2009/07/12 - 2009/07/12
98位(同エリア265件中)
まゆままさん
7月は旦那の誕生日、ということで前々から(私が)行ってみたかった邸宅レストランの旧西尾邸(神戸迎賓館須磨離宮レストラン「ル・アン」へ建物見学を兼ね、ちょっとリッチな?ランチへ行ってきた。
旦那は「なんでわざわざ須磨まで行かなあかんねん〜、近所の焼肉でええわ!」とのたまっていたが;
おばあちゃんも子供たちを預かってくれると言ったので、この機会、逃すべからずと・・
ランチの後はせっかく須磨まで来たので、近くの須磨観光ハウスへも建築巡りに寄ってもらい、
更にここまで来たからには舞子ホテルもついでに見たい!とダダをこね?道路が混むからと嫌がってた旦那を説得して行くことに。
まるで自分の誕生日のごとく;私にとっては満足な一日となった。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車
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神戸迎賓館須磨離宮の入り口では駐車場係りの方がにこやかにお出迎え。
車を止めて、邸宅レストランへ向かう。 -
旧西尾邸は大正8年に設楽貞雄氏設計により当時貿易商の西尾類蔵氏の迎賓館として建てられ、現在、神戸迎賓館須磨離宮 邸宅レストラン「ル・アン」となっている。
建物、庭園共に神戸市指定有形文化財。 -
事前に食事をしたら建物の見学をさせてもらえるか問い合わせたところ、案内していただける、とのことだったので、他のお客さんが来られる前にとランチ前に見学をお願いしていた。
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案内係の方が外で待ち構えていてくださり、早速入り口から建物の案内をしていただくことに。
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大理石がふんだんに使われたエントランス。
二本の柱の色が微妙に違うのは震災により破壊され向かって右の柱は震災後に取り付けられたものだからだそう。 -
エントランスの天井
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エントランスの階段に開けられた穴は暖房の噴出し口だそう。
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床のタイル
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ロビー
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ロビーのすぐ脇にある待合室へ。
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レストランへ来たお客さんは一旦こちらへ案内される。
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天井がすばらしい〜
和風の網代模様と洋風の彫刻やシャンデリアがうまく合わさり豪華な天井になっていた。 -
幾何学模様のステンドグラス。
シックで色合いが素敵だ〜 -
大理石でできた暖炉は壁にすっきり埋め込まれていた。
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シャンデリアの傘の模様は波?!
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そして次は私たちも今日食事をするメインダイニングとなっている部屋。
この二間続きの部屋は当初は執務室となっていたそう。 -
レストラン・ダイニングに入れられたステンドグラス。
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こちらの暖炉もグレー系の大理石でできた、先ほどの待合室とはデザイン違いの暖炉。
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窓辺とは反対側の扉の上部へ入れられたステンドグラス。
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そして次に案内されたのは当時食堂だった部屋。
天井が高くリッチな雰囲気。
個室として利用できるそう。
床面、壁面に大正時代の面影が色濃く残されている。 -
幾何学模様のステンドグラスが多い中、こちらの食堂には暖炉上にこんなカモメの模様のステンドグラスが入っていた。
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カモメのステンドグラスと向き合う壁面に入れられたバラ模様のステンドグラス。
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床材も当初のままで縁の方はこんなアトランダムな張られ方がされてたのがおもしろかった。
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天井の四隅にある換気口も部屋ごとにデザインが違った優雅なもの。
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そして二階へ。
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階段の踊り場にある一番大きなステンドグラス。
ステンドグラスは上部のみで外の光と緑がたくさん取りこめるデザインがいいなあ〜と。 -
階段にはすずらんがモチーフの装飾が入れられている。
当初は金色のものだったがGHQ占領の時代に撤収され、こちらは復元されたものだそう。 -
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二階ロビーにはステンドグラスが使われたこんな素敵な照明が。
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当時の貴賓室。
ちょうど車寄せの上にあるテラスが付いたお部屋で、貸切ることもできるそう。 -
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この部屋の暖炉の装飾。
どの部屋も微妙にデザインが違うのがおもしろい -
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貴賓室から出れるテラス。
