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2010年6月、今年は仕事のスケジュール上、早めの夏休みをとって、じめじめした日本を脱出すべく北欧旅行を計画。<br />このところ人生と重ね合わせて(?)気になっていた“リーセフィヨルドの崖っぷちにたってみたい”という願望がついにかなえられました。<br /><br />あいにく南アフリカワールドカップの日程と重なってしまい、オランダ戦はフライト中で見逃してしまいましたが、デンマーク戦では超アウェイ(?)のコペンハーゲンの雰囲気を味わったり、現地の人々とサッカー話で盛り上がったりと有意義な旅となりました。<br /><br />まずは空と海の青さが印象的だったオスロから。<br /><br /><旅程表><br /> 2010年<br />○6月19日(土) 成田→コペンハーゲン→オスロ<br />○6月20日(日) オスロ<br /> 6月21日(月) オスロ→(ソグネフィヨルド)→ベルゲン<br /> 6月22日(火) ベルゲン→スタヴァンゲル<br /> 6月23日(水) スタヴァンゲル(リーセフィヨルド)<br /> 6月24日(木) スタヴァンゲル→コペンハーゲン<br /> 6月25日(金) コペンハーゲン<br /> 6月26日(土) コペンハーゲン→<br /> 6月27日(日) →成田

ノルウェー~デンマーク紀行(1) オスロの青い空、青い海

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2010/06/19 - 2010/06/20

59位(同エリア932件中)

2

36

エンリケ

エンリケさん

2010年6月、今年は仕事のスケジュール上、早めの夏休みをとって、じめじめした日本を脱出すべく北欧旅行を計画。
このところ人生と重ね合わせて(?)気になっていた“リーセフィヨルドの崖っぷちにたってみたい”という願望がついにかなえられました。

あいにく南アフリカワールドカップの日程と重なってしまい、オランダ戦はフライト中で見逃してしまいましたが、デンマーク戦では超アウェイ(?)のコペンハーゲンの雰囲気を味わったり、現地の人々とサッカー話で盛り上がったりと有意義な旅となりました。

まずは空と海の青さが印象的だったオスロから。

<旅程表>
 2010年
○6月19日(土) 成田→コペンハーゲン→オスロ
○6月20日(日) オスロ
 6月21日(月) オスロ→(ソグネフィヨルド)→ベルゲン
 6月22日(火) ベルゲン→スタヴァンゲル
 6月23日(水) スタヴァンゲル(リーセフィヨルド)
 6月24日(木) スタヴァンゲル→コペンハーゲン
 6月25日(金) コペンハーゲン
 6月26日(土) コペンハーゲン→
 6月27日(日) →成田

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
2.0
交通
5.0
一人あたり費用
25万円 - 30万円
交通手段
鉄道 観光バス
航空会社
スカンジナビア航空
旅行の手配内容
個別手配
  • 2010年6月19日(土)<br />今年はちょっと早めの夏休み。<br />スカンジナビア航空11時40分発SK984便にて成田からコペンハーゲン経由でオスロへと旅立ちます。<br />成田はご覧のとおり梅雨真っ最中の曇り空・・・。<br /><br />直前の天気予報ではオスロも雨とか。心配です。<br />

    2010年6月19日(土)
    今年はちょっと早めの夏休み。
    スカンジナビア航空11時40分発SK984便にて成田からコペンハーゲン経由でオスロへと旅立ちます。
    成田はご覧のとおり梅雨真っ最中の曇り空・・・。

    直前の天気予報ではオスロも雨とか。心配です。

  • コペンハーゲン・カストロップ国際空港へは到着予定時刻16時05分の30分前に到着。<br />機内パンフレットによれば、スカンジナビア航空は日本航空、全日空に次ぐ時間内就航率を誇っているとのこと。<br /><br />空港のバーではみんなワールドカップのガーナ対オーストラリア戦に注目しています。<br />日本対オランダ戦はすでに終わっていました。。<br /><br />そして18時10分発のSK1470便に乗り換えてオスロへ。<br />ノルウェーの大地が見えてきました。<br />ドイツと似て赤い屋根の家が多く見えます。<br />晴れ間も見えて心配していた天気はまずまずのようです。<br />

    コペンハーゲン・カストロップ国際空港へは到着予定時刻16時05分の30分前に到着。
    機内パンフレットによれば、スカンジナビア航空は日本航空、全日空に次ぐ時間内就航率を誇っているとのこと。

