2009/06 - 2009/06
255位(同エリア296件中)
石松君さん
古事記や日本書紀に登場する伝説の三本足の霊長ヤタガラス(日本サッカー協会のシンボルマーク)。1300年以上前に高僧の行基が霊峰白山へ修行に向かう途中に、羽の傷を癒している水たまりを見つけたのが始まりで、それが山代温泉として今に受け継がれています。
永禄8年(1565年)5月、傷を負った明智光秀もまた湯治のため、10日間にわたってこの山代に滞在したと伝え残されています。光秀をはじめとした京の都の人々までもが山代の温泉を知り、まさに全国からいろんな人が集まったということです。また「山代の いで湯に遊ぶ楽しさは たとえて言えば 古九谷の青」と詠んだ与謝野晶子の心をとらえ、「夢もおぼろな山代温泉」そんな言葉を記した泉鏡花の思いを揺らせ、そして食の世界・陶芸の世界でその名を知られる北大路呂魯山人の遊び心を刺激せずにはおかなかった場所と言うことです。
そんな自然の山庭を囲むようにして建つ別荘のような宿。
外の風景が流れ込んで来るような開放感あふれる造りになっています。客室はわずか17室で、全部屋に山庭に面した源泉露天風呂が付いています。「無何有」とは 何の作為もないただ自然なこと。荘子の言葉がそう語るように、自然の癒しによって無心を取り戻すことを主眼に置いた宿で、静かで山裾に木陰に隠れるようにあります。
「無可有」のコンセプトの通り、華美な装飾は極力避けた落ち着いた宿です。ただ昭和3年創業の「べにや」のリニューアルなので、団体客が闊歩していたであろう古の建物やコンクリート片が所々にあり、目に触れることになります。
客室は和室、洋室、和洋室、特別室という構成になっており、今回は予約がなかなか難しいという若紫に宿泊しました。
詳しくは http://abegumi.com/mukayu.html へどうぞ。
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特別室の構成は寝室、ダイニングスペース、リビング、10畳の和室とクローゼット風の部屋、その他にシャワールームや露天風呂スペースと言ったところで、面積は100平方メートルあります。寝室と和室は障子で間仕切りをしてありますが、天井部分は開けてあるので、部屋の重苦しさはありません。リビングとダイニングが直線的に繋がり、大きな窓も相まって開放的です。
使い勝手としては改善が必要な部分があります。10畳の和室にはひとつでもいいので開口部が欲しいところす。ダイニングスペースは広々としているものの、背もたれががあればなお一層リラックス出来ます。
その後は、http://abegumi.com/mukayu.htmlへどうぞ。
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