1997/12/03 - 1997/12/06
237位(同エリア409件中)
北風さん
あちこちにモアイの行き倒れが転がっているイースター島北東部、必死にペダルを漕ぐ先には、イースター島観光ハイライト「Rano Raraku(ラノララク)」と呼ばれるモアイの石切り場があった。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自転車
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旅日記
『RANO RAKU(モアイの石切り場)へ』
あちこちにモアイの行き倒れが転がっているイースター島北東部、まるで巨大な漬物石のごとくゴロッとそこら中に放置されている。
このモアイ達は誰からも邪魔される事無く土に還る日を待ち続けているようだ。
かなり形のいいモアイがただ一人草原で昼寝をしている彼方、「モアイの石切り場」と言われる岩山が見えてきた。 -
イースター島観光ハイライトと言われる「Rano Raraku(ラノララク)」は、海岸沿いの平地にポツンと膨らむ岩山の事だった。
ハイライトにしては、周りには低く石を積んだ石塀が駐車場の場所を示しているだけの寂しい場所じゃないだろうか?
遠くから見れば岩山の裾野にばらまかれた黒いシミにしか見えない物が、近づくにつれ人の顔へと姿を変えていった。 -
旅日記
『モアイの森』
裾野の傾斜地はまるでモアイの墓場の様だった。
地面から眼だけを覗かせているモアイ、
首から上だけが不気味に地上に出ているモアイ、
全身の2/3ぐらいまで這い出し、そのまま力尽きて倒れこんでいるモアイ。
まるで植物の成長をコマ送りで見せられている気がする。
このまま観察日記をスケッチすれば、立派な夏休みの宿題ができそうだ。
何体もの土に埋没しているモアイの顔を踏んづけ、倒れた頭につまづきながら、どうにか裾野を巡り始める。
30〜40分はかかった気がする。
汗だくの身体を休めようとモアイに腰かけ煙草に火をつけると、目前に広がるモアイ、モアイ、モアイ・・
よく見れば、未だ未完成のモアイが岩肌にべたべたと張り付いている。
「モアイ」、カンボジアのアンコール遺跡の様な精巧な彫像ではない。ましてやエジプトのピラミッドの様な圧迫感を伴う巨大さもない。
シンプルな石斧で刻んだ眼、鼻、口、それでもこの像は妙に心をひきつける。
太平洋のど真ん中に浮かぶ島に残った謎の森。
ラノララクには400体にも及ぶモアイが眠っていると言う。 -
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世界遺産に腰掛けてしまいました。
遅まきながら猛省しています。 -
まともな観光順路なんて存在しないこの岩山で、足は自然と山の頂上を目指していた。
人は何故か突端を目指すものらしい。 -
見下ろすと遠くに水平線が広がっている。
ちゃんと完成品で立ち並ぶと海に背を向けるモアイも、ここではてんでバラバラに転がっている。 -
ふと考える。
この山はイースター島でもかなり北東部にある。
現に村からこの場所までくるのにチャリンコをシャカリキにとばしてかなりかかった。
ここがモアイの生産工場ならば、太古の昔ここで切り出されたモアイをどれ程の労力を使って島中に運んだのだろう?
・・・後日、その運搬方法に丸太を使った事が、この島を窮地に追い込んだ事を知った。 -
山の中腹部の岩陰を巡ると、そこには今まさに切り出されかけているモアイが横たわっていた。
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未だ岩に張り付いている巨大なモアイに近づくと、その横にもモアイ、足元にもモアイ、壁にもモアイ、これじゃ「ウォーリーを探せ!」状態だ。
限りある岩を有効に使える様に、あらゆるスペースにモアイが刻まれている。 -
これだけの巨大な物を石斧だけで切り出せるものなのか?
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<モアイの削り出し方>
基本的に、モアイは横たわった形で削り出されていたらしい。
手順としては
①最初に顔を彫る
②その後ボディを彫る
③そのまま地中に掘り進んで、丸ごとモアイの形を切り出す
④立てたい場所まで運び、人力で立ち起こす
・・・言葉で言うのは簡単だけど・・・ -
岩山の頂上は、ラノカオ死火山と同じ様に小さな湖があるカルデラ湖になっていた。
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ん?
馬? -
放牧されている馬があちこちのモアイの下で草を食んでいた。
うーん、絵になるなぁ。 -
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旅日記
『モアイとの別れ』
「おぉ、モアイだ!」で始まったこの1週間、最後の日にはその言葉が「なんだモアイじゃん」に変わっていた。
テレビの中でも、パンフレットの表紙にも、まさかこれだけモアイがいるなんて書いてはなかった。
この島は、雨後の竹の子みたいにモアイが散乱していた。
キャンプ場US$7、レストランUS$10、お土産TシャツUS$25、「ここは日本か?」と叫びだしたくなるイースター島の物価。
この島で、安ホテルUS$11、3食自炊で使った費用US$250!飛行機代がUS$399だから全部でUS$650でしのいだ事になる。
我ながらよくがんばったもんだ。
まぁ、それだけしてもモアイは見る価値があった!
1997年11月29日〜12月6日、俺は世界7不思議の島でモアイに触れた!(・・・腰かけもした)
蛇足だが、この島で盗まれた俺のブーツが今頃になって悩みの種になっている。
次の目的地は南極、果たしてサンダルでのりきれるだろうか?
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