1995/09/04 - 1995/09/06
2206位(同エリア2821件中)
北風さん
1995年9月4日、フランスからなんと24時間もかけてスペインの首都「MADRID(マドリッド)」到着!
(・・・列車を間違えた)
スペインと言えば、「フラメンコ」「闘牛」「ジプシー」、情熱の国のイメージが浮かぶ。
ニュージーランドで付き合っていた情熱的な天使エレナもスペイン産だった。(怒ると破壊神シバに変貌したが・・・)
本場の中の本場、スペインを代表する「LAS VENTAS 闘牛場」のチケットも入手!
「オーレ!、オーレ!」の発声練習も完璧!
いざ、本場の闘牛へ!
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道
-
マドリッドの街並みは・・・
なんか、パリとよく似ている気がする。 -
<ドンキホーテとセバスチャン像>
うーん、スペインに来た実感が湧いてきた。 -
旅日記
『フラメンコ』
「フラメンコが見たい!」と宿の親父に言うと、「タブラオへ行け!」と言われた。
タブラオとは酒場の事で、当然、昼間に開いている所ではなかった。
夜の11時過ぎ(なんとフラメンコは夜12時から始まるとの事だった)、俺はタブラオの隅のテーブルで、一杯3000円のワインをちょびちょび飲んでいた。
こういう賑やかな場所は元来、俺の得意ステージじゃない。
時間が重くのしかかる。
しかし、慈悲深いスペインの神様は、貧乏旅行を続ける薄汚れた東洋人も見捨てたりはしなかった。
情熱がドレスを着込んだ様なおねえちゃん2人組みが俺のテーブルにやって来た。
赤いドレスの娘と見つめあって話をする内に、俺の本来の目的は煩悩の海の中へと沈んでいった。
ステージから流れるギターの音色が遠くで響いている。
気がついたらショーが始まっていた。
最初はもの哀しいギターソロ。
そのうちリズムが激しくなり、拍手と手拍子が鳴り響く!
「さぁ、踊り子の登場だ!」と身を乗り出すのと、隣の女の子が席を立つのが同時だった。
彼女達は颯爽とステージに向かって歩いて行く。
赤いドレスがスポットライトに浮かび上がる。
・・・つまり、俺はダンサーを口説いていたわけらしい。
彼女は火の出るような手拍子をとりながらターンを繰り返した。
ドレスと同じ赤いヒールが、フロアを割れんばかりに踏みしめる。
とてもイメージしていた流れる様なダンスじゃなかった。
日本の歌舞伎の様に、曲の合間にシナを作り、目を怒らせて歯までむき出している。
すごい迫力だ!
あの有名なカスタネットは、いつも使うわけではないらしい。
でも、このダンスは見るべきものだった。
今まで俺の記憶に残るダンスは、流れるようなインドネシア・バリダンスだった。
今夜、全く正反対のダンスが、俺の記憶の中に世界3大ダンスの一つとして刻まれた。 -
旅日記
『闘牛観戦のために その一。マドリッドの地下鉄』
まるで、地下鉄日比谷線のホームにいるような気分にさせるマドリッドの地下鉄ホームだった。
薄汚い落書きだらけの壁のタイルを、頼りない照明が浮かび上がらせている。
手狭な構内には列車待ちの人々がまばらにたたずんでいた。
俺は、壁に貼られている路線図を眺めていた。
闘牛場までのルートを調べておかなければ!
ふと、背中に視線を感じる。
さりげなく振り返ると、2人の男がさっと視線を変えた。
・・おかしい。何かおかしい。
噂は聞いていた。
現在マドリッドは、西ヨーロッパ中のこそ泥の技術展示場になっていると言う。
つまり、ヨーロッパで最もHOTな街だ。
流行の手口は、地下鉄で座っている人間の前で男が小銭を落とし、お前の洋服の中に入ったとわめく。
立ち上がらせて、小銭を探す振りをしながら財布をスルというものらしい。
試しに、駅のホームに入ってきた列車に入ってみる。
男達も別のドアから入ってきた。
思い返したように、列車から降りてみた。
男達もそそくさと降りてくる。
・・うーん、おかしい。
多分、俺は狙われているのだろうが、あいつらは、こんなに汚い東洋人が金を持っているとでも思っているのだろうか?
