ソフィア旅行記(ブログ) 一覧に戻る
1993年に日本を出て2年5ヶ月、とうとうヨーロッパにたどり着いた!!<br /><br />感激!<br />これから先、どんな不潔な所でもインドよりはマシだろう。<br />どんなに人が悪くても、俺は既に中国を旅している。<br />もう、コレラも腸チフスも肝炎も心配せずにすむ。(・・・かも?)<br /><br />とりあえず、アカデミックにバレエ、オペラ、絵画など楽しんで、白夜も見て、それから、それから・・<br /><br />・・・金が足りるだろうか?<br /><br />東欧の最初の国は、あのヨーグルトで有名な「ブルガリア」!<br />さて、「国ごとにVISAがいる」「人が冷たい」「英語が通じない」<br />等、あまりワクワクする情報の少ない東欧諸国だが真相はいかに?<br />

BULGARIA(ブルガリア)入国物語 <ブルガリアのヨーグルトって・・・>

4いいね!

1995/06/24 - 1995/06/27

398位(同エリア548件中)

0

7

北風

北風さん

1993年に日本を出て2年5ヶ月、とうとうヨーロッパにたどり着いた!!

感激!
これから先、どんな不潔な所でもインドよりはマシだろう。
どんなに人が悪くても、俺は既に中国を旅している。
もう、コレラも腸チフスも肝炎も心配せずにすむ。(・・・かも?)

とりあえず、アカデミックにバレエ、オペラ、絵画など楽しんで、白夜も見て、それから、それから・・

・・・金が足りるだろうか?

東欧の最初の国は、あのヨーグルトで有名な「ブルガリア」!
さて、「国ごとにVISAがいる」「人が冷たい」「英語が通じない」
等、あまりワクワクする情報の少ない東欧諸国だが真相はいかに?

同行者
一人旅
交通手段
高速・路線バス
  • 旅日記<br />『ブルガリアへ』<br /><br />1995年6月24日、ブルガリア行きのバスはトルコの田舎道をひた走り、夜中の12時に国境に到着した。<br />目の前にブルガリアのパスポートコントロールがバスのフロントライトに浮かび上がる。<br /><br />さて、降りようと腰を上げた時「バゴッ」とすごい音がして乱暴にドアが開けられた。<br />こちらが降りる前にいきなり兵隊が乗り込んでくる。<br />さーっと波が引くように押し黙り、一斉にうなだれてしまう乗客。<br />まるでゲリラの襲撃現場に居合わせているようだ。<br />一体、何が始まろうとしているんだろう?<br /><br />兵隊の一人が順々に、乗客のパスポートをチェックしていく中、俺の番が来た。<br /><br />ブルガリアVISAには自信があった。<br />トルコのイスタンブール大使館に2日も通って、並居る申請者の群れの中で入手した本物だ。<br />あれだけ苦労して、偽者のはずがない。<br />(まぁ、大使館で偽VISAを扱うはずもないのだが)<br /><br />が、しかし、兵隊が俺のパスポートを返そうとしない。<br />それどころか、隊長らしき兵隊の所に持って行ってしまった。<br /><br />考えられる事は、トルコから大量のクルド人がヨーロッパに密入国している情勢と、俺がクルド人に似ているという現状のせいかもしれない。<br /><br />また、別室での質問攻めがあるのだろうか?<br />インドネシアで賄賂を要求された思い出が蘇る。<br /><br />入国目的は何と答えよう?<br />北上して最後はヨーロッパに行くつもりだと答えたら、まるっきりクルド人の目的と一致してしまう。<br /><br />とりあえず、ヨーグルトを食べに来たと言おうか?

    旅日記
    『ブルガリアへ』

    1995年6月24日、ブルガリア行きのバスはトルコの田舎道をひた走り、夜中の12時に国境に到着した。
    目の前にブルガリアのパスポートコントロールがバスのフロントライトに浮かび上がる。

    さて、降りようと腰を上げた時「バゴッ」とすごい音がして乱暴にドアが開けられた。
    こちらが降りる前にいきなり兵隊が乗り込んでくる。
    さーっと波が引くように押し黙り、一斉にうなだれてしまう乗客。
    まるでゲリラの襲撃現場に居合わせているようだ。
    一体、何が始まろうとしているんだろう?

