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 25日朝、ボローニャへは、ミラノから列車(ES)で入った。所要約1時間。移動するにつれてどんよりした空が徐々に明るくなり雪もなくなってくる。食い倒れの街と聞いてとても楽しみ。<br /><br /><br /> ボローニャに着いたら青空で、道は乾いていた。まずは、ホテルへの移動。ホテルは旧市街の南端、駅は北端。途中、行き止まりの道を引き返したりして徒歩で40分以上かかった。<br /> 宿に着いたのは正午過ぎ。ホテルのドアが施錠されていて、早すぎたかなと思っていたら、学生バイト風のフロントのお姉さんが、ドアを開けてくれた。<br /><br /> チェックインを済ませて昼食へ。。。今日は25日。店が全然開いていない。礼拝帰りの人向けに一時的にオープンしたお菓子パン中心のバールでお茶を濁した。<br /> 酒の『さ』の字も知らない頃から世話になっているパブのマスターから、見つけたら買ってくるよう頼まれたリキュールを買う予定だが酒屋は閉まっている。スーパーにはそのリキュールはなかった。その時は翌日にでも買おうと思っていた。。。<br /><br /><br /> 旧市街の歩道の多くは、ポルティコと呼ばれる柱状アーケードになっていて、天井はアーチ状のものが多い。アーケードが建物の一部として張り出す分、道が細く見える。路地好きにはたまらない街だ。<br /> 街の雰囲気づかみのためアシネッリ塔に登る。9段〜15段で直角に折れる木製の回廊を片道約15分。この階段、木製で踏み板は内側に傾き、湿気で濡れ、手すりは歪んでいる上にぐらぐら。階段の傾斜も段数もそれぞれ違っていて、おそらく現場合わせの工事だったのだろうと想像できるのが余計にスリルを与えている。<br /> 約100mの塔頂部からの街の眺めは素晴らしい。赤い屋根の中に細い路地が通っている。<br /><br /><br /> さて、夕食。今日は25日。レストランはほとんど開いていない。宿から15分くらいのサン・ペトロニオ教会の横に地元の人でいっぱいのバール発見、ここぞと入ってみるとカウンター周りは若者が集まりすごい盛り上がり。ドアを開けると手を上げて愛想よく声をかけてくるので、店員かと思ったらただの酔っ払いだった。で、店員はというと黒のシャツを着て忙しく動き回っている人達。<br /> 食事だと言ってもいないのに、ご丁寧にテーブルへ案内される。肉やらラザニアやらたらふく食った後のデザートの濃いこと。ティラミス、濃い。マスカレードだかマスターカードとかいう名の液状プリン、濃い。この店は特に濃いのだろう。胃もたれしないようアマーロを呑んでおいた。結局、3時間くらい食べて呑んでいたようだ。<br /><br /><br /> 翌日、朝から宿の近くのマルゲリータ公園へ。旅先で地元の人が訪れる公園を歩くのが定番の行動。イヌがいっぱい。この街はイヌのうんこがいっぱい。公園にも街なかの歩道にも。案の定、同行者の1人がうんこを踏んだ。<br /><br /> 1週間前まで寒波に見舞われていたせいで池は凍っていた。そろそろ店も開きだすだろうと思っていたが、開いているのは一部の店だけ。酒屋2件見つけたが休業。クリスマスが終わったというのに商売っ気がないのかニーズがないのか。リキュールが買えないではないか。<br /><br /> 初日に大事なものを見忘れたのを思い出し駅へ向かう。1980年のテロの犠牲者の慰霊碑があるとのこと。テロのあった時刻10:25で止まっている時計は見つけた。うろうろと駅構内を2往復したが、壁に設置されていると思い込んでいたせいで慰霊碑は見つけられなかった(正しくは待合室に有るとの事)。<br /> <br /><br /> 駅から中心部に向かって南下する途中スケートリンクがあってみんな下手なりに楽しそう。そこで呑んだホットワインがこれまた美味だった。夕食、昨日のサン・ペトロニオ教会の裏手のレストランへ。ちょっとした高級店のようだ。ボローニャ風カツレツはチーズがたっぷりのって美味。ミラノで食べたカツレツとは別料理。<br /><br /><br /> 27日、昼には空港へ行かなければならない。クリスマス休暇空けの博物館を訪れた。開館は10時。少し前に玄関に着くとあと3分待てと言う。厳格なのか、準備ができていないのか。いざ、10時に中に入ると、1階のブックショップで無料のチケットをもらって来いという。それが入場券になっているとの事。待ってる間に言ってくれ。音楽の博物館ということで、地元の音楽家の生い立ちと古い楽器の展示があった。楽器が数十年の間に姿を変えていったのが分かる。まだ心残りはあったが、この博物館を最後にボローニャを発った。(ザグレブ編に続く)<br /><br />

カツレツ三昧の旅 【ボローニャ編】

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2009/12/25 - 2010/12/27

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ひぐらし

ひぐらしさん

 25日朝、ボローニャへは、ミラノから列車(ES)で入った。所要約1時間。移動するにつれてどんよりした空が徐々に明るくなり雪もなくなってくる。食い倒れの街と聞いてとても楽しみ。


 ボローニャに着いたら青空で、道は乾いていた。まずは、ホテルへの移動。ホテルは旧市街の南端、駅は北端。途中、行き止まりの道を引き返したりして徒歩で40分以上かかった。
 宿に着いたのは正午過ぎ。ホテルのドアが施錠されていて、早すぎたかなと思っていたら、学生バイト風のフロントのお姉さんが、ドアを開けてくれた。

