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ツアーの2日目。今日は、グラナダのアルハンブラ宮殿とマラガ近くのミハス村を訪問しました。今回は、そのうちアルハンブラ宮殿の訪問記です。<br /><br />これまでイランやトルコなどを旅行して、イスラームの建築に触れ、その美しさに感動してきた私にとって、アルハンブラ宮殿はひとつの憧れでした。<br /><br />繊細な装飾で覆い尽くされた宮殿は、イスラームの華と呼ぶにふさわしいものです。特に、スタッコと呼ばれる漆喰で仕上げられた細かい装飾は、ため息が出るばかりでした。また、宮殿の中庭は、天上の楽園の再現とでもいうようなもので、緑と水の豊かな世界の前にしばし足を止めてしまいます。<br /><br />言葉で尽くすことのできない美しさでしたが、写真とともにコメントを添えて旅を振り返ってみました。

スペイン2週間−イスラームの華アルハンブラ宮殿編

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2009/12/22 - 2009/12/22

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Yattokame!

Yattokame!さん

ツアーの2日目。今日は、グラナダのアルハンブラ宮殿とマラガ近くのミハス村を訪問しました。今回は、そのうちアルハンブラ宮殿の訪問記です。

これまでイランやトルコなどを旅行して、イスラームの建築に触れ、その美しさに感動してきた私にとって、アルハンブラ宮殿はひとつの憧れでした。

繊細な装飾で覆い尽くされた宮殿は、イスラームの華と呼ぶにふさわしいものです。特に、スタッコと呼ばれる漆喰で仕上げられた細かい装飾は、ため息が出るばかりでした。また、宮殿の中庭は、天上の楽園の再現とでもいうようなもので、緑と水の豊かな世界の前にしばし足を止めてしまいます。

言葉で尽くすことのできない美しさでしたが、写真とともにコメントを添えて旅を振り返ってみました。

一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
観光バス
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)
  • アルハンブラ宮殿のチケット売り場からナスル朝宮殿まで歩いているところです。朝8時を過ぎていますが、12月下旬のため、ご覧の通りうっすら明るくなったばかりです。<br /><br />アルハンブラとは、アラビア語で「赤い城」を意味する「アル=カルア・アル=ハムラー」のうち、「アル=ハムラー」が訛ったものです。スペイン語では、Hを発音しないので、アランブラとなります。

    アルハンブラ宮殿のチケット売り場からナスル朝宮殿まで歩いているところです。朝8時を過ぎていますが、12月下旬のため、ご覧の通りうっすら明るくなったばかりです。

    アルハンブラとは、アラビア語で「赤い城」を意味する「アル=カルア・アル=ハムラー」のうち、「アル=ハムラー」が訛ったものです。スペイン語では、Hを発音しないので、アランブラとなります。

  • カルロス5世の宮殿です。ルネサンス様式による均整のとれた建築です。<br /><br />カルロス5世は、将来ここを帝国の中心とすべく建設を始めましたが、結局は完成せず今日に至ってます。

    カルロス5世の宮殿です。ルネサンス様式による均整のとれた建築です。

    カルロス5世は、将来ここを帝国の中心とすべく建設を始めましたが、結局は完成せず今日に至ってます。

  • ナスル朝の宮殿の入り口に着きました。

    ナスル朝の宮殿の入り口に着きました。

  • ナスル朝宮殿の入り口を入ると、メスアールの間があります。ここには、行政と裁判を行う政庁が置かれていました。

    ナスル朝宮殿の入り口を入ると、メスアールの間があります。ここには、行政と裁判を行う政庁が置かれていました。

  • メスアールの間では、柱の上のムカルナス(鍾乳石飾り)や天井のモザイクなど様々な装飾が見られます。<br />これらも美しいですが、まだまだ序の口です。

    メスアールの間では、柱の上のムカルナス(鍾乳石飾り)や天井のモザイクなど様々な装飾が見られます。
    これらも美しいですが、まだまだ序の口です。

  • モザイク・タイルと漆喰によるカリグラフィ。

    モザイク・タイルと漆喰によるカリグラフィ。

  • これまた非常に精巧なモザイク・タイルです。

    これまた非常に精巧なモザイク・タイルです。

  • メスアールの中庭です。

    メスアールの中庭です。

  • メスアールの中庭から見た、メスアール宮の外壁です。スコッタと呼ばれる漆喰で造られたアラベスクが壁面を飾ります。

    メスアールの中庭から見た、メスアール宮の外壁です。スコッタと呼ばれる漆喰で造られたアラベスクが壁面を飾ります。

  • 天人花(アラヤネス)の中庭に来ました。

    天人花(アラヤネス)の中庭に来ました。

  • アラヤネスの中庭は、イスラームらしいシンメトリーの中庭です。<br /><br />アラヤネスの中庭をはさんで、コマレスの塔をが見えます。コマレスの塔の中には、大使を謁見するための大使の間があり、政治の中心部として機能しました。昔ここを訪れた大使は、きっとこの庭と建物の美しさに圧倒されたことでしょう。この宮殿の美しさは、外交の重要な手段でもあったに違いありません。<br /><br /><br /><br />

