2009/10/21 - 2009/10/22
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harihariさん
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西国三十三ヵ所、花山法皇千年忌による秘仏御開帳で近江八幡の長命寺に行ってきました。
さらに、ちょうど近江八幡では、ウィリアム・メレル・ヴォーリズ展を開催し、市内のヴォーリズ建築を特別公開しているので、どうせならそちらも堪能したい...ということで、一泊二日での近江八幡紀行となりました。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
-
1日目。
AM9:00頃に大阪を出発。
近江八幡駅からバスに乗って一気に長命寺まで。
到着したバス停の前は、琵琶湖畔の小さな漁港。 -
長命寺の本堂は山の上。
辿り着くには808段の階段を登りきらないと。 -
一段一段の高さ、奥行きが現代人には微妙に合わないのか歩きにくくて...
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見上げると、覆い尽くすほどの緑葉の隙間から、澄み切った青空。
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葉を透けて射す日差しも柔らかくて。
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石段はまだまだ続く。
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路傍の石仏も日なたぼっこ。
ちょっと気持ちよさげ。 -
少し先の方に人の気配が。そろそろ到着かな?
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琵琶湖がはるか眼下に。
こんなに上ってきたんだ… -
808段上りきって、ようやく長命寺の境内に到着。
まだまだ体力もすてたもんじゃない。 -
上りきるとすぐに、長命寺本堂。重要文化財。
1522年〜1524年にかけて再建された、滋賀県最古の建造物。
縦横約20m×20mの大きさを誇る大建築。 -
慶長年間の文字が刻まれた擬宝珠。
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本堂から境内を見て、手前から順に三仏堂、長命寺護法権現社、鐘楼。
三仏堂と護法権現社は、桃山時代の再建で県指定の文化財。
ちょうどお昼時、バスツアーの参拝客が一気に引いてくと、こんなに穏やかな佇まい。 -
重要文化財の鐘楼は、慶長13年(1608年)に再建されたもの。
ここの鐘楼は、内部に入れるようなので、さっそく中に。 -
薄暗い中、梵鐘を見上げて。
梵鐘は鎌倉時代の作。こちらは県指定の文化財。 -
嬉しくて階段を上ったりして。
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境内を一望。
檜皮葺の屋根が連なる姿が美しい。 -
境内からは琵琶湖も一望。
なんて美しい日本の風景。 -
湖の向こうには、大小いくつかの集落と、どこまでも広がる田畑と。
収穫を済ませた畑からは、野焼きの煙が立ち上って。 -
三重塔。重要文化財。
桃山時代末期の再建。
塔身が上にいくにつれて、細くなっているのがよくわかります。 -
護摩堂。重要文化財。
三重塔とほぼ同時期に再建。
決して広いとは言えない境内に、文化財の建造物が密集しているので、建築マニアにはたまらなく面白い。 -
約1時間半ほどの滞在で、再び808段の階段を降りにかかります。
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上りより下りの方が断然キツイ。
ヒザの抑えが利かずに、ともすれば小刻みに震えてくる。 -
ようやく下まで降りてきて、お食事処で名物・長命そば。
やわらかいお餅が美味しいお蕎麦でした。 -
長命寺の麓の集落はこんな雰囲気。
昔ながらのたたずまいを残す町並み。 -
帰りのバスを待つ間、湖畔で一休み。
柔らかな陽射しを受けて、湖面は穏やか。
昼過ぎの漁港には人の気配もある筈がなく、ただ波の小さな音と船が桟橋にぶつかる音だけが聞こえてくる、静かな昼下がり。 -
近江八幡駅前まで戻って、すぐそばの近江金田教会へ。
1959年に竣工。W.M.ヴォーリズ設計。今回のヴォーリズ巡り最初の建物です。 -
戦後間もなく、金田教会を創設したのが岡林牧師。
そう、あの岡林信康さんのお父さまです。 -
少し歩いて、「アンデケン」というケーキ屋さんに入りました。
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チーズケーキが売りのお店のようなので、僕はレアチーズ、奥さんはスフレチーズのケーキを頂きました。
チーズケーキらしいチーズケーキ。大満足。 -
再びバスに乗って、今日宿泊する近江八幡ユースホステルに到着。
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近江八幡ユースホステル。明治42年(1909年)築の登録有形文化財。
25メートルもの長さの正面には、圧倒的な存在感のある唐破風の玄関。 -
唐破風の下側は見事な折上格天井。
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でも、実際の入口はこっち。
いよいよユースホステル・デビュー。ちょっとどきどきします。 -
入るとすぐにフロント。そして登録有形文化財のプレート。
ホテルと違ってロビーなんてものはないので、窓口で受け付けを済ませると、いくつか宿泊の注意点を聞いて、部屋に案内をしてもらいます。
この辺の手続きは、かつて北海道でユースホステルを泊まり歩いた奥さんにおまかせ。 -
ここが今日の部屋。別料金で個室にしました。
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広さはだいたい10畳ぐらい。
