2009/12/17 - 2009/12/17
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ゆうこママさん
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金堂の平成大修理が完了した唐招提寺へ。
薬師寺は、国宝の東塔がちょうど修理に入ったところでした。
- 交通手段
- 新幹線 私鉄
-
平成の大修理が終わった唐招提寺金堂にお会いしようと、奈良へ。
ところが、あろうことか乗換駅を居眠りで通過してしまい、西ノ京駅に着いたのは正午前。 -
とりあえず、昼食。
駅前の踏み切りのすぐそばにあるお好み焼きのお店に入ることにした。
数人入れば満席になるような小さなお店で、おっちゃんとおばちゃんで二人仲良くやっている。
ミックスのお好み焼きを注文し、おばちゃんとしばしおしゃべり。
こういうのも旅の楽しみのひとつ。 -
薬師寺と共に暮らすおばちゃんにとって、やはりお寺は自慢のよう。店内には池を前景に薬師寺の塔が見える定番の写真が掛けてある。
「奈良のポスターで必ず出てくる場所がここなんやよ。」
聞くところによると、お店から徒歩12、3分の場所らしい。これは行かずばなるまい。
「店の前の道をそのまま行って、最初の信号を右、しばらく歩いたらまた信号があるからそこを左。そしたら池が見えるけど、そこですぐ帰ってきてはいけないよ。ぐるっと廻り込むと写真の場所になるから。」とそれは丁寧に教えてくださる。絶好の時間は夕方と教えてもらったが、唐招提寺が待っているので、店を出るとすぐに大池へ。 -
えーっと、ここを右。
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小高い山を越えると次の信号が見えてきた。ここを左ね。ここまで10分あまり。
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大きな池。かなたに塔が見えてきました。でも、なんだかヘン!
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ズームで撮影して確認すると、西塔の横に黒くそびえるはずの東塔が無く、白い物体が。
そう、薬師寺東塔の平成大修理が始まっていたのだ。そういえばお好み焼き屋のおばちゃんも言ってた。
つい最近、足場が組まれて、来年22年からは解体が始まり10年掛けて修理をするそうな。
東塔を見られないのは残念だが、明治以来の解体という歴史の現場に居合わせることのできることを幸せと思おう。
解体修理は覆い屋を建設して進め、10年間の工事中は、修理現場や周囲の風景を展望できるエレベーターを設置するらしい。これも楽しみ。 -
せっかく大池まで来て、工事写真もなんですので、東塔抜きで一枚。
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来た道を戻り、薬師寺が見えたことの礼をおばちゃんに言って、唐招提寺へ。薬師寺のお堂やらが向こうに見える塀に沿ってずんずん歩く。
くう〜っ、奈良の師走は寒い。 -
ああ、唐招提寺。
幾度訪れても、歴史の重みに感慨を深くする。 -
このたび平成の大修理が成った金堂。(奈良時代、国宝)
初めてお目にかかります。
ずっとお会いしたかった。 -
金堂の修復が終わりもっと混んでいるかと思ったが、境内の人影はまばら。
だが、そのぶん存分に味わえるというもの。 -
屋根のおおらかな勾配。大きな建造物なのに威圧感が無い。太い柱に支えられ安定感のある軒は、さあこちらへいらっしゃいと手を差し伸べてくれるように温かい。
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真新しい瓦は、出来立てのロールケーキ。フレッシュな風合いを楽しんで。
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目を右に移すと、礼堂が見える。
鎌倉時代の建造、重要文化財。
屋根の瓦が、いい風合いに古びていて好きな感じ。 -
この色がたまらなく好きなのだ。
こんな色のマフラーが欲しい。 -
も一度金堂へ視線を戻し、石段をあがって基壇の上へ。柱に触れてみた。ほんのり温かかった。
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柱には解体修理の名残か、柱の中心を示すかすかな赤い線が見える。
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円い柱が並ぶ様子を目にすると、自然に背筋が伸びて、引き締まる心地になる。
だが決して厳しいばかりではない。エンタシスの優しいふくらみが気持ちを穏やかにさせる。
人間をあるべき姿に導く凄い造形だと思った。 -
堂内には、中央に本尊・盧舎那仏坐像、右に薬師如来立像、左に千手観音立像(全部国宝!)が居並ぶ。
今までは、博物館や修復所などでお会いしてきたが、いるべき場所にいるからか、やっぱり自然だ。