    イチオシ

    アラヤネスの中庭は、イスラームらしいシンメトリーの中庭です。

    アラヤネスの中庭をはさんで、コマレスの塔をが見えます。コマレスの塔の中には、大使を謁見するための大使の間があり、政治の中心部として機能しました。昔ここを訪れた大使は、きっとこの庭と建物の美しさに圧倒されたことでしょう。この宮殿の美しさは、外交の重要な手段でもあったに違いありません。



  • アラヤネスの中庭をはさんで、コマレスの塔の対面にある建物の扉。

    アラヤネスの中庭をはさんで、コマレスの塔の対面にある建物の扉。

  • アラヤネスの中庭をはさんで、コマレスの塔の対面にある建物の壁面装飾。

    アラヤネスの中庭をはさんで、コマレスの塔の対面にある建物の壁面装飾。

  • コマレスの塔のアラベスク装飾です。

    コマレスの塔のアラベスク装飾です。

  • コマレスの塔の「大使の間」に入りました。空間全体が装飾で埋め尽くされています。

    コマレスの塔の「大使の間」に入りました。空間全体が装飾で埋め尽くされています。

  • 大使の間の天井。

    大使の間の天井。

  • 大使の間をはじめ、宮殿内の部屋の壁面には、「神のみぞ勝利者なり」、「神は力なり」、「神は世界なり」などと書かれたカリグラフィが並びます。<br /><br />イスラームでは、偶像崇拝が否定されており、偶像崇拝につながる可能性のある具象表現も忌避されます。そのため、幾何学模様を用いた表現とともに、書道が発達し、装飾のモチーフとしても用いられます。

    大使の間をはじめ、宮殿内の部屋の壁面には、「神のみぞ勝利者なり」、「神は力なり」、「神は世界なり」などと書かれたカリグラフィが並びます。

    イスラームでは、偶像崇拝が否定されており、偶像崇拝につながる可能性のある具象表現も忌避されます。そのため、幾何学模様を用いた表現とともに、書道が発達し、装飾のモチーフとしても用いられます。

  • 大使の間の装飾。

    大使の間の装飾。

  • 大使の間からアラヤネスの中庭を見たところです。

    大使の間からアラヤネスの中庭を見たところです。

  • ライオンの中庭まで来ました。中庭の中央にあるライオンの噴水は、このとき修復中でした。<br /><br />木の囲いや鉄骨が中庭に置かれて、ライオンの中庭は無残な姿に・・・。これを楽しみにはるばるやってきたのに、ついてないですなぁ。

    ライオンの中庭まで来ました。中庭の中央にあるライオンの噴水は、このとき修復中でした。

    木の囲いや鉄骨が中庭に置かれて、ライオンの中庭は無残な姿に・・・。これを楽しみにはるばるやってきたのに、ついてないですなぁ。

  • ライオンの中庭に面したアベンセラッヘスの間です。ここも壁と天井に一分の隙もなくびっしりと装飾が施されています。

    イチオシ

    ライオンの中庭に面したアベンセラッヘスの間です。ここも壁と天井に一分の隙もなくびっしりと装飾が施されています。

  • アベンセラッヘスの間の壁面の漆喰装飾。この壁の仕上げにどれだけの時間を費やしたことでしょう。

    アベンセラッヘスの間の壁面の漆喰装飾。この壁の仕上げにどれだけの時間を費やしたことでしょう。

  • アベンセラッヘスの間の壁面のタイル装飾。

    アベンセラッヘスの間の壁面のタイル装飾。

  • 諸王の間に隣接する園亭。壁面のレースのような細かい飾りには、息を呑むばかりです。石のように見えますが、この壁もスタッコと呼ばれる漆喰で仕上げられています。

    諸王の間に隣接する園亭。壁面のレースのような細かい飾りには、息を呑むばかりです。石のように見えますが、この壁もスタッコと呼ばれる漆喰で仕上げられています。

  • ライオンの中庭の北側にある二姉妹の間の天井です。天井を覆う装飾は、ムカルナス(鍾乳石飾り)と呼ばれるもので、中世のイスラーム建築で広くみられる装飾です。<br /><br />建物全体を隙間なく埋め尽くす微細な飾りに囲まれ、別世界にいるような感覚になりました。<br />

