養老の滝と、反天地

2010/01/30 - 2010/01/30

養老の滝を見に行くついでに、養老天命反転地という不思議な場所に立ち寄りました。

エリア 養老(岐阜)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車

【養老天命反転地】

オフィスです。
といっても、ここで誰か働いていたり、エントランスだったりする訳ではありません。

歩いていくと、床と壁の起伏で人が消えたり、また出てきたり。

迷路のようなオフィスをうろうろしながら出口まで彷徨う姿が、なんだか滑稽でもありました。

【養老天命反転地】

波打つように傾斜した床と床を反転させた天井壁のように見えていたものが、いつの間にか床に、イスに、そしてまた壁に。

私がおかしいのか?
オフィスがおかしいのか？
ずっといると平衡感覚がおかしくなってきます。

【養老天命反転地】

出口がたくさんあって、それぞれの所から出入りすると、また違う世界に迷いこんだような不思議な感覚に陥ります。

【養老天命反転地】

この岩の山は「昆虫山脈」

オフィスを出て先に進むには、この岩をよじ登って越えるしかないのです。

上にはポンプが置かれ、この水を求めて山をよじ登る姿を昆虫になぞらえてつけた名前らしいです。

【養老天命反転地】

「不死門」です。
でも、ただの竹が数本植えてあるだけです。

鳥居はもともと2本の竹から始まったものらしく、この不死門は、現在の形式に至るまでの人工的な装飾を取り除き、原点に立ち返った門ということらしいです。

【養老天命反転地】

「養・老・天・命・反・転・地」の七つの文字がデザインされ、銅板の猫やうさぎ、小鳥、蛇が配置されています。

銅板という人工的な素材で、動物や竹といった自然を閉じ込めることで、与えられたもの一切を否定するという、作者の意思を表しているそうです。

【養老天命反転地】

タイトルは「極限で似るものの家」

残念ながらメンテナンス中で中には入れませんでした。

【養老天命反転地】

屋根が岐阜県の形をしています。

【養老天命反転地】

門を越えると、養老山脈を背景に遠近感も平衡感覚も通用しない光景が広がっています。

魚眼レンズをかけているかのような、何ともいえない感覚です。

クレーターのような窪みの中に建物や、オブジェのようなものが点在しています。

ここは「楕円形のフィールド」という、148の曲がりくねった回遊路や、大小様々な日本列島がありますが、バラバラに配置されているので東西南北の感覚も失われます。

【養老天命反転地】

道なのか？そうではないのか？
よく解らないまま、進んでみます。

【養老天命反転地】

丘のような物が見えてきました。

【養老天命反転地】

足元はデコボコしていて、非常にあるきにくいです。

【養老天命反転地】

遠くに名古屋の駅ビルが見えました。

【養老天命反転地】

歩くのに集中していて気づきませんでしたが、振り返ると、結構な坂だったようです。

【養老天命反転地】

丘のような物の下はトンネルになっていますが、大人一人が通れる程の通路なので、すれ違う時はお互い壁にへばりつくようにしないと通れません。

【養老天命反転地】

この展望台で行き止まりです。

【養老天命反転地】

「白昼の混乱地帯」という場所です。

いくつものソファが置かれていますが、どれも傾いています。

平たんなところは1カ所もなく、常識は通用しない場所です。
こんなに不思議な空間にいると、普段当たり前と思ってることって、一体何なんだろう？って思います。

【養老天命反転地】

急な斜面もありますが、わざと(？）下のコンクリートはツルツルになっています。

【養老天命反転地】

高低差最高25mの傾斜、地面は石・コンクリート・濡れたら滑る人工芝などで、出入口にある「運動靴やヘルメットの貸し出しをしております」という看板も納得です。

【養老天命反転地】

日常生活では触れる機会の少ない錯覚感、不安定な感覚を体全体で味わうことにより、人間本来の感覚を再確認することを主要なテーマの一つとしているんだそうで、その空間を体感し感性を解き放つことで、「死」へと向かう人間の宿命を反転させようと いう試みなんだそうです。

難しすぎて、よく解りません！

【養老天命反転地】

一番深い場所から出てこようと、這うようにあがってくる人の姿は、蟻地獄から這い出ようともがいている蟻のように見えました。

【養老天命反転地】

このような絶壁もありますが、設計者の意図で柵等の安全対策は極一部のみです。

過去にはケガ人も出ているようです。

【養老天命反転地】

「宿命の家」です。
家と名前がついていますが、廃墟のようです。

低い壁と、ガラスの床の下には家具が埋め込まれています。
普段表にあるものが埋められ、迷路のような壁のみ。

【養老天命反転地】

「陥入膜の径」という、中は家のようにはなっていますが、普通には置いてありません。

ベットも斜め。
しかも、壁に囲まれておらす、ここでも現実世界と逆の世界が広がっています。

もう片方丸っきり同じ建物がありますが、違いは屋根が有るか無いかです。

【養老天命反転地】

「運動路」

斜めったソファーとキッチンが取り付けられています
。

周辺には深い溝やら穴があります。
平らな場所がないので、体の角度も常に動きます。

養老の滝に行く途中に、ハクビシンに遭遇しました。

うーん、可愛いです♪

この辺りはまだ、雪がところどころに残っていました。

【養老の滝】

落差32m、幅4m。
「日本の滝百選」並びに環境省の「名水百選」に選ばれている名瀑、名水。