私が好きなのは、千手。大人のような幼子のような不思議な顔だと思う。 -
金堂の仏像にご挨拶ののち、背後の講堂へ。
仏像たちは金堂の後だとちょっと迫力負けか。ごめんね。
片隅の孝謙天皇の宸筆の「唐招提寺」の勅額を見ながら講堂を出て、建物の後ろに廻り込む。
扉には、このような掛け金が。いつの時代のものだろうか。創建当初のものなら奈良時代になるが、鉄製のものゆえ、後世の修復時のものであろう。 -
芭蕉句碑。
「若葉して御目の雫拭はばや」1688年、ここで芭蕉が、鑑真和上坐像を拝した際の句。 -
北原白秋の句碑。
水楢の柔き嫩葉(わかば)は み眼にして 花よりもなほや白う匂はむ -
御影堂。門から覗くのみで入場は不可。
元は、興福寺の別当坊だった一乗院宸殿の遺構、明治以降は県庁や奈良地方裁判所の庁舎として使われ、1964年移築復元したもの。
鑑真和上坐像(国宝)が安置されている。
鑑真像には、命日の6月6日前後に拝することができる。 -
境内の一番奥まった場所に位置する鑑真和上の墓所。
花が供えられ、灯明が点っていた。 -
中国の趙紫陽首相もこの地を訪れたようだ。御廟前には、和上の故郷・揚州から贈られた瓊花が植えられ、初夏には可憐な花を咲かせるそうだ。
-
新宝蔵。
本日のメインは、金堂とここなのだ。
以前にも見ている、トルソー(如来形立像)に会いに。
仏像が気になりだして数年。トルソーを初めて見たときは、ただの木切れにしか見えなかったが、たぶん3度目になる今回はどうかを確認するためだ。 -
美しい。
手先も足先もそして肝心の頭も無いのにだ。
写真でも幾たびも見てきたが、今ひとつピンとこなかった。が今回、3度目にしてやっと美が見えてきた。(いつもながらの観察眼の鈍さに、とほほ)
真横から拝することのできるスペースがとってあり、そこにしばし立ち尽くしてしまった。
肩から鎖骨の辺りにかけてと、背中から腰にかけてがこの上なく麗しい。
手足顔すべてが残っていたらどれほど美しいことか。でも、想像できない。これ以上に美しい像が存在することが。 -
新宝蔵を出て金堂方面へ戻ると、校倉づくりの建物が見えてくる。宝蔵だ。
-
冬の日は早くも西に傾いてきた。この瞬間を待っていたのだ。
-
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唐招提寺。
東大寺、法隆寺に次いで好きかも。 -
北風ぴゅーぴゅーの戸外に3時間ほどいて、死にそうに寒い。
ぜんざいで暖たまって帰路についた。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- 前日光さん 2014/05/08 00:15:09
- 瓦色のマフラーが欲しい!って…
- ゆうこママさん、こんばんは。
昔の旅行記にお邪魔しています。
唐招提寺、いいですよねぇ〜
昨年も奈良に行っていながら、時間がなくて寄れませんでした。
薬師寺で、モタモタしてしまって。
唐招提寺〜薬師寺間の道がとても好きなんです。
だから尼ヶ辻まで行って、そこから唐招提寺を見学し、その後薬師寺にと思ったのに、ドジをして近鉄の各駅停車に乗ってしまい、時間が全然なくなって。。。
しかも季節は晩秋というか初冬だったので、日は短くて。
この4月の旅では大阪と奈良市内だけになってしまい、またしても西の京には行けずじまいでした。
次回は西の京をゆっくり歩きたいなと思っています。
それにしても、瓦の色が好きだからといって、この色のマフラーが欲しいなんて、そんなゆうこママさん、すてきだわ(^-^)
前日光
- ゆうこママさん からの返信 2014/05/08 20:58:26
- RE: 瓦色のマフラーが欲しい!って…
- こんばんは。ようこそお越しくださいました。
>
> 唐招提寺、いいですよねぇ〜
>
> 昨年も奈良に行っていながら、時間がなくて寄れませんでした。
> 薬師寺で、モタモタしてしまって。
>
> 唐招提寺〜薬師寺間の道がとても好きなんです。
⇒私も同じです。あの道の雰囲気が良いのですよね。
どちらの寺も素晴らしいので、両方を存分に観て廻ったら、それだけで1日必要です。
>
> だから尼ヶ辻まで行って、そこから唐招提寺を見学し、その後薬師寺にと思ったのに、ドジをして近鉄の各駅停車に乗ってしまい、時間が全然なくなって。。。
> しかも季節は晩秋というか初冬だったので、日は短くて。
⇒私は、居眠りで乗り越しをやってしまいました。各駅停車もたまにはよいですよ。関西の駅名って、歴史を感じさせて、停車のたびにワクワクします。
>
> この4月の旅では大阪と奈良市内だけになってしまい、またしても西の京には行けずじまいでした。
>
> 次回は西の京をゆっくり歩きたいなと思っています。
>
> それにしても、瓦の色が好きだからといって、この色のマフラーが欲しいなんて、そんなゆうこママさん、すてきだわ(^-^)
⇒すてきでしょ。あの色。瓦の1枚1枚が微妙に異なる色で、それらが作るトーンがたまりません。
枯葉のような色合いもすてき。大好きです、あの屋根。
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