Highlight Vol.2～ラジェシュと行くParis～

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7月4日（土）

ムキジャさんとパリへ日帰り。
　

そう、昨日は同僚のラジェシュ・ムキジャと一緒に日帰りでパリへ行ってきた。
インド人で４３歳、単身赴任してきている彼に一週間くらい前に誘われた。

『ハヤカワさん、今度の金曜日か週末にでもパーテイ企画するんでいかがですか？』

（ん？△リファ○パーテイじゃないよな。。）

ってのは冗談だけど、『是非、是非』と即答。
そして、木曜日の夕方僕のオフィスに来たムキジャさんと週末の予定を練る。

『ハヤカワさん、週末は何する予定ですか？』

『僕はパリに車で行ってこようと思ってますよ～。』

『もし良ければ一緒に行きませんか？一人より二人の方が楽しいと思います。』

『もちろんOKです！行きましょう～。』

ってな流れで一気にパリ行きが決まったのであ～る。

金曜日夜、仕事後に軽く打ち合わせ。

朝８時においらのアパートに集合。
それからおいらのVWでパリへ。
昼食食べて、プラプラ歩いて（ちょうどこちらもセール期間なのです）、夕方にパリを出て、ブリュッセルで夕ご飯食べようということに。

土曜日、朝７時５０分、携帯が鳴る。
窓から見るとシルバーベンツに乗ったムキジャさんがいる。

（お～さすがムキジャさん、時間に正確じゃん！他のインド人とは違うね！）

そして８時過ぎ、ブリュッセルを出発。
車内はインド旅行の際に購入したインド音楽。
ムキジャさんが嬉しそうにしている、高速はスイスイ進んで快適だ。

初めての高速。

走り出して１０分、ムキジャさんが『Right,right!』って言ってるのに、
『OK!』って言いながら『LEFT』車線に行く僕に危険を感じたムキジャさんは
その後２時間程ずっと運転している僕以上に真剣に、そしてドア上の取っ手を
固く手で押さえているのであった。。

基本的にカーナビが着いているし、パリまでは単調な直線なので簡単なのだが、
２回くらい前方の車がウインカーつけずに車線変更してきてぶつかりそうになった。。（汗）

ムキジャさん、顔中汗でびっしょり。。

『Sorry Sorry』と言う僕に対して『OK』というものの明らかに顔が硬直しているムキジャさん。

元々、おいらがこちらに来た最初の挨拶で、

『インド、大好きなんです。今まで２回旅行しているので、いろいろ話しましょう！』なんて

話をしたので、ムキジャサンもこちらに好意を抱いていたようだ。

ムキジャさんが言う。

『ハヤカワさんは長くて難しいから何かニックネームを教えてくれないか？』

『ダイって読んでください。ムキジャさんはムキジャでいい？』

『ファーストネームがラジェシュだからラジェシュって呼んでください。』

その後、

僕は彼を『ねえねえジェジェシュ？』『ラジョス？だっけ？』『ジェシュラ・・・』『ジェシカじゃないよね、う～ん、あっラジョシュ！』と間違えながら名前を覚えていった。

車中では、おいらのインド好きの理由、インド旅行、インド人と日本人について、仕事について、
インド人の結婚観、インドの教育制度、ラジェシュの家族、彼のキャリアなんかをずっと話していた。

そしておいらの十個の夢（午後に十三個にまでなる）を笑いと感動とともに聞いたムキジャさんが
『とても感動した！』と褒めてくださる。

実はこのラジェシュ、見た目はかわいい、ちょっと小太りの静かなインド人なのだが、けっこう
実力ある人で。というか関係会社のプレジデント（トップ）を務め、かつHQの戦略部門のデイレクター。
大学でローを勉強し、３５歳のときに３年かけて社費でMBAを取得した強者で、いろいろと話して
いて刺激をうけた。

『長いビジョンと、短いビジョンの目標を持つといい』
『一日を振り返って、しっかりと仕事をやったら自分を褒めてあげること、もし自分が道理に反していること、悪いことなんかをやったときには自分で批判すること』
『私はお酒は金曜と週末にしか飲まない。タバコを一ヶ月に一度葉巻を吸う。それらが日常だったら、それらは楽しみにならないから。仕事を５日間頑張った自分に報酬としてお酒をいっぱい飲む、一ヶ月に一度、葉巻を吸う。』
『何事もバランス。自分はMBA勉強しているときは、３年間、月～金は朝８時～夜８時まで仕事、週末は土日とも朝から夕方までMBA。それを３年続けた。でも、合間合間に家族でご飯を食べに行ったりしてた・・・MBAは実業で経験してからの方がベター。』
『常に自分を向上していく努力を惜しまないこと。それが成功への大きな力になる。』
『ダイの英語、他の日本人派遣員と比べてもとてもいいよ！もっとしゃべっていけば、３年間経ったら
だいぶ流暢に話せるでしょう。』
等等。

そして12時にパリへ到着。
こちらの大学は7月から9月半ばまで夏期休暇、社会人もバカンスに入る時期なのでパリは大勢の
観光客で賑わっていた。

奇麗な人がたくさん。
やっぱベルギーとは違うね。
そして、日本人がたくさん。

ラジェシュと昼食をとって、その後車でモンマルトルの丘へ。
辺りでは絵を勉強する美大、画家の卵がそこらそこらで絵を描いている。
音楽の演奏が聞こえる。
天気は快晴。

その後、夕方16時にパリを発ち、ブリュッセルへ19時半に到着。
タイ＆ベトナム料理屋で乾杯し、おいらのアパートへ。

８時間弱の運転、ようやく終わった～と思って、ラジェシュを見送る。
ガレージに止めてあったシルバーベンツ、やっぱり自分で運転するほうが落ち着くのだろう。

安心しきった顔のラジェシュ、車をバックさせる。




『ガゴーーーん。。』


見ちゃ行けない両親のいちゃいちゃなんかを見た、そんな感じ。
鉄製の配管がぐにゃっと曲がっている。
ラジェシュが窓をあけ、こちらに顔を向ける。
ビールで酔った赤い顔のラジェシュ。
『なんとか大丈夫！』と言うと、ほっとしたような、それほど気にしてなさそうな（？）表情で『OK』
と頷き帰って行く。。疲れているんだな、ラジェシュも。

でも、危なかった。。

こうして、僕とラデシュの二人珍道物語は幕を開けるのであった。

次は、今週末アムステルダムへ２人で車で行く予定（片道2時間程）、
そして来週末はスイス（２泊３日）へ車で行く予定です（片道７時間程）☆

インド人ってところに、不思議に縁を感じる。

ダイサク(09.07.05 23:45 Brusselsにて)