2010/03/08 - 2010/03/08
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omrkzkさん
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昨夏に北東欧の旅を計画するも挫折してしまった私は、2度目の春休みを迎えようとしていた。計画を再実行するには北東欧はまだ寒すぎるだろうと思ったので、行き先を決め直すことにした。
ぼんやり地図を眺めて目にとまった国、それがポルトガルだった。すごい有名な観光地がある訳でもない。それがいいのは団体の日本人が多すぎるとなんとなく一人旅っぽくないなーとか思ったからです。(その割にこの旅でかなりの世界遺産に訪れているあたりは矛盾しているんですが…)それでいて一人旅をするのに不便があるとか、治安が悪いということもなさそうなので最適な行き先として選んだのでした。
ただ、長い春休み、高い航空券。ポルトガルだけに使うのもあれなので、別に適当な国を探す。
「…ベネルクスとかどうよ?」
かくして航空券の有効期限の31日間を使って、リスボン~アムステルダム間ヨーロッパの旅は実行に移された。
出発は3月8日(月)なのだが、幸か不幸か直前の週末は従兄弟の結婚式で神戸に行くことになっていた。出発前日の7日21時、家に帰ってきたわけだが…
うおおおおお準備できてねえええええ/(^o^)\
荷物自体は2時間もあれば終わってしまうけれど、旅券コピーやら予約確認書の印刷やら日本を出る前にやっておくべき事が全然終わってなかった。徹夜での作業となったが、今寝たら明日起きれないだろうなとも思った。
こうして一睡もせずに6:00、出勤する父の車に便乗し神奈川県の実家を飛び出した。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- スイスインターナショナルエアラインズ
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-
最寄駅から通勤列車で新宿へ出てくるとそこには成田エクスプレス(通称NEX)が待っていた。いつもはバスを利用するのだが、今回は慎重になって初めて鉄道で成田入りすることにした。
いざ乗車…と、その瞬間からグローバルであった。半数は外国人利用者といった感じで、隣にもロシア人っぽいおじさんが座っている。空港にすら着いていないのに不思議な感覚だった。
空港に着いてチェックインカウンターへ。最初は間違えて団体カウンターに並んでしまう。そういえば飛行機を一人で利用するのも初めてだったということに気付いた。
チェックインは順調に進められたが、途中思いもしなかったことを聞かれた。
「万一の際ために英語はお話になりますか?」
ちょ、英語とかむしろ苦手教科だ_| ̄|○偏差値30代だったこともある受験時の問題科目じゃんか。いや、でもここで「話せません」って言ったら今回の旅行は日本を出る前に強制終了か?
「…多少なら…」
「多少というのは日常会話に支障ない程度ですか?」
「…はい。」
チェックインは完了したが、個人旅行における自己責任の重みを改めて思い知らされた。
今回、クレジットカードの他に国際キャッシュカード使って現地で現金を引き出す方法をとることにした。当初、国際キャッシュカードを作る時間的余裕はなかったが、自分がたまたま口座を持っていた銀行のキャッシュカードにその機能が付帯していることに5日くらい前に気付いた。
だがチェックイン後の空港でさらに気付いた。
あの口座、数百円しか入ってなかったんだ…。
メインで使ってる銀行から振り込む必要がある。でもここは成田、コンビニのひとつくらいあるだろう…と、そこにはローソンがあった。それを確認すると空港内の理髪店で伸びた髪を出国前に切ることにした。QBハウス的な所かと思っていたら案外普通に時間のかかる理髪店だったのでカットのみにしてもらった。散髪が終わりローソンへと向かうが…
ATMが…ない。
手元に五万円ほど現金があるが1カ月はとてもじゃないが足りるはずはない。どうしようもないので親に連絡して振り込んでもらうことにした。出発直前まで親に迷惑をかけてしまうとは、旅行に行く資格はないんじゃないかと後ろめたさを感じずにはいられなかった…。
とりあえず搭乗口近くの両替所で200ユーロ両替。
11:05、スイスインターナショナルエアライン161便は予定通り成田空港を飛び立った。 -
スイスインターナショナルエアラインの機内食。
ビーフシチュー的なものだが、なかなかクオリティは高いのではないかと思った。隣の少年がナイフとフォークを器用に操るのが印象的だった。
おそばもついてます。 -
シベリアの北極海沿岸上空。
下が真っ白なのは雲ではなく延々と広がる雪原。
もう半分くらいかと時計を見るとまだ4時間も経っていなかったときのショックはでかかった。 -
最初の機内食以後に出されたものは軽食だけだった。アイスクリームとかも出た。
なぜかホットドックとSOYJOYの組み合わせ。 -
ポーランド上空。
もうすぐです。 -
成田を出てから12時間45分後、無事チューリッヒ国際空港に到着。
地下のシャトルでターミナルのある建物へ。 -
シェンゲン協定加盟国間の移動は出入国審査がないため、乗り継ぎであってもここスイスで入国審査を受ける必要がある。ちなみにシェンゲン協定はEUとは別のもの。スイスはEU入ってないですし。
渡航目的とか聞かれるかと思ってたけど、あっさり終了。
乗り継ぎの便まで3時間以上あったのでターミナル内をぶらぶらすることに。
今回、タフソーラーの腕時計をしてきたがバッテリーがなくなりそう。日に当ててると元気になるけど、低電力時はチャージモードになって文字盤が消えてしまう。
