2010/06/10 - 2010/06/10
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Muffinさん
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タイに星の数ほどある寺院の中でもその頂点にあるワット・プラケオ。本堂に祀られた翡翠の仏像からエメラルド寺院の別名でも呼ばれています。
バンコク観光最大の目玉に来タイ2ヶ月目にしてようやく辿り着きました。待ちに待った…はずですが、季節は寺院巡り向きじゃない。灼熱の太陽が金色に反射してギラギラする中、3時間半の滞在でふらふらです。子供じゃなくても危ない、危ない…。
それでも夢中になって時が経つのを忘れるほど素晴らしいお寺でした。
Wat Phra Kaeo (Bangkok Navi)
http://www.bangkoknavi.com/miru/12/article/
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- タクシー
-
ワット・プラケオ/王宮
電車の駅からは遠く、バスはフアランポーン駅、サイアム駅から出ていますが観光客にはなかなか乗りづらいでしょう。
タクシーが便利だと思います。 -
ワット・プラケオ内
こんな順番で歩いてみました。 -
(1) 仙人像
入り口を抜けると霊験あらたかな薬物を調合するという仙人がお出迎え。正面は熱心に祈りを捧げる人たちでいっぱいですが、横から眺めるとちょっとセクシーな仙人様。
入り口チケットブース手前にはライセンスカードを首から提げたガイドさんの客引きが激しかったのですが、今日はまずゆっくり自分のペースで歩きたいのでお断り。
また来られるという気でいるのでこれでも良かったのですが、1度きりなら説明があった方が見方が変わっていいと思います。
チケットはウィマーンメーク宮殿とセットになっています。(1週間有効)350B (985円) -
6つの門に2体ずつ守門神夜叉(ヤック)が立っていました。1体ずつ撮っていくと姿や装束は同じでも色が微妙に違っています。
寺門を守る大事なお役目を授かりながら、人肉を食らう鬼だそう…。 -
ヤックはお買い物にも行きます
2010年Centralデパートの広告。 -
(3) 回廊
石の床の長い回廊が続きました。屋根の下はひんやりしています。
内壁には48000行にも及ぶインドの叙事詩「ラーマーヤナ」の物語が描かれていました。 -
回廊は信者にとって修行の場所
朗々と詠われる仏教の教え。やがて他の音は聞こえなくなり、異空間に迷い込んだような不思議な感覚でした。 -
所々で金の絵の具を足して修復していました
アンコール・ワットの壁画は色あせて見づらい箇所も多かったけど、ここの壁画はまだ新しいかのように鮮明です。 -
大変なことが起こっているようです
危機が訪れて、また難が去り…と繰り返されるのが何となくわかりますが、東南アジア各地に呼び名を変えながら影響を与えた神話。この辺で読んでおこうかと注文を出しました。
ラーマーヤナ―インド古典物語
河田 清史 (著)
第三文明社 -
探し続けたウォーリー…じゃなくて猿神ハヌマン。回廊壁画のクライマックスだそうですが、彼を探して回廊を2往復してしまいました…。
トサカン魔王の軍勢からラマ王族を守っているのだそうです。
どこにいるかは内緒。 -
柱も修復中
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奉納用の花飾り プアン・マーライ
町で売られているよりもずっと大きく手が込んでいます。
150B−160B(500円) -
(3’) ホー・プラ・ナーク
王族の遺骨を納める御堂。見事なタイル模様です。 -
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(2) ウィハーン・ヨート
大雨を降らせるというインド神話のナークが祀られています。仏教寺院なのにヒンドゥーの神も祀るというのは矛盾をきたさないのか? -
アユタヤ時代に造られた螺鈿を施した扉(1753年)
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こちらもタイルが見事です
ホー・プラ・ナークに比べて白い壁に小さな花模様が可愛らしい。 -
屋根はタイの宝冠の形で、ここにも花がいっぱい。デコレーションケーキのようでした。
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(4) ホーモン・ティエン・ダム
