会津鉄道一泊二日（5）　エキサイティングふるさと公園

2009/07 - 2009/07

　旅の最後の下車駅にふるさと公園を選んだのは魔が差したから。

エリア 田島・南会津(福島)

　この時期、車内は風鈴つき。風鈴の設置場所としては半端なく揺れるので、音は箸で茶碗を叩いたような風情のかけらもないものだが、見た目で涼む。

　車中から窓越しに撮影。一眼レフすげえ。

　そして問題のふるさと公園駅。

　ところがこれがめっちゃええ駅。

　詳細すぎる駅前地図。地図というより見取り図。ホームから地上に降りる僅か数段の階段や点字ブロックなど、すぐ目の前にあるものが精緻に描かれているので「あ、これのことかいな」と混乱してかえってわかりにくい。それよりふるさと公園の方角くらい書きなさいよ。

　公園入口。先に訪れた大川ダム公園よりは実用的な雰囲気である。

　入念に手入れしてあり、且つ人がいない。

　すげー立派。というか何してはるんですか。誰が諸々の責任をとるんですか。

　一人くらいいろよ、利用者。

　正式名称はわからないがターザンごっこするやつ。状態もいい。惜しむらくは利用者が。今日祝日なんですが。

　公園のところどころに、このような物体が据えつけられている。近寄って読んでみると「ディスクゴルフ」とある。なにゆえそんな、家に帰って検索しないと分からないくらいのマイナースポーツ環境が充実しているのか。さすがにここから全国へブームを発信するのは困難と思われるが。

　階段があったので、この上にはもう一つ広場があるのかな、と思い昇ってみると……

　……ハイ農地。なんやのんこの公園。

　でもだんだん楽しくなってきた。

　100メートル区切りの看板もゴール地点もない、孤独なスタート地点。いいぞ、もっとやれ！

　両翼92メートルの立派な野球場。
　しかしまあ、芝刈りには一分の隙もない。皮肉でもなんでもなく公園としては実に気持ちが良い。

　駅へ戻る。まだ一時間ほど余っている。この周辺は公園以外に何もなく、その意味では正確な駅名である。

　あまりに暇なのでまた同じ被写体など撮影してみる。
　何の気なく煙草を吸い始め、携帯灰皿を持ってないことに気付く。どうしよう。

　そんな時にはふるさと公園。

　なんと便利なふるさと公園。

　ここは本当に駅はいい。