2007/02 - 2007/02
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okuraさん
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今回の記事は、後半にかけてエグいでしょう。読む方はご注意を、つーかお覚悟を。。。
<この記事は、別のサイトに掲載している私の個人ブログからの転載です>
・・・
ガンジスの沐浴が有名なバラナシ。
ちょうどこのインド旅行に行った2007年、長澤まさみがガンジス川に飛び込んだドラマがあったらしい・・・「ガンジス河でバタフライ」とかいう。。。
私は見ていないが、もし本当にガンジス川を泳いで渡りたいと思う人がいたら、止めた方がイイと書いておかねばなりませんな。
確かに、写真で見ただけなら、いや、その場にいても川だけ見ている分には、ケッコーな風景ですが。。
「聖地」という名においてこの別世界への郷愁を誘うような小説やドラマが多く、上のテレビドラマもそうなのかもしれない。しかし、バラナシにある現実は我々自身の現実とも、我々の想像とも違う現実。生まれ育ち住んでもいない人間が、むやみに「憧れ」をかき立てるのは無責任だと言いたい位である。この旅行記を読んで下さっている方は、この国を旅行することがどれほど「旅ロマン」などとかけ離れているか、理解していただけるのではないかと思う。。
まず、この川で泳ぐのは非常に危険。
見た目でわからないが流れが早く、実際に流されて溺死した日本人もいるとのこと。
その2。この川はキレイではない。川沿いの火葬場では、亡くなった人を火葬して遺灰を流しているが、乳幼児などはそのまま流されてくる。私は見なかったが「学生さん」は川から見つけてしまったらしい。。。日本だったら死体遺棄だ、などと批判するツモリはさらさらないが、そういう川に何のロマンを感じるのか、が「フツーの感覚」ではワカラナイだろう。
その3。意味はその2に似ている・・・要するにこの川は「三途の川」なのです。
ガンジス川には、バラナシ側に、つまり川の片側にしか町が、建物が存在しない。建物がある方は「この世」の世界。
もちろん、向こう岸に渡る船はある、昼間は渡れるという。しかし向こう岸には本当に何もない。「彼岸」だ。
クミコの宿にこういう張り紙があった。
「川は必ず船で渡り、日没までには必ずこちら(岸)に戻ってきてください。向こうに渡ったまま帰ってこなかった人もいます・・・」
クミコの宿にいる仙人のような白ヒゲのインド人じっちゃんだが、宿の学生達にカタコト英語でこう言っている。「向こうには危険な生きモノがたくさんいるから」・・大都会が面する川の向こう岸なのに、何がいるのか?絶滅寸前のトラか?それともゾウか?ワニがいるなら昼だって危険だろう。合理的な人間にとっては要領を得ない説明である。
同宿の日本人学生たちと話した結果、理解した結論はこうだ。
この町は川のこちら側が「生ける」世界であり、「文明人」が住んでいるが、向こう側には死体が流れ着くような「死せる」世界もしくは「文明なき」世界がある。この社会は見かけ上の「平等」はともかく実態は階級のハッキリした「カースト」社会であって、「人の下には人」が、つまり人間として扱われないヒトもおそらくは「向こう側」にいるのだろう。どういう人々なのか、知る由もない。
まだ日の高いうちに、「学生さん」達と10人くらいで、手漕ぎの渡し船と交渉し、その「向こう側」に渡った。私だけがエラく年上で、あとはみな20代だ。
渡った先は何もない砂地、そこに大きな牛の死骸が流れ着いていた。死臭はまだなかった。10分か15分いたが、なにもすることは無かった。
・・・
表現が悪いが、火葬場はバラナシの「観光名所」だ。バラナシには火葬場が2箇所ある。
なぜ火葬場が観光客を集めるのか、ということだが、火葬がほとんどの日本では普通と思っていても、それは仏教やヒンドゥー教の世界観であって、欧米のキリスト教、ユダヤ教もイスラム教も火葬を禁じている(人の遺体をゴミのように焼くとは死者への侮辱である)・・・その意味で火葬場という存在自体も珍しいのであろう。しかもこの火葬場は、24時間やっているのだそうだ。
多くの手漕ぎ船が観光客を乗せて、火葬場の前に浮かんでいる。私も学生さん達と、上流側にある火葬場の前へ。
死者は布にくるまれて、遺族らの手によっていったんガンジスの「聖水」に漬けられた後、組み上げられた薪の上にかけられて火葬される。濡らしているので燃えにくく、灰になるまで2時間以上かかるという。日本の「焼却炉」いや「火葬炉」とはまるで違うが、これほど強烈な生と死の対比は無い。
焼かれていく死者の手足が見えたりもする。さすがに学生さん達も含めて、みなほとんど無言だった・・・
なお、火葬場は決して撮影してはいけないので、写真は無い。
見つかれば即、関係者によってボコボコにされるか、もっとマシな場合でもインド警察に捕まって獄中行き、とのこと。結構そういう日本人がいるとか・・・
しかし、そこから50mも離れていないところで、沐浴している人、洗濯をしている人がいる。
まったく、スゴイ世界である。
2009-12-22
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