2009年の旅　19　夏東北を楽しむ♪　その３

2009/08/03 - 2009/08/10

　8月8日。旅は東北最後の地、仙台を目指す。旅は事実上それで終わりだったが、おまけがついた。
　一度に帰るのも辛いからワンクッションおいて静岡の川根に1泊するという。じゃあ最後一緒に泊まろうという事になり、伊豆箱根まで旅する事になった。最後まですごい旅になった。
ハプニングだらけの旅になったけど、とても楽しい旅だったと思う。

エリア 仙台(宮城)

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: JRローカル 自家用車

　8月8日土曜日。曇り時々晴れ。
　結局今日も晴れた。ずっと晴れの天気だ。いい気分。
　早朝6時53分のバス出発になった。今までで一番早い出発かもしれない。とにかく今日は大変な一日。北海道東北パスも今日で期限切れになる。このパスは本当に便利だった。自動改札を通れるのがこんなに便利とは思わなかった。
　とにかく早く出ないと鈍行の旅はのんびりだけど忙しい。バスがちょうど祭りの終了と共に通常ダイヤに戻って助かった。
　YHは今日は素泊まりだったのに簡単な朝食を全員に出してくれた。本当にありがたかった。以前昔に泊まった頃と全然違うのでオーナーが変わったのか？と思っていたのだが、変わっていなかった。亡くなったり引き継いだりしてたようだ。もう少し設備や内容を良くしていけばいいYHになるのになぁ〜と思った。
　バスは10分で弘前駅へ。YHからバス便がすぐにあるのはありがたい。少し間違えそうになったが。アクセスもいいしありがたい存在だ。弘前も秋田同様今年に入ってよく来た。想い出を乗せて青森駅に再び向う。
　青森からすぐの乗換えで八戸へ。青森〜八戸は1時間半！結構乗った。ここでやっと30分の休憩。まあ話し相手がいるし飽きない人だったのでいつの間にか着いたという感じだったが。
　八戸は想い出の残る大切な駅。新幹線が止まるようになってずい分変わってしまった。地震で大きな被害もあった。ここには過去二回立ち寄った。昔の話しだ。
八戸駅といえば駅前で売っていたげそ焼が一番想い出に残っている。懐かしい風景は全く消えてしまった。心の中にだけ残る風景というのは寂しいもんだ。
別れた人にしろ心のよりどころだった店や風景が消えるというのは本当に心が痛む。
　また新しい歴史が始まったと言えば聞こえはいいが。八戸は東北新幹線終着駅。ちょっと雰囲気が違った。ま、私にとってこの連れとの旅による八戸の立ち寄りは新しい思い出として長く残る事にはなるのだろうが。
　ここから先は実はJRではない。新幹線が出来た時、見離されたのだ。今は別会社として運営している。
　でも意外に利用者がいた。当たり前か・・・昔はJRだったのだから。
今はワンマンカー？だ。車両も払い下げの小さな2両編成の電車。しかも改造されていた。
　約2時間かけて盛岡に着いた。途中の金田一温泉駅は温泉もある。また来たいな。
電車の旅を続けていると温泉のある駅に敏感になる。宿や施設など、足がない分とにかく選ぶようになる。不思議なもんだ。
　盛岡は1年ぶりだ。やはりここまで来ると街も大きい。太平洋側はやはり発達している事を痛感する。
　待ち時間を1時間作ってお昼にした。
盛岡と言えばじゃじゃん麺、冷麺、わんこそば等などあるが、他にもいろいろあって不思議な文化の国だ。
今回は盛岡冷麺を食べた。お薦めのお店を教えてもらい、運良くすぐ入れて食べる事が出来た。私はまたまた2年連続食べてしまった。結構美味しい。でも何で果物（今回はスイカ）が入ってるんだろう？前回もそうだった。
　食事を急いで取ってすぐまた電車に飛び乗る。またまた1時間半揺られて一関駅へ。
　一関も大きな駅だった。でもこざっぱりした感じ。30分の待ち合わせで地ビールとごますり団子を買う。
本当はりんごビールなるものを買う予定だったのだが、無かったのであきらめた。気になるなぁ〜。中国海南島で飲んだのと同じかなぁ〜？
　

　ごますり団子が楽しみ♪最近ハマっている。これがおいしいんだなぁ〜。
　地ビールを電車で飲んでたら窓の脇に置いていたビールが電車の揺れで倒れてしまい、こぼれてしまった。大失敗！私のバックに少々被害。ま、それだけで済んでよかった。
　ここでまあ大したこと無いと言えばそうかもしれないが、たいへんな事態が起きた。東北全体に言えたが、窓が大きくてその上カーテンが無かったのだ！偏光ガラスなど、配慮はされてるが、中にはそれさえもダメという人がいるという事を認識していない。
さすがに困ってしまった。とにかく端の席は完全な壁なのでそこを素早く陣取る必要があった。
私もそういう人と一緒になる前は気にも留めなかったが、実際そういった障害のある人と付き合うようになるといろんな事が見えてきた。
　1時間半でやっと仙台に着いた。朝7時から乗って延々9時間！まあ途中休憩もあったがくたびれた。
　仙台はさすが大都会！七夕祭りと重なってすごい人だった。

