シチリア　『ゴッドファーザー』ロケ地ツアーの巻　③

2006/04/29 - 2006/05/05

ここはタイトルのツアー以外の、ホテルネタや街ネタ、こぼれ話です。
シチリアは気候もよく、５月頭頃は花も咲き始めてとても美しいので、花が好きな人にもオススメです。
ぜひまた行きたいと思ってます。

エリア シチリア島(イタリア)

泊まったのは、タオルミーナのSan Domenico Palace Hotel（サン ドメニコ パレス ホテル）。昔は修道院だったとかいう、15世紀頃の建物を利用しているホテル。

タオルミーナのホテルは、海沿いの下側にあるものと、山の中腹のような高台に位置する、市街地にあるホテルとに大きく分かれますが、ここは市街地の方。
タオルミーナを有名にした、『グランブルー』のロケに使われたホテルは、海沿いにあります。

高台にあるため眺めは素晴らしく、晴れていればエトナ山も見えたような…？

中庭やエントランスにはオレンジの木や花が数多く植わっていて、基本的に女性へのアピール度の高いホテルといえるかも。
さらに庭が素晴らしいので、花の好きな人なら、母娘ふたり旅なんかにもオススメ。
決して安いお値段ではないので、誰にでもお勧めとは言えませんが、１〜２泊だけしてみる、などもありかと。

各部屋の扉の上に、フレスコ画が描かれているのが特徴的。（全ての部屋タイプに、ではありませんが）
天井も、イタリアの各地で目にする釣鐘型のようなドーム状になってます（専門的な名称などを知らないので、詳しくご存じの方ご容赦を）

ホテル内の説明書。フィレンツェでもよく見る、マーブル模様の紙のカバーがきれいでした。

ホテル内のプールに降りて行く階段部。
プールは巨大ではありませんが、快晴だととても気持ちよいです。

タオルミーナ町中もほんの少し。
最も大きい「４月９日広場」。地元の人と観光客で、常ににぎわってます。
この写真の向かい側あたりは、広いバルコニー状になっていて、海やエトナ山側の美しい景色を堪能できます。

周りにカフェやレストランも多数。

広場から伸びる、目抜き通りのウンベルト通りで出会った、テリア系（？）の犬。
足が見えないほど短くてモップ状態ですが、キュート。

タオルミーナの見所のひとつ、ギリシャ劇場。今も普通に、オペラや演劇などを公演してるらしい。

イタリアにギリシャ劇場があったり、ギリシャにローマ○○があったりと、本当にヨーロッパは互いに侵略し合い、お互いの影響をその地に残していってますね。

天気がいまひとつですが、眺めがよく、本当に上の席まで声がよく届く円形劇場の不思議さは堪能できます。
見学中、突然若い外国人のグループが舞台上に現われて、即興寸劇のようなもの（多分シェークスピア）をやりだしたりして、面白かった。

ウンベルト通りにあるお店で購入した赤ワイン、ヴェネデット・エトナ・ロッソ。細かくは覚えてませんが、しっかりした赤で美味しかった記憶が。

このお店は、日本の女性誌『STORY』がどうやら取材をしたらしく、店内にその記事が飾ってあり、お店のおじいちゃんは自慢げでした。こちらが日本人だとわかると一生懸命その記事を見せてくれました。

確かその店で、瓶詰めのアンチョビソースも購入。

なんと！　シチリアで『ルパン三世』の放送が!!
実はルパンマニアである私には、驚きと喜びの出来事（興味ない人は飛ばしてください）。

確か夫が発見し、シャワーを浴びていた私を大急ぎで呼んでくれたので、記念の写真を撮影（そうです、ホントにアホなんです）。
ルパン達は全員吹き替えで、イタリア語で喋ってましたが、それぞれにちゃんと元の口調に似せた声や喋り方の人があててました。銭形もかなり似てた記憶が。

さらに、この後街中のピザ屋さんで夕食をとった時、テーブルについてくれてたウエイターの少年（10代とおぼしき若い子）のデニムに、ルパンのアップリケが！　海を越えて愛されてるのがわかって、ホントにうれしかったです。

最後に花好きの人のために、ホテルの庭を数枚入れておきます。

かなり広大なスペースに、趣向を凝らして花や木が配置してあり、ところどころに二人乗りブランコやベンチが置いてあったりして、飽きずに散策できる庭園。

ちょっと種類がわからず…。

これは、ブラシの木。
赤い部分が細長いタワシ状の形。

本当に贅沢な庭でした。

日本のGW時期は、ちょうどイタリアでも花が一斉に咲き始める時期らしく（フィレンツェの庭園でもかなり咲いていたことが）、南国のそれとはまた少し違う、青い空とカラフルで力強い花の色のコントラストを楽しめるのではと思います。