パレルモ（Palermo）からシラクーサ（Siracusa）へ　～マッシモ劇場とバス移動～

2010/01/12 - 2010/01/12

昨年ＧＷのシチリア旅行では行けなかったところを中心に、アリタリア航空のエアーチケットを買って、1月9日(土)から1月17日(日)までの9日間の日程で、イタリア（シチリア島、ローマ）に出かけました。パレルモ3泊→シラクーサ2泊→ローマ2泊の7泊9日です。
1月12日は、午前中はマッシモ劇場を見学したり、街の散策とお買い物を楽しみ、午後、パレルモ駅前ターミナルからバス(Interbus)でシラクーサに向かいました（1日3便、所要3時間15分）。
列車の場合は、乗り換えが必要で約7時間30分かかり、料金も高いです。
シラクーサといえば、アルキメデスの原理で知られる数学者アルキメデスで有名です。シチリアの東南に位置するシラクーサの町の歴史は古く、紀元前８世紀にギリシャ人が植民都市として建設され、10世紀にイスラム勢力にシチリア島を占領されるまでは、パレルモ以前の島の中心都市とされていました。2006年に古代古墳堰パンタリカと共にユネスコ世界遺産に登録されました。
町は新市街の考古学地区と旧市街の歴史的地区に分かれ、2本の橋で結ばれています。全長1,7kmの小島でウズラの形をしていることからオルティージャ（Ortigia）と名づけられた旧市街のホテルに2泊しました。

エリア シチリア島(イタリア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 5.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー
• 旅行の手配内容: 個別手配

パレルモで3泊したResidenza d'Aragonaの部屋から外を見ると、道路をはさんで向かいにMercure Hotelがありました。

シチリア州立考古学博物館に立ち寄りましたが、2009年7月からの修復工事がまだ続いていて、内部の見学ができませんでした。

マッシモ劇場前のエレガントなキオスク。劇場と同じくエルネスト・バジーレが手がけたもので、左右に同じものが２つあります。

マッシモ劇場（Teatro Massimo）のカフェ。19世紀後半に作られたこの劇場はネオ・クラシック様式で、ここで、10時30分からのガイドつきの見学ツアーを申し込みました。他の観光客がお土産を買ったり、コーヒーなど飲んだりしながら待っているところです。
劇場内部だけでなく、ロイヤル・ボックス席まで入れてもらえ、華麗な休憩室も見せていただき、ホールの音響なども試せるなど、大変興味深いツアーでした。

広々とした正面階段の両脇には、ライオンに乗ったオペラ(Lirica)と悲劇(Tragedia)のブロンズ製擬人像がありました。

内部の写真撮影は禁止なので、正面で記念撮影をしました。本当に豪華で美しい劇場でした。

マッシモ劇場前でシティ・サイト・シーイング・パレルモ（City Sightseeing Palermo）の２階建ての観光バスを見かけました。
この界隈は素敵な洋装店が多く、“Stop Young S.R.L.‎(Via Maqueda 362, TEL:[phone]‎)”で、父のセーターやシャツを買いました。楽しい雰囲気の店長さんが、襟周りから丁寧に測ってくださり、試着もしっかりさせていただいて、イタリアにしかない色柄のものを買うことができました。
この広場の右手の角にある“Jean Jaures”というお店でお土産の紳士ベルトとセーターを買いました。

パレルモのマッシモ劇場。

オレンジがたくさん実った木の下で記念撮影。

Antico Cafe Spinnatoで休憩しました。
注文したものは、マルゲリータ・ピザ 3€、サンドイッチ 3.6€、バニラアイス 2.8€、カプチーノ 2.3€×3杯で合計17€でした。

Antico Cafe Spinnato（Via Principe del Belmonte）の店内はとても広く、地元の人たちでにぎわっていました。いかにも映画に出てきそうな男性数人組が多かったです。私たちのそばにいた男性数人組はわざわざ席を変えて、離れたところでヒソヒソと真剣に話をしていました。

Antico Cafe Spinnatoのジェラート（バニラ）。お持ち帰りとお店の中でいただくのとでは、当然メニューの価格も違います。座ってゆっくりいただきました。

