2009/08/11 - 2009/08/15
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l-u-c-k-yさん
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最後の“聖地”チベット
自分の中でいつしかそのような位置づけとなっていた
新疆ウイグル自治区と内モンゴル自治区とチベット自治区
この3自治区は必ず訪れなければいけない
ウイグルと内モンゴルはすでに5年前に足を踏み入れた
そして、チベット
ようやく青蔵鉄道で“聖地”へと旅立った
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 鉄道 レンタカー
- 航空会社
- 中国東方航空
PR
-
上海より飛行機で西安経由で西寧に到着した
青蔵鉄道に乗るために遠回りになるがわざわざこの町にやってきた
ここは、青海省の県庁所在地に当たる場所
回族が多いのか白い帽子をかぶる人々が町を闊歩していた
同行者は「コックがいる!」などと訳のわからんことを言い出したので、私は細い目で「へへっ」と言っておいた
これだけ回族の人々がいるのは、ウルムチ以来だ
少々興奮
写真は東関清真大寺
ちょうど礼拝の時間で、遠慮しながら広場へと入っていった -
礼拝が終わり皆そそくさと帰っていく中、
おじさんがひとり階段に腰掛けていた
かぶっている帽子は1年に一回くらいは買い換えてるとの事
「これは、回族のシンボルだ」
浅黒い肌に白い帽子がまぶしい
後ろに見えるのは、チベット族のガイドさん
日本語も没問題 -
高山病に聞くといわれている「紅景天」
チベットに入る3日前より飲み始めた
1日4錠服用
赤と黄のカプセル錠で、とっても体に悪そう
中国では薬局で「チベットに行く」といえばすぐ数種類出してくれる
もちろんピンからキリまであるが、どれがピンでどれがキリかはまったくわからない
写真は、西寧の町で見つけた「紅景天」の現物
「3200−4700mのところに生育しており、白酒かお茶に入れて飲むと元気になる」と書いてある
ほんとに「紅景天」ってあるんだなんて考えながら路地を歩いていると、道端に無造作に「紅景天」が置いてあった
あれは路地の真ん中で干していたのかそれとも捨てられていたのか
本当に効くのか「紅景天」?? -
いよいよ、西寧駅
時計は8時15分を指しているが、外はまだ明るい
これは、中国全土が北京時間のみを採用しているから
さて、ここから24時間ラサまで青蔵鉄道の旅
電車の中は、気圧コントロールをしていると言っていたが、最高5000m強のところを走るらしく、少々緊張
それでも、いきなり飛行機でラサまで飛ぶよりは、徐々に体を高度に慣らしていくという意味で、遠回りだが電車で行くことを選択
また、途中6000m級の雪帽子をかぶる山々が見えるとの事で気持ちが高ぶる
ガイドさんの話によると、06年開通以来とても人気があるらしく、切符を入手することが困難なのだそうだ -
ここは、格爾木駅
西寧からここまでは右の赤い電車の中で、となりのおっさんのいびきと戦いながら、いつしか熟睡
この赤い電車に乗り込むや否や「健康登記カード」なるものの記入を迫られる
「私は高原旅行について理解してます」、「私は3000m以上のところでもへっちゃらです」にチェックしサイン
要はなんかあっても知りまへんよ、ほれ、あんたサインしてるやん、ということ
ここからは、眼光鋭い女性車掌が守る緑の電車に乗り込む
この電車に乗り換えてから高度がどんどん上がるらしく、こちらのテンションも益々上昇 -
ここで、持って行ってよかったものを紹介する
①気候対策
-サングラス、帽子、日焼け止めクリーム、リップクリーム、長袖のシャツ-
チベットは標高が高くとても乾燥している
ラサでも海抜3,700m近くある
昼間などは首の後ろがじりじり焼ける
まず、一般の生活では経験できない日差し
しかし、夜には急速に冷え込みクーラーはいらない
オレは「男の肌は少々黒いほうが健康的だ!日焼け止めクリームなんぞはいらん!」なんて考えていたが、チベットの日差しは瞬時にオレのポリシーをぽっきり折って、オレはそそくさと鏡の前に立ち、肌が灰色になるくらいクリームをたっぷり塗りこんだ
写真は、岩肌むき出しの山々
青蔵鉄道が発車してしてしばらくすると現れた
後方から射す太陽の光が神々しい -
持って行ってよかったものつづき
②食事対策
-カップラーメン等インスタント食品-
鉄道の中のご飯は日本人の口には合わないだろう
懸念していたお湯の温度だが、鉄道の中に据え付けられている飲水器は沸騰したお湯がきちんと出る
今回は日本と香港のカップラーメンを用意したので、周りから羨望の眼差しを受けた
というか、ただ珍しかっただけだろうか?
