2010/04/07 - 2010/04/07
85位(同エリア321件中)
みにくまさん
4月7日はみにくま妻の誕生日。
今年もたくさんのお祝いメッセージをいただき、ありがとうございました
今年はどこで食事をしようかと考えましたが、ミシュランで2ツ星を獲得した、「日本料理 花祥」に決めました。
ミシュラン発売当初は予約が取りにくい状態が続きましたが、最近は少し落ち着いたみたいです。
この店は、食べログの大阪府点数ランキングで検索すると、同じミシュラン2つ星の「もめん」と、常に1・2位を争う有名店で、以前から気になっていました。
◎ 日本料理 花祥(かしょう)
住所 貝塚市近木975−17
電話番号 0724−38−8739
営業時間 昼 12:00〜14:30
夜 17:00〜22:30
定休日 不定休
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日本料理 花祥
貝塚市の駅前にあるお店で、駅から歩いて数分のところにあるのですが、ちょっと分かりにくい路地の中にあるので、探すのに苦労しました。 -
隣の喫茶店で
店に30分も早く到着してしまったので、どこかで時間をつぶさないといけなくなってしまいましたが、都合のよいことに隣の店が喫茶店でした。
写真がこれしか残っていないのですが、チャイとアップルティーをいただきましたが、どちらもとても美味しかったです。
アップルティーにはブランデーを一緒にだしてくれました。 -
日本料理 花祥
時間になったので、入店しました。
入口のところに”本日はご予約様のみ”との看板。
店内はカウンターが8席の他に、個室もあるようです。 -
日本料理 花祥
鯛釣り草
テーブルに置かれていたお花が、見たこともない珍しいものだったので、聞いてみたところ”鯛釣り草”というのだそうです。 -
カウンター席
最大8席のカウンター席ですが、今日は5人の予約客のみの営業としているようです。 -
日本料理 花祥
料理が始まる前ですが、この時点で疑問点が2つ。
① 膝かけが無い
今まで本格的日本料理店で、膝かけが準備されていなかった店は初めてです。
② 飲み物の注文を聞いてくれない
とりあえず、客が席に着いたら飲み物を聞いてくれないと・・・。
この店では接客を女性一人で行っているので、客が多くなれば手の回らないところも出てくるかもしれませんが、まだ私たち2人しかいないんだから・・・どうしちゃったの?って感じ。 -
食前酒
日本酒、大吟醸というやつです。
2人とも日本酒は苦手なので、ちびちびと飲みました。
ちなみに今日の料理は15000円のコースにしました。
ある程度の予算を言うと、それに合わせて料理を作ってくれる感じで、10000円くらいから25000円くらいまで設定できるみたいです。 -
先付 本ミル貝・花わさび・山芋・米酢
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先付 本ミル貝・花わさび・山芋・米酢
本ミル貝はとても新鮮でコリコリ食感。
花わさびと一緒に食べると、少しピリッときます。
山芋は、必ず先付で出しているそうです。理由は食事の最初に芋を食べることによって、胃を保護するためなのだとか。
味付けは米酢というお酢ですが、薄めの酢なので最後は飲み干してしまいました。 -
椀物 白魚・筍・わかめ
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椀物 白魚・筍・わかめ
先付は薄味でしたが、この椀はしっかりした味付け。
筍が恐ろしく柔らかな仕上がりで、とっても美味しかったです。
白魚もふんわりした食感でなかなか。
出汁の取り方からは、本格的日本料理の熟練の技が感じられました。 -
お造り 天然車海老・剣イカ・赤貝・鯛
みにくま妻は、お造りの中にも苦手な食材が多く、いつもかわりにみにくま夫が食べているのですが、この日のお造りは、奇跡的に全部食べられるものでした。
まるでみにくま妻の好みをしっているかのよう。 -
お造り 剣イカ・赤貝・鯛
この中では鯛がコリコリして美味しかったかな。
後ろにある丸いのは大根をカットしたもの。けっこう芸が細かいです。食べるとあまりにもジューシーで驚きます。
ワサビは出てくる直前で摺っている音が聞こえてきました。ワサビは摺ってから数分が勝負。やっぱり摺りおろしが一番です。 -
お造り 天然車海老