    兵隊の一人が順々に、乗客のパスポートをチェックしていく中、俺の番が来た。

    ブルガリアVISAには自信があった。
    トルコのイスタンブール大使館に2日も通って、並居る申請者の群れの中で入手した本物だ。
    あれだけ苦労して、偽者のはずがない。
    (まぁ、大使館で偽VISAを扱うはずもないのだが)

    が、しかし、兵隊が俺のパスポートを返そうとしない。
    それどころか、隊長らしき兵隊の所に持って行ってしまった。

    考えられる事は、トルコから大量のクルド人がヨーロッパに密入国している情勢と、俺がクルド人に似ているという現状のせいかもしれない。

    また、別室での質問攻めがあるのだろうか?
    インドネシアで賄賂を要求された思い出が蘇る。

    入国目的は何と答えよう?
    北上して最後はヨーロッパに行くつもりだと答えたら、まるっきりクルド人の目的と一致してしまう。

    とりあえず、ヨーグルトを食べに来たと言おうか?

  • やっとの事でパスポートに入国スタンプを押してもらい、俺のヨーロッパ最初の街「SOFIA(ソフィア)」に到着した時は夜が明けていた。<br /><br />睡眠不足で宿探しをすることには慣れているが、初めての国、しかも、初めてのヨーロッパ文化となればなかなか勝手が違う。<br />とりあえず、「HOTEL」の看板を探しながら、割とこぎれいな街中をさまよう事にした。<br /><br />5分も歩いて気づいた事があった。<br />「英語の看板がない!」<br />「英語を話す人がいない!」<br /><br />さすが、ブルガリアの首都だけあって市電まで走っている都会なのだが、共産主義の影を引きずっているんだろうか?<br /><br />人も街も暗い!<br /><br />通りすがりの人に、道を尋ねようとしても、関わり合いになろうとせず無視して足早に通り過ぎていく。<br />ここは、中国か?<br /><br />わけもわからないブルガリア語の世界で、俺の頼りは、トルコで仕入れた情報だけだった。<br />通りの名前も読めない中、市電の標示とブロックごとの街の造りだけで地図を読む。<br /><br />1時間後、運良く街角にホテルらしき所を見つけた。<br />「XOTEA」と書いてある。<br /><br />・・どうやら、これがブルガリア語で、「HOTEL」という意味らしい。<br />(読めるかそんなもん!)<br /><br />

    やっとの事でパスポートに入国スタンプを押してもらい、俺のヨーロッパ最初の街「SOFIA(ソフィア)」に到着した時は夜が明けていた。

    睡眠不足で宿探しをすることには慣れているが、初めての国、しかも、初めてのヨーロッパ文化となればなかなか勝手が違う。
    とりあえず、「HOTEL」の看板を探しながら、割とこぎれいな街中をさまよう事にした。

    5分も歩いて気づいた事があった。
    「英語の看板がない!」
    「英語を話す人がいない!」

    さすが、ブルガリアの首都だけあって市電まで走っている都会なのだが、共産主義の影を引きずっているんだろうか?

    人も街も暗い!

    通りすがりの人に、道を尋ねようとしても、関わり合いになろうとせず無視して足早に通り過ぎていく。
    ここは、中国か?

    わけもわからないブルガリア語の世界で、俺の頼りは、トルコで仕入れた情報だけだった。
    通りの名前も読めない中、市電の標示とブロックごとの街の造りだけで地図を読む。

    1時間後、運良く街角にホテルらしき所を見つけた。
    「XOTEA」と書いてある。

    ・・どうやら、これがブルガリア語で、「HOTEL」という意味らしい。
    (読めるかそんなもん!)

