チェンマイ徒然草　其の百一　1250人の僧侶

2009/09/13 - 2009/09/13

タイ最南部のマレーシアに隣接する地区は治安が悪く経済不況などで貧困にあえぐ人達がたくさんいます。
宗教がらみの独立要求でテロ活動が頻繁に行われ犠牲者は後を絶ちません。そんな南部の三県（ヤラー、ナラーティワート、パッタニー）を支援するために1250名の僧侶がドイ・サケットでお布施（タンブン）を集めそれを支援物資として送る計画を立てました。早朝6時に始まり2時間位の托鉢でしたが数多くの人々がお布施に集まりました。タイではお坊様の地位は高く尊敬されています。そんな催しの中へ剃りあげた坊主頭の私がカメラを持ってお邪魔しました。仲間と見てくれたらしく自由に撮影でき便宜も図ってくれました。坊主だけでなく袈裟にも親しみを覚えました。

エリア タイ

早朝、6時ごろにドイ・サケットに到着。
たくさんの人が寄進物を持って会場である国道から町へ通じる道路へ向かう。

まだ夜が明けない薄暗い中大勢の人達がそれぞれ座を確保して催しの開催を待っている。

前に進みながらシートに座っている人達をかえりみる、みんな白の服装だ、何処の国も同じで白はけがれの無い事を表す。

前からここまで僧侶が托鉢に回ってくる。

ひたすら手を合わせ開催を待っている人々。

中ほどまで来た、かなり長い托鉢会場だ。

前の方にはひときわ高い台座があり僧侶が正座している。

花を胸元にかざして真剣な眼差しで見守っている少女。

軍の隊員が会場に入ってきた、托鉢のサポートをするらしい。

僧侶と催しの役員が向かい合って座っている、メインの高僧が二人まだ着座していない。

厳かに手を合わせる役員達、多少緊張気味だ。

こんな機会はあまり無いので合掌しながら前に行き写真を撮らせてもらう。
私の頭も剃りあげた坊主頭なのですんなりと通してくれた。

台座の後ろには千数百人の僧が整然と着席して待っている。

こんなにたくさんの僧侶が一同に会しているのを見るのは圧巻だ。

思い思いに催しの進行を待つ僧侶達。

マイクで何かしゃべりだしたので前に出てみると・・・。

いつの間にか老僧が着座しており開催委員から何か手渡されていた。

少女達も真剣な面持ちで手を合わせている。

委員の方やそれに続く隊員の姿も、と思い冷や汗をかきながら正面で撮影させていただいた。

委員の方が何かしゃべっている間聞き入っている台座の上の僧侶達。

台座の上の僧侶達、総勢30名くらい。

托鉢用の鉢、白と黒がある。

もう一度記念撮影、左が白組、右が黒組。

両組のキャプテン。

鉢を抱く手にも力がこもる。

委員会の人が今日の催しについて長々と話をされていた。

その話に聞き入る高僧。

話が長いので裏へ回り居並ぶ僧達の後ろから撮影。

よく見ると袈裟の色は二種類ある、そして着付け方も少し異なっている。

小僧達、座り方にも締りが無くあごがでている、いっそうの修行が望まれる。

托鉢の開始までにまだ時間が有りそうなので会場を一巡してみる。

箱に詰めた寄進品を横に置いてワイ〔合掌〕をするお婆さん。

警備担当の制服の女の子達、思いはそれぞれ・・・。

気長に催しの進行を見守る人々、マイクからは読経が聞こえそれを人々が復唱していた。

人垣から少し離れて一人でいたお婆さん、このあと私が手を合わせうなずいたら会釈を返してくれた。

マイクから流れてくる読経に聞き入るお爺さん。

お話、法話、読経等が終わり托鉢が始まる。

長い会場を端に向かい行列が進む。

二列に並び長い列が続く、会場に入るところで年配の僧が鉢は前に持って口を上に向けるように指示していた。

両側から次々と僧侶が現れ赤い線に沿って進む。

ラジオ局かTV局だろう、僧にインタビューしていた。

二列の行列が向こうの端まで行き着くとそれぞれ左右にUターンして托鉢をしながら引き返してくる。

持参した寄進品を鉢に入れる人々。

右の列も左の列も人々が先を争うように寄進品を鉢に入れている。

後がつかえているので返ってきた僧は台座の席に戻る。

タイの人々は寄進すればしただけ見返りが有るものと信じて疑わない、寄進は他人（ひと）の為にあらず。

信仰心はどうであれ物が集まりそれが救済につながる、仏に感謝！。

瞬く間に鉢は寄進品でいっぱいになる。

いっぱいになった鉢から袋に移し換えられる寄進品。

後ろに並びその移し換えを手伝う軍の隊員達。

この人は子供を寄進しているのではありません、子供に寄進させれば子供に良いことが返ってくる、という親心です。

どっかのお婆さんと娘さんが話している、その横でビデオに録画している人がいる、今日の来賓かも・・・。

ドイ・サケットの町長さんが感謝の挨拶を・・・。

お坊さんの顔も満足そうです。

僧侶の列は続く、かなりの量の寄進品が集まった。

1250人も坊主が集まれば一人くらいは悪坊主がいてもおかしくない。　この坊主、寄進品を自分の袋に溜め込み会場から出ようとしたところを警官に見つかった。今日の催しに偽坊主が二人居たのかも・・・。