    空港のバーではみんなワールドカップのガーナ対オーストラリア戦に注目しています。
    日本対オランダ戦はすでに終わっていました。。

    そして18時10分発のSK1470便に乗り換えてオスロへ。
    ノルウェーの大地が見えてきました。
    ドイツと似て赤い屋根の家が多く見えます。
    晴れ間も見えて心配していた天気はまずまずのようです。

  • オスロ・ガーデモエン国際空港への到着予定時刻19時20分だったのですが、これまた時間内に到着しました。<br />北欧は日本と似て時間厳守の文化があるんでしょうか。<br /><br />空港から南にあるオスロ中心部へは50kmの距離があるのですが、エアポート・エクスプレス・トレイン(Flytoget)が20分で接続しています。<br />しかも20分に1本くらいの間隔で運行しているので便利です。<br />オスロ中央駅までは170NOK(1NOK=15円として2,550円)。<br />1,920円の京成スカイライナーより高いですが、ノルウェーの物価を考えれば安い方かも。<br /><br />乗車するのに切符はなく、クレジットカードを改札口に通した際に画面に表示される到着駅(オスロ中央駅)を選択してタッチすれば、改札口のゲートが開いて中に入れます。<br />ノルウェーはいたるところクレジットカードが浸透していて両替いらずでこれまた便利です。<br />(ただし、このクレジットカードへの過度の信頼がこの翌日の失敗につながるのですが・・・)

    オスロ・ガーデモエン国際空港への到着予定時刻19時20分だったのですが、これまた時間内に到着しました。
    北欧は日本と似て時間厳守の文化があるんでしょうか。

    空港から南にあるオスロ中心部へは50kmの距離があるのですが、エアポート・エクスプレス・トレイン(Flytoget)が20分で接続しています。
    しかも20分に1本くらいの間隔で運行しているので便利です。
    オスロ中央駅までは170NOK(1NOK=15円として2,550円)。
    1,920円の京成スカイライナーより高いですが、ノルウェーの物価を考えれば安い方かも。

    乗車するのに切符はなく、クレジットカードを改札口に通した際に画面に表示される到着駅(オスロ中央駅)を選択してタッチすれば、改札口のゲートが開いて中に入れます。
    ノルウェーはいたるところクレジットカードが浸透していて両替いらずでこれまた便利です。
    (ただし、このクレジットカードへの過度の信頼がこの翌日の失敗につながるのですが・・・)

  • エアポート・エクスプレス・トレインの車内です。<br />日本の電車に比べるとこじんまりとしていますが、明るくきれいで快適でした。<br /><br />オスロ中央駅到着後、10分ほど歩いて予約していたユースホステルのAnker Hostelへ。<br />2泊朝食付き(個室・テレビなし)で一人1,320NOK(1NOK=15円として19,800円)。<br />ユースホステルで1泊1万円とは・・・ノルウェーはどこも宿が高いです。<br /><br />21時を過ぎても外はまだ明るかったのですが、長旅で疲れていたのかすぐに眠りにつきました。

    エアポート・エクスプレス・トレインの車内です。
    日本の電車に比べるとこじんまりとしていますが、明るくきれいで快適でした。

    オスロ中央駅到着後、10分ほど歩いて予約していたユースホステルのAnker Hostelへ。
    2泊朝食付き(個室・テレビなし)で一人1,320NOK(1NOK=15円として19,800円)。
    ユースホステルで1泊1万円とは・・・ノルウェーはどこも宿が高いです。

    21時を過ぎても外はまだ明るかったのですが、長旅で疲れていたのかすぐに眠りにつきました。

  • 6月20日(日)<br />朝7時。<br />部屋に明るい日差しが差し込んできます。<br />窓を開けるとひんやりした空気が。<br />上に一枚羽織らないと寒い感じ。<br />これから朝食をとり、街歩きに出発です。<br /><br />ちなみに宿の窓は二重ガラスになっていました。<br />さすが北国。<br />シャワー室(トイレと一緒)の床も暖房になっていて、シャワーで濡れてもすぐに蒸発してしまいます。

    6月20日(日)
    朝7時。
    部屋に明るい日差しが差し込んできます。
    窓を開けるとひんやりした空気が。
    上に一枚羽織らないと寒い感じ。
    これから朝食をとり、街歩きに出発です。

    ちなみに宿の窓は二重ガラスになっていました。
    さすが北国。
    シャワー室(トイレと一緒)の床も暖房になっていて、シャワーで濡れてもすぐに蒸発してしまいます。

  • 朝7時台のオスロ市内です。<br />Anker Hostelからオスロ中央駅へと歩いて行きます。<br />青い空で空気がひんやりしていて気持ちがいいです。<br />オスロは人口50万人程度の小さな首都で、街なかにはトラムも走っています。

