![真夏のイタリア、トスカーナ地方の旅。<br />フィレンツェに宿泊して、日帰りで回りました。<br />旅程全般を通じて強い日差しに悩まされ、日なたには長時間いられないほどでしたが、おかげで写真はきれいに撮れました。<br />1日目の前半はピサ。<br />ピサといえば斜塔、のイメージが強いですが、本体のドゥオーモ(大聖堂)や付属建物もここにしかない個性的なもの。<br />他のイタリアの都市に比べて、歴史の早い時期に全盛期を迎えたため、イスラムやビザンティンなど東方風の意匠が印象的です。](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/10/38/27/650x_10382743.jpg?updated_at=1254308669)
2009/08 - 2009/08
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Giraudさん
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真夏のイタリア、トスカーナ地方の旅。
フィレンツェに宿泊して、日帰りで回りました。
旅程全般を通じて強い日差しに悩まされ、日なたには長時間いられないほどでしたが、おかげで写真はきれいに撮れました。
1日目の前半はピサ。
ピサといえば斜塔、のイメージが強いですが、本体のドゥオーモ(大聖堂)や付属建物もここにしかない個性的なもの。
他のイタリアの都市に比べて、歴史の早い時期に全盛期を迎えたため、イスラムやビザンティンなど東方風の意匠が印象的です。
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フィレンツェから8:05発の列車でピサへ。
エアコンが効いてなく、車内は蒸し暑かった。 -
ピサ駅からドゥオーモ広場へはバスを利用しました。
最初は歩くつもりでしたが、暑いので体力を温存。
バス停「Torre(塔)」を通る路線に乗ります。 -
ドゥオーモ広場、またの名を「奇跡の広場」。
まだ昼前なので、逆光です。 -
洗礼堂を、陽の当たる側から。
200年以上かけて下層から建築。
上に行くほど後世の派手な装飾になりました。
ずんぐり見えますが、高さは斜塔とほぼ同じ。 -
洗礼堂の中。
集中式、直径35mの円形二層の建物です。
ルッカのサン・クリストフォロ教会と同じ建築家の作品。
大理石の細い黒のストライプが印象的。
窓には小さいながらもステンドグラスが。 -
中央に置かれた大理石の洗礼盤。
1246年の製作。
床石のパターンも、洗礼盤の八角形に合わせています。 -
六角形の説教壇。
この面は「東方三博士(マギ)の礼拝」です。
彫刻家ニコラ・ピサーノの1260年の作品。
“ピサーノ”はピサ人という意味。
レオナルド・ダ・ヴィンチと同じく、地名が苗字。 -
説教壇の土台。
おとなしそうなライオンが柱を支えています。
ドィオーモ内にあるニコラの息子ジョヴァンニ・ピサーノ作の説教壇とは対照的。 -
洗礼堂のマトロネウム(上階の回廊)。
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マトロネウムから洗礼堂の床を見下ろす。
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ピサの貴族の墓地、カンポサント。
カンポ=野、サント=聖なる、の意味。
1277年に着工して、完成に100年かかりました。
キリストが十字架にかけられたゴルゴダの丘の土を、十字軍時代に持ち帰ってこの中庭に敷いたと言われます。
遺体が一日で骨になる霊験があったとか。
火葬の習慣はなかったようです。 -
カンポサントの回廊。
光と影のコントラストが美しい。
こういうときは日差しの強さに感謝。 -
カンポサントの床。
長方形の口型の回廊の、床一面に墓が並んでいます。
ほとんどは人に踏まれて磨耗してしまっています。 -
重要な墓碑は踏まれないよう保護されています。
この差はなぜ? -
回廊の壁に描かれたフレスコ画。
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フレスコ画が剥がれた壁。
第2次大戦の爆撃で被災しました。 -
カンポサントに並べられたローマ時代の石棺のひとつ。
羊飼いの柩?
