2009/07 - 2009/07
88位(同エリア251件中)
ヒデールさん
旅の締めは本物の水郷古鎮を観に杭州蕭山空港から隣の紹興県安昌鎮を目指す。
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東陽滞在5日目 午前5:00. 起床
ついに帰国の日を迎える。
準備OK. 世話になったぜ安宿! -
午前5:40. フロントでチェックアウトしようと思ったけど誰もいない。
やっぱ この時間は早過ぎるかあ...
フロアの奥まで行って、 「早上好!」 て叫ぶけど応答なし。
しばらくロビーで待つことに...
するとフロントのカウンター越しから何やら人の気配が...
そっと覗き込んでみると女性スタッフが寝てた... と思ったら目を覚ました。
「チェックアウトしたいんだけど」
そうオレが言うとスタッフは眠そうな目を擦りながら何か言ってきたけど さっぱしわかんない。
「もうすぐここにオレの友達が来るから」
そう言うと納得した。 -
それから10分ほど経って友達が来た。
車に荷物を積んでホテルを後にする。 -
帰りのバスを待ってる間、車の中はオレと友達と友達の親父さん3人だった。
オレはお世辞じゃなく今回の旅で優しくしてもらった中国人の話を親父さんに友達を介して話した。
しかし、その後親父さんがオレにフってきた話題は日本の侵略戦争についてだった。
友達から親父さんはあまり日本の事を良く思ってない て聞いてたからいつかはこの話しになるだろうと覚悟はしてたけど。
オレはこう言った。「現代の日本人の私を含め多くの人は中国に対して行った戦闘行為を後悔しています。ただ当時の日本は今と違い軍国主義だったので強い国が弱い国に攻め入るのは当然だったかもしれない...」 以下省略
その後もこの話題でちょっとした討論が続き車内はどんどん重い空気に包まれていった。
どうしてこんな帰り際に嫌な気分になんなきゃいけねーんだよ... -
でもいい風に解釈すればこんなリアルな話しを聞ける機会ってなかなかあるもんじゃないし いい経験だね。
きっと中国にはこれからも何回か来るだろうし...
て、そう思えたのは友達と親父さんに礼を言って別れ ひとりバスに乗ってからのことだった。
そんなオレが乗り込んだバスは1日2本しかない横店発東陽経由杭州蕭山国際空港行きのバスだ。
出発は午前6:45. 運賃は60元、 切符は乗車後車内にて服務員から購入。
スーツケースはトランクに収納済み。
ただこの乗り場はバス停らしい表示がどこにも見当たらず位置すらもよくわかんない。
東陽の中心部にほど近い場所だと思うけど... -
バスは杭州へ向け走る。
オレは Wilcoを聴きながら眠る。
Zzzzz... -
午前8:34. 蕭山空港に到着。
フライトの午後1:30まではたーっぷり時間があるのでここからタクシーで隣の紹興県にある水郷古鎮で有名な安昌(アンチャン)ヘ行ってみることに。
早速タクシーの運転手と値段交渉に入る。
まず1台目の運転手はここから安昌へ行き、そこでしばらくオレが観光してまた空港へ戻って来るというルートで想定外の400元を要求してきた。
「高けー 」 オレの所持金は元だと188元しかない。
「150元でどうだ?」 オレの要求に運転手は話しになんないね的なリアクション。その後300元までは下がったがそれ以下は無理なよう...
次に交渉した運転手は倍額の800元をふっかけてくる始末。
う〜ん コイツはマジで厳しいそうだなぁ。
仕方なく9時になるのを待って空港内の中国銀行で2000円を元に換金。これで手持ちは329元に膨らんだ。
再度3台目となる運転手と交渉開始。するといきなし向こうの言い値が300元だったから少しは下がるだろうって思ったけど意外と堅い。
時間もないことだしここらで手を打つか...