    朝7時台のオスロ市内です。
    Anker Hostelからオスロ中央駅へと歩いて行きます。
    青い空で空気がひんやりしていて気持ちがいいです。
    オスロは人口50万人程度の小さな首都で、街なかにはトラムも走っています。

  • オスロ中央駅へ向かう途中、レンタサイクルスタンドを見つけました。<br /><br />市内10箇所以上に自転車置き場があり、コンピュータで集中管理されていて、どこで借りてどこで返してもOKのようです。<br />使うには、市庁舎前広場や中央駅前広場にあるトラフィカンテンで一日単位60NOK+保証金500NOK(クレジットカードがあればOKなのかな?)を支払ってICカードを借りる必要があります(2010年6月現在)。<br />手前の柱の黒い部分にカードでタッチすれば、自転車をスタンドから抜いて動かせるようです。<br />自転車には大きな広告が掲載されていることで分かるように、利用料金よりも大きな広告収入でもって運営費がまかなわれているとのこと。<br /><br />ちなみに、コペンハーゲンのレンタサイクルはデポジットとして20DKKコイン(約300円)が必要なだけで、タダで借りることができるようです。<br />さらにコペンハーゲンは自転車専用レーンも整備されていますし(走っているのは本格的な自転車乗りが多かったですが)、それに比べてオスロは使いづらい感じです。<br /><br />【スカンジナビア政府観光局HPより】<br />http://www.visitscandinavia.or.jp/index.php?node=inspiration&amp;cmd=view&amp;mareaid=2&amp;inspsub=4

    オスロ中央駅へ向かう途中、レンタサイクルスタンドを見つけました。

    市内10箇所以上に自転車置き場があり、コンピュータで集中管理されていて、どこで借りてどこで返してもOKのようです。
    使うには、市庁舎前広場や中央駅前広場にあるトラフィカンテンで一日単位60NOK+保証金500NOK(クレジットカードがあればOKなのかな?)を支払ってICカードを借りる必要があります(2010年6月現在)。
    手前の柱の黒い部分にカードでタッチすれば、自転車をスタンドから抜いて動かせるようです。
    自転車には大きな広告が掲載されていることで分かるように、利用料金よりも大きな広告収入でもって運営費がまかなわれているとのこと。

    ちなみに、コペンハーゲンのレンタサイクルはデポジットとして20DKKコイン(約300円)が必要なだけで、タダで借りることができるようです。
    さらにコペンハーゲンは自転車専用レーンも整備されていますし(走っているのは本格的な自転車乗りが多かったですが)、それに比べてオスロは使いづらい感じです。

    【スカンジナビア政府観光局HPより】
    http://www.visitscandinavia.or.jp/index.php?node=inspiration&cmd=view&mareaid=2&inspsub=4

  • オスロ中央駅へやってきました。<br />駅を背にして右に見える塔のある建物が観光案内所のあるトラフィカンテンです。<br />すぐそばにトラの銅像があるのは日本人観光客向けのシャレ??<br /><br />このトラフィカンテンで24時間有効のオスロパスを買いました。<br />もちろんクレジットカードOK。<br />230NOK(約3,450円)ですが、お城や博物館などの観光名所だけでなく地下鉄やビィグドイ(ヴァイキング船博物館や民俗博物館があります。)行きのフェリーもタダになり、普通に観光するぶんには絶対におトクです。

    オスロ中央駅へやってきました。
    駅を背にして右に見える塔のある建物が観光案内所のあるトラフィカンテンです。
    すぐそばにトラの銅像があるのは日本人観光客向けのシャレ??

    このトラフィカンテンで24時間有効のオスロパスを買いました。
    もちろんクレジットカードOK。
    230NOK(約3,450円)ですが、お城や博物館などの観光名所だけでなく地下鉄やビィグドイ(ヴァイキング船博物館や民俗博物館があります。)行きのフェリーもタダになり、普通に観光するぶんには絶対におトクです。

  • オスロ中央駅から西に向かって王宮へと続く“カール・ヨハン通り”を歩いていきます。<br />日曜の朝8時台だからか人通りが少ないです。<br /><br />10分ほど歩くと前に王宮が見えてきました。<br />ちなみに左に壁が見えている建物は国会議事堂です。<br /><br />

