2010/01/11 - 2010/01/11
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昨年GWのシチリア旅行では行けなかったところを中心に、アリタリア航空のエアーチケットを買って、1月9日(土)から1月17日(日)までの9日間の日程で、イタリア(シチリア島、ローマ)に出かけました。パレルモ3泊→シラクーサ2泊→ローマ2泊の7泊9日です。
1月11日(月)は、パレルモ中央駅から8時38分発の列車でアグリジェントに向かいました。アグリジェント中央駅から神殿の谷まではバスで移動しました。
アグリジェントはBC508年ギリシャのロードス島、クレタ島から来た移民が開いた街で、「神殿の谷」と称する低い台地に壮大なギリシャ神殿群があります。ゲーテの旅行記では1787年の4月23日~4月28日に滞在したとあります。
かつて古代ギリシャの詩人ピンダロスは「人の造りし最も美しき都市」とアグリジェントを賞賛したそうです。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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Palermo中央駅を8時38分に出る列車の切符を3枚買いました。1人往復15.80ユーロです。
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パレルモ中央駅の構内です。
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アグリジェントは夏場は頻繁に断水します。ですから、水不足のシチリアで列車の汚れをいちいち気にしないようにしましょう。車内は結構綺麗です。
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シチリア島中央部の高地を越えて、少しずつ高度を下げてきた列車が、まばらに家がみられるあたりで停車したのは1つ手前のアグリジェント・バッサ駅(Agrigento Bassa)でした。ここで降りる人はほとんどいませんでした。
その後トンネルを抜けてアグリジェント中央駅(Agrigento Centrale) に到着しました。 -
アグリジェント中央駅(Stazione Agrigento Centrale)の正面広場です。
なんと時刻表どおりの10時51分に着きました。シチリア旅行は2回目ですが、前回は全く時刻表どおりに移動できなかったので驚きです。
アグリジェント中央駅はプラットホームから駅舎まではエレベータで上がるようになっていて、駅構内のインフォメーションで駅前広場がバス停と聞き、駅構内のバールでバス回数券を1枚1ユーロで6回分(3人の往復利用分)買いました。
駅前広場に出たものの、これといった標識はなく、人が溜まっているあたりがバス停と思い、しばらく待っていると、あっさりバスに乗れました。 -
最初に州立考古学博物館(月曜日は13時迄)を見学しました。「Agrigento 考古学博物館&神殿の谷 共通入場券」を10ユーロで買いました。考古学博物館のみの6ユーロよりお得です。
ここは写真撮影OKで、膨大な展示品、その出土状態のすばらしさに感動しました。
同じ時間帯に見学していたのは、私たち3人以外は同じバスに乗っていた青年1人(←後で写真撮影を頼まれ、ブラジルから来たことを聴きました)だけでした。 -
考古学博物館には、考古学地区・神殿の谷(Valle dei Templi)に行く前に訪れることをお勧めします。
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昨年GWに同じシチリアのチェファルにあるマンドラリスカ財団美術館(Museo Mandralisca、入場料:5ユーロ)で、有名な「マグロ売りの混酒器」がちょうどこんな壺でした。
小さな博物館であっという間に見学してしまえるわずかな展示品の中で、たった1点の「マグロ売りの混酒器」の絵柄の美しさ(綺麗な服を着た女性たちがワイングラスを持っていたり、お金を出してマグロを売買したり、進んだ生活ぶりがうかがえる様子)に感動したのですが、写真撮影不可でとても残念に思ったのでした。
ここにはそれ以上に立派な出土品が数え切れないほどありました。 -
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一番目を引くのは、中央展示室(第6室)に展示されるジョーヴェ・オリンピコ神殿を飾っていた人柱像テラモーネ(Telamone)。
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右端は、ヒメラの戦勝を記念してアグリジェントにて着工されたオリュンピアのゼウス神殿の人柱像テラモーネ(Telamone)で高さ7.75mあります。
考古学博物館には、この他にも様々な顔つきのテラモンの頭部と神殿の復元予想模型も置かれていて、素人が見ても楽しめる展示方法になっていました。
一緒に入ったブラジル青年以外は博物館職員しかいなくて、写真を撮る際も他の人が写ってしまうということが全くありませんでした。 -
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前480年にヒメラの戦いにてカルタゴ軍を大破した僭主テロンが、戦勝を記念してアグリジェント(古代ギリシア名はアクラガス)にて着工されたオリュンピアのゼウス神殿の人柱像テラモーネ(Telamone)は高さ7.75m。
ここでブラジル人青年に写真撮影を頼まれ、テラモーネを入れて写真を撮りました。 -
「水浴するヴィーナス(Afrodite al bagno)」は一段上がった台の奥に展示されていて、ロープで囲われていたため、近づいて見ることができませんでしたが、ルーブル美術館の「ミロのヴィーナス」と同じぐらい必見だと思いました。
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第19室の紀元前470年の大理石像「アグリジェントの青年像(Efebo di Agrigento)」も必見です。肌の質感が美しく、若々しく、動きだしそうな感じがしました。
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考古学博物館の建物から敷地内にある古代の遺跡と旧市街を臨めます。円形劇場型の市民集会所の遺構などが見られました。
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ジェーラで発掘された「アマゾン族の女王と戦うアキレウス」の絵がある壺。1点だけ展示しているので、一番のお宝?
