2010/05/01 - 2010/05/01
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zakoneboyさん
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「北本(きたもと)」
元は「北本宿」と言い、長いので「宿」を取ってその名になった。
その町の駅は高崎線「北本駅」。
桶川の北、鴻巣の南。
高崎線を利用する人でも、気づかぬうちに通過していて
はっきりとその姿を見た事がないという、
まさにラピュタ級の幻の駅。
私も知らなかったその町に辿り着いたのは、
ネットサーフィンの波に揉みに揉まれ、
最終的に漂着したのが「石戸宿四丁目の芭蕉句碑」。
早速、アースって(?)みると
その場所に一番近い駅がこの「北本駅」。
そしてその3日後、バズーよろしく此の地へ降り立ったというワケだ。
湘南新宿ライナー・快速、北本駅 9:36着。
市役所に観光課があるようだが、
ホームページから地図やバスの時刻表など
あらゆる情報がダウンロードできるので、
わざわざ寄る必要もない。
駅西口、9:51発「北里研究所病院メディカルセンター」行きのバスに乗り、
10〜15分程の「自然観察公園入口」停留所で下車、
さあ、ここから歩きだす事にしよう。
ちなみに表紙の写真は、「道標」(高尾河岸跡付近)
「西ヨシミ邑 北コウノス邑」と書かれています。
このような道標は町のあちらこちらに点在しています。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル
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-
自然観察公園入口
自然学習センターでは、
イベントやオリエンテーリングが催され、
館内の展示物や公園内を案内してくれる職員もおり、
家族連れの他、
花や野鳥を追うカメラマンにも
十分楽しめるようになっている。 -
時期柄、菜の花が美しかったので、
私も、安いデジカメだがそれっぽく狙ってみた。 -
雲一つ無い青い空に
藤紫が映える -
公園は湿地帯を囲むように遊歩道ができていて、
奥のこんもりとした繁みは「石戸城跡」である。
これくらいの小規模な城は、
大概、川や湿地帯に囲まれている事が多いが、
ここももれなくそうであった。
裏手には荒川が流れている。 -
石戸城跡と湿地帯を挟んだ台地をつなぐ
「一夜堤」
今ではただの遊歩道だが、
戦国時代には、この城が
関東北条家討伐にのりだした
上杉謙信方の城であったため、
秩父鉢形城より出陣した北条氏邦により
暗夜に乗じ一夜にして土塁が築かれ、
激戦の末、攻め落とされたという
「関八州古戦録」にも登場する
由緒正しき遊歩道なのです。 -
自然観察公園から、河川敷の方へ出る。
「桜堤通り」を渡った程近くに、
「横田薬師堂下湧水」がある。
水源は地下に浸み込んだ雨水なのだが
湧き出す水量は周辺随一の量だとか。 -
桜堤通りを南下。
右手に「天神社」が現れる。
社自体は小規模ながら、
鳥居横に立つ「ムク」の木は立派なものだった。 -
天神社から八幡神社、子供公園を経て
更に南下。
家並みは途切れ、空き地や畑が目立ってくると
グーグルアースで見た、
確かにあの場所が現れる。
石戸宿四丁目「芭蕉句碑」
「原中や 物にもつかず 啼雲雀」
地元の俳句同好者(石戸連)が1851年に建てる。 -
石戸宿四丁目と二丁目の間の
見落としがちな細い道を左折。北上。
程なく見える「石戸蒲ザクラ」の看板。 -
「石戸蒲ザクラ」
樹齢800年、高さ14m、根回り7.4m
日本五大桜の一つ。
他には福島三春の滝桜、山梨山高の神代桜、
静岡狩宿の下馬桜、岐阜根尾谷の淡墨桜。
蒲ザクラは、源頼朝の弟「蒲の冠者・源範頼」が
幽閉先の伊豆修善寺からこの地へ逃亡、
その際持ってきていた杖をここに刺したら
この場所に根づき桜となった、という伝説から
蒲ザクラと呼ばれている。
開花は四月上旬。 -
滝沢馬琴著「玄同放言」に
渡辺崋山が描いた蒲ザクラ。
この当時の根回りは11mとも言われている。 -
大正11年 天然記念物に指定された当時の蒲ザクラ。
-
サクラを囲むように立つ板石塔婆群。
500〜600年前のもので、源範頼のものとも言われる。
現在は市で管理されている。 -
「石戸神社」
蒲ザクラから程近く、
しかし細い路地のような道を入って行くので
ちょっとわかりづらい。
鎌倉暁将「石戸左衛門尉」館跡 -
八雲神社に立寄り、そのまま北上すると
大きな病院の敷地に入る。
この北本市の核的存在でもある
「北里研究所病院メディカルセンター」です。
時間も12:30を過ぎていたので、
食堂「あすなろ」にて昼食をとる。 -
バスで来た道を歩いて戻る。
自然観察公園入口前を通り、更に北上、
県道さいたま・鴻巣線に出るちょっと手前、
「阿観堂の庚申塔」 -
県道さいたま・鴻巣線へ出た所に
「旧石戸村道路元標」 -
5分ほど北へ歩くと県道東松山・桶川線へぶつかり、
右折して1分、
「花見堂、廻国供養塔」 -
県道さいたま・鴻巣線へ戻り
北へ30秒、
「観音堂」
「木造観音坐像」と「大絵馬」が市の文化財らしい -
そのまま10〜15分、北上。
西中央通りとぶつかる五叉路
「道標・これより石と舟とみち」
新しく造り替えたもの -
先の道標より南西の舗装中の道へ入る。
クネクネと道なりに進むと
関東ではポピュラーな神社
「氷川神社」
平安時代の創建で、室町期に大宮氷川神社から分祭された
このあたりは「高尾宮岡ふるさとの緑の景観地」
という事で、
緑深く、鎮守の杜といった雰囲気。 -
氷川神社のすぐ隣り、
崖の下に小さな堀に囲まれた社がある
「厳島神社弁財天」 -
そしてそのまたお隣り
「須賀神社」
まさに神様銀座といった具合 -
5分ほど南下。
畑の傍らに北向きで立つ、
「北向地蔵」
泥の団子をお供えし、願い事が叶えば
米の団子をお供えするという、
料金後払い的なシステムが画期的。 -
来た道を戻る。
氷川神社と厳島神社の間を進む。
道は大きく西へ曲がり杜から離れ、
一旦、畑や住宅のある広い道となるが、
その先またこんもりと木々の繁みが現れる。
「高尾さくら公園」
ソメイヨシノ、八重ザクラ、ヒガンザクラ、ナントカザクラ・・・
日本中の否、世界中の桜たちが集結(言い過ぎか)。
今なら八重ザクラがギリ咲いてます。 -
高尾さくら公園のお隣り、
「阿弥陀堂」
の鐘楼。なんかいい雰囲気。古くて。 -
さあ一気に戻ろう。
まずは「道標・これより石と舟とみち」まで戻り、
そこから斜め南東へ入る道へ進む。
15〜20分くらい歩くだろうか、十字路の左側に大きなお寺が見える。
「真福寺・厄除け両大師」
開基600年の由緒ある古刹。
慈恵大師、慈眼大師の画像が残されていた事から
「両大師」と呼ばれている。
一説には慈覚大師の開基だとか。
1月と2月の3日には「だるま市」が開かれる。
迫力ある仁王像も必見。 -
3:30 北本駅へ元来た道で帰る。
「JR北本駅」
駅前の「世界連邦平和宣言都市」
大きく出たなって感じだけど、
なかなか立派な事だと思う。
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