    オスロ中央駅から西に向かって王宮へと続く“カール・ヨハン通り”を歩いていきます。
    日曜の朝8時台だからか人通りが少ないです。

    10分ほど歩くと前に王宮が見えてきました。
    ちなみに左に壁が見えている建物は国会議事堂です。

  • カール・ヨハン通りをそのまま王宮へは行かず、左(南)のオスロ港の方向へ曲がりました。<br /><br />オスロ港に向かってはオスロ市庁舎がそびえたっています。<br />レンガ作りの二つの塔が印象的で、たくさんの奇妙な彫刻に囲まれているところもユニークです。<br /><br />オスロ市庁舎は毎年ノーベルの命日である12月10日にノーベル平和賞の授与式が行われることでも有名です。<br />ちなみに平和賞以外の5部門(物理学、科学、生理学・医学、文学、経済学)の授与式はスウェーデンのストックホルムのコンサートホールで行われます。

    カール・ヨハン通りをそのまま王宮へは行かず、左(南)のオスロ港の方向へ曲がりました。

    オスロ港に向かってはオスロ市庁舎がそびえたっています。
    レンガ作りの二つの塔が印象的で、たくさんの奇妙な彫刻に囲まれているところもユニークです。

    オスロ市庁舎は毎年ノーベルの命日である12月10日にノーベル平和賞の授与式が行われることでも有名です。
    ちなみに平和賞以外の5部門(物理学、科学、生理学・医学、文学、経済学)の授与式はスウェーデンのストックホルムのコンサートホールで行われます。

  • 9時に市庁舎が開くまで港を散策しました。<br />梅雨で曇りや雨の日の多かった日本に比べ、青い空と青い海が広がっていて、気持ちがいいですね。

    9時に市庁舎が開くまで港を散策しました。
    梅雨で曇りや雨の日の多かった日本に比べ、青い空と青い海が広がっていて、気持ちがいいですね。

  • オスロ港はオスロフィヨルドとも呼ばれています。<br />左側の船の向こうにはアーケシュフース城も見えます。

    オスロ港はオスロフィヨルドとも呼ばれています。
    左側の船の向こうにはアーケシュフース城も見えます。

  • 9時になって市庁舎へ向かったのですが、正面扉は開きません・・。<br />係員の人が遅れているのかと思ってぶらぶらしていたのですが、ぐるっとまわって裏手に入口を発見しました。<br />この日は日曜日なので正面は開かなかったのでしょうかね??<br />それともこちらが“正面”だったのかな。

    9時になって市庁舎へ向かったのですが、正面扉は開きません・・。
    係員の人が遅れているのかと思ってぶらぶらしていたのですが、ぐるっとまわって裏手に入口を発見しました。
    この日は日曜日なので正面は開かなかったのでしょうかね??
    それともこちらが“正面”だったのかな。

  • 中に入る前に裏側をぶらぶらしたのですが、レンガの壁面には北欧神話“エッダ”の16の物語の木彫が飾られていました。<br />内容はよくわかりませんが、力強い印象を受けました。

    中に入る前に裏側をぶらぶらしたのですが、レンガの壁面には北欧神話“エッダ”の16の物語の木彫が飾られていました。
    内容はよくわかりませんが、力強い印象を受けました。

  • 市庁舎の中に入ると、すぐに大壁画が目に入ります。<br />ノルウェーの歴史や文化を題材としており、その大きさはヨーロッパ最大と言われているとか。<br /><br />この市庁舎はオスロ創立900年記念事業として1931年に着工され、ハーラル王によりオスロ市の基礎が作られてからちょうど900年後の1950年に完成したそうですが、建設の間第二次世界大戦でナチスドイツに占領されたため、その苦しみを描いた部分も見られます。

    市庁舎の中に入ると、すぐに大壁画が目に入ります。
    ノルウェーの歴史や文化を題材としており、その大きさはヨーロッパ最大と言われているとか。

    この市庁舎はオスロ創立900年記念事業として1931年に着工され、ハーラル王によりオスロ市の基礎が作られてからちょうど900年後の1950年に完成したそうですが、建設の間第二次世界大戦でナチスドイツに占領されたため、その苦しみを描いた部分も見られます。

  • 2階にある“ムンクの間”です。<br />ムンクの“人生”が飾られています。<br /><br />この部屋だけは立入禁止になっていて、遠くからしか写真は撮れませんでした。

    2階にある“ムンクの間”です。
    ムンクの“人生”が飾られています。

    この部屋だけは立入禁止になっていて、遠くからしか写真は撮れませんでした。

  • 市庁舎の1階にはオスロ市内の観光名所を描いたタペストリーが飾られていました。<br /><br />ムンク美術館の場所には“叫び”が、ヴィーゲラン公園の場所には“モノリッテン”や“怒りん坊”が描かれていて面白いです。

