1995/05/09 - 1995/05/10
4位(同エリア5件中)
北風さん
イラン入国3日目、日本で大工をしていたイラン人のお方に助けられて無事次の街ケルマンにたどり着いた。
(同じモスリム国家のパキスタンもかなり人が親切だったが、このイランは更に人が優しい)
「この街のモスリム・バザールには100年以上続いている喫茶店がある」
と書いてある。
伝統的な喫茶店?
厳格なイスラム国家の喫茶店?
本格的な闇両替を兼ねて出かけてみる事にした。
出かける前にシャワーなぞ浴びて、洗濯したシャツを選んでホテルのドアを開ける時、自分が少しワクワクしている事に気づいた。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス
-
旅日記
『イラン・バス』
バスターミナルに行くと、びっくりするほどバス会社が入っていた。
なんと、一つのルートに10社が競い合っているらしい。
しかも、全てベンツ・バス!
言葉が通じないので行き先だけを大声で言ってターミナルを歩いていると、いきなり「どうしましたか?」と日本語が!
振り返るとアラブ人以外の何者でもない濃い顔の男がにこやかに立っている。
だいたい海外で日本語を話す外人にろくな奴はいない。おもいっきり胡散臭い顔で「いやなんでもない」と答える事にする。
すると、男は日本に出稼ぎに行った時、仕事先の大工の親方にとても親切にされた事を早口で説明しだした。
思いっきり流暢な日本語だ。
もしかしたら、方言混じりの俺の日本語より流暢かも?
延々と話が続きそうな気配を感じて「ケルマン行きのバスを探しているんだ」と切り出すと、このアラブ系大工の見習いは、親切にもバスまで連れて行ってくれた。
彼の説明によると、石油産出国イランでは物価同様、ガソリンもただ同然の安さでリッター1円しないらしい。
当然、燃料費がかからないバスも運賃が安いらしく500km移動して、なんと「50円!」と答えられた。
しかも、会社同士の競争でお茶等のサービスもあるらしい。
ただし、イスラム国で女性が夫以外の男性に顔を見られたくない事から、バスの中で写真を撮る時は周りの女性に一言断る必要があるとの事。
大丈夫!
一言断るも何も、一言もぺルシャ語を話せないんだから・・・ -
<KERMAN(ケルマン)>
ケルマンは意外と大きい街だった。
不思議とツーリストの姿も多いのだが、ガイドブックには目だった観光名所は載っていない。
・・・つまり、このヨーロピアンの団体は、俺と同じく喫茶店目当て? -
ワクワク感を胸にモスリムバザールへ!
バザールは歴史ある重厚で手の込んだ石作りの建物の中にあった。
これだけで重要文化財になりそうだ。
さて地図を見る限り、このバザールの、あの更に奥地の、更に薄暗い方向に喫茶店があるはず・・・ -
バザールの雑踏を背に、日本のジャズ喫茶にある様な階段を降りて行くと、・・・
何だ?
ここは?
映画アラビアン・ナイトのロケ・セット?
青く水をたたえたプールの水面には、一枚一枚はめ込んだタイルが織り成す複雑な形の天井が揺らめいて・・・
これが喫茶店?
美術館でも通用するんじゃ?
100年は伊達じゃないなぁ。 -
今日、イランで初めて女性の顔を見た!
イランの女子大生だろうか?
普段はチャドルで隠していた素顔があれほど美しいとは!
「以前、イラン女性のチャドルに手をかけた旅行者が、1週間後に即席裁判にかけられ、右手をちょん切られた」との噂を聞いている現在、あのテーブルに近づく事は地雷原に突入する事を意味する気がする。 -
旅日記
『イランの安宿』
英語が全く通じない中、タクシーの運ちゃんにガイドブックに載っていた易しいペルシャ語の「ホテル」という単語を見せて連れて行ってもらった安宿は・・・
部屋の広さが20畳ほどあった。
何かの間違いだろうか?
壁に引っ付いているのはエアコンか?
俺にはスィートにしか見えないこの部屋の値段を、
安宿の親父が「6000トマムだ!」と告げる。
闇レートで日本円に換算すると・・・
「200円」!
イラン万歳! -
旅日記
『闇両替とイランの経済状況』
貧乏旅行者が、唯一ヒルトンホテルに泊まれると言われるミラクル国家「イラン」
その仕組みは、闇ドルマーケットの存在にあった。
ホメイニ師がイスラム革命を成功させる以前、イランは中東のアメリカと言われるほど、親米国だったと言われる。
ところが革命が成功すると、イスラムの教えにより堕落したアメリカ文化を徹底的に排除した結果、アメリカとの交易は無くなった。
大手石油輸出国アメリカを失ったイラン経済は停滞する事になり、インフレでイランの紙幣の価値が暴落。
人々は価値が安定した世界で通用する紙幣としてドルを求めた。
かくして、需要があるところに供給が生まれ、闇ドルマーケットが生まれたとの事。
通常、銀行でドルを替える時は、US$ 1 = 3000トマム。
だが、路上でうろつく闇ドル屋に声をかければ、US$ 1 = 6000トマム と、なんと2倍のレートで替えてくれる。
通常でも物価が安いイランだが、それがさらに半額になる計算だ!
シャンデリアが飾られたレストランで、サラダ、チキン、ヨーグルト、焼き飯と散々オーダーして、なんと150円!
イラン滞在中の2週間で俺が使ったお金はたった50ドルだった!
恐るべし「イラン」!
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