午前9:10. スーツケースをトランクに積む姿がなんともワイルドなちょいラテンがかったルックスの女性ドライバーのタクシーに乗車。 -
乗ったはいいが盛んに電話をしながらの運転なので時速35km前後の超ノロノロ運転。
しかも横で聞いてると、どうもタクシー会社の人に安昌のことを聞いてる感じ。
オイオイ さっき安昌に行ったことあるって言ったよね? -
乗車しておよそ15分後、 やっとまともな走りになった。
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午前9:42. 紹興県との境に近い蕭山区瓜O鎮を通過中。
Oの漢字は日本に無いサンズイヘンの漢字。 -
瓜O鎮から5分ほど走り安昌鎮に入る。
しかしドライバーはオレの行きたい水郷古鎮へ行くルートがわからないようで道すがら何人かの通行人に声をかけ道を尋ねては進む、を繰り返す。
こんなんなら住所くらい調べてくるんだった... -
ついには農道まで走り出した(笑)
ただオレにも落ち度があって "水郷古鎮 " てワードを使わず "水郷古橋 " て言い続けたので長さ7〜8mのどこにでもありそうな古橋に連れてこられたり... -
でもなんとか道路上に 「安昌古鎮」 て表示が出てきたのでそれをたどって行き...
午前10:25. 念願の安昌古鎮に無事到着。
「じゃ11時にここへ戻ってくるから」
そう言ってオレはタクシーを降り大通りから水郷沿いの細い石畳の通路へと入り、村人と思われる水色の日傘を差したおばさんの後に付いて歩いて行く。 -
お〜 ここだよ〜
大通りから3分ほど歩くと川に面して連なる老街に着いた。 -
穎安橋から古鎮を眺める。
これだよ、この廊棚の下に干されてる生活感溢れるたくさんの洗濯物と、椅子に腰掛け穏やかな表情でご近所の人や友達と談笑する老若男女の姿があちこちに見えて...
ここは3日前に行った横店の "偽装水郷 " とは違い紛れもない本物の水郷古鎮だ! -
なんだかこの一帯だけ時間が遡ったみたい。
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それもそのはず、ここ安昌古鎮の歴史は大変古く4000年前後と言われてる。
てことは安昌の歴史は中国そのものの歴史かあ...
そう思うと感慨もひとしお。 -
川の向こう側 (南側) には商店はほとんどなく一般の民家が多い。
なので店舗の多いこっち側と比べると廊棚の幅もやや狭い感じだ。 -
お! 向こうから紹興名物の烏蓬船 (足漕ぎ舟) が来たぞ。
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橋の上から船頭さんの動きをチェックする。
ほ〜う 左手の短いオールは普通に手で漕いで、右手にある長いオールは足を伸縮させながら漕いでるんだ。
変わってるねえ。 -
昔はこの辺りの重要な交通手段だった烏蓬船も今は観光としての意味合いが強そう。
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歩くスピードと同じくらい の〜んびり音もたてず進んでいく烏蓬船。
今日のオレみたい時間に追われてるツーリストには全く向いてないや。
... ちょっと残念 -
ここの商業街にある店は日用品店をはじめ、米屋、食堂、玩具屋、床屋など どれもが地域の人々の生活に密着した店ばかりだ。
観光客を相手にした土産物屋的な店など一軒も見当たらない。 -
老街のちょうど真ん中辺りに小型車やバイクも渡れる弘治橋という石橋が架かってた。
来てみると なんと!
橋の向こう (鎮南路) って普通の街じゃん! ちょっと驚いた。
そーかあ、 だったらここまでタクシーで来れば良かったんだなぁ。
牌坊の左手には日本円を扱う中国銀行まであるし... -
安昌の歴史を語るとき、外せないのが "師爺 " と呼ばれた人たちだ。
彼らは明清時代に地方長官が顧問として招聘した補佐的な人員で刑事や財政、文書などを司る役目を負っていた。
そんな重要なポストの師爺にこの地から36人も選出されている。
ただ険悪な官界に身を置き厳しい任務に当たる彼らは公私に渡り様々な面で用心を怠ることは許されず、家族連れでの公共施設への入場が禁止されている他、ほとんどの師爺が遠い異郷でひとり暮らさねばならないという、有能であるがゆえの苦しみを抱え持っていたとある本で読んだことがある。
そんな師爺の旧居をベースにした師爺博物館がこの先にあるんだけど...
時間が足りずこれまた見送り。 あ〜あ... -
昔から 「美しい川と通りにずらりと並ぶ家々、虹のようにかかる17の橋」 と称えられてきた安昌。
でも 「美しい川」 て部分はどうかな?
もう少し水が澄んでるイメージだったけど...