    市庁舎の1階にはオスロ市内の観光名所を描いたタペストリーが飾られていました。

    ムンク美術館の場所には“叫び”が、ヴィーゲラン公園の場所には“モノリッテン”や“怒りん坊”が描かれていて面白いです。

  • オスロ市庁舎を後にし、地下鉄に乗って中心部から少し離れたムンク美術館へ。<br /><br />いざ中に入ろうとすると、係員から荷物は地下のロッカーへ預けるように指示されました(たいした荷物を持っていなかったのですが、ムンクの絵は盗難のおそれもあるから仕方ないのでしょう)。<br /><br />ここでひとつトラブル発生。<br /><br />これまでの旅路はクレジットカードのみの使用で両替なしできたのですが、ロッカー使用にあたってはデポジットとして20NOKコインが必要とのこと。<br /><br />あわてて地下鉄駅へ引き返し、近くのミニバンク(ATM)でキャッシングしようと操作したのですがなぜか“NOT AVAILABLE”の表示が出て引き出せません。<br />仕方ないので中央駅まで地下鉄で戻ってキャッシングしたらこちらでは何事もなく引き出せました。<br /><br />この間、結局1時間近くもロスしてしまいました。。<br />いくら北欧でもコインロッカーを使う場合に備えて最低限の現金は持っていた方がいいということですね。

    オスロ市庁舎を後にし、地下鉄に乗って中心部から少し離れたムンク美術館へ。

    いざ中に入ろうとすると、係員から荷物は地下のロッカーへ預けるように指示されました(たいした荷物を持っていなかったのですが、ムンクの絵は盗難のおそれもあるから仕方ないのでしょう)。

    ここでひとつトラブル発生。

    これまでの旅路はクレジットカードのみの使用で両替なしできたのですが、ロッカー使用にあたってはデポジットとして20NOKコインが必要とのこと。

    あわてて地下鉄駅へ引き返し、近くのミニバンク(ATM)でキャッシングしようと操作したのですがなぜか“NOT AVAILABLE”の表示が出て引き出せません。
    仕方ないので中央駅まで地下鉄で戻ってキャッシングしたらこちらでは何事もなく引き出せました。

    この間、結局1時間近くもロスしてしまいました。。
    いくら北欧でもコインロッカーを使う場合に備えて最低限の現金は持っていた方がいいということですね。

  • ようやくムンク美術館の中に入れました。<br />ムンクの人生をえがいたビデオを見て(なかなかよくできたビデオで、多くの人がチラ見から釘づけになっていました。)作品観賞にうつります。<br /><br />左から、“吸血鬼”(1893-94年)、“マドンナ”(1894-95年)、“接吻”(1897年)。<br /><br />“吸血鬼”(ヴァンパイア)は、ムンク自身がつけたタイトルは“愛と痛み”だったのですが、後にポーランド人作家プシビシェフスキーによって現在の名がつけられたそうです。<br />“愛と痛み”の方がムンクっぽくてよかったのに。<br /><br />ムンクの作品はヨーロッパの美術館には珍しくガラスで覆われています。<br />やはり盗難防止のためでしょうか。<br /><br />そういえばルーヴル美術館のモナリザもガラスで囲まれていますよね。

    ようやくムンク美術館の中に入れました。
    ムンクの人生をえがいたビデオを見て(なかなかよくできたビデオで、多くの人がチラ見から釘づけになっていました。)作品観賞にうつります。

    左から、“吸血鬼”(1893-94年)、“マドンナ”(1894-95年)、“接吻”(1897年)。

    “吸血鬼”(ヴァンパイア)は、ムンク自身がつけたタイトルは“愛と痛み”だったのですが、後にポーランド人作家プシビシェフスキーによって現在の名がつけられたそうです。
    “愛と痛み”の方がムンクっぽくてよかったのに。

    ムンクの作品はヨーロッパの美術館には珍しくガラスで覆われています。
    やはり盗難防止のためでしょうか。

    そういえばルーヴル美術館のモナリザもガラスで囲まれていますよね。

  • 個人的にお気に入りの作品、“声/夏の夜”(1896年)。<br /><br />後ろに見えているのは湖面に映った月影です。<br /><br /><br />ムンク美術館にはムンクがオスロ市に寄贈した膨大な作品がその地下に所蔵されており、彼の全作品を一度に展示することは不可能なので、季節によってたびたび展示が変わるそうです。<br /><br />【ムンク美術館HPより】<br />http://www.munch.museum.no/?id=&amp;mid=&amp;lang=en

    個人的にお気に入りの作品、“声/夏の夜”(1896年)。

    後ろに見えているのは湖面に映った月影です。


    ムンク美術館にはムンクがオスロ市に寄贈した膨大な作品がその地下に所蔵されており、彼の全作品を一度に展示することは不可能なので、季節によってたびたび展示が変わるそうです。