しかし、日本のカップラーメンは久しぶりに食べるとやたらうまい
③暇対策
-トランプ、DS、本-
青蔵鉄道から見る景色はすばらしい、が、24間見る滑稽な人はもちろんいない
結構時間をもてあますので、暇つぶしGOODSが必要
トランプは万国共通。特に中国人はトランプ大好き
ルールを教えあいながら、同乗者と仲良くなれる
これも、鉄道旅行の醍醐味のひとつ
写真は前出の「紅景天」
電車の中ですでにチューブを鼻に突っ込んで寝ている人がおり、オレはまったく問題なかったので、もしかしたら効いているのか? -
格爾木で乗り換えどんどん高度を上げる青蔵鉄道
しばらくすると雪山が窓外にあらわれた
ウルムチで生まれて初めて雪山を見たが、こんなにも近くに見えたのはこれが初めて
車内放送(中国語、英語)で見所が来たら教えてくれる
俺は昨晩となりのおっさんのいびきと格闘しながら寝たので熟睡できてない
なので、この車内放送は助かる
うとうとっとしてきたところでこの放送で意識が戻るのだ
高度5000m近くを走る青蔵鉄道からのベストショット
感激 -
電車の中の写真
右が三段ベッドで左が窓
みな、この窓際の椅子に腰掛け外の景色を楽しむ
5年前に内モンゴルにいった際の2等寝台列車は、薄暗く、そして薄っぺらい布団は湿っていた
しかし、この青蔵鉄道は俺の予測をはるかに超えていたって清潔
この数年に中国はこんなソフトな部分も発展した
そういえば食堂車に朝食を取りにいったら、乗務員の態度がすこぶるいい
少々作ってるなという感じがばればれだが、笑顔で接客
こんなことって今までなかった -
鉄道の旅もいよいよ終盤
終着駅ラサはもうすぐ
車窓から見えるのは、高原、山、遊牧民
この青蔵鉄道のおかげで多くの人がチベットへ行くことができるようになった
ただ、この地に暮らしている遊牧民たちは鉄の塊が行ったり来たりするのをどのような感情で見ているのだろう
てな事を車窓から見えるヤクや羊やそこで暮らす人々を見ながら考えた
写真はツォナ湖
外に出て思いっきり空気を吸いたいが、ただ車内放送でこの湖を紹介するだけで、無常にも通り過ぎるだけ -
さすがに外も暗くなった夜11時ころようやくホテルにチェックインできた
そういえばラサ駅に到着し、わくわくしながら外に出てみるとなんと「ランクル」がずらっと側道にとまり、駅から出てくる旅行客をお出迎え
我々の「ランクル」はどれかななんて考えながら駅に迎えに来てくれていたガイドさんの後ろをついていくと、「ランクル」の前を素通りし「ハイエース」の前で歩みが止まった
そんなもんだよね
さて、地方のホテルはどこも4星でだいたい3星レベルくらいの感覚なので、今回は4星ホテルをリクエスト
なんせ、ウルムチで泊まった3星ホテルのシャワールームは壁からホースが「ちょろっ」と出ていただけで、そこからお湯のようなものが「ちょろろっ」としか出なく1日でホテルを出たという体験をしたことがあったので
写真はロビーにあったチベット家具
部屋も非常に清潔であったが、シャワーのお湯が出たり出なかったりと非常に気まぐれだった
しかし青蔵鉄道、長かった。次は飛行機だな。 -
観光初日
まずはポタラ宮
ここは相当厳しい入場チェックをしているらしく、入り口で身分証明書とカバンの中身チェックをされた
その際に同行者の一人の名前とパスポート番号が事前登録のものと違うことが発覚!
