ポルトガル奮闘記　(16)　～フェスティバル2日目～

2009/04/30 - 2009/05/02

この日いよいよ日本のバンドKBBが登場です。

タイムスケジュールは以下の通り
Saturday, 2nd May 2009
Teatro-Cine de Gouveia
15:00-16:15 KBB (Japan)
16:15-16:45 stage change
16:45-17:45 Gordon Giltrap (United Kingdom)
17:45-18:30 stage change
18:30-19:45 Volapük (France)
19:45-22:00 dinner break
22:00-23:00 California Guitar Trio (Japan/USA/Belgium)
23:00-24:45 Stick Men (United States of America)
feat. Tony Levin, Pat Mastelotto & Michael Bergier

今日もとてもいい天気で朝からGouveiaの街中を歩いてみる事にしました。

エリア その他の都市(ポルトガル)

石畳の街、狭い路地。猫になった気分。

教会･･･ではないのか？
教会に似た建物を街中で発見。

青い空に赤い屋根、白い壁。
もうこの彩のトリコになりました。

市場があったので覗いてみました。
やっぱり市場を物色したくなるのは職業病だろうか。

チーズがどれも美味しそうで･･･

一通り市場を物色すると、向かいのカフェでFocusのメンバーがくつろいでいる。
それを横目で眺めつつ、フロントでもらったGouveiaの地図を頼りにもっと先にあるビューポイントに行こうかと思ったけれど、
あまり行き過ぎても疲れそうだし、無理しないでこのままこの辺にあるらしいMuseumに入ろうと引き返す。

高台から市場を臨む

この下のカフェで昨夜の”トリ”Focusのメンバーがくつろいでいた。
昨日は新聞社のファミリーとご飯をしていたら既に彼らの演奏が始まってしまっていたのだけれど、それでもライブは楽しかった。

そして引き返すからには当然Focusのメンバーがくつろいでいる店の外のテラス前を通り過ぎねばならないわけで、
何も言わずに通り過ぎるのも何かな・・・と思い


『Hi!　Tomorrow night is my so Exiting!　I enjoy it!』と言ったと思う。多分私はそう言ったと思う。

本当は「Yesterday」と言わなきゃならないところを「Tomorrow」と言ったような気がする。
メンバーの一瞬「？」な顔と反応が鈍かったところを見ると、多分私は「Tomorrow」と言ったと思う！
キャー！今日もまたオオボケ！！！

でも、昨夜のFocusのセトリにあった、
観客全員で『♪ら〜らら　らーらーら〜！』と歌わせるフレーズを一節彼らの前で歌ったら

「あんた俺よりいい声してるじゃねーかよ(笑)」とからかわれる。
お返しに『じゃあ、メンバーに入れてくれる？(笑)』とジョークで返そうかと思ったけれど、私にはそこまでのボキャブラリーが無かった･･･(涙)

Focusのメンバーたちとはその後も教会脇の細い階段を私が下っていたら、彼らが上ってきたり(笑)
なんだかとってもよく合う。まあ狭い街だから仕方が無いか。

ギターの方の彼だったかな？
教会脇の小道でなんだか私にカメラが向いたような気がしたと思ったら
「俺らフレンドの写真を撮っているんだ。お前はフレンド。」と私の写真を撮ってくれたようだ。

大トリのFocusにフレンドと呼ばれる。
そしてその被写体になる。
なんだかちょっと嬉しい。
そしてタイスのおじちゃんはそれから私を見かけるたびに声をかけてくれるようになった。
嬉しい出来事。

野外ライブ会場？
こんな所でコンサートもステキ。

青々と茂った緑がきれい。

そしてやはり赤い屋根に魅力を感じる。

フェスティバル会場脇。リハの音が聴こえます。

開演前のステージ。

そしていよいよ開演。
MCはどうなることかと期待半分不安半分。
まさか日本でのあのいつものMCをやるとは全く思わないけれど(苦)、どんなMCをするんだろう・・・
いつもみたいに日本語で「どーも〜。KBBで〜す。」から始まるかな・・・？

と思えば！！
さすがMr.Perhect!ちゃんとポル語の挨拶を用意しています！
しかも、半ばポル語を読み上げた後

「・・・(ポル語)合ってる？」とポル語で観客に問いかけるのはウマイ！！
観客も「Sin!」「Sin!」口々に「OK!OK!」「合ってるぜ〜！」と答える。
観客の気持ちをかなり掴みました！
こうなったら演奏はもうこっちのもの？(笑)

1曲1曲終わるたびに観客から盛大な拍手と「ヒュー！」と言う掛け声！(もちろん私もヒューヒュー言ったのですがw)
曲が終わっても比較的”シーン”と静まり返っている日本とは打って変わってこう言う心からの歓声が上がるとこっちまでうれしい！
（まあ、日本は日本であの状態で「ヒュー！」となっても不気味なのでしょうがw)


演奏後、物販の脇でウロチョロしていたらどこの国の人かわからないけれど男の人に「Jazzっぽい曲は何？」と聞かれていた。
このセトリでジャズっぽいものって何？と思い『これ？』とばかりに「田植え」を歌ってあげたら
「あ〜なんとなくそれ」っぽい顔で「Sin Sin」と言うので
『It's rice pudding song. It's this』とCDを薦めてあげたけれど、この旅二度目のオオボケ！！！

何で「田植え歌」なのに「ライスプディングの歌」なんだ〜！
「プランティング」と「プディング」全く違うものだ〜！（爆）
でもついついプディングと言ってしまう職業病なワタシ･･･

昨日の『Not favorite.』『Not feimas.』の違いより酷い！！（涙）
(昨日インタビューで「日本でプログレは流行っているのか？」と聞かれて思わず『Not favorite』と答えてしまった。のでした。どうもインタビュアーが変な顔をしていると思った･･･。)
ちなみにこの日のセットリストは

1. Discontinuous Spiral
2. Backside Edge
3. Stratosphere
4. 滅びの川
5. Rice Planting Song
6. 白虹
7. Inner Flames
8. 果てなき衝動
en. Larks in the air

アンコールで「Larks in the air」来ました〜♪
このポルトガルの広くて青い空にぴったり！！
ああ！嬉しい！！
この曲もかなりの人の耳に残ったみたいで、会場から出てくる人が口々にイントロ（さび？）の部分を口ずさむのを耳にして嬉しくなる。

中には明らかに日本人と思われる私に向かって
「あなた日本人！？私フランスから来たの。去年のフェスにも行ったわ！KBB大好き！」と、熱く語ってくれる人も。
ボキャブラリーに乏しい私は多くは喋れないので『Yes, I love KBB』と返事をすると「私もよっ！！I love KBB！」と本当に熱い熱い(笑)。

私はVolapükの演奏を諦めて昨日の二の舞にならぬよう早々にホテル1階のレストランへ。

頼んだのはお魚。
･･･んまぁ、こんな味か。と言う味。

他の人のところにはケーキのワゴンが来ていたみたいだけれど、私のところには来なかったのでそのままお会計へ行くと「？」と言う顔をする店員。
「ケーキ食べなかったの？コーヒーも飲まなかった？」と聞くので
『食べなかったわよ』
と答えると「なんだよ･･･」的な顔。
本当はケーキワゴンが来て「食べないか？」と押し売りセールスになる運びだったのか？
私は食べ終わってからそこまで待てませんでした(笑)

夕景のGouveia