    【ムンク美術館HPより】
    http://www.munch.museum.no/?id=&mid=&lang=en

  • 言わずと知れた“叫び”(The Scream)です。<br /><br />ただし、“叫び”は少なくとも4点あり、オスロ国立美術館のものがいちばん有名です。<br />こちらのはちょっと薄い印象です。<br /><br />背景の赤い空は単なる夕焼けに心象風景をミックスさせて真っ赤に表現したというだけではなく、火山灰の影響によるものだという説(米テキサス州大の天体物理学者ドナルド・オルソン教授らが米国の天文学雑誌“スカイ・アンド・テレスコープ”に発表)もあります。<br /><br />この作品は1893年に描かれたものですが、その10年前の1883年8月にインドネシアのクラカトア火山が歴史的な大噴火を起こし、大量の火山灰を大気中に飛散させた結果、11月から翌年2月ごろまで、欧州など地球上の広い地域で火山灰の塵に光が散乱して日没時に赤く輝いて見える現象が続いたのだそうです。<br /><br />当時のオスロの地方紙もこの現象を報じていて、ムンクの心に強烈な印象を残したのだといいます。<br /><br />ムンク自身の日記にも“夕暮れどきに友人と歩いていると、空が突然、血の赤に染まった。火炎と血とを見て、無限の叫びが自然を通過していくと感じた”などと記されているようです。<br /><br />名画とは、こういう歴史的偶然がきっかけとなって誕生することも多いのかもしれません。<br /><br /><br />ちなみに、今年の夕焼けもアイスランドのエイヤフィヤトラ氷河火山の噴火の影響で真っ赤になるのでしょうか??<br /><br />【2010年4月10日付け朝日新聞より】<br />http://www.asahi.com/international/update/0420/TKY201004200203.html

    言わずと知れた“叫び”(The Scream)です。

    ただし、“叫び”は少なくとも4点あり、オスロ国立美術館のものがいちばん有名です。
    こちらのはちょっと薄い印象です。

    背景の赤い空は単なる夕焼けに心象風景をミックスさせて真っ赤に表現したというだけではなく、火山灰の影響によるものだという説(米テキサス州大の天体物理学者ドナルド・オルソン教授らが米国の天文学雑誌“スカイ・アンド・テレスコープ”に発表)もあります。

    この作品は1893年に描かれたものですが、その10年前の1883年8月にインドネシアのクラカトア火山が歴史的な大噴火を起こし、大量の火山灰を大気中に飛散させた結果、11月から翌年2月ごろまで、欧州など地球上の広い地域で火山灰の塵に光が散乱して日没時に赤く輝いて見える現象が続いたのだそうです。

    当時のオスロの地方紙もこの現象を報じていて、ムンクの心に強烈な印象を残したのだといいます。

    ムンク自身の日記にも“夕暮れどきに友人と歩いていると、空が突然、血の赤に染まった。火炎と血とを見て、無限の叫びが自然を通過していくと感じた”などと記されているようです。

    名画とは、こういう歴史的偶然がきっかけとなって誕生することも多いのかもしれません。


    ちなみに、今年の夕焼けもアイスランドのエイヤフィヤトラ氷河火山の噴火の影響で真っ赤になるのでしょうか??

    【2010年4月10日付け朝日新聞より】
    http://www.asahi.com/international/update/0420/TKY201004200203.html

  • もうひとつの“叫び”を見るべく、オスロ国立美術館へやってきました。<br /><br />しかしこちらは残念ながら撮影禁止。<br />記念としてムンクの画集を買って帰りました。<br /><br />ちなみに国立美術館はイギリスの大英博物館などと同様、オスロパスなしでもタダで入れます。<br />(もちろん、コインロッカーへのデポジットは必要ですが。)<br /><br />ノルウェーが消費税は25%と高いものの教育・文化に力を入れている一環でしょう。<br />別の視点で言えば、旅行者も高い消費税を払っているのだからこのくらい還元があって当然かも。

    もうひとつの“叫び”を見るべく、オスロ国立美術館へやってきました。

    しかしこちらは残念ながら撮影禁止。
    記念としてムンクの画集を買って帰りました。

    ちなみに国立美術館はイギリスの大英博物館などと同様、オスロパスなしでもタダで入れます。
    (もちろん、コインロッカーへのデポジットは必要ですが。)

    ノルウェーが消費税は25%と高いものの教育・文化に力を入れている一環でしょう。
    別の視点で言えば、旅行者も高い消費税を払っているのだからこのくらい還元があって当然かも。