せっかくほぼ2日かけて上海からラサに到着したのに、ポタラ宮に入れないなんてありえない!なんて考えていたら、そそくさと解決
理由はガイドさんがチベット族の方で、入り口でチェックしている人と知り合いだったので、なんとかなったとのこと
ポタラ宮含め歴史的建造物を管理しているのはチベット族の方々が中心
なのでこういうトラブルの際にチベット族のガイドさんなら便宜が図りやすいのだろう
写真は、ポタラ宮の壁を修復している様子
歌を歌いながら「トントン」とリズムに合わせ壁を叩いていた
この方々のおかげで今も立派なポタラ宮を拝見することができるのだろう -
入り口で厳重なチェックを受け、坂道を高山病を気にしながら歩き、ようやくポタラ宮の入り口に到着する
今のところ、高山病にはなってないようだ
とにかくゆっくり行動することを心がける
ここでチベット旅行TIPSその1
というか、必ず知っておかなければいけない事
ダライ・ラマをはじめ高僧の壁画、写真などを指差してはいけない
かならず手のひらを天に向けてかざすように指す
俺もこの後行く「ジョカン」の中で、「あれがダライ・ラマの写真ですか?」と指差して尋ねると、「指差しは大変失礼です」とガイドさんに叱られた
いや、知らなかったので
大変失礼しました
これは相当意識しておかないと、とっさに指差しならぬ手のひら指しの形はなかなか作れない
写真はポタラ宮入り口
これから先ポタラ宮の中は撮影禁止となる -
ノルブリンカ
ダライ・ラマの夏の宮殿と案内されたので、避暑地で涼しいと想像して行ったが、ぜんぜん涼しくない
今はダライ・ラマ14世はインドに亡命中なので住んでないが、本当にここに住んでたんだなという匂いがプンプンする
中でもイギリスから贈られたバスは、チベット様式の部屋のなかで極めて異質
他にもレコードプレーヤーやラジオまであり、とても興味深い
この中も撮影禁止だが、ラサ誕生から毛沢東に会いに行くところまでを描いた壁画は圧巻
是非、自分の目で確認してほしい -
さて、昼ごはん
地元の方々が食べる料理屋に連れて行ってほしいというリクエストをガイドさんに出して、連れて行ってもらったのがこの店
店の外でも食事している人がおりなかなか繁盛しているようだ
周りの人が食べているものを聞き早速注文
涼粉、餃子、ラーメン、ヨーグルトご飯、お茶等々
隣に座る地元のチベット族の方が食べる料理を味見させてもらいながら料理が運ばれてくるのを待つ
写真上部の「万事如意」の横の文字は「ジャシデレィ」と読み、「何事もうまくいくよ」とか「おめでとう」といった縁起のいい意味で町中そこらじゅうで見た -
ヨーグルトご飯
ご飯の上にヨーグルトとざらめがかかっている
気になる味のほうは、ご飯とヨーグルトとざらめが各々強烈に自己主張しており、絶妙にハーモニーがずらされている一品
なら、別々に食べたらえーやん
まーいけるかなと思ったものは「肉入りクレープのようなもの」と「チャイのようなもの」
チベット初日の食事
非常にローカル体験させてもらったが味はビミョーであった -
昼食を取り終え、ジョカンへ
ここでも五体投地を行う人々がいる
写真はジョカン入り口の柱
原色つかいの配色が美しい
もちろん何度も塗り替えられているのだろう
建設当初もこのように鮮やかだったのだろうか
柱に書かれている文字はサンスクリット文字
チベット仏教はインド大乗仏教がそのルーツ
よって、お寺の至る所にサンスクリット文字が見られた
そういえば、チベット文字とサンスクリット文字はよく似ている
こちらも同じ系統なのであろうか -
セラ寺入り口の側壁に描かれていた仏画
閻魔様のお腹の中は六道輪廻を描いており、天上、修羅、人間、餓鬼、畜生、地獄の図が見て取れる
またこの6つの生き物にそれぞれ煩悩があり、長生きすぎ、怒り、老いたり病気したりしたくない、食い意地、弱肉強食、灼熱・極寒を表しているそうだ
で、現世の暮らし方の良し悪しで死後この中をくるくると生まれ変わる
