2006/03 - 2006/03
113位(同エリア138件中)
漣さん
アラブ圏ではありふれていても1つ大陸を超えただけで非常に希少な光景となる。
椰子園。ヨーロッパでも特に大事に守られてきた風景に出会いに行ってきました。
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今回は自分で車を使っての訪問です。
バレンシアから日帰りで行って来れる場所であろうと高をくくってアリカンテともう1つの世界遺産の観光を入れてしまった為大変な事に。
朝早く出たにも拘らず、飛ばしまくって無事にホテルまで帰り着いた時には夜中の21時を回っていました。
もう1つの世界遺産、それはまた別の旅行記で。 -
エルチェは本当に不思議な街です。この町に椰子が植えられたという記録ははるか昔、紀元前五世紀のカルタゴの時代というから驚きです。
さらに驚かされるのはその街並み。
町中が、いや椰子園の中に町があるとでも言うべきでしょうか。それほどにヤシが生い茂っているのです。
街路樹は全て椰子、公園も他の植物を圧倒する椰子の数。 -
エルチェの椰子園はレコンキスタ後もその優れたアラブの感慨技術により法律で保護されてきました。この椰子園にはオーストリア皇帝フランツ=ヨーゼフの妻、后妃エリーザベト訪れたそうです。
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そのエリーザベトにちなんで名付けられた威風堂々としたナツメヤシの巨木が椰子園の中央に鎮座しています。
「皇帝の椰子」、その名前通り面と向かうと思わず伏してしまいそうな勇壮振りです。 -
また、この植物園は年間300mm程度という低い降水量で乾燥した気候にも負けない植物としてサボテンが割と多く植えられています。
写真に様にアラブの椰子とアメリカ大陸のサボテンが並び育っている風景を見ると、大航海時代の風がこの椰子園まで届いた事を感じる事が出来ます。 -
現在の椰子園は遊歩道も設置され気楽に散歩ができるよう整備されています。
ただし、この皇帝の椰子のある椰子園だけは入場料が必要です。 -
さて、椰子園の見学はこれで終了ですがこの町にはもう1つ、世界遺産として登録されたものがあります。
それが「エルチェの神秘劇」と呼ばれる聖母マリアの被昇天を2日に渡って演じる歌劇。
オペラといってもそれは女性の役も何もかも、町の男衆だけで演じられる素人オペラ。
しかし、その高い芸術性が認められ2000年に世界無形文化遺産として認定されました。
写真はその舞台となる聖マリア聖堂。町の中心に建つこの聖堂はかつてのアラブ浴場の上に建設されたそうです。 -
穏やかな風が吹き抜けるエルチェ。そこには今も昔も変わらない文化的景観が広がっています。
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