スイスは時計で有名だけど、空港で売っているのはつなぎの時計として買うには高すぎました。とりあえず携帯の時計で我慢します。 -
電撃イライラ棒みたいなやつですかね。
懐かしい〜。 -
世界標準、信頼のSMIRNOFF。
-
19:00、ポルトガル航空の機材でチューリッヒを後にする。
何故かはよくわからないが、車いすや歩行器具を使っている身体が不自由そうな人が多く乗っていました。
あら、CAにかなりかわゆいコが(゚∀゚)
時差1時間戻って20:50、リスボン空港に到着。
荷物が出てくるかどうかめっちゃ不安だったけどちゃんと出てきました。
空港から街に出るにはバスかタクシーしかない。
バスには空港バスと普通の路線バスがあるけど、空港バスはこの時間は無いようなので路線バスで行くことに。
日本の路線バスみたいに複雑な料金体系(そこまで複雑でもないか)じゃなくて、均一料金で乗るときに運転手に払えば後はただ目的地で降りるだけ。
だけど困ったことに車内で次の停留所はどこなのか放送してくれない。ボンバル侯爵広場のあたりで降りたいのだが、地図で見る限りこの広場はかなり大きいロータリーのようなので窓の外を注意深く見守る。
それらしいロータリーにさしかかったので日本で言う「おります」ボタンを押してみると、広場を過ぎてやや進んだ所にあるバス停に停車。
空港で小降りだった雨が本降りになってきた…。 -
目的のホステル探して夜の街を彷徨う。
途中、若者のグループがなんか近づいてきたので身構えてしまったが、
「Change money?」
…なんだ両替屋か。間に合ってるよ。
地図刷ってきたがGoogleマップなので指し示す場所が必ずしも正確とは限らない。それらしいブロックを一周してみたが、見つかる気がしない。ホステル利用するの初めてなんですが、ホテルと違って目立つ看板置いてるわけじゃないんですよね。
見つからないことにはお話ならないので、フロントに人がいるホテルに入って聞いてみます。無論ポルトガル語は出来ないので英語で。どうやら隣の通りにあるらしいことがわかった。
Obrigado(ありがとう)
これくらいはポルトガル語で言わないとね。
目的のホステルはさっき通った場所にあった。電気もついてないから見逃してしまったのだ。ドアは開いているようなので恐る恐る開けてみる。
…と、電気ついてない。上の階の電気がついているようなので、なんとか視界は確保できている。だが目の前にあるのは郵便受けと吹き抜けのホール。
…はい?アパートですか( ゚д゚)?
間違ったのかと思ったが、住所を見ると4階にあるらしいので階段を上ってみる。明りがついていたのはこの4階の踊り場だけのようだ。4階ドアにホステルの名前が貼ってある。
…はあ、どうにか着いたな。
宿到着に安堵しドアのチャイムを鳴らす。
しかし、本当の戦いはこれからだった…。 -
ジリリリリ!!
……。
チャイムを鳴らすが一向に出る気配がない。
同じフロアのもう一つのドアにもホステルの名前が貼ってあったので同じようにチャイムを鳴らしてみる…
「ガチャ」
開いた(゚∀゚)
出てきたのは自分の親くらいのおじさんとおばさん。だがどうも様子がおかしい。何となく困っている風に見える。おじさんは英語で話し始めた。
「私たちはここに泊っている客なんだ。」
あらあら、これは申し訳ない事をしてしまった。え、じゃあホステルの方はどちらに…?
おじさんが言うには、ここを管理している人は11:00〜16:00までしかいない。今は22時半だから電話をしてみるといい…とのこと。親身に教えてくれてとても人のよさそうなおじさんでよかったが、これは困ったことになった。
とりあえず外に出て近くの公衆電話から電話かけようとする。…が、硬貨を入れてもボタンのプッシュが効かない。もう一度やってみるがだめ。しかもお金は飲みこまれてしまった。
雨がどしゃ降りになってきたので、近くのホテルのロビーに公衆電話があるかと思って入ってみる。それらしい電話があったのだが、使おうとするとフロントの方が、それは公衆電話じゃないですよと言う。
次なる手立ては地下鉄の駅にある公衆電話。こちらはちゃんと繋がった。電話に出たのは男の人の声。到底正しいとは思えない英語で自分が予約している旨を伝える。
すると向こうは英語でどうするべきかを言い始めた。しかし、面と向かって会話する時よりも相手の英語がかなり理解できない。電話のように音声のみで意思疎通させることが高度なことである事を思い知らされた。
断片的に理解できたのは、誰かから鍵を受け取り、29番の部屋に入れということだった。とりあえず中で待っていればいいのかなと解釈し、ホステルに戻ろうとするが、
建物のドアが開かない。
どうやらドアを完全に閉めるとオートロックがかかるらしく、先程出るときに律儀に完全に閉めてしまったようなのだ。
地下鉄の駅に戻ってもう一度電話を掛けてみて、ドアが開かない旨を伝える。ドアの開け方は言ってくれなかった(又は聞き取れなかったか)が、やっぱり中に入って10分待ってれば誰かがくると言っている。
またホステルへと戻ってみると、今度はドアが開いた。遠隔操作で開けられるのかもしれない。
4階のドアの前で待つこと5分くらい。階段を女の人が登ってきた。
その時私は女神でも見ているような気分だった。
とにかく、助かった…。 -
部屋はやはり29番で、女性は部屋や共同のバスルーム、キッチンについて説明してくれた。しかしこの女性は例の「昼間だけ来る人」とは違うらしく、支払いは「昼間だけ来る人」に払ってくださいとのことだった。
テレビはないけど15ユーロ(当時のレートで2000円くらい?)にしてはまずまずの部屋だと思う。
初日から野宿という事態は回避できたが、なんとも波乱の出だしに疲れないわけはなく、すぐに眠りについてしまった。
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