ラーマ1世の為に造られた図書館。仏教典や外国からの新書の翻訳書が納められています。
こちらは金の破風が見事。象に乗った仏様や蛇神ナーガを掴んだ鳥神ガルーダがはめ込まれていました。 -
屋根にもきらきらの飾りが…と思いきや、ちゃんと意味があるようで。
つんつん尖っているチョーファーはタイの守護神、聖鳥ガルーダの象徴で、斜めに下りるギザギザ、バイラカーはガルーダの翼と蛇神ナーガの鱗だそうです。 -
窓枠にも重厚な飾りが付いていました
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(4') 8基の仏塔
東側の壁沿いにそれぞれ色が違う仏塔が並んでいます。そのうちの2基は壁の内側にあって、下までの姿を見ることができました。
仏教における重要な要素(仏陀、仏法、仏僧団、尼僧団、悟りを開いた後も説法しない仏陀、偉大な皇帝達、菩薩(仏陀の前世)、マイトレーヤ)に捧げた塔ということです。 -
色も付いてこれもウェディングケーキみたい
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テラスに並んだ3つの建築物
奥 (6)プラサート・プラ・テープ・ビドーン
中 (7)プラ・モンドップ
手前 (8)プラ・シー・ラタナー・チェディ
奥のプラサート・プラ・テープ・ビドーンは修復中で全体像を見ることは出来なかったのですが、屋根を除けばヨーロッパの教会に似てなくもない。真ん中もギリシャ神殿風のような気がします。 -
(5) プラ・スワナ・チュディ
(6)プラサート・プラ・テープ・ビドーンの両端に2基の黄金ピラミッドが建っていました。
ラーマ1世が両親に捧げた仏塔です。
どちらかの国の軍人さんが見学に来ていました。(お顔はインド系のような)
若い士官も(普段なら鬼軍曹かもしれない)上官も一緒ににこにこして楽しそうです。
まだ非常事態宣言が解除されていないので、全く日本人観光客を見なかった珍しい日でしょう。 -
地味な色なのに豪華です
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小さな鬼(ヤック)と猿神(モック)が塔を支えています
20年以上前にワット・プラケオに来たことがありますが、覚えているのは”金のピラミッドを支えている働き者の悪魔”がいたなぁ〜ということだけ。これだったんだ。 -
鬼と猿の区別は…
鬼(ヤック)→靴を履いている。
猿神(モック)→靴を履いていない。口を開けている。 -
聖鳥キンナラ
(6)プラサート・プラ・テープ・ビドーン入り口と周囲に、半人半鳥の天の楽人像が置かれています。
キンノーンが男性でキンリーが女性です。 -
聖鳥キンリーは箱入り娘になっていました
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聖鳥キンノーンと後ろホー・プラ・ナーク
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(7) プラ・モンドップ
仏教典を納めるこの建物はワット内で最も古い部分です。総ゴールド。 -
ラーマ1世の後期工事で造られたナーガ像
人間の顔を持ったナーガ。(2)ウィハーン・ヨートの螺鈿の扉と合わせてバンコック時代の傑作と言われています。
いつもガルーダに押さえつけられているナーガ。一体悪魔なのか神様なのか?静かな人間の顔を持ったナーガは不思議でした。 -
(8) プラ・シー・ラタナ・チュディ
仏陀の遺骨が納められている仏舎利塔。タイと言ったらこの姿が目に浮かんできます。 -
遠目で見るとツルツルで金箔を貼ったような塔ですが、小さなタイルがぎっしり埋め込まれていました。
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本堂前の祭壇
跪き熱心に祈りを捧げる人たちでいっぱいです。 -
(10) 本堂
周囲には12のサラ(東屋)が取り囲んでいます。ラーマ3世の時代に屋根構造が現在の形になり外壁を赤地に金にしました。
屋根には一際大きいチョーファーが載っています。 -
巨大な本堂。床から高い天井まで美しいタイル装飾が施されています。
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正面扉は王と王妃のためにしか開けられることがなく、両端の扉が開放されています。
堂内は撮影禁止ですが、ここからズームで中のエメラルド仏を撮る方も大勢いました。(撮影禁止の意味が、中の信徒さんへの気遣いか仏様を撮ることの宗教上問題なのかわからず、この日は撮らなかったので写真がありません)
