2008/02/08 - 2008/02/18
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Garminさん
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ディズニーランドのアトラクションのように、ガイドブックに用意された観光スポットを回り、ガイドブックに載っているレストランでガイドブックに載っているお勧め料理を食べ、ガイドブックに載っているお土産を買う。 つまり、ガイドブックを制覇した誰かが用意した達成感を味わう。 そんな旅がどうしても嫌な方、それが私の旅行の原点です。
ベトナムで入省が制限されている地域があります。 それは観光地で有名なサパのあるラオカイ省の東にあるベトナム最北部の最果ての省、ハザン省(Ha Giang)です。 この地域には外国人は特別な許可を得ないと入ることができません。 したがって、観光ガイドには殆ど記述がありません。
この旅行記はMIXIに公開しているものの再掲載です。
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今日はハノイのホテルをチェックアウトしてバイクの旅のスタートだ。 HUNG君と待ち合わせの時間8:00AMよりもずっと早く私とP氏は起きて、朝飯を食べに出た。 開いている店が殆どなく、仕方が無く10分程離れた開いているレストランで席に座った。 レストランは開いてはいるものの、まだ掃除をしている。 店員に注文した。 それから15分ぐらいぐらいたってからその店員は厨房に伝えたのを私は見逃さなかった。 それからしばらくしてから料理は出てきた。 そんなわけでHUNG君と約束した時間より10数分遅れてホテルに戻った。
本を持ってくる為に持って来たスーツケースには、旅の後半のフエ・ホイアンへ行くためのお土産等を詰めてホテルのフロントに預けた。 思い出して、スーツケースから*わさび*さんから頂いたスカーフを念の為取り出し、防水バッグに詰めた。 フロントで2泊分の代金$40と帰ってきた時に部屋を確保するための保証金$20を支払ってチェックアウトした。
朝8:34分の出発だ。 出発してみると去年の2月にハノイで走ったときより空いている。 やっぱり正月の2日目よりも年末のほうが市内は道路は空いているようだ。 それでも1年ぶりのバイク、緊張する。 ハノイのホーチミン廟の周りをぐるっと回り、Red River沿いに2時間ほど北西に進む、そして川を渡り、北上する。 そして、途中昼食を食べる以外は320kmを走りっぱなしの一日だ。 一般道なので速度はあまり出せない。 P氏は「平均60kmは軽いね」と言っていたが、実際の所、道路の王様であるバス様が反対車線を走ってきたり、牛がいたり、チャリの人が横5列になっておしゃべりしながら走っていたりするので、そうはいかない。 30km程走った所で最初の小休止をし、リセットをし忘れたバイクのトリップメーターをリセットした。
(写真)
この調子だと平均速度35kmだとしても9時間はノンストップで走らないといけない。 前回のベトナム縦断の時はもっと道が悪かったが270kmぐらいが最長の一日の移動距離だったと思う。 そんなワケで、本日は写真も少なく、人とのふれあいも少ない一日となった。 ホンダGL Pro 200ccは音も静かだし、単気筒なのに振動も少なく回転数もあがる。 エンジンも粘るし、それでいて程よくパワーがある。 MINSKと違ってこいつは軽く時速100kmは出そうなバイクだ。 スピードメーターもタコメーターもウィンカーも作動するし、私の乗っているバイクはフロントのブレーキがやや甘い以外はとても快適だった。
(写真)
320kmも走ると人身事故が多く見た。みんな正月気分だからかもしれないが、Ha Giang(ハザン)に到着するまでに7件の人身事故を見た。 いくつかの最初の事故は私の目の前で起きた。 Y字路で走っているバイクの横から別な二人乗りバイクが突っ込んだ。 ぶつかられたバイクは転倒し、フェンダーが割れて路上に散らばった。 ぶつかられたバイクはP氏のバイクだった。 ベトナムは右側通行なので直進と右折が優先、左折だけは反対車線を横切ることになるので特に注意が必要なのだが、事件は起きてしまった。 HUNG君、P 氏、自分の順番で走っていたのだが、HUNG君は交差点の先、P氏は交差点の中に倒れ、自分は交差点の手前で止まった。 P氏の怪我が無いのを確かめ、バイクを起こし、路肩に寄せ、見物人が集まってくる中、ぶつかった相手のほうの怪我を確かめようとしてHUNG君に言うと、「もうとっくに走り去ってしまった」という。 P氏もほぼ歩くぐらいの速度で進んでいて相手がぶつかってきたので、いわゆる「立ちゴケ」ぐらいのダメージしかなかったので、それほど心配は無いと思ったが、この日は本当に危ない日だった。 奇しくもこの日はP氏の誕生日だった。 これから4ヶ月程、P氏は年上の先輩になる。 この小さな事故がその後の戒めとなり、それ以降は事故る事なく安全に運転できたのだと思う。
(写真)
その事件後、次の事件が早速発生! P氏の後を走っていると舗装工事中の凸凹道が続くようになり、いきなりP氏が荷台に止めているペットボトルがゴロンと路上に・・続いて荷物を路上にすべて落として行きましたが、気が付かずに行ってしまったので彼の荷物をハンドルにくくりつけ、追跡・・・そんな事もありました。 ゴムひもでしっかり縛っていても重心が荷台の上にきちんと乗っていないと一回のバウンドで0.1mmずつズレてしまってもそれが何千回も繰り返されされるとやがて落ちてしまうようです。
Tyuen Quangという町で昼食を取り、途中で一度給油し、ハザンへと向かった。 ハザンの到着はちょうど夜7時少し前ごろになった。 ハザンのホテルは立派でハザン省で唯一エレベーターのあるホテルという事だった。 しかし、エレベーターは壊れていた。 部屋はまぁまぁの部屋だったが、エアコンがあるものの広い部屋には暖房は無理で、室温は13度ぐらいだった。 湯船はなくシャワーのみの部屋となった。 このホテルは変わった構造で、ホテルの1階からホテルにバイクのまま乗り込み、フロントの脇を通り越して裏庭に出てバイクを駐車するという構造だ。 以前、HUNG君が16台のミンスクの大群でここに来たときはフロントが煙で見えなくなるぐらいだったという。 シャワーを浴びて1時間程して夕食だ。 HUNG君はこれから我々のパスポートを持って、公安に立ち入り制限区域の許可を取りに行くと言う。 彼はすぐ戻ってきた。 なんでも、公安がコンピューターのゲームをしていて、明日の朝に来いと言われたという。 同じ役人としてどう思っただろう・・・ 食事も終わり、下にお招きを受けた。 お正月のおもてなしだという。 一階の吹きっさらしのロビーに下りていくと、なんとP氏の為にバースデーケーキが! きっと公安に行くと言って実はHUNG君がこの田舎町を走り回って探してケーキを買ってきたのだと思う。 しかもきっと小さいのが売っていなくて、軽く10人前はあるケーキを買ってきたのだと私は思っている。 アイツはそういうヤツだ。
というワケで宴会モードに突入。 P氏はホテルのフロントのお兄さんとワインの乾杯を繰り返していた。 家族とは会えないけれども楽しい誕生日になって良かったね。 P氏には悪い事と良い事があった一日だった。
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