俺は無信派だが、少しでも仏教を勉強していればまた違った見方ができたであろう
この仏画は非常に有名で、おみやげ物屋で売っているタンカにも多く見られた
タンカとはチベット仏画で、デザイン的に非常にクールで神秘的でアジアンなものが多い
(こんな事言ったら叱られそうだが)
これはなんとしても買って帰りたい一品だが、極めて高価。2000元くらいは軽くしそうだ。
ありがたい物なので値段交渉もなんとなく憚られ、煩悩の塊の俺も経済的観念からぐっと我慢
ちなみに、セラとはバラの意味らしくサラダではございません
サラダ寺だとなんのこっちゃわからんもんな -
この写真は前出の六道輪廻のど真ん中のどアップ
先ほどの煩悩は中心に描かれる3つの動物に代表される
この3つの動物は蛇、鳥、豚で、蛇は怒り、鳥は貪欲、豚は無知を代表し、心の毒である
ちなみに、人間だけはこの心の毒を修行によって取り除くことができ、このくるくるから抜け出すことができるそうで、この抜け出した状態を悟りという
「なるほどー」と理解してる様子を神妙な顔で表現し、相槌をいつも以上にうって少々首が痛かったが、実は半分以上忘れてしまっていたので、後からガイドさんにもう一度尋ねました
とても丁寧な説明ありがとう、バーチーさん! -
バルコルにて
ジョカンの周りにある市場で、仏具から電池まで様々なものが売っており、ついついウロウロといろんな店を見物
数分後、この「ウロウロ」にやられた
なんとなく頭が痛い
というかとてもはっきり頭が痛い
とうとう来たか高山病
しかし、少々日陰で休憩するとすっかり治ってしまった
ラサは日差しが非常にきつく、体力がグングン吸い取られるが、高地に位置するため日陰はひんやり気持ちがよくHP回復
この高山病にどのような人がかかるかは行ってみなければわからない
日本では高山病というが中国では高山反応といい、病気ではなくてただの反応
症状は、頭痛、吐き気、下痢等々
頭が圧迫されるような感じとなり、風邪の症状に似ている
これ、病気だね
ガイドさんは日本人と台湾人がよくかかり、中国人と欧米人は平気だなんて言っていた
そういえば、旅行に来ていた中国人はフツーにタバコを吸っており、欧米人はフツーにお酒を飲んでいた気がする
写真はバルコルの市場で撮った
これは一体なんでしょう? -
夕食に出る前に寄ったスーパーの棚
スナック菓子はみなパンパン
ここでチベット旅行TIPSその2
ワンタッチでふたが閉まるような容器はテープで止めておいたほうが無難
俺は持参したシャンプーがこの類の容器に入っており、見事に中身が噴射し、カバンがなんとも切ない香りを発しておりました
これだけ標高が高いので、パンパンになるのは当たり前なのだが、スーパーの棚は結構笑える
で、中には煩悩から抜け出せずストレスを一気に発散させたポテトチップスなんかがあり、内容物の品質チェックが即座にでき、大変便利 -
ラサ2日目の晩御飯
バーなどが並ぶ北京路にあるチベット料理屋
中に入ったときは欧米人しかいなかった
さて、ここで頼んだものは
野菜クレープ包み、マッシュポテト、ヤクステーキ、トマトスープ、バター茶、チーズケーキ等々
なかでも、トマトスープはうまかった
で、写真はヤクステーキ
気になる味の方は、筋っぽくて即座にコメント不可能
ここに来る前に「ヤクは神聖な動物です」という説明やポタラ宮近くに金ピカのヤクのモニュメントなんかを見てたので、モグモグしながら非常にいけないことをしているような感覚になって、さらにコメントしにくい
無理やり表現するなら、ケチって近所のスーパーでタイムセールまで待ってようやく購入したすき焼き用の牛肉を何を思ったか今日は一人焼肉だなどとあやまって焼き、焼肉のたれで食べてしまった時のモグモグ感をさらにモグモグした感じ
って、まったくわからんね
〜前半終わり
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