エメラルド仏は翡翠で出来ていますが、タイ語で緑色をエメラルドとも言うそうです。国の権力の象徴として扱われてきたエメラルド仏はチェンマイ王から姻戚関係のあったラオス王へ、それを長い間かけて戦利品として取り返してバンコクへ運び…と紆余曲折の末に国家の本尊となりました。
小さな碧色の仏様が高い黄金色の御座の上に安置されていました。 -
軒下には無数の鐘が付いていました
風がそよぐ度にいい音色を奏でています。 -
(12) モザイク模様
タイルは1982年、バンコク建都200年を記念する大修復で貼り替えられました
くもりもなく鮮やかな姿です。古いタイルは後ほど訪れたワット・プラケオ博物館に展示されてました。 -
本堂の足下をぐるりと1周、ナーガを捕まえるガルーダが112体貼られています
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本堂の囲いには宝石箱のような祠も載っていました
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本堂入り口で売られているガイドブック 20B (56円)
各国語で用意されていて、わかりやすくまた中身が濃いガイドブックです。
収益金は寺院の修復工事にあてられ、冊子の裏に泰旭硝子の協賛で作られているのを見た時は、海外で社会事業に貢献する日本企業を誇らしく思えました。
是非。 -
(11) 鐘楼
ワット・サーケーから移した鐘楼は美しい音色だと言われていますが、実際はほとんど鳴らされないようです。
鐘や塔の装飾がまたきれいでした。 -
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(13) ウィハーン・ガンダーラ
恵みの雨をもたらすガンダーラ仏が納められています。アンコール・ワットと同じクメール様式の塔で、頭の部分がよく似ていました。 -
本堂の周りに青銅製の狛犬が2体あり、カンボジアから運ばれてきました。周囲にはタイで造られた同じ狛犬が10体。石の狛犬もあります。
狛犬は日本と同じ意味のようです。 -
ついぞ名前が思い出せなかった仏舎利塔。白色が周囲と異なる強い印象を持っていました。
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中国風の石像もなぜか…
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猿も遊んでいます
怖いモックではなさそう…。 -
堂内に蓮の水鉢がいくつも置かれていました
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Quisguartis Indica(Ta-bak) オオバナサルスベリ
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お坊様が微笑んでくれました
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托鉢から戻ったお坊様。ひとりで大きな袋を持ち帰って、ようやく腰を落ち着けました。
ワット・プラケオで3時間。水飲み場が1カ所あっただけなので、ふらふらです。隣の王宮で私にもオレンジ・ジュースがあるといいんだけど…。 -
朝、市場に行くと托鉢用のセットが売っています。袋詰めにされた総菜数種と蓮の花が添えられています。石鹸などの日用品セットもありました。それをお坊様が持つ大袋(日本の托鉢の小鉢じゃ足りない)に入れて、喧噪の市場の中で跪いて祈っています。
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ワット・プラケオの出口を出るとすぐに王宮エリアです
現国王はドゥシット地区のチットラダー宮殿にお住まいで、現在この王宮は儀式を執り行ったり、迎賓館として使われています。
出口の先にミルクスタンド!素晴らしいところで商売をしています。
牛乳 25B (70円) -
ボロマビマン宮殿
チットラダー宮殿が整備されるまで現国王ラーマ9世もこちらにお住まいでした。門は閉ざされているので、隙間から外観だけ。 -
アマリン・ウィニチャイ堂
国家の重要な儀式や式典を執り行う王室会館です。中を見ることが出来、国王のための玉座が置かれていました。 -
お坊様たちの社会科見学
地方からやってきたのでしょうか。カメラとビデオを持って、遠足のように楽しそうです。 -
入り口にはまたまた中国仙人風な石像
ちょっとおちゃめ。 -
左 チャクリー・マハ・プラサート宮殿
右 ドゥシット・マハ・プラサート宮殿