そんな揉め事をよそに托鉢を続ける小僧。小僧さん、しっかり修行をするんだよ。

まだ托鉢が続くなかお腹が空いたので会場を後にする。無修行の偽坊主は空腹にも耐えられない・・・。

この旅行記へのコメント （13）

• shima77さん 2009/09/18 19:44:26

  今晩は・・・

  ｇｉｎさん今晩は・・・１２５０人のｂさんもすごい・・・けど・・・１００回を超えて・・・
  
  派祖音の・・・チョシ割・・・ご縁

  shima77さん からの返信 2009/09/18 20:36:34

  RE: 今晩は・・・

  > ｇｉｎさん今晩は・・・１２５０人のｂさんもすごい・・・けど・・・１００回を超えて・・・
  >
  > 派祖音の・・・チョシ割・・・ご縁
  
  パソコンのキーボード、半年ほど前コードレスに変えました・・・マウスも・・・
  
  　単三乾電池２本・・・それが無くなると・・・パソコンが壊れたと思いました・・・
  
  　黒のヘルメットに・白のヘルメット・・・私の黒のヘルメットも・・・誰か持っているのですか？・・・
  
  　マイクもいいですね・・・この冬にワイヤレスマイク持って行きます・・・
  腕章もＮＨＫとかのあれば持って行きます・・・
  
  楽しい取材活動しましょう・・・・・・良かった・・・パソコン壊れていなくて・・・
  
  shima77さん　より

• josanさん 2009/09/14 22:29:57

  お疲れ様でした。

  今晩はＧＩＮさん、宗教組織サンガの此れだけ大規模なタンブンの模様は初めて拝見しました凄い物ですね！！。
  
  ＧＩＮさんこの集会は小乗仏教の教義とは違い大乗仏教の教義に近い、珍しい行為ですね、サンガの高僧達も教団の人気取りは考える物なんですね。（笑）
  
  この捕まった僧侶は偽者ならば警察が裁き、本物ならばサンガの宗教裁判に掛けられて追放されます、なぜならタンブンは僧侶ではなく全てサンガにされる物だからなのです。
  
  ＧＩＮさんタイでは法衣を着ていない物は僧侶とは認めません、タイの僧侶はー時たりとも法衣を脱ぐことは許されません、僧侶が法衣を脱ぐときは僧侶を辞める時か死んだ時なんです。（マジ）
  
  ＧＩＮさん今度お寺に取材に行かれる時は、眉も剃って行かれると、最近ー時僧制度で出家した者だと思われて、待遇がかなり違うと思いますよ。（笑）
  
  此れからも珍しい行事のブログ楽しみにしています。
  
  ウドンよりＪＯＳＡＮ。
  
  
  
  

  ginさん からの返信 2009/09/16 08:31:47

  疲れました。

   お早うございます、JOSAN。
  
  JOSANはタイのｊ宗教に詳しいですね、以前は僧籍に居たのでは（笑）。
  
  この次お寺関係の写真を撮りに行くときは僧衣と見間違うような服装と眉毛を剃って行ってみます。
  
  でも眉毛が生えてくる前に急に日本へ帰らなくなったら困りますね、そのときは墨で描きますかねぇ（笑）。
  
  Gin。

  josanさん からの返信 2009/09/16 11:25:35

  RE: 疲れました。

  >  お早うございます、JOSAN。
  >
  > JOSANはタイのｊ宗教に詳しいですね、以前は僧籍に居たのでは（笑）。
  
  こんにちはＧＩＮさん、私の宗教の知識は2年前に出家した、僧侶のピムの弟のノィ君から聞いた物ばかりです、それまでは殆ど小乗仏教と大乗仏教の違いも知りませんでした。（汗）
  
  少しタイの宗教を自分で調べて行くうちに、タンブンの意味や僧侶の生活、輪廻転生の意味が判って来て、少しハマッタ時期が有りましたがでもその程度です。（笑）
  
  > この次お寺関係の写真を撮りに行くときは僧衣と見間違うような服装と眉毛を剃って行ってみます。
  >
  > でも眉毛が生えてくる前に急に日本へ帰らなくなったら困りますね、そのときは墨で描きますかねぇ（笑）。
  
