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コプリフシティツァのレストランで話しかけてきた男性2人はオランダ人だった。<br /><br />年齢は(たぶん)私より高く、彼らは一週間だけ休みをもらって、ブルガリアまで列車で来たと言った。<br /><br />一人は長髪で背の低いオランダ人。彼の人生における最大の関心事は「音楽」で、それ以外にも<br />「旅行」、「写真」や「踊り」なども好きだと言っていた。とてもよく喋る男だった。<br /><br />もう一人は短めの髪型で背が高かった。とても落ち着いた雰囲気があり、カッコ良く、紳士風で<br />まるで雑誌のモデルのようにも見えた。しかも彼はコニャックの入ったワイングラスを片手にそれを回しながら、<br />足を組み、穏やかに話すので、それがますます彼のカッコ良さに拍車をかけていた。<br /><br />彼はずっとそのように静かに座っていて、あまり喋らなかったのだが<br />一度だけ少し興奮ぎみに話したのは、南米の「ペルー」に対する熱い思いだけだった。<br /><br />この背の高いオランダ人は、数年前から毎年、必ず1回はペルーに行っているという。<br />(今までに6年連続で8回以上は行ってるとか)<br />それは私には珍しいことのように思えたので「あの例の地上絵ですか?・・・」と聞いてみた。<br />(我ながらなんて安直な発想。笑)<br /><br />しかし彼は<br />「いや、もちろん地上絵も素晴らしいけど、それだけじゃない。彼らの民族的なものすべてに俺は魅かれるんだ。<br />人々の暮らしぶりから、衣服、食べ物や雰囲気・・・すべてが素晴らしいんだ」と言った。<br /><br />彼の話しぶりからは、実際の言葉以上に深い何かがあるということ、彼を魅了し続ける何かがペルーにはあり<br />その情熱が私にはよく伝わってきた。それはきっと、彼の魂と関係していることなのだろうと思った。<br /><br />もう一人の背の低いオランダ人は、「最近は、旅行の為に他のすべてを犠牲にしている。給料はほとんど<br />旅行資金。他の友達は車を買ったり、いろいろ遊んだりしているけど・・・」と語った。<br /><br />そういう人はきっと世界中にいるのだろう。<br /><br />彼は今までにトルコやインド、香港、中米などに旅したことがあるらしく、次はベトナムに行きたいと言っていた。<br /><br />はじめ私は自分で注文したビールを飲んでいたが、彼らが「ブルガリアのお酒は安いよ! 君ももっと強い<br />お酒を飲んだらどうか。せっかくだから、僕らがお酒をおごってあげるから・・・」と言うので<br />その好意に甘んじて、彼らが飲んでいたのと同じコニャックをお願いした。<br /><br />ブルガリアの物価はだいたい日本の半分だが、物によっては同じだったり3分の1だったりもある。<br /><br />・・・だが、このとき飲んだコニャックのおかげで私は酔っ払ってしまい、その後、彼らと何を話したか<br />よく覚えていない(笑)。<br /><br />それでも何とか覚えているのは、音楽好きのオランダ人の方が興奮して話してくれた出来事。それは昨日、<br />村の公民館の内部を見学させてもらおうと行ってみたら、偶然にも、民族舞踊と音楽の公演会のようなものが<br />開かれていて、コプリフシティツァ周辺の村々から様々な色・形の民族衣装を来たブルガリア人たちが来ていて<br />素晴らしかった! という話。<br /><br />私はこれを聞いて、「意識または精神」と「偶然の一致」について考えさせられた。<br /><br />すなわち彼らはブルガリアの民族的なものを考え、意識していた。それゆえに、彼らはそれに関連した<br />偶然の一致を引き起こせたに違いないわけだったから。<br /><br />というのは私が外国に一人旅してきて、外国人と友達になる為に「良い出会い」ができないかな〜と<br />思ったり意識していたことによって・・・それが何度も現実になった。ということと似ている(同じだ)。<br /><br />それで、こういうとき、よく「偶然はない」と言う人がいるけれど、それは「すべてが完璧だ」ということであり、<br />「すべてが関係し合っている」ということ。<br /><br />すべてが必然だという理解は、すべてを受け入れなければならないということであり、それは<br />多かれ少なかれ、すべては自分が引き起こしたことだと知ることである。<br /><br />で、これこともかく、話がちょっとずれてしまったんだけど私は<br />2人のオランダ人とブルガリアのレストランで仲良くなることができた。<br /><br />そして、しかし私が一番驚いたのは、彼らに「オランダ・サッカーの強さ」についての話題を持ちかけたところ<br /><br />「サッカー? いや、僕は全然知らないんだよ。もちろんルールは知ってるよ。。。でも、何で強いかって? <br />何で強いんだろうねぇ・・・? 何でか知らないけど強いんだよ。(一同大笑い)」<br /><br />と、あっさり話が尽きてしまったことだ(^^;<br /><br />この事実は少し私を困惑させた。なんとなく、オランダ人は皆サッカー好きでサッカーに対する理解が深いはずと<br />思い込んでいたものが根底から覆された感じ(笑)。<br /><br />とはいえ。そういえば今思い出したけど、ギリシャのクレタ島でアルゼンチン人の若者2人と知り合った時も<br />私は彼らにサッカー(フットボール)の話題を振り、「バルセロナのメッシってさぁ・・・」と言ったのだが、<br />彼らがまったく乗り気ではなかったことがあった。<br /><br />つまり驚くべきとに(!)そのアルゼンチン人たちも、サッカーには全然興味がなかったのだ。<br />(ちなみに彼らは19歳と20歳だった)<br /><br />しかし。アルゼンチン人のくせにサッカーが好きじゃない!? <br /><br />私はビックリしたが、しかし・・・<br /><br />それは何というか、日本人のくせに相撲には全然興味がないという私と似ているのかもしれなかった(笑)。<br /><br /><br />

