2009/11/21 - 2009/11/21
893位(同エリア1186件中)
もろずみさん
足利の郊外に南画に描かれた風景の名刹があるという。
葛飾北斎も描いた名勝で、行道山浄因寺という紅葉の名所です。
北斎先生と聞いたら行くしかないですね。
和銅6年(713年)行基の開創と伝えられる古刹。
断崖絶壁に囲まれた山中にあるため「関東の高野山」と呼ばれているそうです。のちに臨済宗に改宗。
確かに修行道場という雰囲気がぴったりのロケーションです。
残念ながら北斎先生の時代の堂宇は焼失してありませんが、断崖絶壁にせり出して建つ茶室「清心亭」は平成5年(1993年)に再現されました。
それだけで十分という絶景を堪能してきました。
- 交通手段
- 自家用車
-
最近の高速には困ったもので、普通なら20分で通過する浦和ICまで1時間!
その上、足利市内で迷って浄因寺到着は9:30と3時間近くかかりました。
とんでもなく狭い道の突き当たりが駐車場で、そこから長い石段が伸びています。 -
5分以上登って地蔵尊が並んでいる所を通過します。
谷底を歩いているみたいで、ここは一日中陽があたらず冷気が漂っています。
不思議な空間だなぁ。 -
やがて見えてきたのが最初の山門。
まだまだ石段は上へと続いています。 -
だんだん高度を上げて雲上に近づいたのか、木漏れ日が路傍の野仏を照らしていました。
石仏が結構たくさん並んでいて、立石寺を思い出します。
何でも行道山全体で3万を超える石仏があるらしい。 -
そろそろ息があがって来た頃、第2の山門が見えてきました。この上が境内です。
境内までの登りというプロセスが大事なんでしょうね。
何だか有難味が増してくるという演出効果。 -
山門を潜って振り返ると切り立った岩が見えます。
岩の上にお寺があるというわけ。
まさに雲上の古刹という表現がぴったり。
車が上って来られるような道は一切ありません。 -
まずは鐘楼がお出迎え。
この辺から風景は南画の雰囲気を帯びていました。
意外と紅葉は少ないな・・・。 -
数少ない紅葉ですがこの鮮やかさ!
この広場は昔本堂があった場所のようで、礎石が並んでいます。
登りで足が重くなっているのでつまずかないように注意。 -
良いですねぇ。
青空に紅葉と山茶花のコラボレーションです。
ということは山茶花も結構な大木ということ。 -
見上げると岩の上から空中に突きだしているような建物。
これが北斎先生の描いた茶室・清心亭です。
土日は拝観できるようなので行ってみます。 -
北斎先生の諸国名橋奇覧「足利行道山くものかけはし」。
一枚の絵で寺全体を描いていて、雲上の古刹の雰囲気まで醸し出しています。
-
諸国名橋奇覧は全国の特徴ある橋を選んで描いたシリーズなので、茶室ではなく橋が主役です。
北斎先生が描いた通りの光景が実際に目の前にありました。
「天高橋」と呼んでいる橋です。 -
岩に上ってみると鉄製の橋が向こう側に伸びています。
無論、北斎先生が来た頃は木製の橋でした。 -
大体、こんな切り立った岩の上に茶室をしつらえるなんて
余程の数寄者の考えること。
しかも本堂のある岩と細い橋で結ぶのですから。
文化文政の頃活躍した文人たちは喜んだでしょうね。
三方が見渡せる開放感は格別です。 -
しかし、欄干が低いので怖いのなのって・・・(^^;
ここでお茶を点ててもらっても落ち着かないかも知れません。 -
上ってきた方向を見下ろすと、先ほどの紅葉の辺りが旧本堂のあった所。
その向こうの屋根が現在の本堂です。
結構な高さですよね。 -
お茶を頂けるわけではないので下りていきます。
真下から橋を見上げたところ。
岩の上に植えられた紅葉が青空を完全に隠しています。 -
北斎先生の絵一枚を説明するのに何枚も写真を並べました。
しかし、先生の描いた構図で撮ることは無理なのかな?
と紅葉を見上げながら考えてみます。 -
鐘楼の脇から本堂跡と清心亭を入れてみました。
方向的にはこれで良いと思うけど・・・。
もう少し上に行ってみますか。 -
脇の石段を更に登っていくと岩山の全貌が見えてきました。
この場所を選んだのは行基ですが、凄いところに寺を建てたものだなぁ。 -
ちょうど清心亭と向かい合うように建っているのは熊野社です。
カメラマンが三脚立てている辺りがビューポイントに違いない。 -
なるほど絶景です。
北斎先生もここから見たのかも知れませんね。 -
うわぁ、さらに上へと道は続いています。
どうやら岩のてっぺんまで登れるようです。
今日はトレッキングシューズの方が良かったかも。 -
本格的な山道で山門までの石段とはわけが違いました。
先ほど見上げた岩の頂上まであと少し。
完全に息が上がってます。(^^; -
なんとかピークを制覇!最後は鎖が欲しいくらいの岩場の連続でした。
ここが行道山?