ちなみに個室にしなければ、男部屋と女部屋になるので、当然夫婦は別々。
ただし、この日は僕たち以外はドイツ人の女性が一人いただけなので、奥さんはドイツ人と相部屋、僕は何十畳ものだだっ広い部屋にたった一人ってことになるところでした。
まあ、だだっ広い部屋に一人で寝たドイツ人には悪いことしましたが... -
この建物は、もともとは蒲生郡勧業館として建てられたものです。
2回目の移築でここに落ち着いたようなのですが、その間、解体されそうになったこともあるようで、保存に尽力してくれた多くの人たちに感謝です。 -
明治の公共施設にありがちな豪華な造りと、ユースホステルの大雑把さが微妙にアンバランスで面白い。
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2階の窓から見た景色。長閑な夕方。
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日が暮れるまで、もう少し辺りを散歩してみようと。
ここがYHのバス停。 -
琵琶湖の水郷。ここからも船で水郷めぐりができるようです。
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日が暮れる直前。
日本人の心を揺さぶる光景は、大抵こんな何気ないところにあるのかも。 -
YHの看板にも明かりが灯って。
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日が暮れたので、宿に戻ってきました。
さてと、そろそろ夕食です。 -
今日の夕食。
近江牛のステーキ、地元の水郷野菜、そして近江米。
牛も米も美味い。
夜は急に冷え込んできたので、毛布をかぶって早めに寝てしまいました。 -
2日目の早朝。
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まだ通勤の車も通らない道を、朝の散歩。
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水面に映る朝の空の美しさ。
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そして集落には集落の美しさ。
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がんばって美味しい近江米になって下さい。
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あの小さな橋のあるところまで歩いてみよう、と。
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橋の向こう、どこまでも真っ直ぐに伸びる田んぼの中の畦道。
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ユースホステルに戻って、今日の朝食。
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シーツを外して、布団を畳んで。ユースホステルでは自分の仕事。
バスの時刻に合わせて、9時頃にチェックアウト。 -
今日の観光はここからスタート。
近江八幡のシンボル、白雲館。
明治10年(1877年)建築。登録有形文化財。
元々は八幡東学校として建てられ、八幡町役場として使用されたのち、1980年代後半には崩壊寸前にまで荒廃していたものを、なんとか今の姿に修復されたということです、
現在は観光案内所。 -
近江八幡では、街中でウィリアム・メレル・ヴォーリズ展を開催中。
白雲館の2階でも、ヴォーリズの生涯を紹介するパネルや自筆の手紙などを展示してありました。 -
旧八幡郵便局。
大正10年(1921年)に建築。
ヴォーリズ建築事務所による設計。
半円型の窓と入口がかわいらしい。 -
白雲館同様、こちらも一時はずいぶん荒れ果てていたものを、保存を望む市民の手により修復を実現。
内部の撮影はできませんが、大正〜昭和にかけて実際に使用されていた、調度品や部屋の作りなどを見学できます。 -
アンドリュース記念館。登録有形文化財。
明治40年(1907年)に竣工、昭和10年(1935年)に現在の位置に移築。
ヴォーリズ建築の第1号。
内部には、設立当時にヴォーリズが過ごした部屋が、当時のまま保存されています。 -
アンドリュース記念館の向かいにある八幡教会牧師館。
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八幡教会。
元々が大正13年(1924年)築のヴォーリズ設計による教会があったのですが、後に焼失してしまったために、昭和58年に新しく再建されたものです。 -
抜けるような青空。教会の鐘。
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中のステンドグラスからも光が降り注いで。
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村岡邸。昭和8年(1933年)竣工。
ヴォーリズによる設計。
洋館部分の医院棟と… -
和館部分の住居棟が渡り廊下でつながっている、ヴォーリズ建築では珍しい構造。
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重要伝統的建造物群保存地区の古風な町並み。
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一柳記念館。旧ヴォーリズ住宅。
昭和6年(1931年)建築。滋賀県指定有形文化財。
一柳というのは、ヴォーリズの奥様の旧姓、一柳子爵家から。
昭和39年(1964年)にヴォーリズが亡くなるまで、実際に住んでいた家で、内部は華美な装飾もなく、極めて質素な作りになっています。
プロテスタントの伝道者でもあったヴォーリズの私生活が偲ばれる記念館です。 -
建物の裏へと続くアプローチには、きれいに整備された庭が配されています。
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次に訪れたのは、近江兄弟社学園。
