物です。品揃えは多くはありませんが、たいていのものは手に入ります。
写真は父島で一番大きなスーパーです。生鮮品から冷凍、カップめん、お酒まで売っています。
私どもの感覚では、ちょっと大きめの商店、って感じですが。 -
父島で有名なのが、「ぎょさん」だそうです。
漁業用サンダルの略で、鼻緒からかかとまで、一枚のゴム素材でできており、とても丈夫だそうです。底の滑り止めも漁船の濡れる甲板でも滑らないようになっているそうです。値段も安く、お土産にオススメだそうです。 -
さて。夜の街へと繰り出します。ウミガメが名物として、昔ながらの貴重な蛋白源として、食されています。
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ウミガメの刺身です。見た目は貝のようです。
味は…馬刺しのようで、意外でしたが本当に美味でした。ただ、海洋センターでかわいいウミガメをみたあとだけに、なんとも複雑です。 -
ウミガメの煮込みです。不思議の国のアリスにあった、ウミガメのスープの話を思い出しました。
食後に伺ったのですが、これは観光客用にアレンジされたもので、実際の郷土料理はウミガメの内臓を水を一切加えずに煮込むそうです。後日食べさせてもらいましたが、モツ鍋のような濃厚な味でした。
私はアレンジしてくれたほうが好みです。 -
島寿司です。父島の名物で、漬けにしたサワラに「からし」をつけていただきます。
漬けにするのは、保存のため。からしを用いるのは、わさびが昔は手に入らなかったから。現在でも、お祝い事などには必ず出されるそうです。
味もおいしかったです。からしをつけすぎると、わさび以上にツーンですが。 -
翌朝、宿のそばにある大神山公園(お祭り広場)でウミガメを発見!?
いえ、これはオブジェです。できがいいので、写真を撮っちゃいました。 -
私が泊まったペンション、「キャベツビーチ」です。この島では屈指のきれいな宿泊施設かと思います。
父島には大型のホテルがありませんので、このようなペンションか民宿に泊まることになります。ホテルは小規模のものが一軒だけありました。 -
今日はドルフィンウォッチング、そして南島という、父島のすぐそばにある無人島へと向かいます。
移動は小さなレジャーボートです。 -
ジョンビーチです。白い砂浜と青く輝く海が美しい海岸です。父島の西部にあり、ここまでは車で行くことができません。街から歩くと2時間はかかります。だからこそ美しいのでしょうね。
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南端にある、ジニービーチという場所です。ここは陸路、徒歩でも立ち入りが規制されている場所だそうです。眺めるしかない砂浜ってなんとなく贅沢です。
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ハートロックが見えてきました。断崖絶壁の赤い岩が、ハートの形に見えます。誰が名づけたのでしょうか。
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いよいよ南島へと上陸です。写真の鮫池とよばれる湾の内側から上陸です。湾の入り口は岩が遮っており、船が通れる幅は10メートルほどしかありません。
しかしここ意外に適当な上陸の場所がないので、更に小さな小船に乗り換えてこの自然のゲートを通過します。
写真は上陸後、鮫池を振り返ったときの撮影です。
実際、湾の中には体調1メートルほどの鮫がたくさんいました。 -
島の中には潅木が多く、背の高い木は生えていません。南島は環境保全のため、一日の上陸者が100名と制限されています。
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ちょっとした山を登って振り返ると…
扇池が見えます。
いままでいろんな景色を見てきましたが、
ここは屈指です。三本の指に入ると思います。
紅の豚のモデルとなった場所らしいです。
いわれてみればソックリです。 -
別の角度からです。
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さらに近づいてみます。自由に歩いているようですが、これもガイドさんの同行なし勝手に歩き回ることはできません。
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扇池の後ろを振り返ったところです。
砂浜に小さなものがいっぱいあるのがわかりますか? -
近くでよく見ると、貝殻です。ヒロベソカタマイマイという、いまから2000年ほど前に絶滅してしまった貝の一種だそうです。当然中身は入っておらず、化石になりかかっています。
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砂浜には、無数のヒロベソカタマイマイが。
しかし当然、持ち帰ることはできません。触ってもOKですが、そっと元の場所に置かなければなりません。 -
扇池から後ろを振り返ったところです。
一切の人工物がなく、ただボーっとしてしまいます。 -
南島は大感動でおわりました。
さて翌日。こんどは母島へと出発です。
船は父島の二見港から出ています。
東京から直接渡る船はでていません。
50キロほど南におよそ2時間の旅です。
船は小さく、わりと揺れます。 -
母島は沖港へと到着します。
この島にはおよそ400名の住民が住んでいるそうです。
写真は港湾のターミナル兼観光案内所です。 -
母島には父島以上に手付かずの自然が残っています。
人が住んでいるのは島のほんの一部でした。 -
島内観光をお願いしたのですが、ははじま丸を降りてこのツアーに申し込んだのは、私を含めて5名ほどでした。島内観光といっても、一本道を島の反対側まで車で行くだけです。ガイドさんが運転しながら島内の説明をしてくれます。
「これより先、人は住んでいないんですよ」
「では、この道はだれが使うんですか?」
「年に一度、道路工事の人が入っていきますよ(笑)」
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この旅行記へのコメント (2)
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- zzr-cさん 2010/07/16 11:03:34
- カメを食べる
- いがちゃんさま こんにちは!
小笠原に行かれたんですね!
東京からかなりの時間をかけて船で行く。
25時間はすごいですが、それ位遠いところです。
まさに秘境ですね!
島の海は綺麗ですね!
ウミガメを食すとは初めて見ました。
しかも美味しいんですね!ちょっと想像がつきません。
先月フィジーに行きましたがガイドがカメをがっちり捕まえた
動画を撮影出来ました^^;
鮫がうようよいる感じですかね?
本当に自然がそのままのようです。
昔のゼロ戦のエンジンとは捨ててしまう行政どうなんでしょう?
冬にはクジラも来る小笠原、のんびり出来そうな島です。
じぃ〜
- いがちゃんさん からの返信 2010/07/16 15:20:37
- RE: カメを食べる
- じぃ〜 さま
サメはうようよいましたよ。でもみんな浅瀬でのんびりしていたので、
怖い感じはしませんでした。
船の中ではみんな退屈しているので、
自然と隣の人と話しをしてしまいます。
最近の旅行で隣の人と話すことってすくなくなりましたよね。
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