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考古学博物館の入口です。入るときは裏口から入ってしまい、出るときにこの素敵なエントランスに気付きました。
建物の造り、デザインに統一感があり、現代アートとのコラボレートもすばらしく、印象に残る博物館でした。
駅前で乗ったバスの運転手に「Museoの近くで降りたい」と言うと、「サン・ニコラ教会の近くだが、難しいので教えてあげる」と親切に対応してもらえました。駅からここまでだけでも曲がりくねった道を走るので相当な距離に思えました。 -
考古学博物館から神殿の谷のある考古学地区まではなだらかな下り坂で、徒歩で約20〜25分でしたが、冬なので暑くなく(気温は16℃ぐらい)、歩いて行くと遠くに遺跡群や海が臨めるので、だんだん遺跡群が近づいてくる感じが楽しかったです。
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歩き始めて5分ぐらいしたときに、少し暑そうに考古学博物館に急ぐ日本人女性2人組と出会いましたが、シチリア旅行で日本人にほとんど出会うことがなく、嬉しく思いました。
そうこうするうちにコンコルディア神殿も見えて来ました。 -
神殿の谷に向かう途中で、道路沿いのアーモンドの花が既に咲いていました。日本の桜にも似た淡いピンクの花です。
シチリア島では例年1月下旬から2月中旬にかけて、アーモンドの花が開花し、アグリジェントではその開花にあわせて例年2月上旬にアーモンド祭が開催されるそうです。 -
岩に刻まれたわだちの跡。
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観光客が少なく(団体客は皆無)、貸し切り状態のように楽しめました。
神殿の谷の中に多数のアーモンドの木があって、アーモンド祭の時期になれば、こんなにのんびりと観光できないだろうなぁと思いました。 -
神殿の谷から高台のアグリジェントの街を撮影しました。高層の建物が多いです。
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大きく開けた丘の上にコンコルディア神殿(Tempio della Concordia)がありました。
ドーリア式神殿の傑作で、現在最も保存状態の良い神殿であり、規模ではシチリア最大の大きさを誇っています。 -
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アフリカに面した海に臨むこの地帯は、冬といえども大地は草花に覆われて、春のように暖かく、同じシチリア島内の北部の街とは気候が全く違いました。
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電動草刈り機で作業中の職員。
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サボテンがいっぱいありました。
近づくと、葉っぱに落書きや傷が結構ありました。 -
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コンコルディア神殿を東にサクラ通りを進むと、丘の頂上にジュノーネ・ラチニア(ヘラ)神殿(Tempio di Giunone Lacinia)があります。
ここは神殿の谷の最も高いところに位置しており、新市街地、コンコルディア神殿、地中海とそのパノラマは広がり、絶好の写真スポットでした。 -
ジュノーネ・ラチニア(ヘラ)神殿から神殿通りを歩きながら、青い地中海を見渡して、いい気分になりました。
海の色は途中から濃くなっているようでした。 -
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神殿入口の駐車場、バス停界隈の売店が閉まっていたので、神殿の谷の中のカフェテリア1軒だけが温かい飲み物や食べ物をいただける休憩スポットでした。
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神殿広場、駐車場の近くに紀元前6世紀建設でアグリジェント最古のエルコレ(ヘラクレス)神殿(Tempio di Ercole)があります。
現在8本の柱が立っていますが、これは一度地震で倒れた柱を復元したものだそうです(神殿のすぐ東に建つ邸宅に住む英国人考古学者ハードキャッスル卿が復元されたものです)。 -
エルコレ(ヘラクレス)神殿(Tempio di Ercole)の8本の柱柱の下には現在でも大小無数の石の塊が散乱しており、その地震のすごさが想像できました。
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ディオスクロイ(カストール・ポルックス)神殿です。
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ディオスクロイ(カストール・ポルックス)神殿です。
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ジョーヴェ・オリンピコ(ジュピター)神殿です。
“駐車場のある神殿広場のすぐ近く”とガイドブックで読んだものの、場所がわからず出口で尋ねて引き返しました。
そばまで近づいて見ていません。
これば神殿を支える柱の一部と考えられるもののレプリカで、オリジナルは先に考古学博物館で見て、堪能することができたからです。
ただ、この神殿はシラクーサのアテナ神殿の約4倍もの規模で、全ギリシア世界においても最大級の規模を誇るものであったそうです。 -
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アグリジェントからパレルモに戻る列車の車窓からの眺めは、異様な形の岩山や荒涼とした土地が続き、あまり手入れされていないような畑があり、これがシチリアらしいのかなと考えつつ、モロッコ北部で見た風景にとても似ていると思いました。
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