この天然車海老は、今までに食べたことのない美味しさ。
甘くてコリコリで、もう最高〜(^O^)/
このクラスの車海老は、1匹1500円とか2000円とかしてくるものだ。 -
八寸
穴子の稚魚(ノレソレ)の玉子とじ
淡路産生ウニ
生ハムネギ巻き
ナマコの卵巣
アワビ
菜の花おひたし
甘エビ
生湯葉
ホタルイカとクワイ -
八寸
穴子の稚魚(ノレソレ)の玉子とじ
淡路産生ウニ
八寸に出てくる食材は、値段によってちょこちょこと変わってくるようで、アワビとか生ウニは、15000円のコースあたりから登場するみたいです。
ノレソレの玉子とじは温かい状態で出てきました。
八寸は作り置きしてあるものをただ並べただけという店も多いですが、ここでは丁寧に一品づつ作って出してくれているのが分かります。
生ウニの下にはジャガイモを細かく千切りにしたものが敷いてありました。生ウニはいくら産地直送だといっても、やっぱり独特の臭みは消し切れないです。 -
八寸
菜の花おひたし
甘エビ
生湯葉
ホタルイカとクワイ
写真には映っていませんが、奥の六角形の器に入ったのがホタルイカとクワイです。
このホタルイカが苦味を全く感じなくて、プリッとした食感でした。 -
八寸
生ハムネギ巻き
ナマコの卵巣
アワビ
ナマコの卵巣が絶品。
私は初めて食べましたが、カラスミみたいな感じなのですが、それほど辛くなく食べやすいです。焦げができるくらい火で炙ってあるので、温かいうちに食べるのが◎。時間が経つと固くなってきます。
アワビはほんのり塩味がついていて、柔らかい食感がたまらない。 -
焼物 鯛の木の芽焼き・和牛ヒレ肉
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焼物 鯛の木の芽焼き
これはどのように焼いたのでしょう?
外側が香ばしくカリカリに焼かれていました。
身は噛むとジュワっと脂が溢れてきます。特に皮とその周辺は香ばしさも相まって、最高の美味しさ。 -
焼物 和牛ヒレ肉
柔らかいお肉で、焼き方はレア。
上に乗ったもみじおろしポン酢と一緒に食べるとピリッときますが、爽やかな感じ。
お肉は何故か少し冷めても美味しく、柔らかさは全然変わりませんでした。 -
揚げ物 イモ・筍・貝柱・タラの芽・こごみ
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揚げ物 タラの芽・こごみ
こごみというのは、クサソテツの若葉(若芽)のことです。大きくなったものはこごみとは呼ばないそうです。
タラの芽は少し苦いので、私は苦手です。
両方とも、山菜らしく、食べると後からフワッと独特の香りが漂ってきます。 -
揚げ物 イモ・筍・貝柱
イモは、伝統加賀野菜の代表ともいえる「五郎島金時」。食べた感じはサツマイモと同じかな。
貝柱は、調理段階では恐らくほんの少し火が通っただけのレア、その後の余熱で外側が少し固くなって、旨みを全て閉じ込める。
食べる時には最高の状態のミディアムレアになっており、とっても甘くて美味しかったです。 -
ご飯 雛ちらし
穴子・エビ・そら豆・ワラビ・ツクシ・生姜・山椒の葉
海の幸・山の幸がふんだんに盛られた春限定のちらし寿司。
ミシュランガイドにも載っていた品で、人気メニュだそうです。
★ ここにきて、料理のペースが急降下
全体に丁寧に調理をしているので、ゆっくりペースではあったのですが、揚げ物とご飯の間で、30分も空きができてしまいました。
これは致命的。
いくら美味しい料理でも、出すタイミングが悪いと料理の印象が非常に悪くなってしまいます。
特に最後のご飯の前で30分の空きは厳しい。
ご飯の後ならまだしも・・・。
残念だ。 -
ご飯 雛ちらし
穴子・エビ・ソラ豆・ワラビ・ツクシ・生姜・山椒の葉
ちらし寿司といっても、ご飯にはほとんど酢は使われておらず、口の中にいれるとほんのり香ってくる程度です。
穴子はタンパクで、柔らかいのだけど骨が少し残ります。
そら豆がめちゃうまで、豆の旨みが凝縮されたような感じ。
全体的な完成度はやはり高く、ペロリと食べ切ってしまいました。 -
デザート イチゴ・メロン・ミカン
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デザート イチゴ・メロン・ミカン
マンゴーシャーベットが上からソースのようにかかっているのですが、これには果肉以外の甘みが全く無しで、素材の甘みを極限まで生かそうということなのでしょう。