タイ洋折衷が好みだったラーマ5世がイタリア人技師に造らせた宮殿だけあって、洋風宮殿にタイ風の屋根が載っています。
1階の武具博物館だけ見学できました。 -
ドゥシット・マハ・プラサート宮殿
ラーマ1世が建てた宮殿は正十字型の寺院風で7層構造の屋根が載っています。現在では王族の葬儀が執り行われる宮殿です。
折り紙を重ねたような屋根が印象的でした。 -
チャクリー・マハ・プラサート宮殿で衛兵交代式がありました
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そろそろ頭もくらくら…のタイミングにカフェ(というにはしょぼいが)登場
オープンエアのテラスが涼しくて… -
ハーゲンダッツのマンゴースムージー なんと240B(670円)
屋台でお昼を食べれば40Bのバンコクで驚愕のドリンク。でも背に腹は替えられない…。どんなご馳走よりもこの時はおいしかったぁ。 -
ワット・プラケオ博物館
ワット・プラケオと王宮全体の模型やエメラルド仏のミニチュアが展示されていました。 -
王宮の塀を出ると…
波止場に続く道にター・チャーンの市場 Tha Changが開かれていました。 -
お買い物はへちま 20B(57円)
使い方がわかるかと聞かれ、お風呂のスポンジでしょって答えたら、「あんた一体どこから来たのさ」と不思議がられてしまいました。 -
ター・チャーンの波止場
向こう岸にワット・ラカンが見えます。今度は船に乗ってみよう。 -
ラク・ムアン Lak Muang 市の柱
ター・チャーンの波止場から引き返すと、ワット・プラケオの反対側の角にラク・ムアンと呼ばれる塔が立っています。
新しい街を造る時バラモン教の教えに従って基準点となるべき柱を立てる習慣があり、バンコクの市の柱は1782年4月21日6:45、ラーマ1世によって建てられ、現在の塔はラーマ4世によって建て替えられたものです。
願い事を叶える御利益があるそうですが、今日はあとちょっとの距離がもう歩けない…。
次のお寺で御利益を期待しましょう。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- momotaさん 2010/10/17 18:35:10
- 凄すぎる!
- Muffinさん、こんにちは
バンコク旅行記がすでに1冊の本になりそうなくらい歩いてるねぇ
タイに引っ越した頃は暴動が酷くてどうなる事かと心配したけど
2ヶ月目でこうして観光できるまでに回復して本当によかったね。
さすが有名にエメラルド寺院、スゴイ!!
どこもかしこもきらびやかで装飾の細かさにびっくりだね。
回廊もずっとお話になつてるんだぁ
そうゆうのもわかってくるともっと楽しめるんだろうね。
タイの仏像たちはサルだったりユニークな顔してたりでなんだか楽しいね。
この中に一体何体の像が隠れてるのか、数えてたら倒れそう(^o^)
暑さの中時間も忘れて観てしまうのわかるわ〜。
それにしても急にマンゴースムージーぼったくりでしょう!
観光客にはいかにいいカモか…ってあ、Muffinさんも飲んでるんだった
暑さには敵わないいいところをついた商売だね。
久しぶりに日本で涼しい秋を満喫ですかぁ。
京都にいくの?いいねぇ。秋の京都は最高だよね。
今年の色づきはどうだろう、近所の木は色づく前に変な枯れ方してるんだよね。
楽しんできてね♪
- Muffinさん からの返信 2010/10/18 01:41:29
- RE: 凄すぎる!
- momotaさん、こんばんは
バンコクはみどころアリ、食アリ、買い物アリの巨大なテーマパークのようで、歩き尽くすことが無いようです。最初はお寺を制覇してみようかな〜なんて気軽に考えていたけど、ちょこっと歩いただけで街のお寺も山ほどあるから到底無理なことがわかりました(笑)
いろいろスタイルもあるけどどれも派手で、中でもエメラルド寺院はすごいよね。
最初に閉じ込められていた反動か、それとも住んでいるうちと焦るからか、ピッチは上がっていますが、それでも暑くて普通の観光客の1/3しか1日に廻れない。ドリンク系はぼられまくりです。
まだまだ不穏で日本からせっかく来るのにお勧めは出来にくいんだけど、もう少し立って落ち着いてきたらバンコクを見に来てね〜。
暑いところで毛穴が開きっぱなし。(SFの逆だわ)一説には日本人には四季のからだ調整のために1年に1回は寒いときに日本に帰った方がいいとか(ホントかいな?)紅葉カレンダーを見忘れててそのままいろいろ予約をしちゃったけど、無事赤くなっていることを祈っています。
Muffin
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