2009/08/24 - 2009/08/24
77位(同エリア128件中)
カヌ太郎さん
ようやくたどり着いたカヌ隊の続きです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この旅行記を読んで
ピレネーの山中へ行こうと思う
人はいるのでしょうか?
私の真似する酔狂な人は
誰もいないと思いますが。。。。
スペインの旅での貴重な時間をさいて、
このようにあまりに遠い、
山深い何もないところまで出向いて、
はたして満足できるのか?
私は皆さんにお勧めできません。
ここにはスイスアルプスの華麗さや
ドロミテのような派手さは微塵もありません。
極めて地味です。
でも『わざわざ来たけど、なんもないところだったね』
そんな感想を持たれると、大変残念無念です。
できれば4〜5日連泊が必要です。
じっくり時間をかけて山や谷を自分の足で歩き、
山の空気を吸い、
雲の流れや星空を見て、村の人とふれあって
ようやく見えてくる、感じられるものがある、
そんな所なのです。
-
この村には宿があります。こんな山奥で奇跡のようです。
メールアドレスがある宿には、リンダ姐さんの助けでスペ語のメールを送りましたが、
すでに満室で断られました。部屋数が限られているので仕方ありません。
あとは電話しかない民宿に、深夜家族が寝静まるのを待って、
直接予約を入れましました。
タクシーは宿の前に到着しました。
走行距離30km、60ユーロを支払います。
ブエルバは長い尾根の上に家々が肩寄せ合うようにのっかっている村です。
家はどれも石造り、瓦や瓦のような薄い石板で葺かれた屋根、
そしてその上には決まり事のように石造りの煙突、
さらに煙突の頂上には変な形の彫刻のようなものまで据えられています。 -
宿の呼び鈴を鳴らすと、30歳代くらいでしょうか、この宿の女将が出てきました。
『こんちは〜 日本から来たカヌ隊です。先ほどはお騒がせしました♪』
女将と握手して、中に入ります。民宿というより民家そのままです。 -
2階の部屋に案内されました。ベッドに腰かけると正直ホッとしました。
部屋は漆喰の壁、床は石張り、キャビネットなどの調度品は
どうやらアンティークというかリサイクル品のようです。 -
部屋の窓からは草原の発展形、かれ草の丘陵地が広がり、
その上を雲が流れてゆくのが見えます。 -
窓から入る、風がとても気持ちがいいです。
ピレネーの真ん中にいるんだとういう実感が湧いてきました。
すぐ下にひろがる裏庭にはニワトリが放し飼いになっています。
。。。朝がすこしこわい。 -
それから遠くからカウベルがからからなるのが聞こえてきます。
ん?目を凝らしてみると牛ではなく犬につけているようです -
村の中をひと歩き,
-
隣村ヴィオまで足をのばしました。
-
vio
-
-
天気が急激に崩れ始め、
-
びかびか光る真っ黒な雷雲に覆われて、
ほうほうのていで宿まで戻ってきました。
しばらくは全く見事な土砂降りです。 -
-
夕食は夜の9時から、まさにスペイン式時間設定での初めての食事です。
超ひもじいのをこらえて地下階に下りてゆくと、 -
ご主人がソファーでくつろいで本を読んでいます。
ヤセ身でクリクリに髪を短くした小柄の紳士、温和な感じがします。
流行りの言葉で言うと、『草食系男子』。 -
握手してあいさつをします。電話で聞き覚えがある声ですねぇ。
お話によるとご主人は隣の村で石工をしているそうです。
ちょっとびっくり。
そしてこの家も知人とともに自分で建てたそうです。2度びっくり。 -
-
私たちはこの宿のfirst Japanese。
宿の女将と旦那さん、カヌ夫妻2名の4名で
テーブルを囲んでおしゃべりしながら食事です。 -
4人の会話は英語。お二人は母国語のスペイン語、フランス語、英語が話せます。
すばらしい。
前菜のワインビネガーとオリーブオイルの香りが素晴らしいサラダ、
メインの魚、デザートは黄桃と甘いイチジク。
桃もイチジクも味が濃く甘い。イチジクはお庭でとれたとか。
山の話、旅の話から、スペイン、アジア、
日本のことなどつぎつぎ話が弾み、
いつの間にか時間が経ち、すでに深夜でした。
お友達の家に招かれたような、くつろいで、和んだそんなひと時でした。
窓越しに外を見ると月が出ています。
日本を出るとき明日は雨の予報でした。
おそらく再び崩れるのでしょう。
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この旅行記へのコメント (3)
-
- わんぱく大将さん 2011/06/02 09:04:36
- 山の写真展
- カヌさん
毎度! 今週、土曜日にピレネーの山の写真展があると、訊いて。
その前から、バスで行ける所まで行ったろうと思ってた所で、タイムリー
な写真展。
実はアラゴンの方には行ったことが全くなく。興味もなかったのですが、
カヌさんの旅行記で、面白そうと。
昔、KLでロンドンに帰る時、関空でルーマニアの女性に会い。めちゃ、関西弁うまかったですね。 ルーマニアの言葉はイタリア語とも似てるから、と言うことは関西弁か?
そうそう、この間TV見てたら、どこかで見たぞ、というお写真が。
なんか、指名手配の東洋人として ? あれはまさしくカヌさん!
アーモンド畑の親父が金、払え!と言うとりましたでえ。
今日は、ここまで。続きは、また明日。(もう、なっとる)
大将
- カヌ太郎さん からの返信 2011/06/02 21:34:23
- 裏 山しい
- 大将さん
まいど。
>今週、土曜日にピレネーの山の写真展があると、
さすが本場。見に行きたい気分です。
アラゴン、特にウエスカ県が私好みです。
日本人好みする観光地のオーラは全然皆目微塵もないので
誰にも勧めないのですが、味わいが深い。
alosaバスがざっくりとしたネットワークで
走っていますが、
むしろその網の目にもれたところに
思いもかけないお宝が潜んでいます。
きぇ〜一機に有名人!
etaの手配の横に手配書張られてたりしたりして。
ではまたお越しぃ♪
カヌ
- わんぱく大将さん からの返信 2011/06/03 09:36:39
- RE: 裏 山しい
- > 大将さん
>
> まいど。
>
>
> >今週、土曜日にピレネーの山の写真展があると、
>
> さすが本場。見に行きたい気分です。
>
> アラゴン、特にウエスカ県が私好みです。
> 日本人好みする観光地のオーラは全然皆目微塵もないので
> 誰にも勧めないのですが、味わいが深い。
> alosaバスがざっくりとしたネットワークで
> 走っていますが、
> むしろその網の目にもれたところに
> 思いもかけないお宝が潜んでいます。
>
> きぇ〜一機に有名人!
> etaの手配の横に手配書張られてたりしたりして。
>
> ではまたお越しぃ♪
>
> カヌ
カヌ太郎殿
はい、横に張ってあったので、そんなん、目だたんやろと、エタヒミンの上に。 あっ、これは選挙のポスターちゃうかった、と慌てて、クレヨンで
サングラス書き込んで、ごまかしたので、当分、逃げれますよ。
今日は、山の続、明日の朝に。 すみません。 大将>
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