いや、それは浄因寺の山号なので山の名前ではないです。
「四十九院涅槃台」と呼ぶようで、文字通り49体の石仏がゴロゴロしてます。 -
頂上の岩の上に寝釈迦があると聞いてました。え、これ?
2尺に足りないくらいの小さなお釈迦様でした。
お堂はありませんが、ここが浄因寺の奥の院です。
足元のミニ釈尊は誰かが置いていったのかな? -
このルートは関東ふれあいの道の「歴史のまちを望むみち」コースの一部。
織姫神社から両崖山、石尊山を経て浄因寺に至るコースのようです。
良さそうなハイキングコースですが、浄因寺へのアプローチが難問かも知れませんね。
タクシーで来て織姫神社をゴールにするしかないかも。 -
ここからだと眼下に足利市内を望むというわけにはいきません。
今日のところは石尊山・両崖山へは向かわず引き返すことにします。
下に車を置いて来ちゃったし、トレッキングの装備じゃないですから。 -
展望を楽しんで登ってきた道を下ります。
しっかり歩いたので、下りはすっかり膝が笑ってました。
行道山浄因寺は思った以上に良いところでした。
さて、この後は市内散策でもして帰りましょう。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- 高級和牛の会のかいさん 2009/11/29 15:54:17
- 見事な紅葉ですね
- もろずみさん、このたびは足利へのご来訪ありがとうございます。
足利市民のかいです。
浄因寺の紅葉も見頃だったようで、ご満足いただけたものと思います。
この3連休は私は仕事だったもんで、浄因寺には行けませんでしたが、
もろずみさんには寝釈迦まで登っていただき、秋の一日をご堪能されたようですね。
私は街の中のイベント(足利秋まつり関連)でスタッフをしてたので、
来年もし時間がございましたら、足利の街中散策にもお越しくださいませ。
鑁阿寺、足利学校、織姫公園などの紅葉・黄葉もおすすめです。
- もろずみさん からの返信 2009/11/29 19:49:47
- RE: 見事な紅葉ですね
- かいさん、こんにちは。
どうも、お世話になります。
国道50号沿いのリーズナブルなゴルフ場によく行くので、足利は比較的馴染みの町です。
> 浄因寺の紅葉も見頃だったようで、ご満足いただけたものと思います。
> もろずみさんには寝釈迦まで登っていただき、秋の一日をご堪能されたようですね。
一度は行ってみようと思いつつ、紅葉の季節を待ってました。
素晴らしいところでしたね。見応え、歩き応え十分で大満足です!
> 私は街の中のイベント(足利秋まつり関連)でスタッフをしてたので、
> 来年もし時間がございましたら、足利の街中散策にもお越しくださいませ。
> 鑁阿寺、足利学校、織姫公園などの紅葉・黄葉もおすすめです。
実は浄因寺のあと町に下りて一通り見てきました。
鑁阿寺境内の紅葉はなかなか良い雰囲気でしたね。
ただ織姫公園は駐車できずに断念。来年リベンジしたいです。
町中の方は、同日にまもちんさんが行かれているので旅行記を作るのは省略しました。
また行く機会もありますので、いずれ市内もレポートしてみますね。
-
- まみさん 2009/11/26 12:44:36
- こりゃーもろずみさんの写真を見るだけで満足@
- 絶景ですねー。
自分の足で出かけて自分の眼で四方を眺められたらサイコーだと思いますが。。。ううーん、そこまで山登りする気になれません。
おつかれさまですー。
車が通れないようなすごい場所。
苦労してのぼったからこその達成感は大きいと思いますが、私はありがたくもろずみさんの写真を、快適な室内で拝ませていただきました@@
- もろずみさん からの返信 2009/11/26 20:41:35
- RE: こりゃーもろずみさんの写真を見るだけで満足@
- まみさん、
> 絶景ですねー。
> 自分の足で出かけて自分の眼で四方を眺められたらサイコーだと思いますが。。。ううーん、そこまで山登りする気になれません。
その心掛けはいただけませんね〜。(笑)
山登りしない人は人生の楽しみを半分捨てているような気がします。
と言っても私は低山のみですが・・・
> 車が通れないようなすごい場所。
> 苦労してのぼったからこその達成感は大きいと思いますが、私はありがたくもろずみさんの写真を、快適な室内で拝ませていただきました@@
確かにアプローチからして印象深いお寺でした。
その一端でも味わって頂けたら幸いです。
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