ブルガリアでオランダ人と仲良くなり、コニャックをおごってもらう(2)

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2007/10 - 2007/10

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gibtal

gibtalさん

コプリフシティツァのレストランで話しかけてきた男性2人はオランダ人だった。

年齢は(たぶん)私より高く、彼らは一週間だけ休みをもらって、ブルガリアまで列車で来たと言った。

一人は長髪で背の低いオランダ人。彼の人生における最大の関心事は「音楽」で、それ以外にも
「旅行」、「写真」や「踊り」なども好きだと言っていた。とてもよく喋る男だった。

もう一人は短めの髪型で背が高かった。とても落ち着いた雰囲気があり、カッコ良く、紳士風で
まるで雑誌のモデルのようにも見えた。しかも彼はコニャックの入ったワイングラスを片手にそれを回しながら、
足を組み、穏やかに話すので、それがますます彼のカッコ良さに拍車をかけていた。

彼はずっとそのように静かに座っていて、あまり喋らなかったのだが
一度だけ少し興奮ぎみに話したのは、南米の「ペルー」に対する熱い思いだけだった。

この背の高いオランダ人は、数年前から毎年、必ず1回はペルーに行っているという。
(今までに6年連続で8回以上は行ってるとか)
それは私には珍しいことのように思えたので「あの例の地上絵ですか?・・・」と聞いてみた。
(我ながらなんて安直な発想。笑)

しかし彼は
「いや、もちろん地上絵も素晴らしいけど、それだけじゃない。彼らの民族的なものすべてに俺は魅かれるんだ。
人々の暮らしぶりから、衣服、食べ物や雰囲気・・・すべてが素晴らしいんだ」と言った。

彼の話しぶりからは、実際の言葉以上に深い何かがあるということ、彼を魅了し続ける何かがペルーにはあり
その情熱が私にはよく伝わってきた。それはきっと、彼の魂と関係していることなのだろうと思った。

もう一人の背の低いオランダ人は、「最近は、旅行の為に他のすべてを犠牲にしている。給料はほとんど
旅行資金。他の友達は車を買ったり、いろいろ遊んだりしているけど・・・」と語った。

そういう人はきっと世界中にいるのだろう。

彼は今までにトルコやインド、香港、中米などに旅したことがあるらしく、次はベトナムに行きたいと言っていた。

はじめ私は自分で注文したビールを飲んでいたが、彼らが「ブルガリアのお酒は安いよ! 君ももっと強い
お酒を飲んだらどうか。せっかくだから、僕らがお酒をおごってあげるから・・・」と言うので
その好意に甘んじて、彼らが飲んでいたのと同じコニャックをお願いした。

ブルガリアの物価はだいたい日本の半分だが、物によっては同じだったり3分の1だったりもある。

・・・だが、このとき飲んだコニャックのおかげで私は酔っ払ってしまい、その後、彼らと何を話したか
よく覚えていない(笑)。

それでも何とか覚えているのは、音楽好きのオランダ人の方が興奮して話してくれた出来事。それは昨日、
村の公民館の内部を見学させてもらおうと行ってみたら、偶然にも、民族舞踊と音楽の公演会のようなものが
開かれていて、コプリフシティツァ周辺の村々から様々な色・形の民族衣装を来たブルガリア人たちが来ていて
素晴らしかった! という話。

私はこれを聞いて、「意識または精神」と「偶然の一致」について考えさせられた。

すなわち彼らはブルガリアの民族的なものを考え、意識していた。それゆえに、彼らはそれに関連した
偶然の一致を引き起こせたに違いないわけだったから。

というのは私が外国に一人旅してきて、外国人と友達になる為に「良い出会い」ができないかな〜と
思ったり意識していたことによって・・・それが何度も現実になった。ということと似ている(同じだ)。

それで、こういうとき、よく「偶然はない」と言う人がいるけれど、それは「すべてが完璧だ」ということであり、
「すべてが関係し合っている」ということ。

すべてが必然だという理解は、すべてを受け入れなければならないということであり、それは
多かれ少なかれ、すべては自分が引き起こしたことだと知ることである。

で、これこともかく、話がちょっとずれてしまったんだけど私は
2人のオランダ人とブルガリアのレストランで仲良くなることができた。

そして、しかし私が一番驚いたのは、彼らに「オランダ・サッカーの強さ」についての話題を持ちかけたところ

「サッカー? いや、僕は全然知らないんだよ。もちろんルールは知ってるよ。。。でも、何で強いかって? 
何で強いんだろうねぇ・・・? 何でか知らないけど強いんだよ。(一同大笑い)」

と、あっさり話が尽きてしまったことだ(^^;

この事実は少し私を困惑させた。なんとなく、オランダ人は皆サッカー好きでサッカーに対する理解が深いはずと
思い込んでいたものが根底から覆された感じ(笑)。

とはいえ。そういえば今思い出したけど、ギリシャのクレタ島でアルゼンチン人の若者2人と知り合った時も
私は彼らにサッカー(フットボール)の話題を振り、「バルセロナのメッシってさぁ・・・」と言ったのだが、
彼らがまったく乗り気ではなかったことがあった。

つまり驚くべきとに(!)そのアルゼンチン人たちも、サッカーには全然興味がなかったのだ。
(ちなみに彼らは19歳と20歳だった)

しかし。アルゼンチン人のくせにサッカーが好きじゃない!? 

私はビックリしたが、しかし・・・

それは何というか、日本人のくせに相撲には全然興味がないという私と似ているのかもしれなかった(笑)。


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