泊ったホテルの近く(Via Roma 398)に、政治家やマフィアさんの密談に使われたことで有名なグランド・ホテル・エ・デ・パルメ(Grand Hotel et des Palmes)がありました。

パレルモ中央駅の東側（Via Paolo Balsamo Stazione FS）周辺の路上がバスターミナルになっていて、ここまではホテルからタクシーで移動しました。（料金8€＋荷物1€＋チップ1€＝10€を支払いました。）
バスの切符は当日売りしかなく、30分前から売り出されます。長距離の移動の場合に予約できないのが不安なので、オフシーズンであっても、早めに切符売り場に行きました。
ここからバス(Interbus)でシラクーサ（Siracusa, Corso Umberto di fronte Stazione FS）に向かいました（1日3便、所要3時間15分）。列車の場合は、乗り換えが必要で約7時間30分かかり、料金も高いです。
時刻表もなく、14時30分発、シラクーサ17:45着のバスの切符を１人片道13ユーロで購入しました。

〔参考〕この時期の時刻表
08:00 Palermo →11:15 Siracusa
14:30 Palermo →17:45 Siracusa
17:00 Palermo →20:25 Siracusa

バスに乗り込んで、チケットオフィスを写しました。
シチリア内をプルマンとかで移動する場合は、相当余裕をもって動いたほうがいいと思います。
特定の発着場所はなく、複数のバス会社の様々な方面へのバスが頻繁に到着しては客を降ろし、そこにたくさんの人が殺到する、そういうことの繰り返しで、誰もがバスが来るかどうか、そして乗り遅れまいと不安そうに道路上のバスの往来を見ていました。
短期の旅行で、本数が限られたシラクーサ行きなどで利用する場合は、運行中止などの万が一の事態に備えて、列車も利用できるよう、時刻表を調べておいて、その日の最終のバスには乗らないようにしたほうがいいと思います。

シチリアの内陸部の景色を楽しもうと、車窓からの風景を注意深く見ていましたが、チェファルあたりまでは海沿いを走り続け、その後はエンナを経由してシラクーサまで行くのですが、昨日アグリジェントに行った際の列車の車窓からの景色とさほど変わりはありませんでした。

シチリアのほぼ中心に突き出たエンナ（Enna）という山岳都市でトイレ休憩のため約20分停車しました。

左手にエトナ山が見えました。

ちなみに、この写真撮影後、約1時間ぐらいでシラクーサに到着しましたが、既に暗く、荷物を持っていたので、バスターミナル近辺の写真を撮っていません。
注意事項としては、2007年初夏にシラクーサのバスターミナルがオルティージャ島入口から本土のシラクーサ駅近辺に移転したことです。
シラクーサ市内では何ヶ所か停車しましたが、終点のバスターミナルはCorso Umberto(di fronte Stazione FS)です。
そこからオルティージャ島までは、無料バスもあるので、荷物がほとんどない人は無料バスを利用したのだと思います。大きい荷物があるので、バスには乗れませんので、シラクーサ駅前のタクシーでホテルまで移動しました。年配の運転手が多いように思いました。

オルティージャ島の中心部に立地する、4つ星ホテル、Hotel Romaに2泊しました。
カテドラルからも近く、シラクーサ観光に便利です。
1880年に建造されたホテルで、柱頭、支柱、丸天井など様々な建築手法を取り入れ、インテリアを一層ひき立てています。
トリプルルームを“ハーフボード”で予約しました。
こちらは両親が泊った部屋。

私が泊った小さいほうの部屋。２つの部屋は洗面所兼バスルームをはさんで分かれていて、どちらの部屋にもテレビもあり、広々して快適でした。

Hotel Roma****
Via Roma, 66, Ortigia, 96100, Siracusa, Italia
Telefono: [phone]
FAX: [phone]
E-mail: [e-mail]

ホテル内レストランVittoriniで夕食をいただきました。
前菜に選んだガンベリーニ（芝海老のグリル）は新鮮で本当に美味しかったです。

メインはお薦め料理として教えてもらった、ツナとトマトのパスタ。

デザートにパンナコッタをいただきました。