1995/05/10 - 1995/05/11
49位(同エリア66件中)
北風さん
「中東の3P」という言葉がある。(中東で3Pではない)
中東に散らばる有名な遺跡「イランのペルセポリス」「シリアのパルミラ」「ヨルダンのぺトラ」の頭文字 Pをとった言葉らしい。
そして、とうとうこのシラーズにある「ペルセポリス遺跡」を踏破する日が!
そして、この街では、旅行者にとって更に重要な「イランVISA延長手続き」もしなければならなかった。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス
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<SHIRAZ(シラーズ)>
シラーズに着いたのは朝5時だった。
イラン観光名所の基地だけあって、かなり大きい街だ。
モスクもすごく立派! -
イランの街中でよく見かけるポスト。
ペルセポリス行く為のタクシーを捜して街を歩いていると、何故かこのポスト近辺によくタクシーが停まっていた。
これは郵便ポストなのか?
それとも、募金箱なのか?
まぁ、タクシーが捕まえられればどちらでもいいのかも。
さぁ、中東の観光名所3Pの1つ「ペルセポリス」へ! -
<PERSEPOLICE(ペルセポリス遺跡)>
紀元前500年に建てられた、ぺルシャ文明の中心地「ペルセポリス」
中東の観光名所として名高いのは、イランの「ペルセポリス」、シリアの「パルミラ」、ヨルダンの「ペトラ」の通称3Pと呼ばれる遺跡だが、これら全ての遺跡はシルクロードの中継地としても栄え、建物はギリシャ文明を色濃く残しているとの事。 -
うーん、テレビで見たギリシャのパルテノン宮殿みたいな・・・
修復途中らしいが、それにしても殺風景だなぁ。 -
門を飾る彫刻はどれもかなりの大きさ。
しかし、このスタイルはギリシャ彫刻というより、エジプト彫刻みたいだが。 -
建物はほとんどが半壊していた。
修復待ちのゲートに彫られていたのは、鉄人28号の様にあごがやけに四角い顔をしたペガサスもどきだった。 -
広大な敷地のわりに建造物は少ない。
多分、オリジナルは見事な街だったのだろう。
あちこちで、現在修復が進められていた。 -
世界3大がっかりに入れたくなるほど、現状では見る価値を感じなかった。
イラン人の中学生の集団が一番よく観察していたのは、遺跡より、薄汚れた長髪の東洋人の方だった事からも伺えよう。 -
神殿の土台には、神官の行列?らしきレリーフが唯一きれいに残っていた。
レリーフをバックに一枚写真を撮って貰う事にした。
にっこりチーズと微笑むと、辺りから「カシャッ、カシャッ、カシャッ」と何度もシャッターがきられる。
イラン人の観光客の団体さんに囲まれていた。
教えてくれ!
何故俺を入れて写真をとるのか?
そんなに東洋人が珍しいのか?
遺跡を見に来たんじゃないのか? -
旅日記
『イランの超ショート観光VISA』
イランに入国してから、早5日が経過していた。
これは、あと2日で不法滞在で逮捕される事を意味する。
理由はイランのミラクル観光VISAにあった。
インドで入手したイラン観光VISAは、なんとUS$50!
しかも観光滞在期間は、わずか1週間!
これほどVISA代が高い国なぞ今まで経験した事もなかった。
なんでも、日本で悪さをしているイラン人に手を焼いた日本政府がイラン人のVISA代を引き上げた結果、イラン政府がこれに応じて日本人の観光VISA代を吊り上げたらしい。
とにかく、陸路横断者にとって、1週間でこの広大な砂漠の国を横断できるはずもない。
イラン大使館ではもよりの警察署で延長手続きが出来ると言っていたが・・・
シラーズの警察署をどうにか見つけて、パスポート片手に玄関に入りかけた。
と、入り口の警官が一目散に俺を目指してやって来た。
まだ何もしていないうちから、いきなり「帰れ」と手振りで指示される。
何故だろう?
一目で俺が嫌いになったんだろうか?
無視して通り抜けるには、彼の腰にぶら下がっているどでかい拳銃が気になる。
5分ぐらい、ペルシャ語と英語の言い合いが続き、お互い身振り手振りのボディランゲージじゃなきゃだめだと気がついた。
どうやら、俺のTシャツが問題らしい。
しきりに袖を引っ張られる。
・・・もしかして、長袖を着て来いと言っているのでは?
長袖Tシャツなんてとっくにどこかのジャングルで失くしているんだが、、、
1時間後、この死にそうなぐらい暑い砂漠の国で、汗びっしょりになりながらカッパを着込んだ東洋人が警察署の前に立つことになる。
今度は、普通に中に通してもらい、難なくパスポートにVISA延長スタンプを押してもらった!
しかも、延長料金は20円!
VISA代と比べると、もはやただ同然だ!
今回、イランでは公共機関に出入りする場合、なるだけ肌を見せないような格好をしなければならない事を学んだ。
しかし公共機関から出れば関係ない。
警察署を出ると俺は勢いよくカッパを脱いだ!
汗だくのTシャツから湯気が上がりそうだ。
この一日で、ボクサー並みの減量を体験できた気がする。
落ち着いて延長スタンプを眺める余裕が出来る。
すると、延長機関が記入してあった。
・・・1週間だった。(またかい!)
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