 チェックインを済ませて昼食へ。。。今日は25日。店が全然開いていない。礼拝帰りの人向けに一時的にオープンしたお菓子パン中心のバールでお茶を濁した。
 酒の『さ』の字も知らない頃から世話になっているパブのマスターから、見つけたら買ってくるよう頼まれたリキュールを買う予定だが酒屋は閉まっている。スーパーにはそのリキュールはなかった。その時は翌日にでも買おうと思っていた。。。


 旧市街の歩道の多くは、ポルティコと呼ばれる柱状アーケードになっていて、天井はアーチ状のものが多い。アーケードが建物の一部として張り出す分、道が細く見える。路地好きにはたまらない街だ。
 街の雰囲気づかみのためアシネッリ塔に登る。9段〜15段で直角に折れる木製の回廊を片道約15分。この階段、木製で踏み板は内側に傾き、湿気で濡れ、手すりは歪んでいる上にぐらぐら。階段の傾斜も段数もそれぞれ違っていて、おそらく現場合わせの工事だったのだろうと想像できるのが余計にスリルを与えている。
 約100mの塔頂部からの街の眺めは素晴らしい。赤い屋根の中に細い路地が通っている。


 さて、夕食。今日は25日。レストランはほとんど開いていない。宿から15分くらいのサン・ペトロニオ教会の横に地元の人でいっぱいのバール発見、ここぞと入ってみるとカウンター周りは若者が集まりすごい盛り上がり。ドアを開けると手を上げて愛想よく声をかけてくるので、店員かと思ったらただの酔っ払いだった。で、店員はというと黒のシャツを着て忙しく動き回っている人達。
 食事だと言ってもいないのに、ご丁寧にテーブルへ案内される。肉やらラザニアやらたらふく食った後のデザートの濃いこと。ティラミス、濃い。マスカレードだかマスターカードとかいう名の液状プリン、濃い。この店は特に濃いのだろう。胃もたれしないようアマーロを呑んでおいた。結局、3時間くらい食べて呑んでいたようだ。


 翌日、朝から宿の近くのマルゲリータ公園へ。旅先で地元の人が訪れる公園を歩くのが定番の行動。イヌがいっぱい。この街はイヌのうんこがいっぱい。公園にも街なかの歩道にも。案の定、同行者の1人がうんこを踏んだ。

 1週間前まで寒波に見舞われていたせいで池は凍っていた。そろそろ店も開きだすだろうと思っていたが、開いているのは一部の店だけ。酒屋2件見つけたが休業。クリスマスが終わったというのに商売っ気がないのかニーズがないのか。リキュールが買えないではないか。

 初日に大事なものを見忘れたのを思い出し駅へ向かう。1980年のテロの犠牲者の慰霊碑があるとのこと。テロのあった時刻10:25で止まっている時計は見つけた。うろうろと駅構内を2往復したが、壁に設置されていると思い込んでいたせいで慰霊碑は見つけられなかった(正しくは待合室に有るとの事)。
 

 駅から中心部に向かって南下する途中スケートリンクがあってみんな下手なりに楽しそう。そこで呑んだホットワインがこれまた美味だった。夕食、昨日のサン・ペトロニオ教会の裏手のレストランへ。ちょっとした高級店のようだ。ボローニャ風カツレツはチーズがたっぷりのって美味。ミラノで食べたカツレツとは別料理。


 27日、昼には空港へ行かなければならない。クリスマス休暇空けの博物館を訪れた。開館は10時。少し前に玄関に着くとあと3分待てと言う。厳格なのか、準備ができていないのか。いざ、10時に中に入ると、1階のブックショップで無料のチケットをもらって来いという。それが入場券になっているとの事。待ってる間に言ってくれ。音楽の博物館ということで、地元の音楽家の生い立ちと古い楽器の展示があった。楽器が数十年の間に姿を変えていったのが分かる。まだ心残りはあったが、この博物館を最後にボローニャを発った。(ザグレブ編に続く)

同行者
カップル・夫婦
交通手段
鉄道
航空会社
JAL

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  • ミラノ10:15発 9511 FRECCIAROSSA

    ミラノ10:15発 9511 FRECCIAROSSA

  • ミラノ郊外は雪景色

    ミラノ郊外は雪景色

  • ボローニャ着。日本を発ってからはじめての晴天。

    ボローニャ着。日本を発ってからはじめての晴天。

  • アシネッリの塔(右)

    アシネッリの塔(右)

  • 塔内部。木製階段が傾いている。。。作ったのがイタリア人というのは安心材料なのか、不安材料なのか。

    塔内部。木製階段が傾いている。。。作ったのがイタリア人というのは安心材料なのか、不安材料なのか。

  • 塔頂部から旧市街を一望。

    塔頂部から旧市街を一望。

  • 路地①

    路地①

  • 路地②

    路地②

  • 路地③ (アーケード内にバールのテラス席)

    路地③ (アーケード内にバールのテラス席)

  • 路地④

    路地④

  • 路地⑤

    路地⑤

  • 路地⑥

    路地⑥

  • マルゲリータ公園

    マルゲリータ公園

  • 草野球ならぬ草サッカー@マルゲリータ公園

    草野球ならぬ草サッカー@マルゲリータ公園

  • みんなでこいで点灯しよう!!

    みんなでこいで点灯しよう!!

  • クリスマス翌朝らしい忘れ物

    クリスマス翌朝らしい忘れ物

  • スケートを楽しむ市民

    スケートを楽しむ市民

  • アーケードのアーチには豪華な装飾つきのものもある

    アーケードのアーチには豪華な装飾つきのものもある

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