    ライオンの中庭の北側にある二姉妹の間の天井です。天井を覆う装飾は、ムカルナス(鍾乳石飾り)と呼ばれるもので、中世のイスラーム建築で広くみられる装飾です。

    建物全体を隙間なく埋め尽くす微細な飾りに囲まれ、別世界にいるような感覚になりました。

  • 二姉妹の間からライオンの中庭を見たところです。

    二姉妹の間からライオンの中庭を見たところです。

  • 二姉妹の間。<br /><br />宮殿内は、基本的にモザイクのタイルの上にスタッコ(漆喰)の飾りがあり、その上に木組みやムカルナスの天井を設けるというのがパターンになっているのですが、漆喰ひとつとっても色々な柄があります。なので、本当は丁寧に観察したかったのですが、ナスル朝宮殿内は見学時間に制限があり、ガイドさんにせかされるように見学しました。

    二姉妹の間。

    宮殿内は、基本的にモザイクのタイルの上にスタッコ(漆喰)の飾りがあり、その上に木組みやムカルナスの天井を設けるというのがパターンになっているのですが、漆喰ひとつとっても色々な柄があります。なので、本当は丁寧に観察したかったのですが、ナスル朝宮殿内は見学時間に制限があり、ガイドさんにせかされるように見学しました。

  • 宮殿に設けられた浴室(サウナ)の天井です。

    宮殿に設けられた浴室(サウナ)の天井です。

  • 急に装飾がおとなしくなりました。ここは、カルロス5世が1526年に新婚旅行でアルハンブラ宮殿を訪れた際に使用した部屋です。

    急に装飾がおとなしくなりました。ここは、カルロス5世が1526年に新婚旅行でアルハンブラ宮殿を訪れた際に使用した部屋です。

  • 宮殿内からアルバイシンをを一望できるところがありました。

    宮殿内からアルバイシンをを一望できるところがありました。

  • リンダラハの庭園です。薄暗い感じがしますが、レコンキスタ後の増築が行われる以前は、もっと明るいところだったようです。

    リンダラハの庭園です。薄暗い感じがしますが、レコンキスタ後の増築が行われる以前は、もっと明るいところだったようです。

  • リンダラハの中庭に敷かれていたタイル。

    リンダラハの中庭に敷かれていたタイル。

  • ナスル朝の宮殿を出て、ヘネラリフェと呼ばれる夏の別荘へ向かいます。写真は、アルハンブラ宮殿内に建つサンタ・マリア教会です。

    ナスル朝の宮殿を出て、ヘネラリフェと呼ばれる夏の別荘へ向かいます。写真は、アルハンブラ宮殿内に建つサンタ・マリア教会です。

  • パルタル庭園と呼ばれるところです。

    パルタル庭園と呼ばれるところです。

  • ヘネラリフェへ通じる道のところにあった庭です。刈り込まれた庭から見える、幾何学の世界にうっとりです。

    ヘネラリフェへ通じる道のところにあった庭です。刈り込まれた庭から見える、幾何学の世界にうっとりです。

  • ヘネラリフェにある「アセキアの中庭」に着きました。

    ヘネラリフェにある「アセキアの中庭」に着きました。

  • ヘネラリフェからアルハンブラ宮殿が見えました。内部の過剰なまでの装飾とは対照的に、外観には装飾らしい装飾がなく簡素な造りになっています。<br />

    ヘネラリフェからアルハンブラ宮殿が見えました。内部の過剰なまでの装飾とは対照的に、外観には装飾らしい装飾がなく簡素な造りになっています。

  • イスラーム世界において庭園は、天上の楽園を地上に表現することを目指して造られたといいます。<br /><br />冬でも緑と水が豊かなアセキアの中庭は、地上の楽園と呼ぶにふさわしいものでした。<br />

    イスラーム世界において庭園は、天上の楽園を地上に表現することを目指して造られたといいます。

    冬でも緑と水が豊かなアセキアの中庭は、地上の楽園と呼ぶにふさわしいものでした。

  • ヘネラリフェの建物の壁も丁寧に漆喰で仕上げられています。

    ヘネラリフェの建物の壁も丁寧に漆喰で仕上げられています。

  • ヘネラリフェには、こんなラブリーな石畳がありました。

    ヘネラリフェには、こんなラブリーな石畳がありました。

  • ヘネラリフェ全体を見たところです。<br /><br />ここからは、林に囲まれた通路を通ってチケット売り場のところまで戻りました。

    ヘネラリフェ全体を見たところです。

    ここからは、林に囲まれた通路を通ってチケット売り場のところまで戻りました。

  • おまけ。<br /><br />スペインを旅行したのはクリスマス前後だったのですが、家々にはこのように窓から家の中に入ろうとするサンタの人形が掛けられていました。<br /><br />アルハンブラ宮殿を見学した後はお土産屋で木組みの細工とグラナダ焼きを買い、それからバスに乗ってミハス村を目指しました。次回ミハス村編に続きます。

