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彼と出会った後、不思議にも私はソフィアの街が好きになっていた。<br /><br />たった一人、ブルガリア人の若者と心をかわしただけで、人の気持ちは簡単に変わってしまう。<br /><br />それまで私はずっと、ブルガリアは寂しい。冷たい・・・などとしか思っていなかったのだが<br /><br />(と言っても、それはブルガリアに来て、1日や2日の話、第一印象だったけど)<br /><br />急にその街が恋しくなっていた。<br /><br />本当に、旅に出ていると、出会った人との印象で、何度も私の心は変わったものだった。<br /><br />それで彼との出会いの後には、ブルガリアで、どういうわけか、印象深い出会いが頻発した。<br />いや、ソフィアの街で会ったあの男の前にも、実を言えば私は、別のブルガリア青年と少し仲良くなっていた。<br /><br />その青年とは、ギリシャ北部のテッサロニキという街から、ブルガリアのソフィアへの国際夜行列車の中で<br />同じ個室の中に座っていて、仲良くなった。<br /><br />彼はブルガリアの黒海沿岸の町、ヴァルナで生まれ、その後プリスカという町で育ったと言っていた。<br /><br />そして彼は私に、<br />「もし君が俺の街に来たら、家族にも紹介して、ブルガリアの地酒を好きなだけ飲ましてやる。<br />それに、ブルガリアの郷土料理・・・も、本当に絶品料理がたくさんあるから<br />いくらでもご馳走してあげるよ!絶対残すなよ!(笑)」などと<br />楽しそうに話してくれていたのだが・・・<br /><br />しかし、彼との別れは、私には劇的で、どう話せば良いかわからない。<br /><br />というのも彼は、簡単に言うと、ブルガリアの国境で突然、警察に連れて行かれてしまったからだ!<br /><br />彼が悪い男だったようには見えなかったが、しかし彼は、どうやら出稼ぎでギリシャとブルガリアの間を<br />何度も行ったり来たりしていると話していたから、国に?マークされたのかもしれなかった。<br /><br />彼が言うにはブルガリアとギリシャの給料には約3倍の開きがあり、彼は<br />3か月ほど前から、ギリシャのIT企業で密かに働いているとのことだった。<br /><br />それで彼はデスクトップ用のパソコンの、あのデカイ物体をカバンに詰め込んでいて<br />まぁ・・・悪い人には見えなかったのだが、きっと、あれも捜査の対象として、怪しい人物として<br />旧共産党・社会主義国家のブルガリアだから、狙われてしまったんだろうなー・・・と思う。<br /><br />(いや〜しかし、いまだにそういう名残?が、あるとは思わなかった。日本でもあるのだろうか)<br /><br />ともかく、そういうわけで、彼がどこに連れて行かれたのかは知らないし、その後、彼に会うことも<br />なかった。近くにいたブルガリア人に聞くと「さぁ・・・」としか言わなかった。<br /><br /><br />

ギリシャ−ブルガリア国境で警察に連行されたブルガリア青年

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2007/10 - 2007/10

39位(同エリア95件中)

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gibtal

gibtalさん

彼と出会った後、不思議にも私はソフィアの街が好きになっていた。

たった一人、ブルガリア人の若者と心をかわしただけで、人の気持ちは簡単に変わってしまう。

それまで私はずっと、ブルガリアは寂しい。冷たい・・・などとしか思っていなかったのだが

(と言っても、それはブルガリアに来て、1日や2日の話、第一印象だったけど)

急にその街が恋しくなっていた。

本当に、旅に出ていると、出会った人との印象で、何度も私の心は変わったものだった。

それで彼との出会いの後には、ブルガリアで、どういうわけか、印象深い出会いが頻発した。
いや、ソフィアの街で会ったあの男の前にも、実を言えば私は、別のブルガリア青年と少し仲良くなっていた。

その青年とは、ギリシャ北部のテッサロニキという街から、ブルガリアのソフィアへの国際夜行列車の中で
同じ個室の中に座っていて、仲良くなった。

彼はブルガリアの黒海沿岸の町、ヴァルナで生まれ、その後プリスカという町で育ったと言っていた。

そして彼は私に、
「もし君が俺の街に来たら、家族にも紹介して、ブルガリアの地酒を好きなだけ飲ましてやる。
それに、ブルガリアの郷土料理・・・も、本当に絶品料理がたくさんあるから
いくらでもご馳走してあげるよ!絶対残すなよ!(笑)」などと
楽しそうに話してくれていたのだが・・・

しかし、彼との別れは、私には劇的で、どう話せば良いかわからない。

というのも彼は、簡単に言うと、ブルガリアの国境で突然、警察に連れて行かれてしまったからだ!

彼が悪い男だったようには見えなかったが、しかし彼は、どうやら出稼ぎでギリシャとブルガリアの間を
何度も行ったり来たりしていると話していたから、国に?マークされたのかもしれなかった。

彼が言うにはブルガリアとギリシャの給料には約3倍の開きがあり、彼は
3か月ほど前から、ギリシャのIT企業で密かに働いているとのことだった。

それで彼はデスクトップ用のパソコンの、あのデカイ物体をカバンに詰め込んでいて
まぁ・・・悪い人には見えなかったのだが、きっと、あれも捜査の対象として、怪しい人物として
旧共産党・社会主義国家のブルガリアだから、狙われてしまったんだろうなー・・・と思う。

(いや〜しかし、いまだにそういう名残?が、あるとは思わなかった。日本でもあるのだろうか)

ともかく、そういうわけで、彼がどこに連れて行かれたのかは知らないし、その後、彼に会うことも
なかった。近くにいたブルガリア人に聞くと「さぁ・・・」としか言わなかった。


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