ヴォーリズ夫妻が創設した学園です。 -
学園内のハイド記念館。
一階部分が下見板張りの、木造2階建て旧幼稚園舎。 -
教育会館。
ハイド記念館とともに、昭和6年(1931年)にヴォーリズにより設計・建築。
国登録有形文化財。 -
町中でヴォーリズ展を開催中なので、決して観光客が少ない筈はないと思うのですが、一歩道を外れると、ご覧の通り静かな佇まいを見せるようで…
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八幡堀にやってきました。
堀の両側には、江戸時代に建てられた蔵が立ち並んでいます。 -
これまで数多くの時代劇の撮影に使われた場所。
そういえば、なんとなく観たことあるような… -
水面に映りこむ情景があまりにもきれい。
青空と白壁の蔵と。 -
橋の上の御夫婦もなんだかいい感じ。
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八幡堀のそばに建つ蔵を利用したお店で昼食を食べます。
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近江牛のハヤシライス。たっぷり煮込まれたお肉が味わい深くて、とても美味しい。
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昼食後、お土産を買いに「和た与」さんへ。
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八幡名物「でっち羊羹」を購入。
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虫飼窓のある町家で、ポン菓子を売っているお店があったので、つい寄ってみたくなりました。贅沢にも、近江米のポン菓子を購入。
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少し歩いて、池田町洋館街。
近江ミッション。ダブルハウス。現在は一般の方が住んでいるようなので、お邪魔にならないように外側のみ静かに見学。 -
旧ウォーターハウス邸。
大正2年(1913年)に建築。 -
さらに歩くと、白亜の校舎の姿が。
近江八幡市立八幡小学校。 -
大正時代に建てられた校舎を、オリジナルの意匠を残しながら改築されたもの。
まるで明治初期の学び舎のような、華麗な建築です。 -
八幡商業高校。
昭和13年(1938年)竣工。 -
ヴォーリズは、もとはといえばこの学校の英語教師として着任。
その後、キリスト教の布教活動が非難されて解任されていますが、昭和10年に新校舎の設計を学校側がヴォーリズに依頼し、ヴォーリズが快諾したことにより、和解が成立したとのことです。 -
江戸〜明治初期に建てられたと思われる町家が、まだまだ残っているようで。
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再び八幡堀に戻ってきて。
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クラブハリエ日牟禮カフェ。(旧忠田邸)
昭和11年(1936年)竣工。ヴォーリズ建築事務所による設計。
今回は、こちらでお茶が飲めなかったので、外観のみになります。 -
日牟禮八幡宮の門前に古くからある「たねや」さんで休憩。
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ぜんざいを注文。香ばしいお餅が妙に美味しい。
このあと、近江八幡駅まで約2キロぐらいをぶらぶらと、あっち行ったりこっち行ったりしながら戻ってきました。 -
駅まで戻ったころには、もう夕方。
駅前のティファニーという近江牛のお店で夕食をすることに。 -
オードブルとして、牛肉のたたきと牛肉のテリーヌ。
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コーンポタージュスープ。
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そしてメインの近江牛のステーキ。添え物として焼き野菜も。
マスタード、わさび醤油、塩などを好みに応じてつけて食べるのですが、基本的にどれも美味しい。さすが近江牛。
中でもわさび醤油は、驚くほど美味しかったです。ステーキにわさび醤油。新しい発見かも。
1日目の長命寺の秘仏御開帳と2日目の近江八幡ヴォーリズ展。近江八幡YHに泊まった一泊二日近江の旅。近江牛もいっぱい食べたし、たくさんの非公開文化財も見られたし。
大満足の2日間でした。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ゆうこママさん 2010/04/03 09:30:45
- 近江八幡ユースホステル
- 続けて拝見してます。
奈良ホテルとはうって変わって、今度は近江八幡ユースホステルですか。
まずは意外性におどろき。
そして、お写真の美しさに驚嘆してます。
木々の間からのぞく琵琶湖の静かな面。
路傍の石仏にかかる陽。
緑を透かして届く空とひかり。
夕暮れ、朝の近江。
美が次から次へと。
しっかり楽しませていただきました。
もちろんこちらへも1票です。
- harihariさん からの返信 2010/04/05 01:23:33
- 実は・・・
- 奈良ホテルと近江八幡ユースホステル、共通点があるんですよ。
共に、1909年の建築。つまり、宿泊した昨年はちょうど築100年。
もっとも、近江八幡YHの方は、僕自身も宿泊するまで知らなかったんですが…。
写真については、褒めていただいて嬉しいやら恐縮してしまうやら…です。
心に響いた風景を、ひとつひとつ写真に残したいと思ってはいるのですが、なかなか難しくて…。
ゆうこママさんの心に響いたのなら幸いです。
これからも、いい旅をしましょうね。
旅行記、楽しみにしています。
harihari
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