ひたすら新潟へ踏み込む旅～雲洞庵編～

2009/07/08 - 2009/07/08

友人に遠出を誘われ、前日にいきなり新潟行を決めました。
平日だったので、高速料金は通常料金。「それでもいい！」と言う友人の強い(太っ腹＿？)言葉もあり新潟まで行くことにしました。

ほとんど調べる時間もなかった(しかもその少ない情報も家に置き忘れる)まま、新潟へ向かってひたすら走ります。栃木からの高速道路は、南に下って関越道を北上する道(約200km)と最初から東北道を北上する道(約400km)がありますが、南行の国道50号の混雑を避けてまさかの北上。

ただ漠然と雲洞庵と謙信公の銅像を見たいという認識しかありませんでしたが、行き帰りとも倍の道を走ってきました(笑)

しかも何がつらいって、新潟に入った看板を見てから目的地までが予想以上に長く感じる(汗)。

ということで、近場だろうと遠地だろうと観光地につくのはいつも通りの午後二時前後になりました(爆)。相変わらず車の中にいるのが主体のグダグダ旅となりました。


まずはやっと到着した雲洞庵からです（＾◇＾）
今年は大河ドラマでもやってますので言うまでもありませんが、雲洞庵は上杉景勝・直江兼続が幼少期に学問を学んだ場所です。

雲洞庵の当代住職は北高全祝や通天存達です。
北高全祝和尚は北畠顯家の子孫で、通天存達和尚は坂戸城主・長尾政景の兄、景勝の伯父です。

有名な、兼続の兜の前立てにある「愛」の文字は、この通天存達の教えを踏まえて生まれたといわれています。

大河ドラマ『天地人』における「天地人紀行」の1回目は「与六(兼続の幼少名)の故郷」として紹介されました。

この日は雨のせいでしょうか、個人で来られている方は少なくツアーの方が時たま大勢で来られる状況でした。ツアーの人たちと時間をずらせば人も少ないなかで過ごせたので、静かに拝観することができました。




※本堂が改修中のため、その周辺は撮りませんでした。
また撮影禁止等張り札は見かけなかったのですが、もし撮影禁止になっている場所があればお教えください。削除します。

エリア 魚沼・小出(新潟)

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車

駐車場に車を置いて拝観券売所へ向かいます。

拝観料金は300円。ツアーの人がたくさん入っていっていまして、「あの流れにそって・・・」と拝観券を売っているお姉さんに言われました(汗)

そして写真の門から赤門へ向かいます。

そして赤門です。昔は藩主ほどの身分の高い人でないと、赤門の扉は開けられなかったと言われます。

今より約600年前、藤原家の尼僧院(真言宗)より関東管領家の菩提寺(曹洞宗)に変わったとき、当代管領・上杉憲実公より十万石の寄進を受けて赤門を建立したそうです。

「雲洞庵の土踏んだか」

赤門から本堂へ向かう参道です。
この参道の敷石の下には、一石に一字ずつ法華経が書かれているそうです。

この石畳を踏み伝ってお参りすると罪業消滅・万福多幸の利益に預かると言い伝えがあります。そこからあの｢雲洞庵の土踏んだか」という言葉が生まれたそうです。

この言葉には(雲洞庵へお参りに行きましたか)・(雲洞庵での厳しい修行に耐えてきましたか)という2つの意味も込められているのだそうです。

額。

本堂方向へ歩いていきます。庭園。

左に鐘楼堂が位置します。

緑豊かな庭園です。

本堂内部へ。

大方丈です。景勝と兼続が学んでいたとされる部屋です。

内陣へ。

本尊の釈迦牟尼仏・脇侍・迦葉尊者・阿難尊者・十六羅漢が安置されています。

雲板。

内陣。

内陣上の透かし欄間です。鯉が滝を昇って龍となる「登龍門」の絵です。

位牌が並びます。

襖絵。

開山堂。

上杉謙信と徳川家康の位牌がありました。

客殿から座禅堂をめぐります。

座禅堂。

座禅堂(外側)

渡り廊下。

外側。

客殿からの鐘楼堂。

宝物殿。

宝物殿には、上杉景勝公遺墨・武田信玄公の書状や戦国時代の武将の古文書などが展示されています。