2009/07/30 - 2009/07/30
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yukibxさん
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夏のボルドー周辺のシャトーでは、数多くのコンサートが開催され、人々が気軽に夏の宵を楽しめる。
コンサートが終わったあと,シャトーから提供されるワインの試飲も大きな魅力。
様々なシャトーで開催される一連のコンサートのいくつかに足を運んだが、7月30日のコンサートが一番充実していたように思える。
そのコンサートは、シャトー・スミス・オー・ラフィット(Chateau Smith Haut-Lafitte)でおこなわれた。このシャトーは、日本でも知られている美容スパ、および化粧品のコーダリーも経営している。そのコーダリーはシャトーの目の前にある。
のんびりと流れる夏の宵の雰囲気を写真を通して感じてください。(そして、来年の夏休みは、コンサートづくしの夏のボルドーでぜひどーぞ)
また、シャトーでのコンサートの大きな魅力は、演奏会場が小さいために、早目にきて前の席をとれば、3〜4メートル先で聴くことができることだ。
そして何より、切符が20ユーロほど、今のレートでは2700円位だから、気軽に複数のコンサートに行ける!
写真はコーダリーのぶどう畑にある巨大な野うさぎの彫刻。フラナガン作。
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環状高速道路を下りると、そこはワイン・ファンの憧れの地、ペッサク・レオニャンのぶどう畑が延々と続く。
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ぶどう畑の遠く向こうにいろいろなシャトーが顔を現しては消えてゆく。
シャトー・スミス・オー・ラフィットに行くには、標識のみが頼り。一面のぶどう畑だから、ひとっこひとり見あたらないので、道をきくこともできない。 -
しかし、標識はよく出来ていて、難なく目的のシャトーに到着。
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これが、グラン・クリュ第一級のワインをつくりだすスミス・オー・ラフィットの建物だ。
このシャトーは、1365年に貴族、デユ ボスクがこの場所にぶどう畑をつくったのがはじめ、18世紀にスコットランド人、ジョルジュ・スミスがここを購入、生産されたワインは英国に多量輸出された。
名前のスミスはここからきている。 -
7月30日時点での、ぶどうの熟れ具合は写真の通り。
あと一ヶ月ちょっとで、収穫されるのだろうか。
ぶどうの実はまだ小さく、固く、すっぱそう。 -
コンサートは8時半だから、まだ1時間ちょっと時間の余裕がある。私たちは、隣のコーダリーまで散歩することにする。
写真はコーダリーの建物の一部。
木造の自然で素朴な造り、内装はそれとは対照的に装飾的で女性的だ。 -
コーダリーのプレート。
ぶどうの種や皮を砕いて、その栄養分を皮膚に吸収させる、というコーダリーの化粧品および美容法。以前は
捨てていたものが、これで充分活用されている。
マドンナをはじめ、多くの有名人、芸能人がここに滞在した。 -
受付のある建物。
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二つのレストランがある。その内のひとつ、閉店日はなく、朝から夜9時半まで営業。La Table du Lavoir(洗濯場のレストラン)。
ついでにメニューを見てみたら、選ぶワインにもよるが、
30ユーロ、約4000円から食事が可能。 -
ドラマチックな梁と天井。
ラフィット・ロスチャイルドのワイン樽を寝かせておく
シェの天井だったらしい。数世紀も昔のものだ。 -
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ぶどう畑の中にはいくつかの彫刻が見られる。
これは写真が小さいので見にくいが、確か、Wuthering Venusという彫刻で、米国の彫刻家の作品だったときいた
記憶がある。(その作家の名前をgoogleで調べてみても見つからない。。)
ビーナスは海から生まれたが、これはぶどう畑のみどりの海から生まれたビーナス。 -
表紙に紹介した野ウサギの彫刻。遠くからでもよく見えるので、コーダリー・シャトー・スミスのランドマークともなっている。ぶどう畑の中を駆け回って、ぶどうを傷つけないといいけど。。
これは、つい1週間まえに亡くなった英国のバリー・フラナガン(Barry Flanagan)の作品。かれは一連の野ウサギの彫刻で有名らしい。
私はこの野ウサギを見ると、いつも不思議の国のアリスのうさぎを思いだしてしまう。懐中時計をもって、いそがしそうにアリスの前を通る、あの兎だ。 -
のんびりしている内にそろそろコンサートの開幕時間にちかづくので、踵をかえして、シャトー・スミス・ラフィットに戻る。
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みんな会場に向かう。入り口で、電話予約しておいた切符を受け取り、支払う。銀行カードはだめ。キャッシュのみ。
(パリでもコンシエルジーなどで行われる小さなコンサートだとキャッシュのみ、という場合があるので、気をつけた方が良い。) -
ここが会場だ。天井がうつくしく、落ち着いた雰囲気。
室内楽を聴くには、とてもいい。
丁度、前から3列前の席がとれた。 -
会場の窓から中庭を見下ろす。中央の噴水の横に、鳥たちがたくさんとまっている人の彫刻が見えた。