こうした古代の石棺も、ピサ海軍の対イスラム戦利品。
彫刻家ニコラ・ピサーノの作風に影響を与えました。 -
農夫の石棺?
豊作です。 -
カンポサントの一角。
新しく製作された墓碑が並んでいます。
壁にはピサの海港で使われていた鉄鎖。 -
彫刻家ジョヴァンニ・ピサーノの墓碑。
(これは後世に作り直したものらしいです)
ピサのドゥオーモの説教壇、シエナのドゥオーモの西正面などを製作しました。 -
フレスコ画の修復中。
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戦災を免れて別棟に保管されたフレスコ画。
「最後の審判」。 -
蛇地獄、血の池地獄・・・
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「死の勝利」。
羽の生えた悪魔と天使が人々をさらっています。
ペストの突然死の象徴を表しているそうです。 -
再び屋外へ出て、ドゥオーモの後陣を回る。
小柱とアーチ、淡い色大理石のみのシンプルな装飾。 -
ドゥオーモと斜塔の遠景。
斜塔の最上段は角度を修正してあるのがわかります。
日差しを避けて、観光客が塔の影に群がっていました。 -
ドゥオーモの中。
外観とは打って変わってオリエンタルな内装。
68基の円柱は、パレルモ沖海戦での戦利品。
もとはシチリアなどの古代建築に使われていたもの。
当時のシチリアはイスラムの支配下でした。
天井からは「ガリレオのランプ」が吊られています。 -
白と黒の石を交互に積んだアーチ。
イスラムと戦いつつ、イスラム文化の影響を受けている。 -
ストライプの壁面。
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「+」は十字架でしょうが、「−」の意味は?
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ドゥオーモの格子天井を、真下から。
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ドゥオーモの説教壇。
ジョヴァンニ・ピサーノによる1302〜11年の作品。
円形で、父の作品に比べて掘りが深く細密。 -
説教壇の土台。
躍動感のあるライオンが柱を支える。 -
説教壇の柱。
ライオンを逆さ吊りにする女性の像。 -
東欧風のイコン(アイコン)。
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光線が差し込むドゥオーモの内陣。
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聖ラニエリの墓所。
ピサの守護聖人で、旅人の守護聖人でもあります。
青年時代は放浪の吟遊詩人でした。
聖遺物(遺骨)がガラスの箱に安置されています。 -
陽光を浴びるドゥオーモの外観。
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ドゥオーモのファッチャータ(正面)。
遠くから見ると白一色ですが、薄い水色の大理石も。
背景の空の色によくマッチしています。 -
「奇跡の広場」の端に残るピサの城壁。
城壁の白いライオン像は古代ローマのもの。 -
ピサの街中を散策。
ローマ時代の浴場の遺跡、通称「ネロの浴場」。
左に見えているのは、中世の城壁のルッカ門。
ルッカ(私の次の訪問地)へと通じる街道の門です。 -
サンタ・カテリーナ教会。
小さいながらもピサ風のファッチャータ(正面)。 -
サンタ・カテリーナ教会の中。
建物に囲まれた狭い敷地のせいか、不規則な平面。 -
マルティリ・デッラ・リベルタ広場。
中央の立像は、トスカーナ大公ピエトロ・レオポルド。
(マリー・アントワネットのお兄さん) -
カヴァリエリ広場。
右手に見えるのがカヴァリエリ宮殿。
カヴァリエリ=騎士の意味。
十字軍の聖ステファノ騎士団の本拠地だったため。 -
サント・ステファノ・デル・カヴァリエリ教会。
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レンタ・サイクル屋の看板。
セグウェイも貸し出しています。
どうりで街中でときどき見かけました。 -
午後の日が差す「奇跡の広場」。
洗礼堂の屋根は、海側だけが錆びないように瓦屋根。
このあとまたバスに乗って駅まで戻りました。
時間の制約で斜塔には登りませんでした。
搭上からの景色も見たかったと、今は少し後悔・・・
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