  最近タイに来る日本の若者で眉毛の刺青をする者が増えて居るそうです、我々も頭の毛の刺青でもして貰いますかね、ＧＩＮさん。(笑）
  
  
  ウドンよりＪＯＳＡＮ。

• けーしちょーさん 2009/09/13 17:53:47

  圧巻！

  お坊さんがこれだけ集まると、
  
  キレイですなぁ。
  
  衣の色もおそろいですんで、なんだかレビューを見てるようです。
  
  けーしちょー拝

  ginさん からの返信 2009/09/13 18:50:12

  RE: 圧巻！

  
  久しぶりです けーしちょーさん。
  
  私もこんなに大勢のお坊さん見たのは初めてです。
  
  今回の寄進物はすべてタイ南部の貧しい町へ救援物資として送られるそうです、中に一人だけポリスともめている坊主がいましたが・・・。
  注：私じゃないですよ（笑）。
  
  小僧から老師まで様々でした。
  
  Gin。

  けーしちょーさん からの返信 2009/09/13 19:25:56

  RE: ginさんなら

  この色の布を身にまとえばカンペキ☆
  
  ははは。
  スキンヘッドはもしかしたら
  アジアだとありがたがられるのかもしれません。
  
  旅のご加護を。
  
  けーしちょー拝

  ginさん からの返信 2009/09/13 23:23:26

  RE: 圧巻！

  
  けーしちょーさん。
  
  何を隠そう、これが私の真の姿です、合掌！。
  
  http://4travel.jp/traveler/planet-earth/pict/14742759/
  
  Gin。

  けーしちょーさん からの返信 2009/09/14 00:10:43

  RE: 偽坊主さま。

  腕にＴシャツ焼けの跡がある！！
  
  はっはー。
  
  思わず両手を合わせて拝みたくなる
  
  けーしちょー拝

• houjun2さん 2009/09/13 16:54:57

  ★一番嬉しいタイ

  ★ginさん
  はじめまして　houjun2です。
  
  何が嬉しいって・・・？
  タイのことではではないんです。
  今日訪問頂いたことなんです。
  
  
  09年09月13日って、今日じゃないですか
  と云うことは現地からの最新情報ってことでよねっ（そうあってほしいぃ）
  
  友人が今、イラク周辺諸国を走り回る仕事に従事しています。
  そこからリアルタイムの情報を送ってくれています。
  
  私、このようにリアルタイムの情報を受け取ると無性に嬉しくなるんです♪
  ジャンルを問わず私の今現在と世界の今現在を感じられるってことだけのことなんですが。
  
  
  
  旅行記に移ります。
  ginさん!　狭いところを走り回っておられますねっ
  
  あっちから・こっちから、高めから・低めから、老いを・若きを
  老若男女の其々の姿になんだかゾクゾクします。
  
  カメラマンと集音係のような・・・
  ginさんのカバンを抱えて一緒に走り回ってるような・・・
  そんな感じです。
  
  この画像、
  ユニフォームに身を包んで携帯電話
  時代の現代っ子です。
  
  私、ほんの少しの間、空自芦屋基地で訓練を受けていましたので余計に面白く感じましたよ。
  
  
  
  こんな画像から昨今を微笑ましく
  h2
  
  

  ginさん からの返信 2009/09/13 18:40:08

  RE: ★一番嬉しいタイ

  今日は、houjun２さん。
  
  書き込み有り難うございます。
  
  今朝は5時起き、朝飯抜きでチェンマイから北東に１７−８ｋｍ行ったところにあるドイサケットという小さな町へ行ってきました。
  
  このイベントの事は先日タイTVのニュースで知っていたのでいってみる気になったのです。
  
  私が到着したのは6時ごろでしたがすでに大勢のタイ人がつめかけていました、1250人の僧侶を一同にみるとやっぱり圧巻でした。
  
  タイ人の信仰心は小さいときから教育されているせいか根が深く疑いを持っていません、とにかく坊さんは神様みたいな感じです（笑）。
  
  で、私は坊主頭なので（昨日は特別に剃刀で剃りました）イベントの会場でも自由に動き回って撮影できました、坊主頭で丸儲けでした（笑）。
  
  今後とも宜しくお願いします。
  
  チェンマイより　　Gin。

  houjun2さん からの返信 2009/09/13 19:47:25

  RE: RE: ★一番嬉しいタイ

  ★ginさん
  いいなっ、いいなっ
  「坊主丸儲け」って言うのはこう云うことだったんですね。
  ここにも「投票する」欄を設けてほしいもんです。（笑）
  
  
  やはり現地当日情報でしたか
  ホッとしましたし、体が熱くなってきました。嬉しいです。
  
  今朝5時と云えば昼夜逆転生活の私の就寝開始時間。
  そんな時間に起き出して大丈夫ですか？
  
  
  聞けば元々坊主頭の偽坊主とか、
  そんな容姿のお方が尚且つ剃刀を当てたとは・・・
  余程、気合いが入っていたのですね。
  
  田舎の風情がお好みとか。。。
  私はその足跡をゆっくり拝見していきますのでよろしくお願いします。
  
  
  
  h2