果物の中ではミカンが抜群に甘く、聞いてみたら”せとか”という高級ブランドでした。 -
甘味 作りたて桜餅・抹茶
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甘味 作りたて桜餅
餡子は粒餡で、本当は苦手なのですが、甘さがぐっと抑えてあり、なかなか食べやすかったです。 -
甘味 抹茶
◎ まとめ
正統派の日本料理は、食材にかなりのこだわりが感じられ、また調理法も丁寧で細かく安定感も抜群で、全ての料理を美味しくいただけました。
流石にミシュランで2ツ星を獲得するだけのことはあります。
ただ、びっくりするような料理、あっと驚く演出には出会えませんでした。
問題はサービス面。
最初のところで少し書いたのは、膝かけが無かったことと、最初の飲み物を聞いてくれなかったこと。
その後もお茶の補充をなかなかしてくれなくて、こちらからお願いしなければならなかったり、一流のサービスとはとても言えないと思います。
料理はカウンター越しに前から提供するのですが、私が考える限り、本格的日本料理において、料理を前から出すのはNGなはず(基本は左後方から)。
しかも、ちょっと距離が遠いので、料理を出す時にかなり無理をしないと、客のところまで器が届かず、結局私たちが受け取るような対応になります。
小料理店や寿司屋ならこういうのもアリかと思いますが、ここまで本格的な日本料理の接客としては、明らかに不合格。
お皿を下げる時も、私たちが手伝ってちょっと前に出さないと下げられないなんて、設計上のミスとしか思えない。
私が店主なら、前から料理を出すのではなく、少し面倒ですが、客の後ろ側から給仕をするように指示します。
料理の提供時間がゆっくりペースなのは、丁寧に調理をしているので仕方がないのですが、ご飯の前に30分も空き時間ができたのは参りました。
客を退屈にさせてしまうほどの空き時間ができてしまうのは、料理全体を見たら失敗と言えるでしょう。
納得できなかったのは、隣の常連さんの席を見ていたのですが、私たちよりも1時間くらい遅れて入店したにも関わらず、最後のご飯が出てくるタイミングが約10分差くらい。
常連さんはテンポよく料理が運ばれてきているのに、こちらは置き去りにされている印象。
しかも、常連さんたちはお酒を飲んでいるんですよ。
お酒を飲んでいる客か、酒を飲んでいない客か、どちらの料理を早めに出した方がいいのか、明らかですよね。
接客をしてくれる女性も、常連さんの方につきっきりで、こちらの方はほとんど気を使ってくれないし。
まぁ、そういうお店です。
料理は一流、接客は三流。
実にもったいない・・・。
ミシュランはただ単に料理の味のみをみて評価をしたのかもしれませんが、私ならせいぜい星は1つ。
また食べたいと思うようなお店ではありませんでした。
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この旅行記へのコメント (2)
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- もげさん 2010/04/14 12:46:15
- おめでとうございます。
- みにくまさんこんにちは。
4月7日は奥様の誕生日だったんですね。
コメントが遅くなってしまい、申し訳ありません。
しかし、せっかくの誕生日なのに接客にがっかりですね。
ミシュランってフランスですよ。
格式高いヨーロッパなのに、接客サービスは関係ないんでしょうかね?
やっぱり味だけ二つ星なんですね。
全部ではなく一部なんでしょうが、私もがっかりさせられました。
もげ
- みにくまさん からの返信 2010/04/14 18:29:32
- RE: おめでとうございます。
もげさん、こんにちは〜。
誕生日のメッセージ、ありがとうございます。
料理がせっかく美味しくても、接客が悪いと料理の印象まで悪くなってしまいますよね。
いや〜ちゃんと、接客も評価をしていると思うのですが、どこを見てるんだか私には???です。
たぶん、雰囲気にのまれているんでしょうね〜。
玄関のところとか、内装はとっても素敵だったので。
まぁ、各地を食べ歩きしていたら、いろんな店にあたりますね。
そんなのも、楽しみの一つということで(^_^;)
では〜(^O^)/
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