Cabo da Roca

2010/01 - 2010/01

Cabo da Roca。北緯38度47分、西経9度30分に位置する。ヨーロッパ最西端の岬。

エリア ロカ岬(ポルトガル)

大西洋からの強風が吹き付けるロカ岬。地平線の向こう側を赤く染める夕日。海の果てを夢見た男達のロマンが今尚冷めやらぬヨーロッパ最西端の岬。

ポルトガルのシントラにあるユーラシア大陸最西端の岬、ロカ岬（Cabo da Roca）。位置、北緯38度47分、西経9度30分。西には大西洋が広がり、その遥か先にはポルトガル領のアゾレス諸島が点在する。

ポルトガルの詩人ルイス・デ・カモンイスの叙事詩「ウズ・ルジアダス」第3詩20節の一節「ここに地果て海始まる（Onde a terra acaba e o mar começa）」を刻んだ石碑が立っている。

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ONDE A TERRA SE ACABA E O MAR COMEÇA...

ここに地果て海始まる。
140mの断崖が続く海岸線。吹き付ける強風。打ち付ける波の音。ここには他に何も無いが、この地に立てば大航海時代のロマンを感じずにはいられない。

イギリス人詩人、ジョージ・ゴードン・バイロンは、シントラをエデンの園と詠った。最西端のエデンから月が微かに光出す。

海上を埋める雲海の向こうに「黄金の国ジパング」を夢見たガレー船団。しかし誰も
本気にはならなかった。1541年ポルトガルのガレー船団は、豊後に漂着する。後に鉄砲が伝わり、刀から鉄砲の時代が始まる事になる。

この地で発行される証明書には、日本語表記もある。ポルトガル国シントラにあるロカ岬に到達された事を証明します。ここは、ヨーロッパ大陸の最西端に位置し、「陸尽き、海始まる」と詠われ、新世界を求め、未知への海へとカラベラ船を繰り出した信仰心と冒険魂が、今に尚、脈打つところです。

世界の果てを追いかけたマゼランは、命懸けの航海で地球が丸い事を証明する。その瞬間、ヨーロッパの一国でしかなったポルトガルが七つの海を制覇し、香辛料貿易を独占し、大国へと舵を切る事になる。