雨上がりの町。 <br /><br />天気が急速に回復してきたようで、朝もやの中、空気が<br />キラキラ光っているように見えます。 <br /><br />ここはバスの中。 <br /><br />バス代は運転手以外に車掌が乗っているので、出発して<br />ほどなくすると料金を徴収しに来ました。 <br />キャンディまで110ルピー。約90円。 <br />参考までに、カトゥナーヤカからキャンディまで約3時間<br />かかりました。<br />距離は約120km。 <br />日本だと、東京ICから東名高速道路を利用して沼津IC<br />までの距離です。 <br />これが僕のスリランカの物価指数となりました。 <br /><br />スリランカのバスの行き先表示ですが、バスによっては<br />スリランカ語で書かれていることもあります。 <br />これはまったく理解できません。 <br />スリランカ語で書かれていても番号が書かれていたら、<br />まだ救われるのですが…。 <br />エアコン付きのインターシティバスは英語でも書かれて<br />いるので問題ありません。 <br /><br />車内を見渡すとスリランカ人で8割程度の乗車率。 <br />間違いなく外国人は僕だけ。 <br />黒く焦げた顔が並ぶが、どこか人の顔は温和に見える。 <br />国民性なのだろうか。 <br />そういえば、クアラルンプールの空港でコロンボ行きの<br />チェックインカウンターに並んでいたスリランカ人。<br />とても優しそうな顔をしていたのを思い出す。 <br />家族連れでしたが、子供の屈託のない笑顔。 <br /><br />このバス車内にもあります。 <br />顔は黒いが、澄んだ眼をしていて、真っ白な歯を出して、<br />恥ずかしそうにはにかむ。 <br /><br />顔立ちはインド人に似ているが、決してインド人ではない。 <br />旅していて思ったのですが、インド人が祖先のタミル人<br />とのスリランカ人の祖先であるシンハリ人との民族紛争<br />だったので、インド人の話はタブーなのでしょう。 <br />比べられるのも嫌だと思うので、私は決してインドの話は<br />出さないように注意していました。 <br /><br />カトゥナーヤカを出て、片側1車線のダートな道を走っていく。<br />バスもオンボロなこともあって、乗り心地はもちろんよく<br />ありません。 <br /><br />南国独特の木が立ち、所々に家が建ち並びます。 <br />日本には絶対にない光景ですが、どこか懐かしく、これまでの<br />ストレスがすっと消えていくような感覚になります。 <br /><br />バスは町から町へ。 <br />キャンディまで各駅停車の旅です。 <br />町で人が降り、人が乗りの繰り返し。 <br />ああ、ローカルバスに乗って良かったと感じるひと時を<br />過ごしました。

2009年9月　アジア旅行　その８：スリランカのバス②

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2009/09/21 - 2009/09/28

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#その他

まささん

雨上がりの町。

天気が急速に回復してきたようで、朝もやの中、空気が
キラキラ光っているように見えます。

ここはバスの中。

バス代は運転手以外に車掌が乗っているので、出発して
ほどなくすると料金を徴収しに来ました。
キャンディまで110ルピー。約90円。
参考までに、カトゥナーヤカからキャンディまで約3時間
かかりました。
距離は約120km。
日本だと、東京ICから東名高速道路を利用して沼津IC
までの距離です。
これが僕のスリランカの物価指数となりました。

スリランカのバスの行き先表示ですが、バスによっては
スリランカ語で書かれていることもあります。
これはまったく理解できません。
スリランカ語で書かれていても番号が書かれていたら、
まだ救われるのですが…。
エアコン付きのインターシティバスは英語でも書かれて
いるので問題ありません。

車内を見渡すとスリランカ人で8割程度の乗車率。
間違いなく外国人は僕だけ。
黒く焦げた顔が並ぶが、どこか人の顔は温和に見える。
国民性なのだろうか。
そういえば、クアラルンプールの空港でコロンボ行きの
チェックインカウンターに並んでいたスリランカ人。
とても優しそうな顔をしていたのを思い出す。
家族連れでしたが、子供の屈託のない笑顔。

このバス車内にもあります。
顔は黒いが、澄んだ眼をしていて、真っ白な歯を出して、
恥ずかしそうにはにかむ。

顔立ちはインド人に似ているが、決してインド人ではない。
旅していて思ったのですが、インド人が祖先のタミル人
とのスリランカ人の祖先であるシンハリ人との民族紛争
だったので、インド人の話はタブーなのでしょう。
比べられるのも嫌だと思うので、私は決してインドの話は
出さないように注意していました。

カトゥナーヤカを出て、片側1車線のダートな道を走っていく。
バスもオンボロなこともあって、乗り心地はもちろんよく
ありません。

南国独特の木が立ち、所々に家が建ち並びます。
日本には絶対にない光景ですが、どこか懐かしく、これまでの
ストレスがすっと消えていくような感覚になります。

バスは町から町へ。
キャンディまで各駅停車の旅です。
町で人が降り、人が乗りの繰り返し。
ああ、ローカルバスに乗って良かったと感じるひと時を
過ごしました。