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ちょうど車寄せの上にあるテラスから見た建物。
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二階にあるもう一つの個室
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この部屋の四隅にあった換気口もこんな素敵なデザインのものだった。
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この邸宅で最も広い部屋は二間からなる日本座敷。
現在は「鳳凰の間」と呼ばれ、絨毯が敷かれ、テーブルと椅子が置かれて結婚式の披露宴などに利用されている。
この日も披露宴を想定したテーブルコーディネイトが。 -
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鳳凰が彫られた欄間。
阪神大震災の際に天井から雨漏りがし、欄間にもその時の雨染みが出来たそうだが、震災の傷跡としてあえて洗わず、そのままの状態で保存されているという。 -
障子の格子がとても繊細。
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こちらの建物は文化財ということで火気厳禁となっていて、レストランで出される料理などはこの広間から見えるこの棟で全て作られ、運ばれるとのこと。
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今は背の高いマンションが建って視界は遮られているが、当時はこの窓から須磨の海が一望できたという。
ちょうど畳に座った目線から見えるよう、畳敷き部分は一段高くなっている。 -
廊下へ出ると昔の古い電話器が。
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二階から地下へ下りる。
中に金庫室がある地下室。
当時は防空壕やワインセラーなどに使われていたそう。 -
一通り案内して頂き、レストランへ戻ってきた。
これからこのステンドグラスが美しい部屋で夢の?ランチタイム。 -
この地下室は半地下になっていて、窓を開けると外の明るい光を取り込むこともできる。
地下にはこの他にも当時の女中部屋や玉突室なども。
現在は改装されてスタッフルームや親族控え室などになっている。 -
暑かったこの日、シェフからのサービスの一品で最初に登場したのはモロヘイヤのシャーベット。
さっぱりして美味しかった。 -
前菜は色とりどり。
モロヘイヤのジュレ、モッツアレラチーズとトマトにカツオ、豚足の煮こごりと赤ピーマンのジュレ、なすとトマトのディップなど・・ -
ジャガイモのヴィシソワーズ
中に入ってた白ぶどうのタピオカとリンゴのジュレがほんのり甘味をかもし出して美味しかった! -
料理の合間に周りを見渡すと美しいステンドグラスが目に飛び込んでくる至福のひと時。
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メインは魚料理か肉料理、それぞれ3種類ほどの中から選択。
私は鴨胸肉のポワレと山葵菜のリゾットに。
旦那は特選牛肉のやわらか白ワイン煮。 -
最後はデザートとコーヒーor紅茶。
旦那の誕生日、とのことを伝えていたら、旦那のデザートプレートはメッセージとろうそく付きのかわいいものだった。 -
久々ゆっくりと時間をかけての食事を楽しんだ。
私たちの頼んだコースはサービス、税別で3700円のコース。
会計は最初に通された待合スペースで。
そこでも名残を惜しんでしばらくのんびりさせてもらい、外へ出て建物の外観を見学、そして庭園の散策へ。 -
車寄せ
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玄武岩のアーチ。
この中の階段を上がって行くとレストランのテラス席へ。 -
車寄せ、正面から
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そして建物と同じく神戸市の文化財にしてされている庭園へ。
現在は使われていないというお茶室が池に面して建っている。 -
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緑のもみじが涼しげ〜
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建物も庭も十分満喫した私たちはこの邸宅レストランを後にした。
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須磨ではもう一軒見てみたかった「須磨観光ハウス」へ行ってもらうことに。
少し高台にある須磨観光ハウスへ行く途中、こんな、見晴らしのいい場所が。 -
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須磨観光ハウスは昭和12年に建てられた元神戸市の迎賓館だった建物。
スイスの山荘を模して造られた宿だそう。 -
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宿泊だけでなく食事のみの利用も可だそう。
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ロビー。
二階の内装もすばらしいようだが、さすがに使用中ということで見せてはもらえず。 -
さらにこの後も建物探訪は続く・・
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この旅行記へのコメント (6)
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- ゆういちろうさん 2009/07/23 10:25:47
- 溜息の出る程の装飾
- まゆままさん、こんにちは。
迎賓館として建てられただけあって
細部にわたり細かい装飾がされていて、本当に素晴らしいですね。
排気口のデザイン等も一つ一つ違っていて
手抜きの無い、職人気質を感じられます。
それにしても、こういう空間を一緒に楽しむ事が出来る夫婦って
なんかとても良いですね。羨ましいかも。
ゆういちろう
- まゆままさん からの返信 2009/07/23 20:56:25
- RE: 溜息の出る程の装飾
- ゆういちろうさん、こんばんは!