　仙台駅で少し休憩してから観光案内でいろいろ聞き、夕食を兼ねながら七夕を楽しんだ。
以前訪ねた時とまったく印象が違った。
　会場は商店街、アーケード全体に広がっている。町全体が大きいのでそのスケールも大きい。その中を人がぎっしりと詰まって歩いている。すごい人ごみだった。
　仙台七夕も一度来ればいい所だ。これで私はここも2度目。七夕飾りを見て歩くだけの事なのだが、最初の方では花火やパレードもある。それは見た事がない。
でも久々に見た飾りは美しく、いいものだった。

しばし七夕飾りを楽しむ。
飾り付けがユニークだった。

　反戦の願いを込めた七夕飾り

　こけしをモチーフにしているのだろうか？

　模様や飾りがかわいかった

　会場によって飾り方が違ったりした。最初の方では平行に吊るしてたのにこちらはちゃんと本来の竹笹に吊るされていた。風情があった。

　この飾りがお気に入り。きれいだった。

　昔は短冊に願いとか書いてあったと思ったが、今は無いのかな？ちょっと不思議。
　七夕に願いを・・・・私ならなんて書くかな〜？秘めた願いはあるが、恥ずかしくて書けなくなってしまった。これじゃいかんねー！
子供の頃は無邪気だったなぁ。いつもこうでなくてはね〜。
そういえば静岡の清水七夕も全国に名が通ってるらしいけどホントかな？静岡には他に島田の七夕様も祭りとしては大きい。地元の七夕様も最近は行かなくなってしまった。普通に過ごす事が多い。それが一番幸せな事かもしれないが。

　夕食を兼ねてだったので見学はここで終了。七夕目当てのバーゲンや出店も多かった。
夕食はもちろん！牛タン！老舗の「太助」を目指した。その途中に美味しそうな果物の店を発見！行列に目が行って覗くと・・・・！

　カット果物の露店をやっていた。安くて美味しそうだったので買って食べた。美味しかった。こういう店地元でも欲しいなぁ〜♪
　ちなみにどれも100円だった。私はいろいろ入ったカップのフルーツを買って食べた。う〜〜〜ん・・・美味い！

　フルーツの店からすぐのところに「太助」はあった。いきなりすごい列！でもここまで来たからには引き下がれない。とにかく並んで待った。でも意外に早く順番が来て遊びに行かせた友達を急いで戻らせた。

　店内は狭く、人もぎっしりだった。とにかく落ち着ける店ではない。だから回転もいいのか・・・？
　てきぱきと皆働いていた。メニューは1つ。牛タンのみ。風情があって確かに人の来そうな感じだった。

　これで2人前。牛タンはモロに舌ベラだった。分厚い舌ベラ1人前3枚で900円。1,5人前4枚1200円。
私たちは1人前にテールスープを付けた定食にした。
　美味しかったが、食べにくかった。思ったより固い。炭焼きで職人が一生懸命焼いてくれたが、どうも調子が悪く、食べれなくて残してしまった。ちょっと悔いが残った。

　食事を終えて駅に戻り、すこし駅で休んだ。今日で東北ともお別れなのだ。寂しい。そして友達ともしばしのお別れ。
　仙台駅から新駅太子堂駅まで乗った。ここからYHはすぐだった。途中暗くて女の子には怖い所もあったが。
　仙台道中庵YHも久しぶりだった。おんないYHは消えちゃったし、残った懐かしい仙台のYHといえばもうここしか無い。
　手続きをして用事を済ませてから一緒にくつろぐ。さっそくがんこ南部せんべいとごますり団子を食べた。
　YHは外国人が多かった。私の部屋も日本人だと思ったら私以外みんな中国人だった。
　お風呂は改善されていて少し大きくなり、きれいになっていた。
　明日は早いのでそのまま寝る。道中庵も少し変わったなぁ〜。
　

　8月9日日曜日。くもり時々雨。
　東北最後の日がやってきた。今日が一番早く、そして長い日だったかもしれない。ひたすら移動する。
　ただ、せっかくだからと、宇都宮ギョーザに立ち寄る楽しみも作った。そして結局もう1泊一緒になる事にした。

　道中庵は確か過去１回か２回だか泊まっている。バイクで１回、車で１回だった気がするが・・・
　ここはずっと昔から有名なYHだった。新しくなる前の方が良かったかも知れないが、それは分からない。私は新しくなってからしかこのYHを知らない。
　朝、最近はいろんな人が来て対処に困ってるよと愚痴をこぼした。そういえば夜怒鳴ってる声が聞こえたけど、親戚の子供相手にしてるのだと思っていたら外国のホステラーだったとの事。言葉も分からない人も来たりするし大変らしい。YHという概念も崩れてきているし、これからは本当に苦労する事も多いと思う。