    おまけ。

    スペインを旅行したのはクリスマス前後だったのですが、家々にはこのように窓から家の中に入ろうとするサンタの人形が掛けられていました。

    アルハンブラ宮殿を見学した後はお土産屋で木組みの細工とグラナダ焼きを買い、それからバスに乗ってミハス村を目指しました。次回ミハス村編に続きます。

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この旅行記へのコメント (4)

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  • kumiさん 2010/03/01 09:29:04
    素敵な写真ですね
    スペイン2週間なんて!休暇が2週間なんて!凄い〜羨ましい〜
    我が家は定番の8日間のツアー、でも初ヨーロッパ、満喫は出来ました(^^)v
    コルドバ、グラナダ・・・もっと下調べして行けば良かったな〜と後悔はしましたが。

    写真、じっくり見せていただきました、どれも素敵ですね(^^)
    思い出が甦ってきて・・・あ〜また行きた〜〜〜い

       kumi

    Yattokame!

    Yattokame!さん からの返信 2010/03/01 18:44:23
    RE: 素敵な写真ですね
    kumiさん、

    お褒めの言葉ありがとうございます。

    今はアメリカで働いているのですが、日本と違って仕事に支障がなければ長期休暇が取れます。こちらの人は、5時にはさっさと帰ってしまいますし(やらなければならない仕事が残っていても)、有給休暇も権利としてしっかりとりますので、私も本当に遠慮なく休みを取っております。というわけで、昨年末に2週間思いっきり休みをとってしまいました。

    今年で任期を終えて日本の職場に復帰するので、それまでに休みは取れるだけとって旅行に出かける予定です。これがアメリカに来て一番良かったことかも(笑)

  • Michyさん 2010/02/24 19:06:25
    素晴らしい解説に感動!
    Yattokame!さん、こんばんは♪
    Michyです。 
    早速アルハンブラ宮殿の旅行記にお邪魔させて頂いてます。

    Yattokame!さんの旅行記の写真も素敵なのですが、旅行記のコメントが素晴らしいです!その一つ一つの解説にガイド付きで紙上旅行をさせて頂いた気分です。 
    私もあのタイルや装飾に息を呑む位でしたが、Yattokame!さんの旅行記で再度あの感動が蘇った気がしました。

    最後のサンタさんの写真、かわいいですね♪やはりクリスマスシーズンならではですね。 ミハス村編に続くのですね、スペインに2週間という旅の長さも羨ましい限りです…。私は南スペインの白い村も旅したいと思ってはいましたが、残念ながらスケジュールが合わず行けませんでした。 旅行記を拝見するのが楽しみです。


    Michy

    Yattokame!

    Yattokame!さん からの返信 2010/02/25 20:22:41
    RE: 素晴らしい解説に感動!
    Michyさん、

    こんにちは。メッセージ、ありがとうございます。

    > Yattokame!さんの旅行記の写真も素敵なのですが、旅行記のコメントが素晴らしいです!その一つ一つの解説にガイド付きで紙上旅行をさせて頂いた気分です。 
    > 私もあのタイルや装飾に息を呑む位でしたが、Yattokame!さんの旅行記で再度あの感動が蘇った気がしました。

    ありがとうございます。アルハンブラ宮殿は、行くところすべて幻夢の世界のようで、ため息ばかりでしたねえ。写真にコメントを添えましたが、実際に見たものは言葉に尽くせない美しさでしたね。

    > 最後のサンタさんの写真、かわいいですね♪やはりクリスマスシーズンならではですね。 ミハス村編に続くのですね、スペインに2週間という旅の長さも羨ましい限りです…。私は南スペインの白い村も旅したいと思ってはいましたが、残念ながらスケジュールが合わず行けませんでした。 旅行記を拝見するのが楽しみです。

    家に掛かるサンタの人形は、ほんとうによく見かけましたね。こっそり家の中に入ろうとする姿がユーモラスでかわいらしく、見ていて笑ってしまいます。

    ミハス村も近くアップしようと思います。ミハス村は短い滞在時間でしたが、こじんまりとしたかわいらしい村で、散歩が楽しかったです。少しずつスペインの旅行記を追加していこうと思いますので、また、よろしくお願いします。

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