なんかストーリーがあって、面白そうだ。 -
先ほど、シャトーの入り口にあった、あの彫刻だ。
でも一体何を表現しているんだろう。。 -
近くからみると、小鳥のくちばしで突かれて、ちょっと痛そう。
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演奏会場の天井も、数世紀を経た梁を使っていた。そして、彫刻や絵画の現代美術が壁にそって飾られている。
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木のテラスには、ぶどうの根っこを使った彫刻が置かれていた。クリスマス・ツリーのようだ。背景はみどりの海。
現代彫刻でいいのは、見ている人が100%自由に想像したり、好きになったり、あるいは、嫌ったりできることだ。 -
ぶどう畑は、青々として、今が一番美しいシーズンではないだろうか。
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20分おくれて、演奏がはじまる。
初めはハイドンの弦楽四重奏、レ短調。 -
次はお待たせ、メンデルスゾーンのピアノトリオ。
レ短調。op.49
聴けば、ああこれが、という感じの皆によく知られた曲。とってもロマンチック。演奏はすごくよかった。特に
右のバイオリン奏者、マックス・ゾランの弾く若々しい音色が聴いていて気持ちがよかった。感情が盛りこまれていて。
彼やなかなかエレガントなピアニストは米国や欧州でコンサート活動をしている。ジュリアード出身。 -
若手ピアニストのヴァンサン・サンガレーバルス。彼は
このフェステイバルの常連で、去年も彼のコンサートがあった。
若い人の典型的な演奏をする。 -
ピアノ・トリオの後は20分ほどの休憩時間。皆、テラスにでる。
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この夜はおぼろ月だった。
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すっかり暗くなってしまって、かろうじて見えるぶどう畑。
夏の夜風が気持ちよかった。ちいさな会場の空気は、1時間の演奏後、やや暑苦しかったから。 -
休憩のあと、第2部が始まる。これが圧巻だった。
メンデルスゾーンの弦楽8重奏、ミ短調。
ことしは、メンデルスゾーン生誕100年だということで、このようなプログラムが組まれた。 -
弦楽8重奏なんて、聴くのは稀だが、演奏がぴったりと調和していて、とても気持がいい。周囲の人々も大満足して
拍手がやまなかった。
帰宅してこの曲をiTUNEでダウンロードする。 -
背の高い女性がアルト奏者。
彼女もゆったりとした演奏をする。
演奏の後、拍手が鳴りやまない。私の隣の女性もBRAVO!と何度も何度も叫んでいた。
今は、再生技術もすごいから、音楽会に行かなくてもいいと言う人もいるかもしれないけれど、演奏家の息づかいとか聴衆の熱い気持を分かち合い、音楽を肌で感じられる演奏会は、やっぱり醍醐味がある。 -
演奏会終了後、試飲のために、地下のシェにおりる。
写真は、シェの責任者。彼が私たちを案内してくれる。
ワイン生産に欠かせない縁の下の力持ち。
今までいろいろな名門シャトーを見学・試飲させてもらえたが、彼らは皆とても控えめな人柄であることが、印象的だ。 -
シャトー・スミス・オーラフィットのシェ。樽の中でワインが熟している。
広くてそしてシンプルな美しさ。 -
係の女性がワインをついでくれる。
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燦然と光るワイングラス。
赤と白。
こういうところでふるまわってくれるワインは、やっぱりグランクリュではなく、セカンド・ワイン。 -
皆にワインをふるまうシェの責任者。
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ゴクゴク。。
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・・・・
-
ふるまわれたワインの銘柄のひとつ。
Les Hauts de Smith 2007.セカンド・ワイン。
55 % Cabernet sauvignon - 34 % Merlot
10 % Cabernet franc - 1% Petit verdot -
そして、今年10周年を迎えるグラーヴ国際音楽祭をしきってきたヴァイオリニストのザハリア・ゾラン氏。
彼は、この音楽祭を通じて、多数の若い音楽家に出演の機会を与え、育ててきたのだ。
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この旅行記へのコメント (10)
-
- スキピオさん 2010/01/04 07:26:15
- 酒中に真あり
- ワイン好きの僕にとって垂涎の一枚です。
本年もよろしく!
- yukibxさん からの返信 2010/01/06 02:54:08
- RE: 酒中に真あり
- スキピオさん、
メッセージをありがとうございます。
In vino veritasですか!!
知ったかぶりのようで、恥ずかしいのですが、
もうひとつ、ワインに関して好きなフレーズがあります。
それは、
L'âme du vin chante dans les bouteilles... (les fleurs du mal)
昨秋、こちらで、これをテーマにして展覧会が開催されました。
(行き逃しましたが。。。恥。。)
よき一年をお祈りしています。
yukibx
> ワイン好きの僕にとって垂涎の一枚です。
>
> 本年もよろしく!
