2009/05 - 2009/05
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西部旅情さん
日本との絆がここにある
国際都市であった長安の息吹は、大志を抱いた日本人によって、困難な航海の末に日本に伝えられた。西安にはその足跡も多く残っている。
市街の南東3kmにある青龍寺は、日本の真言宗の開祖・空海が学んだ寺である。日本からの基金によって建てられた空海記念碑があり、師の恵果阿闍梨と空海の軸が本堂には飾られている。
唐の長安城、かつて玄宗皇帝と楊貴妃が住んだ興慶宮跡に作られた公園、興慶公園には、阿倍仲麻呂の記念碑がある。これは1974年に西安と奈良が友好都市となったことにちなみ、1979年に建てられた。碑には、仲麻呂の「望郷詩」と、親しかった李白が彼との別れを惜しんだ詩「哭晁卿衡」とが刻まれている。この公園で、阿倍仲麻呂たち遣唐使が玄宗皇帝と語らったと伝えられている。
香積寺は、唐の中宗の時代に創築された淨土宗の寺で、阿弥陀仏と善導大師の教えは日本に伝えられ、広く淨土宗として広まった。善導大師は日本の淨土宗徒にとっては5祖の1人、観光客も自ずと日本人が多い。
伽藍などは安禄山の乱で焼け、清代まで修理されないままだったが、近年修復がなされている。唐代の建築と伝えられている善導舎利古塔は、高さ33m、11層。かつては13層あったが、上部が崩れ落ちている。1階には、善導大師と法然上人との対面の像がある。盛唐の詩人王維の五言律詩「過香積寺」に描かれた雰囲気はそのままに、みわたせば中国古典文学に登場する山、終南山を遠望することができる。
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