2009/12/25 - 2009/12/25
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Yattokame!さん
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今日は12月25日、クリスマスです。昨日の雨から打って変って、青い空が広がっていました。しかし、観光客としてひとつ困ったことが・・・。スペインではクリスマスは、仕事を休み家族と一緒に過ごすのが一般的なんだそうです。そのため、クリスマス・イブの午後あたりからバルセロナのお店の多くがいつもより早く閉まってしまい、観光施設も一部を除いてお休みとなっていました。見るところも食べるところも、いつもよりずっと少なくなっています。
食べ物については、幸いグラシア通りや旧市街の観光客向けのバルが開いていたので、そこで昼食や夕食を食べました。
もっと大変なのは観光かもしれません。クリスマスの日にバルセロナで開いていた主な施設は、カサ・バトリョとサグラダ・ファミリアくらい。ということで、今日はカサ・バトリョの見学からスタートし、その後はグラシア通りから旧市街近辺に建つモデルニスモ建築を外から見学して回りました。そのあとは、昨日雨の中見学したサグラダ・ファミリアへ。今日は晴れているので、植物のオブジェの色などがとても鮮やかです。やはりこの教会は、青い空をバックにして建つ姿のほうが素敵ですね。
その後もガウディの建築を日没までいくつか外観のみ見て歩いた後、さらに再びサグラダ・ファミリアへ。お目当ては、サグラダ・ファミリアのライトアップ。ガイドブックによると、冬場は週末しかライトアップされないようですが、この日はちょうど金曜ということで、ライトアップやっていました!
聖なる夜に光に照らされ浮かび上がる生誕の門は、まさに神の子が今生まれるその現場に自分が立ち会っているかのよう。いろいろ制約のあった日ですが、この雰囲気に包まれ、クリスマスにバルセロナに来てよかったと思ったのでした。
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ホテルのあるサンツ駅から地下鉄に乗ってパセジ・ダ・グラシア駅まで移動しました。駅を上がると、目の前にカサ・バトリョとカサ・アマトリェールが仲良く並んでいる姿が目に入ってきました。
まずはガウディ作のカサ・バトリョを見学します。 -
カサ・バトリョのファサード。
壁面には、色ガラスやセラミックの円盤が埋め込まれ、太陽の光を浴びた水中の輝きを表現しています。
この家は、水をモチーフにした装飾があらゆるところに見られます。 -
2階主広間。天井から渦巻きが部屋全体に伸びていますが、これは自然の生成をイメージしているそうです。
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2階広間の窓。ここも水の中にいるかのように、窓に青いガラスが用いられています。
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食堂の天井。水滴が水面に当たって弾けるところをイメージした模様がついています。
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中庭のタイルもご覧の通り、水をイメージした青色です。
さらに、中庭のタイルは、上の階に行くにしたがって色が濃くなっていきます。
壁の色を、下の階に行くにつれて天井から差し込む光の強さと反比例させて薄くすることにより、下の階でも明るくなるようにするための工夫だそうです。 -
屋根裏は、放物線の形をしたカテナリー・アーチによって広い空間が設けられています。
現代でも通用するおしゃれな空間ですね。 -
屋上に出ました。
龍の背中をイメージした屋根と十字架を乗せた塔が見えます。
カサ・バトリョの詳しい見学記は、別冊としてこちらに載せましたので、よろしかったらこちらもご覧ください。
http://4travel.jp/traveler/yattokame/album/10451969/ -
カサ・アマトリェールのファサード。
壁の模様や窓の周りの装飾など結構立派なんですが、お隣のカサ・バトリョがとても派手なおかげで、こちらはちと目立ちません。モデルニスモ界の稲垣吾郎といった位置づけでしょうか。
今回は、外観だけの見学です。 -
カサ・バトリョの近くに建つカサ・リェオ・モレラ。一階にはロエベが入っていたりして、高級感が漂います。
カサ・リェオ・モレラは、世界遺産となっているサン・パウ病院や後で見るカタルーニャ音楽堂とともにドメネク・イ・モンタネールの作品です。
ここも内部は公開していないので、外から見るだけ。 -
カサ・リェオ・モレラには、モデルニスモ建築らしい植物をモチーフにした装飾が並びます。
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再びパセジ・ダ・グラシア駅から地下鉄に乗り、旧市街にやってきました。
お次も、さきほどのカサ・リェオ・モレラと同じく、ドメネク・イ・モンタネールの作、カタルーニャ音楽堂です。 -
建物の隅には、このような大きな彫刻が。
モンタネールの作品は、モデルニスモ建築の中でもとりわけゴージャスな感じがします。 -
これは切符売り場でしょうか。かわいらしいタイル装飾がなされています。
本当は、カタルーニャ音楽堂の一番の見どころは内部の装飾なのですが、この日は閉まっているので残念ながら見学できません(開いている日も音楽堂の窓口で事前に予約する必要があります)。 -
カタルーニャ音楽堂の周りの風景。きっと普段は大勢の人が行きかうのでしょうが、クリスマスの午前中はこのようにひっそりとしています。
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カタルーニャ音楽堂の周りの風景その2。
音楽堂から話がそれますが、この付近でコートの背中部分に白い乳液のような液体をかけられました。たぶんケチャップ強盗の一種なのでしょうが、しばらくかけられたことに全くに気づかず、結果的に被害ゼロでした。強盗も相手の鈍感さに嫌気がさしてどこかへ行ってしまったのでしょうか。何はともあれ助かりました。
旧市街の人通りの少ないところは、用心したほうがよさそうです。 -
次に、ガウディ作のカサ・カルベを見るため、カタルーニャ音楽堂から少し歩きました。途中、このような装飾のアパートを発見。
ほかのモデルニスモ建築同様、植物柄の装飾が多く見られるので、ガウディと同時代の作品でしょうかねえ。 -
ガウディ作のカサ・カルベ。ガウディの作品でも、カサ・バトリョと比べるとずいぶん控え目な感じがします。
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しかし、バルコニーの形はカサ・バトリョのそれに似ていて、「ああ、やっぱりガウディの作品だな」と思います。
