ニュージーランド・ハイキングの旅2010：：4日目：快晴のフッカー谷トレイル

2009/12/27 - 2009/12/27

12月27日．旅行4日目，快晴．昨夜は嵐のような雨が降り，自分自身は高熱にうなされる最悪の状況だったが，今朝は快晴．熱も下がったらしい．朝食後，フッカー谷のトレイルをゆっくりと楽しむことに．往路は正面にマウントクックの全容を見ながら，穏やかな気候の中をのんびりと歩く．吊橋も楽しい．トレイル終点にあるレイクで手作りサンドイッチを食べて，これまたのんびり．帰りもゆっくりと歩いて帰ってきた．こんなに穏やかな日でいいんだろうかと思うくらい，満足した．帰りにおまけでケアポイントまで立ち寄って，かなりの長時間トレイルとなった．夕食はハーミテージのレストランで，これまたマウントクックを見ながらゆったりと楽しんだ．

★この日のGPS＋写真記録★
http://homepage2.nifty.com/mauilover/091227.mht

＜ニュージーランド・ハイキングの旅2010：：旅行の全体像＞
http://4travel.jp/traveler/mauilover/album/10419293/

エリア アオラキ/マウントクック国立公園周辺(ニュージーランド)

朝，7時ごろに目が覚めた．外見ると，少し雲は残っているものの晴れている．マウントクックも見える．雨は夜のうちに上がったのだ．私の体調のほうも，熱は下がっていて身体が軽い．よし，これなら今日はハイキングできそうだ．まずはレストランで朝食．フルーツ中心にしっかりと食べた．

マウントクックでは，フッカー谷とミューラーハットと2本のトレイルを考えていた．後者は上りがきついので，体調を考えて今日はフッカー谷をゆっくり歩くことにした．10時ごろ，手作りサンドイッチと水を持って出発．どんどん晴れてくる．

草原の中，分かれ道が．．．今日は右，明日は左だ．

どんどん山が近くなってくる．マウントクックが大きく見える．

フッカー谷のトレイルヘッドにある小屋．キャンプサイトやトイレもある．我々はハーミテージから歩いたが，ここまでは車でも行ける．

ここでトイレ休憩して，いよいよメインのルートに入る．

歩き始めて15分ほどで丘を越えると，つり橋が見えてくる．トレイル上は雨上がりで水溜りがところどころにあるが，ゴアテックスのハイキングブーツをはいている我々は大丈夫．

この付近で，インド人らしきカップルから「水を分けてもらえませんか？」と声をかけられる．彼らは水を全く持たずに来てしまったようなのだ．歩きはじめたばかりなのでちょっと迷ったが，1本，ボトルを分けてあげた．5NZDの売上．．．

吊橋！

橋の上から撮影．水は灰色．土がたくさん混じっているのだろうね．

氷河が削って作った地形であることがよくわかる．下の灰色のところは，つい最近（といっても数十年とか百年くらい前だと思うが）まで氷河があったのだろう．

第2の吊橋の付近．岩場に柵があるところを歩いてくるのだ．あまり怖くはないが，少し歩きにくい．

柵のある岩場から第2の吊橋を望む．

天気はどんどんよくなってきた．

第2の吊橋を超えて少し行くと，マウントクックが正面に見えてくる．この先，フッカー湖までほぼずっとマウントクックが見える．晴れているときのこの区間は最高だ．

川べりの岩の上から．うーん，気持ちいい．今日は雨で川が増水しているので，あまり多くの岩が顔を出していないように思う．以前ここに来たときは，岩の上で昼寝した記憶がある．

マウントクックさんのアップ．残雪が顔のように見える，かな？

マウントクック・リリー．ところどころ，群生していた．最盛期は過ぎたようだが，それでも満開の株もけっこうあった．

よく見ると，横の山にも氷河が付いているのだね．．．いやあ，絶景だ．

このシーンは，よくフッカー谷トレッキングのパンフレットに使われている．それよりきれいじゃないかなあ（自画自賛）．

フッカー湖にそばに到着した．灰色の水が，湖から飛び出してきている．

これは横の山に付いている氷河で，フッカー氷河ではない．でもいいや，きれいだから．これもフッカー湖に注いでる．

フッカー湖の奥にはフッカー氷河が流れ込んでる．土や岩が付いていて上部は灰色や茶色だが，断面ははっきりと氷が見える．でかい．

できるだけフッカー氷河に近づいてみるが，雨のせいだろうか，横から流れ込む川の水量が多くて渡れない．ま，ここまでとしてしばらくのんびりする．

ちょっと高いところに登って，マウントクックとフッカー氷河，フッカー湖を満喫する．とてつもない贅沢．

さあ，帰路だ．帰りはまた違った風景が見えてくる．往路には気づかなかった花があった．

振り返ると，こんな風景が広がる．．．

行きにも同じ場所で写真を撮ったが，もっと晴れてきたのでまたもう一枚．

第2の吊橋．

フッカー湖の水はまた川になり，この遠くに見えるプカキ湖に注ぐのだ．プカキ湖は，ミルキーブルーなのだ．

第1の吊橋まで戻ってきた．フッカー谷のトレイルはあまり長くはないのだが，ゆっくりと歩いたのでだいぶ時間はかかった．

もうすぐトレイルヘッドまで戻る．モニュメントがあった．

駐車場まで戻ってきてフッカー谷トレイルは終了．トイレに立ち寄る．ここで，まだ余力を感じたし，日が暮れるのは9時過ぎなのでまだまだ明るい．そこで，数キロ先のケアポイントまで行ってみることにした．

ケアポイントからの景色．悪くないけど，フッカー谷の第2の吊橋の先の風景のほうがいいと思うなあ．．．

ケアポイントからゆっくりと，マウントクックビレッジに向かって戻ってきています．後ろには，マウントクックね．

ハーミテージに到着．5時半だ．テラスでちょっとくつろいで，部屋に戻ってシャワーを浴びた．いい1日だ．

ハーミテージ2階のカフェのテラスから見えるマウントクック．午前中に比べても雲が少なくなった．

遠くの山には月が．．．

7時にレストランで夕食開始．とってもおしゃべりで早口でサービス精神旺盛なウエイターが対応してくれた．なかなか楽しい．予約していたせいか，山がよく見える席を用意してくれた．ビールがうまい．

メインのサーモン．うまい．実はこの前に妻はコンソメスープ，私はポテトスープをいただいたのだが，これがすばらしくうまかった．妻は，「これまでのコンソメスープで一番おいしいかも」とも言ってたかな．マウントクックに行ったら，「パノラマレストラン」で，アラカルトを食べるのがいいと思う．

妻のメイン，サラダにサーモン添え．美味．

デザート．シャーベットがさわやか．

外に出てみると，マウントクックだけに光が当たっていた．そしてそれは，数十分の間にどんどんと色を変えていくのであった．

陽が完全に沈んで周囲は暗くなった後でも，マウントクックだけがなぜか白く輝いていた．残光なのか，月明かりなのかはわからない．シャッタースピードを長めにして撮ってみたら，とてもきれいなマウントクックが写った．．．

＜ニュージーランド・ハイキングの旅2010：：旅行の全体像＞
http://4travel.jp/traveler/mauilover/album/10419293/