  • 聖ペトカ地下教会

    聖ペトカ地下教会

  • 国立歴史博物館

    国立歴史博物館

  • バルカン半島最大にして最も美しいカテドラル<br />「アレクサンドル・ネフスキー寺院」

    バルカン半島最大にして最も美しいカテドラル
    「アレクサンドル・ネフスキー寺院」

  • 旅日記<br />『ブルガリア・ヨーグルト』<br /><br />一泊700円の3人部屋で、俺は、白い容器を握り締めている。<br />ブルガリアのヨーグルトだ。<br />そう、あの日本で有名な、ブルガリアン・ヨーグルトだった。<br />俺も含めて、日本人でブルガリアに関して知っている事といえば、このヨーグルトだけではないだろうか?<br /><br />先程、ソフィア駅の食堂で食べたソーセージ・スープで、既に身体はデザートを食べる用意ができている。<br /><br />俺はヨーグルトを手にした。<br />パッケージは、食料のほとんどが国営工場で作られるこの国の物だけあり、簡素なブルガリア文字が表示されているだけの紙パックだった。<br />はやる気持ちを抑えて、パックを開けてスプーンですくう。<br />舌の上で溶けて流れ出すヨーグルトは、・・<br /><br />「まずかった!」<br />これなら、インドや中国で食べた屋台のヨーグルトの方が100倍美味い。<br />何故このヨーグルトが日本であれほど有名なのだろう?<br /><br />この国で販売されているヨーグルトは、わずか2種類だという。<br />乳脂肪の混入率で値段も味も変わってくるらしい。<br />俺はまずい方を買ったのだろうか?<br /><br />とりあえず、翌日は下痢だった。

    旅日記
    『ブルガリア・ヨーグルト』

    一泊700円の3人部屋で、俺は、白い容器を握り締めている。
    ブルガリアのヨーグルトだ。
    そう、あの日本で有名な、ブルガリアン・ヨーグルトだった。
    俺も含めて、日本人でブルガリアに関して知っている事といえば、このヨーグルトだけではないだろうか?

    先程、ソフィア駅の食堂で食べたソーセージ・スープで、既に身体はデザートを食べる用意ができている。

    俺はヨーグルトを手にした。
    パッケージは、食料のほとんどが国営工場で作られるこの国の物だけあり、簡素なブルガリア文字が表示されているだけの紙パックだった。
    はやる気持ちを抑えて、パックを開けてスプーンですくう。
    舌の上で溶けて流れ出すヨーグルトは、・・

    「まずかった!」
    これなら、インドや中国で食べた屋台のヨーグルトの方が100倍美味い。
    何故このヨーグルトが日本であれほど有名なのだろう?

    この国で販売されているヨーグルトは、わずか2種類だという。
    乳脂肪の混入率で値段も味も変わってくるらしい。
    俺はまずい方を買ったのだろうか?

    とりあえず、翌日は下痢だった。

  • 旅日記<br />『ネオ・ナチ』<br /><br />現在、ブルガリアの治安は最低だった。<br />「ネオ・ナチ」と名乗る16〜19歳のリトルギャングが、無差別に外国人をどつきまくっている、ある意味無法地帯だ。<br /><br />共産主義国だった時代に中国との関係が深く、現在では中国マフィアが乗り込んできているらしく、アジア人に対しては、特にひどい状態だった。<br />旅先で知り合った海外青年協力隊ブルガリア支部の隊員は、18名中、9人が既に全身打撲や骨折で帰国しているといっていた。<br /><br />しかも、ネオ・ナチの次にひどいのが、警察らしい。<br />CMで観た、草木が風にたなびく高原で、ヨーグルトを食べる人々なんてここにはいない。<br /><br />噂では、旅行者を泊めたホテルに警官が乗り込んで、賄賂を要求される事もあるらしい。<br />ある旅行者は、宿探しが困難で、安心できないこの国では、寝台列車で夜を過ごす方が安上がりで安全だといっていた。<br /><br />ブルガリアでは、国を縦断しても、列車代は800円しかからない。

    旅日記
    『ネオ・ナチ』

    現在、ブルガリアの治安は最低だった。
    「ネオ・ナチ」と名乗る16〜19歳のリトルギャングが、無差別に外国人をどつきまくっている、ある意味無法地帯だ。

    共産主義国だった時代に中国との関係が深く、現在では中国マフィアが乗り込んできているらしく、アジア人に対しては、特にひどい状態だった。
    旅先で知り合った海外青年協力隊ブルガリア支部の隊員は、18名中、9人が既に全身打撲や骨折で帰国しているといっていた。

    しかも、ネオ・ナチの次にひどいのが、警察らしい。
    CMで観た、草木が風にたなびく高原で、ヨーグルトを食べる人々なんてここにはいない。

    噂では、旅行者を泊めたホテルに警官が乗り込んで、賄賂を要求される事もあるらしい。
    ある旅行者は、宿探しが困難で、安心できないこの国では、寝台列車で夜を過ごす方が安上がりで安全だといっていた。

    ブルガリアでは、国を縦断しても、列車代は800円しかからない。

この旅行記のタグ

4いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

ブルガリアで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
ブルガリア最安 478円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

ブルガリアの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから海外旅行記(ブログ)を探す

PAGE TOP