-
- planetgingaさん 2009/12/10 21:43:59
- 憧れのフランスに行きます。
- yukibxさん今晩は。
お元気ですか? 今ボルドーは寒いでしょうか。
もうクリスマスが近いですね。
12月25日から8日間ツアーでフランス周遊の旅に行くことにしました。
南仏からスタートしてローヌ・アルプ、ロワール、ノルマンディー地方を経て、パリへと向かいます。
yukibxさんの住まれているボルドーにも行ってみたかったのですが、あいにく今回の旅行のコースには入っていなかったのですごく残念です(涙)
やっと行けた憧れのフランス、その歴史、文化、芸術に思い切り触れてみたいと思っています。
yukibxさんが旅行記でよく紹介されているボルドーのワイン、それを参考にしながらたっぷり味わってきたいと思っています。
帰国したら旅行記で写真を一杯アップしますので、見てくださいね。
- yukibxさん からの返信 2009/12/11 04:06:27
- RE: 憧れのフランスに行きます。
- planetgingaさん
クリスマス・シーズンにフランス周遊をなさるのですか!
ローヌ・アルプでは、雪をかぶっているアルプスの山々を見られること
でしょうし、この時期は街々も飾り付けられていてとてもきれいだと
思います。それに観光客は比較的少ないので、落ちついた雰囲気で
とてもいいと思います。
ボルドーがはいっていないのは、本当に残念!
美しい写真が満載されている旅行記を楽しみにしています。
あっ風邪にはくれぐれも気をつけてくださいね。
yukibx
-
- Ted@CiscoTours comさん 2009/10/19 03:51:38
- 音楽の息づかい
- yukibxさん、こんにちは
シャトーでのコンサート良いですね。
その後に美味しいワインってのも(^^)
音楽ってやはり生で聴かないとね
演奏家の息づかい、楽器の息づかい、そして音楽の息づかいが伝わりますよね。
室内楽のコンサートって大好きです。
シリコンバレーにも、木造の小さなコンサートホールがあって、大好きな所です。
小規模のコンサートで思い出しましたが、9月にSFで500人ぽっきりのGLAYのコンサート行ってきました。一体感あって良かったです(^^)
またお邪魔します(^^)
Ted
- yukibxさん からの返信 2009/10/20 03:15:52
- RE: 音楽の息づかい
- Tedさん、
メッセージをありがとうございます。
こちらも夏がすぎて、10月半ばすぎて突然冬が飛び込んできた、という
感じで、寒くなりました。来年の春まで6ヶ月の間、我慢しなければと
思いますが、ただ、冬には、コンサートが数多くあるので、それだけは
楽しみにしています。
室内楽、私も好きです。有名、無名にかかわらず、できるだけ生の音楽、
そして演奏家と接するようにしたいです。ただ、夜寒い中をでかけるの
は、ちょっと勇気がいりますが。
Tedさんは、シリコンバレーで仕事をなさっていらっしゃるのでしょうか。
とすると、お住まいになっているところには、冬はないのかも。。
これからも宜しくお願いします。
yukibx
- Ted@CiscoTours comさん からの返信 2009/10/20 13:55:58
- RE: RE: 音楽の息づかい
- yukibxさん、こんにちは
そちらは、一気に冬になってしまったようですね。
冬は旅行者には不便でも、地元の人にはコンサート楽しめて良いですね。
> 夜寒い中をでかけるのは、ちょっと勇気がいりますが。
そんなに寒いのですか。
大陸の西側は、東側に比べると冬はやさしいと思っていたのですが、必ずしもそうではないのですね。やはり緯度が高いのが影響してるのでしょうね。
> Tedさんは、シリコンバレーで仕事をなさっていらっしゃるのでしょうか。
> とすると、お住まいになっているところには、冬はないのかも。。
シリコンバレーの入り口にいます。SFOの近くです。
大陸の西なので、気候はやはり穏やかです。それに緯度が低いのが助けてくれているようです。
それでも最低気温が0度になる事も何度かあります。
これからもフランスの素敵な日常のレポートを楽しみにしています。
Ted
- yukibxさん からの返信 2009/10/22 06:38:36
- RE: RE: RE: 音楽の息づかい
- Tedさん、またまたすみません。
> > 夜寒い中をでかけるのは、ちょっと勇気がいりますが。
> そんなに寒いのですか。
いえいえ、大西洋から40キロのボルドーは、温暖なところで、一年中、ゴルフもできます。ただ、私自身、寒がりなので、どうも冬は苦手、というわけです。
といっても冬は冬なりに、悪くはないのですが。
またの旅行記を期待しています!
yukibx
-
- georgeさん 2009/10/10 14:28:38
- うさぎ
- このうさぎ、日本にいないのかさがしてみました。
名古屋・宇都宮・徳島あたりに生息中のようですね。
- yukibxさん からの返信 2009/10/11 05:00:08
- RE: うさぎ
- georgeさん、
メッセージをありがとうございます。
わざわざ、うさぎに関する調査をしていただいて、
ありがたく思っています。
そうですか、日本に生息していたのですね。
ちなみに、福岡や箱根にも一匹づつ飛び跳ねているようですよ。
うさぎ跳びと、いうのでしょうか。。
georgeさんの旅行記、首を長くしてまっています。
yukibx
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