　こちらはもしかしたら昔のYHの母屋だったかもしれない。当時のYHの面影は無かったが、やはりそれでも懐かしい。
　元々農家で結構食にはこだわっている。Pさんは最初から余り外に顔を出さない人だった。でも食事だけはすごくこだわってた人だ。やはり時代の流れで夕食提供も無くなり、Pさん自身も変わったように思う。
いずれこの宿も消えるかもしれない。そう感じた。

　想い出の道中庵YHを後にして駅に急ぐ。これを逃すと大変だ！
　今日から１８切符。JR北海道東北パスともお別れだ。無事太子堂駅７時９分に間に合った。友達が道を聞きに入った途中の洋食というかお好み焼きみたいな店がいい感じで、今度寄りたくなった。
　ここから一気に宇都宮までいける筈だった。ところが・・・・福島駅で少し車内時間待ちがあったので外に出て買い物をした。その時、場所取り用に荷物を少し置いていったのだが、それが大事件になってしまった。

　待ち時間も終わりそうなので車内に戻った。案の定車内は人で一杯。でも私たちは荷物で確保してあるからと、入るとあれ？確保していた席が無い！
私の席はあった。でも友達の席は埋まっている。それに何より荷物は？さすがに青くなった。一応大事なものは持ってたけど、大変な荷物は車内に置いていた。これはヤバイ！あわてて車掌さんに事情を話して聞いてもらうことにした。
　何とかなりますように・・・！祈る気持ちで車掌さんに問い合わせると、どうやら忘れ物として誰かが福島駅に預けていたようだ。ほっとした。
　とにかく引き返す。二本松で降りてまた福島へ。時間が無かったので急いで荷物預かり所へ。ここで一人で対応していた駅員さんが変な客に否応無く対応をしていたので心配だったが、なんとか手招きでOKをもらってギリギリ電車に乗ることが出来た。ふぅ〜。
　何本か乗り継いでやっと宇都宮に着いた。もうあきらめようとも思ったが、ここまで来てそれも無いだろうという事で強引に食べた。川根には少し遅れるが、連絡して何とかなった。余裕のはずのギョーザも急ぎ足にはなったが、満喫できてよかった。
　行きたかったみんみんはお土産用を買い、隣の清源という店でお昼を食べた。
味はみんみんの方が美味しかった。まあ気分とか状況にもよったかもしれないが。
　宇都宮からは一気に湘南ラインから静岡まで来た。本来はこれで終わりなのだが、駅で友達を待たせて急いで自宅に戻る。
事情を話し、車に乗り換えて駅で乗り合わせ、島田に向った。

　天気は下り坂のようだったが、静岡では時々晴れ間も見えてさすが！と思った。
　島田の例のグリーンズという店で去年に続いて季節限定カレーハンバーグを食べる。私は初めてだったが、美味しかった。
　そこから一気に川根YHへ。場所は大体分かっていたのでよかったが、肝心の細かい所が分からない。電話で何とか教えてもらいながらやっとたどり着いた。
宿はとてもいい感じでよかった。結局今夜は私たち入れて４人だった。

　川根YHはまだオープンしたばかり。よくもまあこんな所で宿始めたなぁ〜と思ったが、がんばってもらいたいYHの１つになった。とても風情もあるし、がんばってる方だった。

　私たちの為に素泊まりなのに鮎を用意して待っていてくれた。その心使いに感激してしまった。
鮎はもう燻製状態だったが・・・・

　YHの居間の様子。農家の家を貰い受けて改装して宿にしたらしい。大変だったと思う。YHは経験が無く、とにかくいろんなつてを頼ってここまでたどり着いたと言う。すごいなぁ〜。

　離れの部屋。とてもきれいでよかった。しかしメンテナンスも大変だ。一人での経営だし、どうか無理をしないようがんばってもらいたい。

　８月10日月曜日。曇り時々雨時々晴れ。
　いよいよ旅の最終日。いきなり車のエンジンの調子が悪い！最悪。でもとりあえず旅は続行。
　早く出るつもりが記念写真を撮ったり話しが長くなったりして遅くなってしまった。でも何とか8時には出る。やさしい話し好きのPさんだった。友達は気に入ったようだ。
　私は近すぎてこれからは分からないが・・・・。
　まずは沼津港へ。お薦めのむすびやに入ってお昼。隣りの関野も美味しそうだった。
　とにかく渋滞やノロノロが多くて大変だった。さらに沼津港もすごい人だった。なんで〜？
　高速も使ったのに最悪。車は調子は悪いわしかも沼津ICが変わっていてさっぱり分からなくなった。
でもなんとかなって助かった。
　むすびやは今回も美味しかったが、お吸い物があさりになってて残念！
この前のタイのお吸い物が良かったので。でも友達も喜んでくれてよかった。
　このあと更に箱根の温泉に温泉博士を使って入る。
　まったくいつもの事だけど、最後まで慌しい旅だった。でも温泉も最後急ぎだったけど入れたし、よかったなと思う。おつかれさま！またギリギリの便になってしまったけど。
函南駅まで送って別れた。
　車はどうもダメっぽい。また修理か〜・・・・。また一緒に行こうね！電車を見送ってそのまま自宅へと車を走らせた。

〜END〜