そう考えている間も、背中には視線が張り付いていた。
この所、俺は盗られる方より盗る方に見られていたので、俺の善人さをわかってくれている男達でもあるわけだ。
とりあえず、なかなかない経験なので、もう2回ほど列車の乗り降りを繰り返す事にした。
急に列車を降りる俺に、面白いぐらいに反応してくれる。
この「シェスタ」と称して、昼間から3時間以上も寝倒している国の人間にしては働き者だ。
30分ほど遊んだ後、俺は男達の方へ歩いて行った。
スペイン語で尋ねる。
「estoy buskand policea.Donde es Policea?(警察を探している。警察はどこだ?)」
この言葉が、彼らには別れ言葉になったらしい。 -
LAS VENTAS 闘牛場に到着!
闘牛はオールシーズン開かれるものではなく、3月〜10月が季節との事。
賭けの対象にもされているだけあって、現在でもかなりの人気があり、俺は1週間後チケットをようやく手に入れられた。 -
チケットもかっこいい!
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1週間後の当日、再び闘牛場へ!
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闘牛場の概観は、まるっきり陸上競技場みたいだった。
が、しかし、国を代表する催し物だけあって、なかなか立派な造りだ。
そそりたつ壁に開いている無数の窓は、それぞれに形を変えて作られている。 -
場外にはダフ屋らしい胡散臭い人間も大勢たむろしていた。
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さて、ドキドキしながらステージへ!
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闘牛場の中もまるっきり、野球場そっくりだった。
広さも同じぐらいじゃないだろうか?
野球観戦と違うのは、観客席が日向側と日陰側で料金が異なることぐらいだ。
現在、日向側の観客席にはほとんど人がいない。
確かにあのまぶしさと暑さは半端じゃないと思う。
日陰側の一番安い席を購入したのは賢い選択だった。 -
ファンファーレが鳴り響き、闘牛士達が現れだした。
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それそれが、それぞれのポジションへと移動!
なんか、雑然としている所がラテンっぽい。 -
「あれっ?」というタイミングで牛が登場した。
少しやる気のない牛を、片目馬に乗ったピカドールが槍で突つっきだした。
スローテンポの始まりに、観客席にはブーイングが起こる。 -
さすがに、牛、怒る!
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怒れる牛が、ピカドールの馬を突き倒す!
観客席から拍手が沸き起こる!
ん?
闘牛とは闘牛士を応援するものではなかったんだろうか?
どう見ても牛を応援している気がする。 -
牛を散々、槍で突いたあげく、ピカドール退場。
肩で息をしている牛に、カラフルな布を持った闘牛士の卵達がワラワラと近づく。
どうやら、まだからかうらしい。
牛がかわいそうになってきた。 -
とうとう真打のバンデリェロ登場!
助走をつけて、牛の正面から銛を打ち込んだ。
観客席からも「オーレ、オーレ」の声援が!
さすが発声練習しただけあって、俺の「オーレ」もなかなか様になっている!
隣のおじちゃんとハモってきた!
盛り上がってきたぞ! -
牛が反撃に転じた!
バンデリェロがたまらずフェンスを乗り越えようと身を乗り出す。
がんばれ牛!
突け!突いちまえ!
逃げ出すなんて野朗は男じゃない!
・・人ごとだから言える事だが。 -
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散々引っ張りまわされ、突かれまくって牛が死んだ。
・・・うーん、何だろう?スポーツ観戦後のすがすがしさがない。前列で観戦していた白人観光客のおばちゃんなんか、途中で「もういいわ」と席を立ってしまっていた。
一言で言えば、「牛がかわいそう」だった。
闘牛と言えば、元気いっぱいの牛を相手に、マタドールがギリギリの戦いを挑むものと思っていたのだけど・・・
以前、ラクダに蹴られて吹っ飛んだ所に、子ラクダが噛み付いてきた事があった。
「ここまで弱らせて、まだやるのか?」
・・・あの時、心で叫んだ言葉を思い出す。 -
闘牛は元来、牧畜産業の豊穣を祈り神に牝牛の死を捧げる儀式だったらしい。
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