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バルコニーを下からのぞいてみます。バルコニーに鉄のうねうねとした飾りがついているあたりは、カサ・ミラにも似てます。
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旧市街からまた地下鉄に乗り、サグラダ・ファミリアまで来ました。
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昨日来た時はしとしとと雨が降っていましたが、今日は快晴です。やはり青い空がバックのほうが塔も引き立つというものです。
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受難のファサードで、最後の晩餐からイエスの磔刑、昇天までが表現されています。ここに並ぶ彫刻は、後で見る生誕の門とはまったくイメージの違う直線的なものです。これらは、現代彫刻家ジュゼップ・M・スビラックス氏の手によるもので、この方の独自の解釈により創られ、そのためできた当時は大きな議論が巻き起こったそうです。
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晴れているので、屋根の植物の形をした装飾も色が鮮やかに浮かび上がります。
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サグラダ・ファミリアの着工年である1882年のプレートが掲げられた柱。
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生誕のファサード。下からイエスの誕生、イエスの誕生を祝福し楽器を奏でる天使、受胎告知、聖母戴冠が描かれています。
イエスの誕生を祝福し楽器を奏でる天使は、日本人彫刻家・外尾悦郎氏によるものです。右側のハープを奏でる天使は、外尾氏が最初に手掛けた彫刻。実は、よく見るとハープには弦が張られていません。現場の建築家からは金属の太い弦をつけるように言われたそうですが、そうすると見る人が美しい音をイメージできないので、あえて弦を付けず見る人が心の中で音をそれぞれにイメージできるようにしたそうです。日本人が、ガウディならどうするかをひとつひとつイメージしながら、サグラダ・ファミリアの彫刻を仕上げていくなんて面白いですね。 -
生誕の門と生誕の門側の4本の尖塔。
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北側から見たサグラダ・ファミリア。ここから見ると、クレーンや足場がよく見え、サグラダ・ファミリアが建築中の建物であるということを改めて認識します。
なお、サグラダ・ファミリアの写真はこちらにも載せております。
http://4travel.jp/traveler/yattokame/album/10442659/ -
サグラダ・ファミリアからグラシア通りに移動して、Cost Gallegaというバルで遅めのお昼をとりました。
カウンターの上に生ハムがずらっと並んでいて、雰囲気満点です。 -
お昼に食べたタパス。
このお店では、ほかにもピンチョス(スライスしたフランスパンの上に具がのったもの)が充実していて、また値段もリーズナブルでした。 -
お昼を食べたあとは、また地下鉄に乗ってバルセロナの街の西のほうにあるグエル別邸へ。
グエル別邸は、パリ万博でガウディのデザインしたショーケースに注目した実業家エウセビ・グエルがグエルに依頼して増改築したもので、この後グエルとガウディのコンビでグエル邸、コロニア・グエル教会堂、グエル公園などの名建築が造られていくことになります。 -
グエル別邸の目玉、「龍の門」。
この鉄製の龍は、ギリシア神話に登場する、黄金の林檎の木が植わる「ヘスペリデスの園」を守る龍ラドンを表現したものです。
昔は彩色され、仕掛けで動いたらしいですが、今の状態でも十分楽しめます。 -
迫力の顔。
この龍の顔もすごいですが、龍全体のフォルムも秀逸で、ガウディが建築家を超え芸術家として優れた人物であったことを伺うことができます。 -
ガウディの初期の作品は、イスラム文化の流れを汲むムデハル様式という伝統的な様式の影響を受けているのですが、このグエル別邸の建物にもそれを見て取ることができます。
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奥のほうに気になる建物が見えますが、残念ながら中に入ることができません。
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また地下鉄に乗って、ガウディ初期の作品をもうひとつ見に行きます。
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ガウディ最初の建築作品であるカサ・ビセンスです。
さきほど見たグエル別邸と同じく、ムデハル様式の影響を受けたデザインになっています。全体的に直線的で、後の自然の造形を取り入れた建物とは印象が大きく異なります。 -
建物の外壁全体にタイルが貼られていますが、これは依頼主のビセンスさんがタイル業者だったから。
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カサ・ビセンスのフェンスは、シュロの葉をモチーフにしていて、後のガウディ建築の萌芽が感じられます。
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イチオシ
夜、再びサグラダ・ファミリアに来ました。
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イチオシ
生誕のファサードを正面から見てみました。
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クリスマスの夜に、イエス誕生の場面を眺めます。
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生誕のファサードの左門
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生誕のファサードの右門
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ライトアップされた受難のファサード。
生誕のファサードよりも照明の明るさが落とされていて、昼間よりも荘厳な舞台のような雰囲気がかもし出されています。
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