  • オスロ国立美術館前にあるグスタフ・ヴィーゲランの彫刻です。<br /><br />この日の最後に彼の作品で満ちているヴィーゲラン公園を訪れましたが(次の旅行記を参照)、こんなところにも彼独特の“奇妙な体勢”の彫刻が飾られているんですね。<br /><br />国立美術館内のミュージアムショップにもヴィーゲランの作品の写真集が売られており、スペイン人のおばさんたちも買っていくなど、たいへん人気のようでした。<br />(もちろんわたしも買いました。)

    オスロ国立美術館前にあるグスタフ・ヴィーゲランの彫刻です。

    この日の最後に彼の作品で満ちているヴィーゲラン公園を訪れましたが(次の旅行記を参照)、こんなところにも彼独特の“奇妙な体勢”の彫刻が飾られているんですね。

    国立美術館内のミュージアムショップにもヴィーゲランの作品の写真集が売られており、スペイン人のおばさんたちも買っていくなど、たいへん人気のようでした。
    (もちろんわたしも買いました。)

  • 次はオスロ大聖堂へ。<br />あまり知られていませんが、ノルウェーもイギリスと同様に国王を長とする国教会があり(ただし、ノルウェー国教会はイギリスと異なりルター派)、このオスロ大聖堂はその総本山となっています。<br /><br />今までは長らく修復中で見学できませんでしたが、今年は修復が終わって見学できるようになりました。

    次はオスロ大聖堂へ。
    あまり知られていませんが、ノルウェーもイギリスと同様に国王を長とする国教会があり(ただし、ノルウェー国教会はイギリスと異なりルター派)、このオスロ大聖堂はその総本山となっています。

    今までは長らく修復中で見学できませんでしたが、今年は修復が終わって見学できるようになりました。

  • 大聖堂の内部です。<br />壁や天井、祭壇など、フランスやドイツのような西欧の教会とは違う印象です。

    大聖堂の内部です。
    壁や天井、祭壇など、フランスやドイツのような西欧の教会とは違う印象です。

  • 天井にはこんな奇妙なものが描かれていました。<br />北欧では太陽が恋しいから?

    天井にはこんな奇妙なものが描かれていました。
    北欧では太陽が恋しいから?

  • アーケシュフース城にやってきました。<br />13世紀末、オスロフィヨルドを見守るように岩の上に要塞として建てられた城です。<br /><br />現在は軍事色は薄くなりましたが、城内には前国王の墓もあり、国の公式行事などに使われることもあるそうです。

    アーケシュフース城にやってきました。
    13世紀末、オスロフィヨルドを見守るように岩の上に要塞として建てられた城です。

    現在は軍事色は薄くなりましたが、城内には前国王の墓もあり、国の公式行事などに使われることもあるそうです。

  • 門をくぐって城内へと入ります。<br />観光客が大勢います。

    門をくぐって城内へと入ります。
    観光客が大勢います。

  • 門をはいってすぐのところに衛兵が控えていました。<br /><br />首をふって左右を確認する仕草がロボットみたいですが、なかなかのイケメン君です。

    門をはいってすぐのところに衛兵が控えていました。

    首をふって左右を確認する仕草がロボットみたいですが、なかなかのイケメン君です。

  • まず城壁に登ってみました。<br />眼下にオスロフィヨルドが見渡せます。<br /><br />青い空、青い海が気持ちいい。

    まず城壁に登ってみました。
    眼下にオスロフィヨルドが見渡せます。

    青い空、青い海が気持ちいい。

  • 市庁舎も見渡せます。<br />朝と違って大勢のひとが集まってきており、港周辺は活気にあふれています。

    市庁舎も見渡せます。
    朝と違って大勢のひとが集まってきており、港周辺は活気にあふれています。

  • 城壁から降りてノルウェー抵抗運動博物館(第二次世界大戦中のナチスドイツに対するレジスタンス運動に関する資料を展示した博物館。ナチスの拷問の様子なども展示されています。)を見学したあと、城の内部を見学しました。<br />(両者ともオスロパスでフリー)<br /><br />多くの部屋が白い壁と木製の家具を基調としており、質素な印象を受けました。

    城壁から降りてノルウェー抵抗運動博物館(第二次世界大戦中のナチスドイツに対するレジスタンス運動に関する資料を展示した博物館。ナチスの拷問の様子なども展示されています。)を見学したあと、城の内部を見学しました。
    (両者ともオスロパスでフリー)

