京都名庭１００選(47)　京都紅葉フラッシュ2009第二弾（後編）「無鄰庵」、「白河院」

2009/11/18 - 2009/11/18

京都の名庭園といわれる１００寺院の写真集です。
「京都名庭100選」の一覧リストはコチラをご覧下さい。
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華やかな「永観堂」から「南禅寺」の前を通り過ぎると、まるで雰囲気の違う「無鄰庵」（むりんあん）に到着します。
明治の元老である「山県有朋」（やまがたありとも）の別荘で、隣家のない閑静な場所という意だそうです。
頭を垂れて入るような狭い門をくぐると、いきなり度肝を抜かれるような広大な風景が目に飛び込んできます。
山県有朋は、東京の「椿山荘」と小田原の「古稀庵」の所有者でもあり、これを「山県三名園」というそうで、軍国主義、帝国主義者とも呼ばれ、あまり評判はよくないですが、意外と和歌や漢詩、書、茶道と共に、造園好きとして知られています。
「無鄰庵」も有朋自らの設計・監修と、小川治兵衛独特の、東山を背景とし疏水の水を巧みに使った見事な庭園になっています。特に、醍醐寺三宝院の滝を模したという三段の滝からカエデとアカマツの間を縫うように琵琶湖の水が池へ流れてくる様は、まさに東山から水が流れ込んでくるかのような、ダイナミックな景観になっています。
中にある煉瓦造の洋館は、山県有朋と伊藤博文、桂太郎、小村寿太郎の4人が日露開戦を決めた所だそうで、その当時の趣が生々しく残っています。
伊藤博文とは対照的な評価の有朋ですが、一個人邸の庭のために疏水の水を強引に引き入れたという話を聞いても、有朋の権力がプンプン臭ってくる気がしないでもありません。

「琵琶湖疎水記念館」を挟んだところにある「白河院」（しらかわいん）は、庭園の周辺がかつて白河天皇の法勝寺の境内にあたることから、白河院の名称が付けられたそうです。
この一帯で数少ない公開庭ですが、もともと平安時代の公卿の別荘で、呉服業を営む下村家の所有となり、現在は私立学校共済の保養施設となっています。
庭園は、琵琶湖疎水と東山を背景にした「植治スタイル」の池泉廻遊式庭園で、池を中心にアカマツやイロハモミジの築山があり、特にカエデの多いこの時期の眺めは素晴らしい。
ここは入場料もとってないので、こういうプライベートな庭園の維持管理は大変だと思いますが、この不景気で絶滅することのないよう、いつまでも保存されることを望むのみです。

エリア 京都

「無鄰庵」

「無鄰庵」

「無鄰庵」

「無鄰庵」

「無鄰庵」

「無鄰庵」

「無鄰庵」

「無鄰庵」

「無鄰庵」

「無鄰庵」

「無鄰庵」

「無鄰庵」

「無鄰庵」

「無鄰庵」

「無鄰庵」

「無鄰庵」

「無鄰庵」

「無鄰庵」

「無鄰庵」

「無鄰庵」

「無鄰庵」

「無鄰庵」

「無鄰庵」

「無鄰庵」

「無鄰庵」

「無鄰庵」

「無鄰庵」

「無鄰庵」

「無鄰庵」

「無鄰庵」

「無鄰庵」

「白河院」

「白河院」

「白河院」

「白河院」

「白河院」

「白河院」

「白河院」

「白河院」

「白河院」

「白河院」

「白河院」

「白河院」

「白河院」

「白河院」

「白河院」

「白河院」

「白河院」

「白河院」

「白河院」

「白河院」

「白河院」

「白河院」

「白河院」

「白河院」

「白河院」

「白河院」

「白河院」

「白河院」