ほんとに昔の迎賓館なだけに細部に渡る装飾の数々が目を楽しませてくれました。
素敵な空間でじっくり腰を落ち着けて食事をすることでより深く建物も味わえたような気がして幸せなひと時を過ごせました。
>こういう空間を一緒に楽しむ事が出来る夫婦ってなんかとても良いですね。
ははは;実は楽しんでいたのは私だけで、悲しいことに旦那は建物には全く興味がないんですー
連れ回してるうちにいつか洗脳されないか?と期待してますが
今のところ全くその気配はありません・・
ここまで来るとたぶん一生開眼しないかと思われます;
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- スーポンドイツさん 2009/07/23 08:06:42
- よかったですね♪
- ご主人様、お誕生日おめでとうございます。
素敵なお屋敷で二人きりのランチ、よかったですね。小さいお子さんがいらっしゃるとなかなか・・ですものねぇ。
訪問前にきっちり建物見学の予約を取っておられるところがまゆままさんらしい(o^-')b
テニスコートはまだありましたか?駐車場でキーを閉じ込め、JAFを呼んだ思い出の?地です。1階は着替えのためのロッカーが並んでいたなぁ〜薄暗いイメージだけで・・(^^ゞこんなに洒落た建物とは気づかずに過ごした青春時代でした。
震災で柱が折れていたんですね。月見山は立派な邸宅がどんどんマンションに変わってしまいました。維持していくためには喫茶店やレストランに変わるケースが多いようですね。
須磨観光ハウス、まだあったのですか〜!塩屋あたりの建物は通りすがりにご覧になられましたか?続きも楽しみにしています。
すーぽん
- まゆままさん からの返信 2009/07/23 20:45:52
- RE: よかったですね♪
- スーポンドイツさん、こんばんは!
ありがとうございます。
私にとってはとりあえずはまず建物見学!って感じなので見学予約はぬかりなく?!です。
でもここもブライダルでよく利用されているようで、若いカップルの見学の方もちらほらおられました。
スーポンドイツさんにとってこの辺りは青春時代から「庭」だったんですね。
テニスコートは見当たりませんでしたが、建物の前に別館や庭も新しくできていたようなので、
その辺りがテニスコートの跡地でしょうか〜
1階にはロッカーがあったんですか?!
昔は今のレストランの時代とは又違った雰囲気だったんでしょうね。
青春時代を懐かしんで、旦那さまとお食事でもいかがですか?!
塩屋はグッゲンハイム邸の公開日に合わせて散策してみたい
と思ってるのですが、今までなかなか日が合わずで、
いつか訪れたいとは思ってます!
今回は塩屋は置いておいてスーポンドイツさんも行かれてた舞子ホテルまで行ってもらうことにしました。
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- べるつくさん 2009/07/20 23:06:29
- 西洋館グルメの醍醐味!
- まゆままさん、お誕生日おめでとうございます。
え、旦那様でしたか?
いや、もうほんとにまゆままさんのバースデーといって間違いない西洋館グルメっぷりでした。
リーズナブルな社会科見学シリーズ、関東でも誰かまとめてほしい・・・ まだ数年先でいいけど。
べるつく
- まゆままさん からの返信 2009/07/21 21:08:42
- RE: 西洋館グルメの醍醐味!
- べるつくさん、こんばんは!
はい、すみません〜私の誕生日と言われても仕方がないくらい、この日は
(私が)充実した一日となりました;
旅行へ行ってて旅行記途中放置のままでしたが、まだまだ続きますよ・・
一応反省して?今度の私の誕生日に旦那の好きなところへ行ってもいいかなあ〜とふと思いましたが、
やっぱり自分の誕生日が来たら自分の好きなところへ行くかもなあ〜と。
関東方面の社会見学シリーズは(誰か)と言わず、ぜひべるつくさんがまとめてください〜
建築巡りと同じく意外とはまりますよ(笑)
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