    多くの部屋が白い壁と木製の家具を基調としており、質素な印象を受けました。

  • 前王の棺も見学できます。<br />本当にここに眠っているんですね。

    前王の棺も見学できます。
    本当にここに眠っているんですね。

  • この大広間もあまり飾り気がなく、ヨーロッパの城としては非常に質素な印象を受けます。

    この大広間もあまり飾り気がなく、ヨーロッパの城としては非常に質素な印象を受けます。

  • 城の最上階はがらんとした薄暗い部屋になっていて、円形のステンドグラスからわずかな光が差し込んでいました。<br /><br />これで城の内部見学は終わり、アーケシュフース城をあとにします。

    城の最上階はがらんとした薄暗い部屋になっていて、円形のステンドグラスからわずかな光が差し込んでいました。

    これで城の内部見学は終わり、アーケシュフース城をあとにします。

  • アーケシュフース城と市庁舎の間にワールドカップのパブリックビューイング会場が設けられていたので入ってみました。<br />出入り自由かと思いきや、きっちり荷物チェックされます。<br /><br />イタリア対ニュージーランド戦が始まる直前で、中には青いイタリアのユニフォーム姿の人やイタリア国旗を持った人もいました。<br /><br />ノルウェー自身は出場していないのですが、ヨーロッパ人としてみんなサッカーに興味あるんですね。<br /><br />時計を見るともう15時を過ぎています。<br />朝から歩き疲れてさらに暑くなってきたので、ここでしばし休憩をとりました。<br />まだまだ日は長い・・。<br /><br />(オスロ後編へ続く。)

    アーケシュフース城と市庁舎の間にワールドカップのパブリックビューイング会場が設けられていたので入ってみました。
    出入り自由かと思いきや、きっちり荷物チェックされます。

    イタリア対ニュージーランド戦が始まる直前で、中には青いイタリアのユニフォーム姿の人やイタリア国旗を持った人もいました。

    ノルウェー自身は出場していないのですが、ヨーロッパ人としてみんなサッカーに興味あるんですね。

    時計を見るともう15時を過ぎています。
    朝から歩き疲れてさらに暑くなってきたので、ここでしばし休憩をとりました。
    まだまだ日は長い・・。

    (オスロ後編へ続く。)

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この旅行記へのコメント (2)

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  • zzr-cさん 2010/10/15 09:59:54
    はじめまして
    エンリケさま こんにちは!

    zzr-cと申します。

    ノルウェー〜デンマーク紀行?見させていただきました。

    シェア自転車、今年の4月に富山で初めて見ました。

    その時はすごいなぁ〜って思いましたが、元々はヨーロッパが
    発祥なんでしょうか?

    あれは駅前とかの放置自転車を減らせるし、景観もよくなり、歩道も
    広く使えるので各自治体は是非導入していただきたいと思います。

    ムンク美術館、撮影可能なんですね、そしてムンクの叫びが
    4つもあるのを初めて知りました^^;

    ヨーロッパの空って何故あんなに青くて綺麗なんでしょう?
    清々しい気分になれます。

    市庁舎がすでに芸術、日本ではありえないですね^^;

    じぃ〜

    エンリケ

    エンリケさん からの返信 2010/10/24 01:16:12
    RE: はじめまして
    zzr-cさん

    こんばんは。こちらこそはじめまして、ご訪問ありがとうございます。

    zzr-cさんの北海道旅行記、興味深く拝見させていただいております。
    花畑牧場の色鮮やかなお花がきれいですね。

    さて、わたしはヨーロッパに行くことが多いのですが、ノルウェーやデンマークなど北欧諸国だけでなく、パリなんかでもレンタサイクルが好評のようです。

    パリのレンタサイクルシステムは“velib”と呼ばれていて、1日1ユーロの登録料で使用時間が30分を超えるとさらに課金される仕組みのようです。

    【(財)自転車産業振興協会HPより“パリのレンタサイクルシステム”】
    http://www.jbpi.or.jp/_data/atatch/2007/11/00000181_035-Velib2.pdf

    日本でも、富山市のほかに高松市や都内のいくつかの区も実施しているようですが、運営費が自治体のけっこうな負担になっているようです。
    北欧諸国やパリのように、民間企業の広告を入れて広告収入でまかなえる仕組みにすればもっと広まるのではないかと思います。
    自治体だけでなく企業にも協力してもらいたいですね。

    ヨーロッパではムンク美術館だけでなく、たいがいの美術館が撮影可能で、旅の思い出が残せるのがいいところです。
    市庁舎もその街のシンボルとして芸術性の高いものが多かったり、市庁舎を基準に街並みがつくられていたりと、計画性の高さに感心しっぱなしです。
    日本にそんな街はいくつくらいあるんでしょうねえ・・・。

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