これも暑さのせいかな? -
川沿いの街は全長1747mにも渡って続いている。
もうこの安吉橋までにしとこう。
橋の上から眺めた緑の多い老街西部の景色を最後に ここで折り返す。 -
結局この街のリズムとオレのリズムは合わないままだった。
やっぱ時間に追われてる旅っていいもんじゃないね。 -
遊び盛りの子供たちですら廊棚の下、暑さを凌いでぐーたらしてるくらいだから。
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そんな中 歩き回れば当然汗だく。
真夏に安昌を訪れた証しの1枚。
暑ちぃーす... -
南側からも1枚撮っておきましょう。
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安昌古鎮の魅力は水郷古鎮特有の風情ある美しさとここに住む人たちの飾らない普段の生活に触れられる点だと思った。
永い歴史を持つ老街を守っていくのは今後大変だろうがこの地には昔から受け継がれる伝統文化が今でも数多く残っている。
風情節 (旧暦12月) 、社劇、水郷婚礼、蓮花落 (俗謡の一種で竹のカスタネットを鳴らしながら歌うもの) 、腰鼓 (腰に付けてばちで打つ小さな太鼓) 、これらは紹興では既に絶えここ安昌にしか残ってないと聞いた。
穏やかな水面を烏蓬船が行くように時代の "波 " がこの水郷に当面打ち寄せることがないことを祈りたい。 -
午前10:55. 待たせてあったタクシーに戻り安昌を発つ。
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帰りは往路と違いまともな道だ(笑)
この辺りは水路が多いんだね。 -
安昌から蕭山空港に向け走っていると蕭山区に入ったところで山肌が削り取られ険しい姿になった航塢山が見えてくる。
この山を常に左手に見ながら周囲を旋回、やがて坎山鎮の看板が出てくると空港は近い。 -
午前11:35. 蕭山空港に到着。
往路の1時間と違い復路は40分で着いた。
トランクからスーツケースを降ろし約束の300元を払う...
ここで財布の中にやたらと1元硬貨が多いことに気付く。
ちょうど10枚あったんで290元を紙幣で残り10元を硬貨で払うとドライバーは迷惑そうな顔をして1元硬貨10枚をオレにつき返してきた。
290元でいいんだ ちょいラッキー! -
搭乗手続きを済ませイミグレを通過し待合いロビーへ。
ここは3年前と比べるとカフェが出来たり土産物屋もキレイになったりして、全体的に洗練された感じになったね。 -
午後1:30. JL638便にて帰路に就く。
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機内は3連休の最終日の便の割には空席がやたらと目立つ。
... なんてことを思ってたら後日この航路 JAL関空〜杭州線は年度内廃止検討路線になった。
それはそうと機内食...
またラスクだ 往路のラスクの方が美味かったな。 -
午後4:37. 関空に到着
日本はまだ梅雨明けしてない感じだなあ。
まぁ充分過ぎるくらい向こうで夏を味わってきたから いつでもいいか梅雨明けは...
そしたら結局オレの住む北陸地方は今年の梅雨明けは確認できなかったと気象庁が夏の終わりになって訂正発表したのであった。
おしまい -
< おまけ >
中国で買ってきた&中国でヘビーローテだったCDレビュー
愛異想 / 郭采潔
2007年の歌手デビュー以降、映画、ドラマ、CM等ひっぱりだこの台湾で今最も旬のアイドル、アンバー・クオこと郭采潔 (クオツァイチエ) の5/1にリリースされた2nd。
トラディショナルな色合いが際立つリードシングル#1以外は残念ながら魅力的なトラックなし。
よくあるC−POPアイドルの作品。
Wilco (the album) / Wilco
95年リリースの1st 「AM」 を聴いてファンになり以降B.ブラッグとの作品も含め3rd 「Summerteeth」 までは本当に良かった。
しかし4th 「Yankee ... 」 を聴いて幻滅。
しかもオレの気持ちと裏腹に世間での評価は急上昇...
そんなこともありしばらく避けていた感のあるWilcoだが この7作目を久々にタワレコで試聴してみると、図太い土着性のある一聴すると不器用そうに聴こえる音だけど本当はひねりがあって凝ってる "Wilco流職人肌USロック " そのものだった。
#1,3,10 あと#4のトレモロ風ギターソロがたまらん!
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